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二十一話
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道士や兵士の臨時の宿舎となっているゴウリュウの屋敷で、リョホウが縁側に腰掛け、庭園を眺めていた。
滞在している兵士たちは見張りや巡回のため、今はほとんどいない。
フェイアはリョホウの姿を見つけ、話しかける。
「どうしたんだい?」
「庭を眺めていました」
ゴウリュウの屋敷は過度に装飾が施され、庭園も例外でなく、美景を観賞して落ち着くというには程遠かった。
「うん……見張りは行かなくていいのかな」
「少し休めって、村長に言われまして」
そして言葉は途絶え、続かない。
二人はしばらく庭園を見ていた。
欲望に忠実に突き進んだ男の描いた庭園。
それは心安らぐものではなく、心を不快に掻き立てていた。
「彼はなにがしたかったんでしょうね? もう一生を遊んで過ごせるだけの財はあったのに。ずっと華やかに煌びやかに暮らすこともできたのに。それでもまだ富を求め続けて」
どこか寂しげに聞こえたのはフェイアの気のせいなのか。
だが不意に実感した。
理解していたはずのことだが、感覚としてわかっていなかったこと。
リョホウとゴウリュウが血の繋がった甥と叔父なのだ。
ゴウエンとは兄弟のように近い存在である、従兄弟だ。
突然、扉が開いた。そこから村人の一人、カイウが現れた。全力で走ってきたのか、息を切らせ、手足も思うように動かないほど疲れきっている。
彼はフェイアとリョホウの姿を見つけると、這うように走ってきた。
「道士さま。リョ、リョホウ」
リョホウは倒れる寸前のカイウを支える。
「どうしました? なにがあったんです?」
「妖魔、妖魔が」
言葉にならない言葉が、必死に何かを伝えようとしている。
「妖魔が現れたのですか?! どこに?!」
カイウはしばらく呼吸を整えて、しかしそれでも上手く言葉を繋げることができない。
「メイリンが、メイリンが」
リョホウの顔が蒼白になる。
「メイリンがどうしたんです!? メイリンはどこに!?」
掴み掛からんばかりの勢いでカイウに詰め寄る。
一人にしておくべきじゃなかった。
やはり側にいるべきだった。
最悪の事態が考えたくもないのに頭に思い浮かび、リョホウはまともに話せないカイウから聞き出そうとする。
だがリョホウの考えた最悪の事態というのがどの程度のものだったのか、少なくともカイウが告げたことに比べれば、最悪には程遠かった。
「メイリンが妖魔だ」
告げられたことをリョホウはうまく理解できなかった。
「なにを、言っているんです?」
カイウは恐怖に子供のように泣きながら、何度も繰り返した。
「妖魔はメイリンだ。メイリンが妖魔だった。妖魔はメイリンだったんだよ!」
戸惑うリョホウは、どう言えばわからず、フェイアに視線を移した。
彼はその言葉を聞いているはずだが、冷静にその場を動かない。
だが、その視線はリョホウにも、カイウにも向けられていなかった。
戸口にメイリンが立っていた。
「ひいいいいい!」
カイウは悲鳴を上げてフェイア道士に縋るが、逆にリョホウは急速に冷静を取り戻した。
「フェイア道士、カイウを頼みます」
そしてメイリンの側に向かう。
地下室に隠れているように言っておいたのに、どうしてここに来たのか。
メイリンは少し呆けたような表情をしてカイウを見ていたが、リョホウはそれを奇妙だとは思わなかった。
いきなり自分が妖魔なのだと言われれば、怒りよりも先に、理解に苦しむ。
「メイリン、どうしてここに?」
「……あなたの様子を見に来たの」
メイリンはカイウからリョホウへ視線を移した。そして初めて困惑の表情を見せる。
「大丈夫だよ。よくわからないけれど、なにか混乱しているみたいなんだ」
「そう」
そっけない返事をして、再びカイウに視線を戻す。
「ひい、ひい」
彼は恐怖に怯えて、縋っていたフェイアからも離れて逃げようとしているが、腰が抜けているのか思うように進むことができない。
フェイア道士は彼を助けようとしていなかった。
鋭い視線をメイリンに定めて動かない。
「フェイア道士?」
まさか、信じたのか。
かすかな危惧が湧き上がった。
「やはり、君だったのか」
確認するフェイアに、リョホウはカイウの間違いを説明しようとした。
メイリンが妖魔のはずがないのだ。
彼女が妖魔ならどうして自分が無事なのだ。
しかし、それより先にメイリンが答えていた。
「気付いていたのですか?」
「……え?」
リョホウは言葉の意味を理解できずに、メイリンを見つめる。
メイリンの眼はフェイアに向けられていた。瞳に優しさは微塵のかけらもなく、猛禽の爪のように鋭い眼光で。
「確信はなかった」
「だからコウライさまを私の側につけていたのですね」
「君はわずかな隙を逃さずにコウライの監視から抜けたけどね」
メイリンの視線とフェイアの視線が交差する。
リョホウがフェイアを制するように手を伸ばす。
これはなにかの間違いだということを説明しようとしたのかもしれない。
だが、それが合図となった。
フェイアは袖から数枚の札を取り出し、即座に攻撃に移った。
メイリンはリョホウの立ち位置とは反対、右側へ滑るように跳躍した。
助走もなく、一跳びで庭の中心まで。
フェイアの札から発生した衝撃波は、メイリンの移動上の土砂を三度弾き飛ばした。
メイリンは着地地点で間髪要れずに二度目の跳躍に入り、フェイアの連撃を回避。
衝撃波が、後方の壁に亀裂を入れる。
人の身長の数倍の高さにまで上がったメイリンは、体を二回転させ、壁の天辺に着地した。
長い髪が彼女の顔を少しの間覆い隠し、一陣の風が髪を払うと、隠された顔が再び現れる。
人の顔ではなかった。
その瞳は猛禽類のように鋭く細く、頬まで裂けた口には猛獣の牙。
少女の可愛らしい顔が、一瞬で異形の怪物と化していた。
それは本性を現した妖魔。
リョホウは酷く表情のない瞳でそれを見ていた。
だが、それは無表情というのではなく、内心の感情があまりにも多く、そして強すぎるために、それを表すことが不可能であるがために、結果的に表情が抜け落ちたかのような。
「……メイリン」
囁くような呟きは、メイリンの耳に届いたのか、視線がリョホウに向けられた。
フェイアが三撃目を加えようとした。
上空から月明かりに照らされた黒衣が飛来した。
夜の闇の中にも映える黒衣の何者かは、フェイアが察知した時には真横に着地し、同時に手刀による鋭い突きを繰り出す。
間一髪、刃物のように大きく鋭い爪を視認したフェイアは、上体を逸らして攻撃を避けた。
頬に一筋の切り傷が生じる。
即座に黒衣の男へ反撃に転じようとしたが、しかしその時には黒衣の男は遥か頭上へ跳躍し、空中で一回転して、メイリンの側へ着地する。
改めて攻撃を加えようとしたが、黒衣はメイリンを強引に抱きかかえて、夜空へ飛翔した。
フェイアは狙いを定めようとするが、月明かりに照らされる黒衣が風にはためくその姿は、一呼吸もしないうちに射程範囲外の距離に。
「二体いたのか」
手が届かないことを認めて、フェイアが呟いた時には、騒ぎを聞きつけた兵士が集まり始めていた。
リョホウは呆然とメイリンが消えた、三日月の夜空を見つめ続けていた。
白い羽が一枚、リョホウの手元にゆっくりと落ちてきた。
滞在している兵士たちは見張りや巡回のため、今はほとんどいない。
フェイアはリョホウの姿を見つけ、話しかける。
「どうしたんだい?」
「庭を眺めていました」
ゴウリュウの屋敷は過度に装飾が施され、庭園も例外でなく、美景を観賞して落ち着くというには程遠かった。
「うん……見張りは行かなくていいのかな」
「少し休めって、村長に言われまして」
そして言葉は途絶え、続かない。
二人はしばらく庭園を見ていた。
欲望に忠実に突き進んだ男の描いた庭園。
それは心安らぐものではなく、心を不快に掻き立てていた。
「彼はなにがしたかったんでしょうね? もう一生を遊んで過ごせるだけの財はあったのに。ずっと華やかに煌びやかに暮らすこともできたのに。それでもまだ富を求め続けて」
どこか寂しげに聞こえたのはフェイアの気のせいなのか。
だが不意に実感した。
理解していたはずのことだが、感覚としてわかっていなかったこと。
リョホウとゴウリュウが血の繋がった甥と叔父なのだ。
ゴウエンとは兄弟のように近い存在である、従兄弟だ。
突然、扉が開いた。そこから村人の一人、カイウが現れた。全力で走ってきたのか、息を切らせ、手足も思うように動かないほど疲れきっている。
彼はフェイアとリョホウの姿を見つけると、這うように走ってきた。
「道士さま。リョ、リョホウ」
リョホウは倒れる寸前のカイウを支える。
「どうしました? なにがあったんです?」
「妖魔、妖魔が」
言葉にならない言葉が、必死に何かを伝えようとしている。
「妖魔が現れたのですか?! どこに?!」
カイウはしばらく呼吸を整えて、しかしそれでも上手く言葉を繋げることができない。
「メイリンが、メイリンが」
リョホウの顔が蒼白になる。
「メイリンがどうしたんです!? メイリンはどこに!?」
掴み掛からんばかりの勢いでカイウに詰め寄る。
一人にしておくべきじゃなかった。
やはり側にいるべきだった。
最悪の事態が考えたくもないのに頭に思い浮かび、リョホウはまともに話せないカイウから聞き出そうとする。
だがリョホウの考えた最悪の事態というのがどの程度のものだったのか、少なくともカイウが告げたことに比べれば、最悪には程遠かった。
「メイリンが妖魔だ」
告げられたことをリョホウはうまく理解できなかった。
「なにを、言っているんです?」
カイウは恐怖に子供のように泣きながら、何度も繰り返した。
「妖魔はメイリンだ。メイリンが妖魔だった。妖魔はメイリンだったんだよ!」
戸惑うリョホウは、どう言えばわからず、フェイアに視線を移した。
彼はその言葉を聞いているはずだが、冷静にその場を動かない。
だが、その視線はリョホウにも、カイウにも向けられていなかった。
戸口にメイリンが立っていた。
「ひいいいいい!」
カイウは悲鳴を上げてフェイア道士に縋るが、逆にリョホウは急速に冷静を取り戻した。
「フェイア道士、カイウを頼みます」
そしてメイリンの側に向かう。
地下室に隠れているように言っておいたのに、どうしてここに来たのか。
メイリンは少し呆けたような表情をしてカイウを見ていたが、リョホウはそれを奇妙だとは思わなかった。
いきなり自分が妖魔なのだと言われれば、怒りよりも先に、理解に苦しむ。
「メイリン、どうしてここに?」
「……あなたの様子を見に来たの」
メイリンはカイウからリョホウへ視線を移した。そして初めて困惑の表情を見せる。
「大丈夫だよ。よくわからないけれど、なにか混乱しているみたいなんだ」
「そう」
そっけない返事をして、再びカイウに視線を戻す。
「ひい、ひい」
彼は恐怖に怯えて、縋っていたフェイアからも離れて逃げようとしているが、腰が抜けているのか思うように進むことができない。
フェイア道士は彼を助けようとしていなかった。
鋭い視線をメイリンに定めて動かない。
「フェイア道士?」
まさか、信じたのか。
かすかな危惧が湧き上がった。
「やはり、君だったのか」
確認するフェイアに、リョホウはカイウの間違いを説明しようとした。
メイリンが妖魔のはずがないのだ。
彼女が妖魔ならどうして自分が無事なのだ。
しかし、それより先にメイリンが答えていた。
「気付いていたのですか?」
「……え?」
リョホウは言葉の意味を理解できずに、メイリンを見つめる。
メイリンの眼はフェイアに向けられていた。瞳に優しさは微塵のかけらもなく、猛禽の爪のように鋭い眼光で。
「確信はなかった」
「だからコウライさまを私の側につけていたのですね」
「君はわずかな隙を逃さずにコウライの監視から抜けたけどね」
メイリンの視線とフェイアの視線が交差する。
リョホウがフェイアを制するように手を伸ばす。
これはなにかの間違いだということを説明しようとしたのかもしれない。
だが、それが合図となった。
フェイアは袖から数枚の札を取り出し、即座に攻撃に移った。
メイリンはリョホウの立ち位置とは反対、右側へ滑るように跳躍した。
助走もなく、一跳びで庭の中心まで。
フェイアの札から発生した衝撃波は、メイリンの移動上の土砂を三度弾き飛ばした。
メイリンは着地地点で間髪要れずに二度目の跳躍に入り、フェイアの連撃を回避。
衝撃波が、後方の壁に亀裂を入れる。
人の身長の数倍の高さにまで上がったメイリンは、体を二回転させ、壁の天辺に着地した。
長い髪が彼女の顔を少しの間覆い隠し、一陣の風が髪を払うと、隠された顔が再び現れる。
人の顔ではなかった。
その瞳は猛禽類のように鋭く細く、頬まで裂けた口には猛獣の牙。
少女の可愛らしい顔が、一瞬で異形の怪物と化していた。
それは本性を現した妖魔。
リョホウは酷く表情のない瞳でそれを見ていた。
だが、それは無表情というのではなく、内心の感情があまりにも多く、そして強すぎるために、それを表すことが不可能であるがために、結果的に表情が抜け落ちたかのような。
「……メイリン」
囁くような呟きは、メイリンの耳に届いたのか、視線がリョホウに向けられた。
フェイアが三撃目を加えようとした。
上空から月明かりに照らされた黒衣が飛来した。
夜の闇の中にも映える黒衣の何者かは、フェイアが察知した時には真横に着地し、同時に手刀による鋭い突きを繰り出す。
間一髪、刃物のように大きく鋭い爪を視認したフェイアは、上体を逸らして攻撃を避けた。
頬に一筋の切り傷が生じる。
即座に黒衣の男へ反撃に転じようとしたが、しかしその時には黒衣の男は遥か頭上へ跳躍し、空中で一回転して、メイリンの側へ着地する。
改めて攻撃を加えようとしたが、黒衣はメイリンを強引に抱きかかえて、夜空へ飛翔した。
フェイアは狙いを定めようとするが、月明かりに照らされる黒衣が風にはためくその姿は、一呼吸もしないうちに射程範囲外の距離に。
「二体いたのか」
手が届かないことを認めて、フェイアが呟いた時には、騒ぎを聞きつけた兵士が集まり始めていた。
リョホウは呆然とメイリンが消えた、三日月の夜空を見つめ続けていた。
白い羽が一枚、リョホウの手元にゆっくりと落ちてきた。
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