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魔王殿。
古の廃墟の都。
かつてその主の名を冠して畏怖された魔都。
しかしこれからは名を呼ぶ者は少なくなり、長い時間の果てに、その名は伝説の中でのみ語られることになる。
子供たちの寝物語に聞かせるお伽噺の中だけに。
その脅威が消えたが故に。
統べる者のいない廃都が朝日に彩られるさまは、さながら古代遺跡のようでもあり、歴史的建造物跡のようでもあり、一種の巨大な芸術作品にも見えた。
しかし彼らに感慨といったものは一切なく、達成感も満足感もなかった。
初めに、魔王殿に入ったのが三人。
救い出すのは一人。
だから予定通りの人数だ。
予定通りなのが原因だというのは誰もが理解していたが。
救い出した王国の王女にいつしか視線を集まる。
だが王女はそれに気づいていないのか、意に返すことなく進み続ける。
眼に見えて荒い呼吸をし、全身が汗ばみ、足は長時間の歩行で骨が軋むような痛みを感じているはずだが、ひたすらに前を向いて歩き続けている。
「マリアンヌ様、お疲れでしたら、私にお申しつけください」
家庭教師の魔術師の労わりの言葉に、王女は答えを返さなかった。
受難の試練に立ち向かい続け、疲労困憊の状態であるはずだが、少女は沈黙したまま、自ら足を進め続けた。
肉体を酷使することで微量でも精神を苛む感情を紛らわそうとするように。
だが少女の心が和らぐことは全くなかった。
その心を読み取ることも、推測することもできないが、それだけは理解できた。
その瞳は愚直なまでに前方を見据え、不屈で強靭な意志を宿していた。
困難にも、不遇にも、理不尽にも、あらゆる不条理な受難が待ち受けようとも、自分の力だけで切り開こうとするかのように。
十四歳の少女がそんな眼になるには、どんな辛い出来事があったのか、あの少年との間に築かれた絆はどれほど大切なものだったのか、魔術師には想像がつかなかった。
ただ以前と同じように傍で微力でも助けになればと願うだけだった。
少女がその助けを必要としているのか、あるいは助力を受け入れるかは、疑問だったが。
開かれた城門を難無く通過して、四人の光の戦士は古城内部に入った。
内部は異様な光景だったが構造事態は単純で、また教授が以前侵入した時とほとんど変わりなく、迷うことなく目的地に到達した。
広大な空間の中心に、肉が奇妙なほど綺麗な四角に盛り上がっており、それがある種の制御卓だというのが、直感的に三人にはわかった。
教授はその制御卓に色眼鏡越しに視線を向ける。時空通路を形成したときと同じものだ。
新しいものを製造する余裕がなかったのか、以前のものを流用しているのだろう。
二人の子供をこれで魔王殿のはるか遠方に転移させる予定だったが、現在は機能停止しているようだ。
魔人の姿はないが、ここに来るまでに凄まじい力の激突を感知していた。
城の内部に転移した仲間と戦闘を行っていたことは想像に難くないが、結果のほどは不明だ。
魔人が全滅したのか、仲間が倒されたのか、相打ちだったのか、あるいはまだ戦闘続行中なのか。
「おい」
小声でゴードが、隔壁の一角にある肉の裂け目を指差した。
教授がその裂け目に細身の剣を突き刺すと、壁が蠕動し数人が難なく通過できるほど穴が広がった。
敵の存在を警戒して、油断なく侵入しが、敵の姿はなかった。
代わりに、突き当たりに膝を床につけてうなだれている王女の背中姿があった。
そして先ほど見た少年の姿も。
有機物で構成された壁に半ば融合して磔にされている少年に向けて、膝をつき磔の少年に向けて頭を垂れる少女の姿は、贖罪の聖人に祈りを捧げるかのように見えたかもしれない。
「マリアンヌ様」
サリシュタールが安堵の息を吐いて駆け寄ると、桃色のドレスが鮮血に彩られているのを見ると、途端に蒼白になって肩を抱く。
「ご無事ですか。お怪我はありませんか?」
王女の体に破損している箇所がないかを探している家庭教師の質問に、当の王女は沈黙だった。
結局致命的となる怪我はなく、再び安堵の息をついて、魔術でかすり傷や疲労している体力を回復させた。
その間もゴードとアルディアスは周囲を警戒し続けていた。
魔物がまだ潜んでいる可能性もあるが、魔王がたった一人の光の戦士によって倒されたとは考えにくい。
なにより、教授の言う死神の姿はどこにもないのだ。
教授は少年の状態を確認するように見つめたあと、少女の傍らに転がっている片刃の剣を拾い上げた。
刃に移る自分の姿になにかしら深い思索をしているようだったが、しばらくして疲労の色の濃い深い嘆息をする。
「やはり、そうだったのか」
独り言に近い納得の言葉に、三人は意味がわからず疑念の視線を向けるが、言葉で質問をしたのは、王女だった。
「気づいていたのですか」
どこか空虚さを感じるその言葉に、教授は視線を刃から王女に移した。
そしていつものように、講義をするときのような明朗な発声をする。
「引っ掛かりを感じたのはつい先ほどだ。彼が天使を模倣した魔物に連れ去られたとき、異質な力を使っただろう。その時だ。
ただ、彼がなぜそのような行動をとったのか、その理由まで理解に至らなかった。
なぜ君と行動を共にするのか。なぜ君を守るのか。なぜ迂遠としか思えない方法を必要とするのか。そして、なにが目的なのか。
しかし深く考察する必要はなかったのだな。君たちの話してくれたことを信じればよかったのだ。力の形成に重大な要素である記憶を損失した彼は、その力に劇的な変化が訪れた。というより、ほぼ初期の状態に戻り無力化したというべきか。だから見落としてしまった。
いささか突拍子がなく、真実味に欠けるが、しかし有り得ない事とも断言できまい。
まあ、今更判明したところで意味はない、かな。
魔物の目的は結局不明だったが、もはや実現されることはない。少年の死とともに地獄間通路は通常の状態に戻り、さらに度重なる時空歪曲や通路への影響行使で消滅した。亡者がこちら側へ逃亡することもなくなった。
いや、魔人がなにをしようとしていたのかは、君が知っているのかな?」
もっともその説明を求めても、少女の様子からして、語る意思があるとは思えないが。
そして少女が搾り出すように告げたのは、やはり状況の説明報告などではなく、端的で単純な要求だった。
「彼を戻してください」
ともすれば聞き逃しそうなほど小さな声のその意味を、最も早く、正確に理解したのは教授だった。
そして不自然なまでに淡々と事実を告げる。
「私にそんな力はない」
「連れ戻してください」
再度要求するそれを、説得するのが極めて困難だと感じつつ、繰り返す。
「私にそんな力はないのだよ。私たちの力は向こう側へ送ることだけだ」
「なぜ!? 向こう側へ送ることができるのなら こちら側へ戻すこともできるはずです!」
激昂したのか、声を張り上げる王女とは対照的に、教授は冷淡を頑ななまでに崩さない。
「それは川に流した水を元の器に戻せというのと同じだ。器の水は大きな水の流れに混ざり合い、一つになる。だが、川の水を器に入れても、それは本来器にあった水とは異なる水だ」
「この子は消えてしまったというのですか」
「消えたわけではない。大きな存在に溶け込み、永遠となる。だが二度と元の状態には戻らない。死とはそういうものだ。君も知っているはずだ」
しばらくの沈黙の後、拒否するかのように返答した。
「そんなことは忘れました。思い出したくもない」
ただ変わりに一つ思い出していた。
自分の願いが叶えられたことは今までに一度としてなかった。
事実を認めたことが、少年の命の最後の繋がりを離してしまったかのように、その体が瞬く間に灰燼となり、虚空に霧散し、消滅した。
少年は始めから存在しなかったかのように。
少年はこの世界に生まれた。
全ての愛の成就の結晶と同じように、少年は父と母の間に誕生した。
だが父は息子を愛さなかった。不快感を発散させるための、暴力の捌け口にした。
母は息子を見捨てた。自らを救うために息子を犠牲にし、その命さえ殺めようとした。
少年は救いを求め、救ってくれる者にすがった。
だが救いの手を差し伸べたものは、さらなる苦痛へ導いた。
地獄への道標として。
なんのために少年は生まれたのだろう。
ただ苦しみを知るためだけに生まれたのか。
お伽噺のように幸せが少年に訪れることはなかった。
現実は不条理だ。
世界は理不尽で残酷な事柄に満ちている。
たった一人の友に救いの手が差し伸べられることもなかった。
それが全ての答え。
少女は山脈の傾斜を登坂し続ける。
子供に聞かせるお伽話の囚虜の王女のように、乞い祈り願いっても、現実には都合のいい救いの手など現れない。
だから少女は願うことを止めた。
深い悲しみに悲哀も慟哭もせず、激しい怒りに憤怒も怨嗟もせず、限りない絶望に嗟嘆も諦念もせず。無駄に時間を費やすことの一切をやめた。
代わりに自らの足で歩くことにした。
どんなに辛くとも、諦めず、挫けず、前を向いて、自分の足で進み続けた。
こうして勇者たちは、悪い悪い魔王を倒して、王女さまを助けたのでした。
真実が語られることもなく。
古の廃墟の都。
かつてその主の名を冠して畏怖された魔都。
しかしこれからは名を呼ぶ者は少なくなり、長い時間の果てに、その名は伝説の中でのみ語られることになる。
子供たちの寝物語に聞かせるお伽噺の中だけに。
その脅威が消えたが故に。
統べる者のいない廃都が朝日に彩られるさまは、さながら古代遺跡のようでもあり、歴史的建造物跡のようでもあり、一種の巨大な芸術作品にも見えた。
しかし彼らに感慨といったものは一切なく、達成感も満足感もなかった。
初めに、魔王殿に入ったのが三人。
救い出すのは一人。
だから予定通りの人数だ。
予定通りなのが原因だというのは誰もが理解していたが。
救い出した王国の王女にいつしか視線を集まる。
だが王女はそれに気づいていないのか、意に返すことなく進み続ける。
眼に見えて荒い呼吸をし、全身が汗ばみ、足は長時間の歩行で骨が軋むような痛みを感じているはずだが、ひたすらに前を向いて歩き続けている。
「マリアンヌ様、お疲れでしたら、私にお申しつけください」
家庭教師の魔術師の労わりの言葉に、王女は答えを返さなかった。
受難の試練に立ち向かい続け、疲労困憊の状態であるはずだが、少女は沈黙したまま、自ら足を進め続けた。
肉体を酷使することで微量でも精神を苛む感情を紛らわそうとするように。
だが少女の心が和らぐことは全くなかった。
その心を読み取ることも、推測することもできないが、それだけは理解できた。
その瞳は愚直なまでに前方を見据え、不屈で強靭な意志を宿していた。
困難にも、不遇にも、理不尽にも、あらゆる不条理な受難が待ち受けようとも、自分の力だけで切り開こうとするかのように。
十四歳の少女がそんな眼になるには、どんな辛い出来事があったのか、あの少年との間に築かれた絆はどれほど大切なものだったのか、魔術師には想像がつかなかった。
ただ以前と同じように傍で微力でも助けになればと願うだけだった。
少女がその助けを必要としているのか、あるいは助力を受け入れるかは、疑問だったが。
開かれた城門を難無く通過して、四人の光の戦士は古城内部に入った。
内部は異様な光景だったが構造事態は単純で、また教授が以前侵入した時とほとんど変わりなく、迷うことなく目的地に到達した。
広大な空間の中心に、肉が奇妙なほど綺麗な四角に盛り上がっており、それがある種の制御卓だというのが、直感的に三人にはわかった。
教授はその制御卓に色眼鏡越しに視線を向ける。時空通路を形成したときと同じものだ。
新しいものを製造する余裕がなかったのか、以前のものを流用しているのだろう。
二人の子供をこれで魔王殿のはるか遠方に転移させる予定だったが、現在は機能停止しているようだ。
魔人の姿はないが、ここに来るまでに凄まじい力の激突を感知していた。
城の内部に転移した仲間と戦闘を行っていたことは想像に難くないが、結果のほどは不明だ。
魔人が全滅したのか、仲間が倒されたのか、相打ちだったのか、あるいはまだ戦闘続行中なのか。
「おい」
小声でゴードが、隔壁の一角にある肉の裂け目を指差した。
教授がその裂け目に細身の剣を突き刺すと、壁が蠕動し数人が難なく通過できるほど穴が広がった。
敵の存在を警戒して、油断なく侵入しが、敵の姿はなかった。
代わりに、突き当たりに膝を床につけてうなだれている王女の背中姿があった。
そして先ほど見た少年の姿も。
有機物で構成された壁に半ば融合して磔にされている少年に向けて、膝をつき磔の少年に向けて頭を垂れる少女の姿は、贖罪の聖人に祈りを捧げるかのように見えたかもしれない。
「マリアンヌ様」
サリシュタールが安堵の息を吐いて駆け寄ると、桃色のドレスが鮮血に彩られているのを見ると、途端に蒼白になって肩を抱く。
「ご無事ですか。お怪我はありませんか?」
王女の体に破損している箇所がないかを探している家庭教師の質問に、当の王女は沈黙だった。
結局致命的となる怪我はなく、再び安堵の息をついて、魔術でかすり傷や疲労している体力を回復させた。
その間もゴードとアルディアスは周囲を警戒し続けていた。
魔物がまだ潜んでいる可能性もあるが、魔王がたった一人の光の戦士によって倒されたとは考えにくい。
なにより、教授の言う死神の姿はどこにもないのだ。
教授は少年の状態を確認するように見つめたあと、少女の傍らに転がっている片刃の剣を拾い上げた。
刃に移る自分の姿になにかしら深い思索をしているようだったが、しばらくして疲労の色の濃い深い嘆息をする。
「やはり、そうだったのか」
独り言に近い納得の言葉に、三人は意味がわからず疑念の視線を向けるが、言葉で質問をしたのは、王女だった。
「気づいていたのですか」
どこか空虚さを感じるその言葉に、教授は視線を刃から王女に移した。
そしていつものように、講義をするときのような明朗な発声をする。
「引っ掛かりを感じたのはつい先ほどだ。彼が天使を模倣した魔物に連れ去られたとき、異質な力を使っただろう。その時だ。
ただ、彼がなぜそのような行動をとったのか、その理由まで理解に至らなかった。
なぜ君と行動を共にするのか。なぜ君を守るのか。なぜ迂遠としか思えない方法を必要とするのか。そして、なにが目的なのか。
しかし深く考察する必要はなかったのだな。君たちの話してくれたことを信じればよかったのだ。力の形成に重大な要素である記憶を損失した彼は、その力に劇的な変化が訪れた。というより、ほぼ初期の状態に戻り無力化したというべきか。だから見落としてしまった。
いささか突拍子がなく、真実味に欠けるが、しかし有り得ない事とも断言できまい。
まあ、今更判明したところで意味はない、かな。
魔物の目的は結局不明だったが、もはや実現されることはない。少年の死とともに地獄間通路は通常の状態に戻り、さらに度重なる時空歪曲や通路への影響行使で消滅した。亡者がこちら側へ逃亡することもなくなった。
いや、魔人がなにをしようとしていたのかは、君が知っているのかな?」
もっともその説明を求めても、少女の様子からして、語る意思があるとは思えないが。
そして少女が搾り出すように告げたのは、やはり状況の説明報告などではなく、端的で単純な要求だった。
「彼を戻してください」
ともすれば聞き逃しそうなほど小さな声のその意味を、最も早く、正確に理解したのは教授だった。
そして不自然なまでに淡々と事実を告げる。
「私にそんな力はない」
「連れ戻してください」
再度要求するそれを、説得するのが極めて困難だと感じつつ、繰り返す。
「私にそんな力はないのだよ。私たちの力は向こう側へ送ることだけだ」
「なぜ!? 向こう側へ送ることができるのなら こちら側へ戻すこともできるはずです!」
激昂したのか、声を張り上げる王女とは対照的に、教授は冷淡を頑ななまでに崩さない。
「それは川に流した水を元の器に戻せというのと同じだ。器の水は大きな水の流れに混ざり合い、一つになる。だが、川の水を器に入れても、それは本来器にあった水とは異なる水だ」
「この子は消えてしまったというのですか」
「消えたわけではない。大きな存在に溶け込み、永遠となる。だが二度と元の状態には戻らない。死とはそういうものだ。君も知っているはずだ」
しばらくの沈黙の後、拒否するかのように返答した。
「そんなことは忘れました。思い出したくもない」
ただ変わりに一つ思い出していた。
自分の願いが叶えられたことは今までに一度としてなかった。
事実を認めたことが、少年の命の最後の繋がりを離してしまったかのように、その体が瞬く間に灰燼となり、虚空に霧散し、消滅した。
少年は始めから存在しなかったかのように。
少年はこの世界に生まれた。
全ての愛の成就の結晶と同じように、少年は父と母の間に誕生した。
だが父は息子を愛さなかった。不快感を発散させるための、暴力の捌け口にした。
母は息子を見捨てた。自らを救うために息子を犠牲にし、その命さえ殺めようとした。
少年は救いを求め、救ってくれる者にすがった。
だが救いの手を差し伸べたものは、さらなる苦痛へ導いた。
地獄への道標として。
なんのために少年は生まれたのだろう。
ただ苦しみを知るためだけに生まれたのか。
お伽噺のように幸せが少年に訪れることはなかった。
現実は不条理だ。
世界は理不尽で残酷な事柄に満ちている。
たった一人の友に救いの手が差し伸べられることもなかった。
それが全ての答え。
少女は山脈の傾斜を登坂し続ける。
子供に聞かせるお伽話の囚虜の王女のように、乞い祈り願いっても、現実には都合のいい救いの手など現れない。
だから少女は願うことを止めた。
深い悲しみに悲哀も慟哭もせず、激しい怒りに憤怒も怨嗟もせず、限りない絶望に嗟嘆も諦念もせず。無駄に時間を費やすことの一切をやめた。
代わりに自らの足で歩くことにした。
どんなに辛くとも、諦めず、挫けず、前を向いて、自分の足で進み続けた。
こうして勇者たちは、悪い悪い魔王を倒して、王女さまを助けたのでした。
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