魔王殿

 さらわれた王女の奪還に三人の勇者が魔王殿に到着した。
 同時刻、王女は魔王を階段から突き落とした。
 目を覚ました魔王は言った。
「ここはどこ? 君は誰? 僕は……誰?」
 息をのむ王女だが、千載一遇の脱出の好機と、一世一代の嘘をつく。
「私たちは一緒に魔王殿を脱出するのです」
 記憶をなくした魔王。
 救出が来ていることを知らない王女。
 事態を知るよしもない勇者たち。
 混乱する魔物たち。
 なに一つ かみ合わない 運命の歯車の 行き着く先は?


 注・難解な物語です。

 もう一つ 注・これは 出版が決まったものの、なぜか警察から圧力がかかり、出版 差し止めとなった、いわくつきの小説です。
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