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三章・いきなりですが冒険編
相変わらず弱すぎる
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核爆弾をなんとかしたものの、被害が全くなかったわけではなかった。
まず竜騎将軍。
「すまんが、核爆発を押さえ込むのに力を使い果たしてしまった。もう戦う余力は残っていない。おまえ達に付いていっても足手まといにしかならないだろう」
最強の戦力が、出だしで いきなり脱落してしまった。
そして魔王。
「……」
魔王は呆然とへたり込んで放心状態だった。
わたしはみんなに、
「信じていた人に裏切られてショックなのでしょう。ここはそっとしておきましょう」
五鬼達が魔王の側に。
獣鬼が、
「魔王様。俺たちが付いている」
魔鬼も、
「私たちは貴女と共にあります」
ほかの鬼達も同じだった。
「……そうか」
魔王は力なく答えたのだった。
わたしたちは竜騎将軍と魔王、そして五鬼をおいて、大魔宮殿へ侵入した。
「聖女さま、僕たちに付いてきてください」
魔兵将軍と精霊将軍の案内で大魔宮殿の中を順調に進んでいき、大魔王の玉座の間に到着した。
玉座の間にいたのは、隠密将軍と執事。
そして大魔王。
ついに大魔王と対面した。
その顔は以前に見た隠密将軍の素顔と確かに瓜二つだった。
物凄い美人で、背筋がゾッとするほど。
でも雰囲気が明らかに違う。
隠密将軍は控えめな雰囲気で、自分を押さえて隠しているような感じだけど、大魔王はその逆。
自分の存在を誇示するかのようで、そして傲慢な雰囲気だった。
服装は女王様風で、賢姫さまと趣味が合うんじゃないかなって気がした。
だけど一点だけ、賢姫さまと決定的な違いがあった。
股間がモッコリしていた。
繰り返そう。
股間がモッコリしていた。
魔王の奴、なんで これで 女だって勘違いしたんだろう?
大魔王は愉悦の笑みで、
「よく 核爆発を押さえ込むことができたな。おまえ達が必死に生きようとする姿は、実に良い余興であった。褒めてつかわそう」
大魔王は なんか わたしたちまで 自分の部下のように思っているみたいだ。
ムカつくわね。
とりあえず、わたしは定番のパターンで大魔王を糾弾してみる。
「貴方は魔王を使い捨ての駒にしようとしました。魔王は言っていました。貴方はこの世界を愛に満ちた世界にすると。魔王は貴方を言葉を信じ 貴方を愛していた。なのに貴方は魔王を利用した! いったい どういうつもりなのですか!?」
「では 褒美に私の愛を教えてやろう。
この世界を愛に満ちた世界に変える。それは嘘ではない。
しかし 愛とはなんだ? 愛の定義は? 真の愛とは?
この世界の者たちは みな、愛を語り、愛を誓うが、しかし たやすく 愛を裏切り、愛の誓いを破る。なぜだと思う?
それは 偽りの愛だからだ。偽りの愛の幻想に騙されており、真の愛を知らないのだ。
だから 私が世界中の者どもに真の愛を教えることにした。
真の愛。
それは 大魔王である私を愛することだ。
究極の美と力を兼ね備えた大魔王たる自分を愛すること。
それが 唯一にして 真実の愛なのだ。
それ以外は偽りの愛。
世界を支配した暁には、私を愛する者のみ生きることを許し、それ以外の者には死を。
真の愛のために命を捧げる。
それは この世で至上の幸福なのだ。
そして この世界は 真実の愛で満たされるのだ」
大魔王の話を聞いて、わたしは吐き気がするほどの怖気に襲われた。
この人、本気で言ってる。
本気で自分だけが愛される存在だと思ってる。
ナルシスト。
それもちょっと勘違いした厨二病レベルのものじゃない。
真性のナルシストだ。
究極的なまでに自分の事しか愛してないんだ。
大魔王は、隠密将軍と執事を軽く手で制すると、前に出た。
「余興を楽しませてくれた褒美に、私 自ら戦ってやろう。それも一人で。どうだ、おまえたちにも勝ち目があるとは思わんか」
物凄い余裕で、普通はムカつくものなんだけど、でもわたしは嫌な予感しかしなかった。
中隊長さんと兄貴が先に攻撃を仕掛けた。
「「電撃竜撃斬!!」」
二人の合成した攻撃が大魔王に向かう。
だけど大魔王は片手でそれを防御した。
「どうした? 勇者と竜戦士の力はその程度か?」
続けて姫騎士さんと精霊将軍が仕掛ける。
「光翼剣!」
「大火炎魔球!」
しかしそれも片手で弾かれる。
「話にならんな」
王子が剣を天に掲げた。
「気功剣!」
そして突進していって、
「ヘプゥ」
平手打ちで吹っ飛んで気絶。
相変わらず弱すぎる。
魔兵将くんがわたしの隣で動かないのだけど、わたしは小声で話しかける。
「どう? なにか勝てそうな方法はない?」
「すみません。サーチ結果では大魔王の力が圧倒的で、僕の装備では。いえ、僕だけじゃない。みんなの力を合わせても、大魔王の方が上です」
つまり、手詰まりってこと?
「ただ、一つだけ方法が」
「あるの?」
「宮廷魔術師様の究極破壊魔法です」
「え? 僕の魔法ですか?」
戸惑うオッサンに魔兵将くんは、
「貴方が修行しているところを一度 見せて貰いましたが、あの魔法には威力が関係なく、命中すればどんな物も破壊できるというものです。それならば、勝算があります。つまり究極破壊魔法を命中さえできれば勝ちです」
わたしは、
「でも、命中させるのが難しいのね」
「はい。大魔王は勇者さま達の攻撃を全て片手で弾いています。逆に考えれば、あの手になにか仕掛けがあるのではないかと。だから、あの手を解決しないといけません」
なるほど。
ということは、なんとかあの手を封じることさえできれば勝てる。
だけど、相手は大魔王だ。
生半可な方法で手を押さえ込めるとは思えない。
でも 今までの戦いで何度も成功してきた方法がある。
「皆さん! 一旦集まってください!」
私の号令にみんなが集まる。
大魔王は攻撃することなく、余裕の笑みで、
「ふふふ、作戦会議か? いいだろう。待ってやる」
では お言葉に甘えて。
わたしは魔兵将くんの話と、考えた作戦をみんなに伝えた。
わたしの作戦を聞いたみんなは改めて戦闘態勢を取る。
「ふふふ。作戦会議は終わりか?」
余裕の大魔王に、みんなが一斉に攻撃を仕掛けた。
ドババンッ! ドガガッ! ドバンッ! ドゴンッ! ドバババッ! ドガンッ! ドドバンッ! ドドドッ! ドバッ! ドゴゴガッ!
みんなが繰り出した攻撃は、閃光と爆音の連続。
ようはオッサンが今までに何度かやっていたことと同じだ。
でも威力は桁違い。
見せかけじゃない、実際に威力を伴った陽動。
「ぬぅっ!」
大魔王が一瞬 苦悶の声を上げた。
そして次の瞬間、中隊長さんと兄貴が大魔王の右腕を捕らえ、そして左腕を姫騎士さんと精霊将軍が捕らえた。
「オッサン! 今です!」
「わかりましたです!」
そしてオッサンは放った。
「時空破壊!」
「魔法反射」
大魔王の一声の呪文はわたしの背筋を凍り付かせた。
魔法反射。
威力に関係なく、どんな魔法も跳ね返す魔法。
まさか究極破壊魔法も跳ね返すの?!
それは実現された。
魔法反射の結界によって、オッサンの放った魔法が跳ね返され、こちらに向かってくる。
「緊急転移装置作動!」
魔兵将くんの声により、次の瞬間 わたしとオッサンは魔法射程の位置から外れていた。
そして究極破壊魔法が直撃した壁が、消滅していた。
わたしはチビる寸前だった。
もし魔兵将くんが機転を利かせてくれなかったら、わたしは今頃この世から消滅。
わたしは身体の震えを抑えることができなかった。
魔兵将くんがわたしに言う。
「聖女さま、大魔王の力が圧倒的です。ここは一旦撤退するしかありません」
「さ、賛成」
しかし大魔王が微笑みで、
「逃げても良いが、無駄だな。おまえ達が入ってきてから 大魔宮殿に結界を張った。中に入ることは出来ても、外に出ることはできん」
「……マジ?」
「マジだ」
マジでヤバい感じで続く……
まず竜騎将軍。
「すまんが、核爆発を押さえ込むのに力を使い果たしてしまった。もう戦う余力は残っていない。おまえ達に付いていっても足手まといにしかならないだろう」
最強の戦力が、出だしで いきなり脱落してしまった。
そして魔王。
「……」
魔王は呆然とへたり込んで放心状態だった。
わたしはみんなに、
「信じていた人に裏切られてショックなのでしょう。ここはそっとしておきましょう」
五鬼達が魔王の側に。
獣鬼が、
「魔王様。俺たちが付いている」
魔鬼も、
「私たちは貴女と共にあります」
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「……そうか」
魔王は力なく答えたのだった。
わたしたちは竜騎将軍と魔王、そして五鬼をおいて、大魔宮殿へ侵入した。
「聖女さま、僕たちに付いてきてください」
魔兵将軍と精霊将軍の案内で大魔宮殿の中を順調に進んでいき、大魔王の玉座の間に到着した。
玉座の間にいたのは、隠密将軍と執事。
そして大魔王。
ついに大魔王と対面した。
その顔は以前に見た隠密将軍の素顔と確かに瓜二つだった。
物凄い美人で、背筋がゾッとするほど。
でも雰囲気が明らかに違う。
隠密将軍は控えめな雰囲気で、自分を押さえて隠しているような感じだけど、大魔王はその逆。
自分の存在を誇示するかのようで、そして傲慢な雰囲気だった。
服装は女王様風で、賢姫さまと趣味が合うんじゃないかなって気がした。
だけど一点だけ、賢姫さまと決定的な違いがあった。
股間がモッコリしていた。
繰り返そう。
股間がモッコリしていた。
魔王の奴、なんで これで 女だって勘違いしたんだろう?
大魔王は愉悦の笑みで、
「よく 核爆発を押さえ込むことができたな。おまえ達が必死に生きようとする姿は、実に良い余興であった。褒めてつかわそう」
大魔王は なんか わたしたちまで 自分の部下のように思っているみたいだ。
ムカつくわね。
とりあえず、わたしは定番のパターンで大魔王を糾弾してみる。
「貴方は魔王を使い捨ての駒にしようとしました。魔王は言っていました。貴方はこの世界を愛に満ちた世界にすると。魔王は貴方を言葉を信じ 貴方を愛していた。なのに貴方は魔王を利用した! いったい どういうつもりなのですか!?」
「では 褒美に私の愛を教えてやろう。
この世界を愛に満ちた世界に変える。それは嘘ではない。
しかし 愛とはなんだ? 愛の定義は? 真の愛とは?
この世界の者たちは みな、愛を語り、愛を誓うが、しかし たやすく 愛を裏切り、愛の誓いを破る。なぜだと思う?
それは 偽りの愛だからだ。偽りの愛の幻想に騙されており、真の愛を知らないのだ。
だから 私が世界中の者どもに真の愛を教えることにした。
真の愛。
それは 大魔王である私を愛することだ。
究極の美と力を兼ね備えた大魔王たる自分を愛すること。
それが 唯一にして 真実の愛なのだ。
それ以外は偽りの愛。
世界を支配した暁には、私を愛する者のみ生きることを許し、それ以外の者には死を。
真の愛のために命を捧げる。
それは この世で至上の幸福なのだ。
そして この世界は 真実の愛で満たされるのだ」
大魔王の話を聞いて、わたしは吐き気がするほどの怖気に襲われた。
この人、本気で言ってる。
本気で自分だけが愛される存在だと思ってる。
ナルシスト。
それもちょっと勘違いした厨二病レベルのものじゃない。
真性のナルシストだ。
究極的なまでに自分の事しか愛してないんだ。
大魔王は、隠密将軍と執事を軽く手で制すると、前に出た。
「余興を楽しませてくれた褒美に、私 自ら戦ってやろう。それも一人で。どうだ、おまえたちにも勝ち目があるとは思わんか」
物凄い余裕で、普通はムカつくものなんだけど、でもわたしは嫌な予感しかしなかった。
中隊長さんと兄貴が先に攻撃を仕掛けた。
「「電撃竜撃斬!!」」
二人の合成した攻撃が大魔王に向かう。
だけど大魔王は片手でそれを防御した。
「どうした? 勇者と竜戦士の力はその程度か?」
続けて姫騎士さんと精霊将軍が仕掛ける。
「光翼剣!」
「大火炎魔球!」
しかしそれも片手で弾かれる。
「話にならんな」
王子が剣を天に掲げた。
「気功剣!」
そして突進していって、
「ヘプゥ」
平手打ちで吹っ飛んで気絶。
相変わらず弱すぎる。
魔兵将くんがわたしの隣で動かないのだけど、わたしは小声で話しかける。
「どう? なにか勝てそうな方法はない?」
「すみません。サーチ結果では大魔王の力が圧倒的で、僕の装備では。いえ、僕だけじゃない。みんなの力を合わせても、大魔王の方が上です」
つまり、手詰まりってこと?
「ただ、一つだけ方法が」
「あるの?」
「宮廷魔術師様の究極破壊魔法です」
「え? 僕の魔法ですか?」
戸惑うオッサンに魔兵将くんは、
「貴方が修行しているところを一度 見せて貰いましたが、あの魔法には威力が関係なく、命中すればどんな物も破壊できるというものです。それならば、勝算があります。つまり究極破壊魔法を命中さえできれば勝ちです」
わたしは、
「でも、命中させるのが難しいのね」
「はい。大魔王は勇者さま達の攻撃を全て片手で弾いています。逆に考えれば、あの手になにか仕掛けがあるのではないかと。だから、あの手を解決しないといけません」
なるほど。
ということは、なんとかあの手を封じることさえできれば勝てる。
だけど、相手は大魔王だ。
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「皆さん! 一旦集まってください!」
私の号令にみんなが集まる。
大魔王は攻撃することなく、余裕の笑みで、
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では お言葉に甘えて。
わたしは魔兵将くんの話と、考えた作戦をみんなに伝えた。
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「ふふふ。作戦会議は終わりか?」
余裕の大魔王に、みんなが一斉に攻撃を仕掛けた。
ドババンッ! ドガガッ! ドバンッ! ドゴンッ! ドバババッ! ドガンッ! ドドバンッ! ドドドッ! ドバッ! ドゴゴガッ!
みんなが繰り出した攻撃は、閃光と爆音の連続。
ようはオッサンが今までに何度かやっていたことと同じだ。
でも威力は桁違い。
見せかけじゃない、実際に威力を伴った陽動。
「ぬぅっ!」
大魔王が一瞬 苦悶の声を上げた。
そして次の瞬間、中隊長さんと兄貴が大魔王の右腕を捕らえ、そして左腕を姫騎士さんと精霊将軍が捕らえた。
「オッサン! 今です!」
「わかりましたです!」
そしてオッサンは放った。
「時空破壊!」
「魔法反射」
大魔王の一声の呪文はわたしの背筋を凍り付かせた。
魔法反射。
威力に関係なく、どんな魔法も跳ね返す魔法。
まさか究極破壊魔法も跳ね返すの?!
それは実現された。
魔法反射の結界によって、オッサンの放った魔法が跳ね返され、こちらに向かってくる。
「緊急転移装置作動!」
魔兵将くんの声により、次の瞬間 わたしとオッサンは魔法射程の位置から外れていた。
そして究極破壊魔法が直撃した壁が、消滅していた。
わたしはチビる寸前だった。
もし魔兵将くんが機転を利かせてくれなかったら、わたしは今頃この世から消滅。
わたしは身体の震えを抑えることができなかった。
魔兵将くんがわたしに言う。
「聖女さま、大魔王の力が圧倒的です。ここは一旦撤退するしかありません」
「さ、賛成」
しかし大魔王が微笑みで、
「逃げても良いが、無駄だな。おまえ達が入ってきてから 大魔宮殿に結界を張った。中に入ることは出来ても、外に出ることはできん」
「……マジ?」
「マジだ」
マジでヤバい感じで続く……
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