7 / 94
二章・色々な日々
頑張ってねー
しおりを挟む
「シクシク、シクシク。ヒドイじゃない。寒くて冷たい牢屋に一ヶ月間も」
悪友は泣いて同情を惹こうとしているが、わたしにそんな嘘泣きは通用しない。
「あんた少しは反省しなさい」
悪友は牢屋の中で一ヶ月間すごしていたが、わたしの口添えで釈放された。
中隊長さんには、わたしの護衛専門の部隊を設立し、その諜報班に悪友を入れたいと言っておいた。
受付とはいえ、冒険者ギルドのメンバーの一人だから、色々役に立つだろうと。
中隊長さんは悪友が裏切ることを心配していたが、もしそうなったら今度は刑務所に入れる。
一生 刑務所の中で過ごすか、わたしの役に立つか、二つに一つだ。
悪友は承諾するしかなかった。
「じゃあ、早速仕事よ」
実は わたしは中隊長さんにデートに誘われた。
中隊長さんは普通の男女のデートを私にさせてあげたいからとのことだが、問題は中隊長さんがどこまで進めるつもりなのかという事だ。
いくらなんでも最後までイクつもりじゃないとは思うけれど、キスぐらいは狙っているかもしれない。
汚された身という大嘘がばれないためには、いきなりそんなことを許してはいけない。
全力で回避しないと。
「デートを断ればいいじゃない」
「それはそれで不自然でしょ。私は立ち直ろうとしているってことになってるのに、デートを断り続けるなんて、それこそおかしいわよ」
「で、私に中隊長さんのデートプランを調べてこいと」
「その通りよ。どこでなにをするのか事前に分かっていれば、対策も立てられるでしょ」
「まあ、調べるのは簡単だけど、でも それじゃ問題の解決にならないわよ」
「どうしてよ?」
「中隊長さん、あんたと結婚にこぎつけるつもりなんでしょ。一回ダメだったからって、それで諦めるわけないじゃない。今回がダメだったら次を狙ってくるに決まってる。デートは一回で終わりじゃないのよ」
「いや、それはそうだけど」
「だから対処療法的な戦法はだめよ。根本的に戦略を変えないと」
「変えるって、どうするのよ?」
「ヒロインを誘いなさい」
「は? デートに他の女を誘うの?」
「そうよ。いわゆる、デートはするけど友達止まり作戦。
つまり、デートに友達を連れて行けば、二人の仲が進展することは絶対にあり得ないのよ。
すぐ隣に他の友達がいれば良い雰囲気になることはないわけ」
「なるほど」
「ヒロインだけじゃなくて、護衛も連れ行くのも良いわね。人数が多ければ多いほど効果的よ」
「わかった! その作戦で行ってみる!」
「頑張ってねー」
悪役令嬢に転生した彼女は、私の口先の作戦にあっさり納得した。
チョロイ。
これで中隊長さんのデートプランを調べるなんて面倒なことはしなくて済む。
中隊長さんが本気でこの女との結婚を狙っているなら、ヒロインがいる程度でひるんだりしないだろうけど、それで大嘘だった事がばれても、まあ私の知ったこっちゃないしー。
アハハハー。
デート当日。
「と、いうわけで、彼女たちも一緒でよろしいでしょうか?」
わたしは二人きりだと不安だと言って、護衛の他にヒロインちゃんを連れてきた。
「もちろん良いとも」
中隊長さんとヒロインちゃんはお互い笑顔で挨拶する。
「君とこうして合うのは初めてだね」
「初めまして。今日はよろしくお願いします」
そしてヒロインちゃんは中隊長さんの耳元で何かささやいた。
なんだろう?
中隊長さんはヒロインちゃんに笑顔で、
「よろしく頼むよ」
おや?
初対面なのにもう仲良くなっているような感じが……
中隊長さんは わたしに笑顔で、
「では、行こうか」
ま、いいか。
今はデートのことだ。
「はい! がんばるぞー!」
一線は死守してみせる!
さて、ここでデートのメンバーを紹介しよう。
悪役令嬢こと わたし。
中隊長さん。
正統派ヒロインちゃん。
そして護衛の三十二歳のゴリラクリソツの屈強な双子の女性が二人。
失礼だと思ってはいるが、わたしは心の中でツインメスゴリラと呼んでいる。
容赦なく心の中でそう呼んでいる。
なぜなら彼女たちは既婚者だからだ。
なぜか金持ちのイケメンと結婚し、それぞれ子供を二人も儲けた。
人生 勝ち組だ。
だから「おーおー幸せだねーコンチクショー」と僻みも入れて心の中でツインメスゴリラと呼ぶことにした。
わたしが子供の頃から護衛をしてくれていて、結婚して子供も産んだのだから引退しても良いのだが、
「「お嬢様は私たちがお守りいたします」」
と言って、今でも護衛の任を続けてくれている。
忠義を尽くしてくれているツインメスゴリラだ。
感激だ。
だから、ツインメスゴリラと口で呼ぶことだけはしない。
心の中にとどめている。
ともかく、ヒロインちゃんの他にもこんな屈強な女性が二人もいたら、わたしと中隊長さんが良い雰囲気になることはあり得ないだろう。
デートの場所は遊園地。
中隊長さん、考えたわね。
遊園地は限定された空間。
だから長時間歩く街中とは違い、疲労度は少なくすむだろう。
だが、そんなにたくさん移動するわけではないのに、アトラクションがたくさんあるから飽きることがない。
レストランエリアもあるから、弁当を持参する必要もなく、またこの遊園地のレストランは結構美味しい。
しかも 今日は平日。
中隊長さんはデートのために有休を使って平日を選んだ。
これなら長蛇の列ができることはなくスムーズに遊べる。
さらに付け加えるなら、もしアクシデントが発生して離ればなれになることがあっても、街中なら見つけることは不可能に近いが、遊園地なら園内放送で呼びかけてもらえば、すぐに再合流することができる。
計算し尽くしている。
でも、思惑通りにはいかないわよ。
一線は死守してみせる。
さあ中隊長さん、勝負よ!
悪友は泣いて同情を惹こうとしているが、わたしにそんな嘘泣きは通用しない。
「あんた少しは反省しなさい」
悪友は牢屋の中で一ヶ月間すごしていたが、わたしの口添えで釈放された。
中隊長さんには、わたしの護衛専門の部隊を設立し、その諜報班に悪友を入れたいと言っておいた。
受付とはいえ、冒険者ギルドのメンバーの一人だから、色々役に立つだろうと。
中隊長さんは悪友が裏切ることを心配していたが、もしそうなったら今度は刑務所に入れる。
一生 刑務所の中で過ごすか、わたしの役に立つか、二つに一つだ。
悪友は承諾するしかなかった。
「じゃあ、早速仕事よ」
実は わたしは中隊長さんにデートに誘われた。
中隊長さんは普通の男女のデートを私にさせてあげたいからとのことだが、問題は中隊長さんがどこまで進めるつもりなのかという事だ。
いくらなんでも最後までイクつもりじゃないとは思うけれど、キスぐらいは狙っているかもしれない。
汚された身という大嘘がばれないためには、いきなりそんなことを許してはいけない。
全力で回避しないと。
「デートを断ればいいじゃない」
「それはそれで不自然でしょ。私は立ち直ろうとしているってことになってるのに、デートを断り続けるなんて、それこそおかしいわよ」
「で、私に中隊長さんのデートプランを調べてこいと」
「その通りよ。どこでなにをするのか事前に分かっていれば、対策も立てられるでしょ」
「まあ、調べるのは簡単だけど、でも それじゃ問題の解決にならないわよ」
「どうしてよ?」
「中隊長さん、あんたと結婚にこぎつけるつもりなんでしょ。一回ダメだったからって、それで諦めるわけないじゃない。今回がダメだったら次を狙ってくるに決まってる。デートは一回で終わりじゃないのよ」
「いや、それはそうだけど」
「だから対処療法的な戦法はだめよ。根本的に戦略を変えないと」
「変えるって、どうするのよ?」
「ヒロインを誘いなさい」
「は? デートに他の女を誘うの?」
「そうよ。いわゆる、デートはするけど友達止まり作戦。
つまり、デートに友達を連れて行けば、二人の仲が進展することは絶対にあり得ないのよ。
すぐ隣に他の友達がいれば良い雰囲気になることはないわけ」
「なるほど」
「ヒロインだけじゃなくて、護衛も連れ行くのも良いわね。人数が多ければ多いほど効果的よ」
「わかった! その作戦で行ってみる!」
「頑張ってねー」
悪役令嬢に転生した彼女は、私の口先の作戦にあっさり納得した。
チョロイ。
これで中隊長さんのデートプランを調べるなんて面倒なことはしなくて済む。
中隊長さんが本気でこの女との結婚を狙っているなら、ヒロインがいる程度でひるんだりしないだろうけど、それで大嘘だった事がばれても、まあ私の知ったこっちゃないしー。
アハハハー。
デート当日。
「と、いうわけで、彼女たちも一緒でよろしいでしょうか?」
わたしは二人きりだと不安だと言って、護衛の他にヒロインちゃんを連れてきた。
「もちろん良いとも」
中隊長さんとヒロインちゃんはお互い笑顔で挨拶する。
「君とこうして合うのは初めてだね」
「初めまして。今日はよろしくお願いします」
そしてヒロインちゃんは中隊長さんの耳元で何かささやいた。
なんだろう?
中隊長さんはヒロインちゃんに笑顔で、
「よろしく頼むよ」
おや?
初対面なのにもう仲良くなっているような感じが……
中隊長さんは わたしに笑顔で、
「では、行こうか」
ま、いいか。
今はデートのことだ。
「はい! がんばるぞー!」
一線は死守してみせる!
さて、ここでデートのメンバーを紹介しよう。
悪役令嬢こと わたし。
中隊長さん。
正統派ヒロインちゃん。
そして護衛の三十二歳のゴリラクリソツの屈強な双子の女性が二人。
失礼だと思ってはいるが、わたしは心の中でツインメスゴリラと呼んでいる。
容赦なく心の中でそう呼んでいる。
なぜなら彼女たちは既婚者だからだ。
なぜか金持ちのイケメンと結婚し、それぞれ子供を二人も儲けた。
人生 勝ち組だ。
だから「おーおー幸せだねーコンチクショー」と僻みも入れて心の中でツインメスゴリラと呼ぶことにした。
わたしが子供の頃から護衛をしてくれていて、結婚して子供も産んだのだから引退しても良いのだが、
「「お嬢様は私たちがお守りいたします」」
と言って、今でも護衛の任を続けてくれている。
忠義を尽くしてくれているツインメスゴリラだ。
感激だ。
だから、ツインメスゴリラと口で呼ぶことだけはしない。
心の中にとどめている。
ともかく、ヒロインちゃんの他にもこんな屈強な女性が二人もいたら、わたしと中隊長さんが良い雰囲気になることはあり得ないだろう。
デートの場所は遊園地。
中隊長さん、考えたわね。
遊園地は限定された空間。
だから長時間歩く街中とは違い、疲労度は少なくすむだろう。
だが、そんなにたくさん移動するわけではないのに、アトラクションがたくさんあるから飽きることがない。
レストランエリアもあるから、弁当を持参する必要もなく、またこの遊園地のレストランは結構美味しい。
しかも 今日は平日。
中隊長さんはデートのために有休を使って平日を選んだ。
これなら長蛇の列ができることはなくスムーズに遊べる。
さらに付け加えるなら、もしアクシデントが発生して離ればなれになることがあっても、街中なら見つけることは不可能に近いが、遊園地なら園内放送で呼びかけてもらえば、すぐに再合流することができる。
計算し尽くしている。
でも、思惑通りにはいかないわよ。
一線は死守してみせる。
さあ中隊長さん、勝負よ!
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

(完)なにも死ぬことないでしょう?
青空一夏
恋愛
ジュリエットはイリスィオス・ケビン公爵に一目惚れされて子爵家から嫁いできた美しい娘。イリスィオスは初めこそ優しかったものの、二人の愛人を離れに住まわせるようになった。
悩むジュリエットは悲しみのあまり湖に身を投げて死のうとしたが死にきれず昏睡状態になる。前世を昏睡状態で思い出したジュリエットは自分が日本という国で生きていたことを思い出す。還暦手前まで生きた記憶が不意に蘇ったのだ。
若い頃はいろいろな趣味を持ち、男性からもモテた彼女の名は真理。結婚もし子供も産み、いろいろな経験もしてきた真理は知っている。
『亭主、元気で留守がいい』ということを。
だったらこの状況って超ラッキーだわ♪ イケてるおばさん真理(外見は20代前半のジュリエット)がくりひろげるはちゃめちゃコメディー。
ゆるふわ設定ご都合主義。気分転換にどうぞ。初めはシリアス?ですが、途中からコメディーになります。中世ヨーロッパ風ですが和のテイストも混じり合う異世界。
昭和の懐かしい世界が広がります。懐かしい言葉あり。解説付き。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでのこと。
……やっぱり、ダメだったんだ。
周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中
※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる