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第八巻 第七章 震災からの復興
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〇阪神・淡路大震災
壮烈に揺れる大阪・神戸の町。いくつものビルが倒壊し、高速道路が寸断される。
神戸市長田区の住宅街が炎に包まれる。
N「平成七(一九九五)年一月十七日、兵庫県淡路島北部沖の明石海峡で、マグニチュード七.三の大地震が発生する。阪神・淡路大震災である」
〇被災地
瓦礫の中から被災者を掘り出す自衛隊員たち。
〇被災地・避難所
疲れ果てた被災者たちが、段ボールや新聞の上で、呆然と寝転んだりうずくまったりしている。その被災者に、ボランティアたちが水やおにぎりを配っている。
N「平成初の大災害に、全国からボランティアが集まった」
〇リムジン車内
麻原彰晃(松本智津夫、オウム真理教尊師、四十一歳)・村井秀夫(同幹部、三十八歳)・井上嘉浩(同幹部、二十七歳)他三人が謀議している。
N「平成元(一九八九)年に設立されたオウム真理教は、翌年の衆議院選挙の惨敗をきっかけに過激化、武装路線を進めた。平成七(一九九五)年には、すでに警察は強制捜査の準備を進めていた」
井上「このままでは、教団が強制捜査されてしまいます」
麻原「一月には阪神大震災があって、強制捜査が流れた。今回も何か起こせばいいんじゃないかな」
村井「地下鉄にサリンを撒いたらどうでしょう」
息を飲む一同。
麻原「どうせ現代人は死後、三悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に転生してしまうのだ。我々の手にかかれば、極楽往生ができる。これはポア(救済)だよ」
真剣な顔でうなずく一同。
〇千代田線車内
通勤客でそこそこ混雑している車内。
車内放送「次は新お茶の水……」
座っていた林郁夫(同幹部、四十九歳)、足下の黒いゴミ袋をカサの先端で一刺しし、すぐに立ち上がって新お茶の水駅で降りる。
動き出した車内で、ゴミ袋の周辺の通勤客が咳き込み、倒れる。悲鳴があがり、次々倒れていく通勤客。
N「三月二十日、オウム真理教は、東京の地下鉄車両内五ヶ所でサリンを散布、地下鉄網は大混乱に陥った」
〇聖路加国際病院
運び込まれてきた患者をトリアージしている日野原重明(聖路加国際病院院長、八十五歳)。
日野原「……これは、サリンかもしれない」
医師「え?」
日野原「すぐ警察と自衛隊に連絡を。地下鉄内に撒かれた毒物は、サリンの可能性がある」
〇地下鉄入口
完全な化学防護をした自衛隊員たちが突入していく。
N「使用された毒物がサリンであることは比較的早く判明、警察・病院・自衛隊は迅速に対応した。それでも十三人の死者と、六千三百人以上の被害者が出た」
〇上九一色村・教団施設
化学防護をした警官たちが、麻原を隠れ場所から引きずり出す。
N「五月十六日、上九一色村の教団施設が強制捜査され、麻原が逮捕される。その間の捜査で、松本サリン事件を含む、多くの殺人が行われていたことも判明した」
〇東京地方裁判所・法廷
被告人席の麻原彰晃。
麻原「ここは裁判所なんかじゃない、劇場だ」
あっけに取られる一同。
N「裁判では麻原は一貫してまともな受け答えをしないまま、死刑が確定し、平成三十(二〇一八)年に執行された。死刑になったのは、麻原を含めて十三名であった」
〇秋葉原・パソコンショップ店頭(夜)
「Windows95」の新発売に並ぶサラリーマンや学生たち。
N「十一月二十三日、ウインドウズ95が日本で発売。パソコンが爆発的に普及し、インターネット回線も整備されていく」
〇ツインタワーに突入する旅客機
N「平成十三(二〇〇一)年九月十一日、アメリカ・ニューヨークのワールドトレードセンタービルに、テロリストに乗っ取られた二機の旅客機が突入。イスラム過激派による連続テロが起こる。これを機に世界は終わりなき『テロとの戦い』に突入する」
〇小泉純一郎(首相、六十歳)
小泉「この不況を打破するには、構造改革あるのみ!」
N「構造改革を訴え、平成十三(二〇〇一)年に成立した小泉純一郎内閣は、強い支持を得たが、景気回復は成し遂げられなかった」
〇ステージでiPhineを操作してみせるスティーブ・ジョブズ(五十三歳)
N「平成十九(二〇〇七)年六月二十九日、アップル社はiPhoneを発売。スマートフォン(スマホ)やタブレット普及のきっかけとなった」
〇鳩山由紀夫(首相、六十三歳)
N「国民の期待を受け、平成二十一(二〇〇九)年、民主党政権が成立したが」
鳩山「沖縄県民の声に応え、普天間飛行場を移設します。最低でも県外!」
N「首相となった鳩山由紀夫は、微妙な問題であった、沖縄の普天間米軍飛行場の移設を巡ってアメリカと衝突。他の政策も見るべき効果をあげられず、わずか半年ほどで退任することとなった」
〇石巻(いしのまき)市
津波が石巻市街を襲う。
N「平成二十三(二〇一一)年三月十一日、東北と関東を東日本大震災が襲う。地震の被害だけでなく、沿岸部が津波に襲われ、未曾有の被害が出た。そして」
〇福島第一原子力発電所
四号機建屋が水素爆発する。
N「津波で電源を喪失した福島第一原子力発電所では、一・二・三号機がメルトダウンを起こし、多量の放射能が流出した」
〇避難する住民
放射線防護服を着た自衛隊員が、避難民の線量を測っている。
N「この事故の放射能が原因で死亡した人はいないとされているが、三百三十七平方キロメートルに及ぶ帰還困難地域が生まれ、避難の影響で死亡した『原発関連死』は、少なくとも千三百六十八人にのぼっている」
〇安倍晋三(首相、六十九歳)
安倍「アベノミクス三本の矢で、必ず不景気を打破します!」
N「平成二十五(二〇一三)年、『景気回復』を掲げて自民党安倍政権が成立。長期政権となり、失業率の低下・円高の是正など、多くの成果をもたらしたが、独裁的な体質や、政権内部の腐敗疑惑などに対する非難の声も強い」
〇平成天皇(八十七歳)
N「平成三十一(二〇一九)年、平成天皇が明治以降ではじめて生前譲位され、元号が変わる」
〇東京オリンピック・パラリンピックのイメージ
N「二〇二〇年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催される。これからの日本は、どうなって行くだろうか」
終
壮烈に揺れる大阪・神戸の町。いくつものビルが倒壊し、高速道路が寸断される。
神戸市長田区の住宅街が炎に包まれる。
N「平成七(一九九五)年一月十七日、兵庫県淡路島北部沖の明石海峡で、マグニチュード七.三の大地震が発生する。阪神・淡路大震災である」
〇被災地
瓦礫の中から被災者を掘り出す自衛隊員たち。
〇被災地・避難所
疲れ果てた被災者たちが、段ボールや新聞の上で、呆然と寝転んだりうずくまったりしている。その被災者に、ボランティアたちが水やおにぎりを配っている。
N「平成初の大災害に、全国からボランティアが集まった」
〇リムジン車内
麻原彰晃(松本智津夫、オウム真理教尊師、四十一歳)・村井秀夫(同幹部、三十八歳)・井上嘉浩(同幹部、二十七歳)他三人が謀議している。
N「平成元(一九八九)年に設立されたオウム真理教は、翌年の衆議院選挙の惨敗をきっかけに過激化、武装路線を進めた。平成七(一九九五)年には、すでに警察は強制捜査の準備を進めていた」
井上「このままでは、教団が強制捜査されてしまいます」
麻原「一月には阪神大震災があって、強制捜査が流れた。今回も何か起こせばいいんじゃないかな」
村井「地下鉄にサリンを撒いたらどうでしょう」
息を飲む一同。
麻原「どうせ現代人は死後、三悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に転生してしまうのだ。我々の手にかかれば、極楽往生ができる。これはポア(救済)だよ」
真剣な顔でうなずく一同。
〇千代田線車内
通勤客でそこそこ混雑している車内。
車内放送「次は新お茶の水……」
座っていた林郁夫(同幹部、四十九歳)、足下の黒いゴミ袋をカサの先端で一刺しし、すぐに立ち上がって新お茶の水駅で降りる。
動き出した車内で、ゴミ袋の周辺の通勤客が咳き込み、倒れる。悲鳴があがり、次々倒れていく通勤客。
N「三月二十日、オウム真理教は、東京の地下鉄車両内五ヶ所でサリンを散布、地下鉄網は大混乱に陥った」
〇聖路加国際病院
運び込まれてきた患者をトリアージしている日野原重明(聖路加国際病院院長、八十五歳)。
日野原「……これは、サリンかもしれない」
医師「え?」
日野原「すぐ警察と自衛隊に連絡を。地下鉄内に撒かれた毒物は、サリンの可能性がある」
〇地下鉄入口
完全な化学防護をした自衛隊員たちが突入していく。
N「使用された毒物がサリンであることは比較的早く判明、警察・病院・自衛隊は迅速に対応した。それでも十三人の死者と、六千三百人以上の被害者が出た」
〇上九一色村・教団施設
化学防護をした警官たちが、麻原を隠れ場所から引きずり出す。
N「五月十六日、上九一色村の教団施設が強制捜査され、麻原が逮捕される。その間の捜査で、松本サリン事件を含む、多くの殺人が行われていたことも判明した」
〇東京地方裁判所・法廷
被告人席の麻原彰晃。
麻原「ここは裁判所なんかじゃない、劇場だ」
あっけに取られる一同。
N「裁判では麻原は一貫してまともな受け答えをしないまま、死刑が確定し、平成三十(二〇一八)年に執行された。死刑になったのは、麻原を含めて十三名であった」
〇秋葉原・パソコンショップ店頭(夜)
「Windows95」の新発売に並ぶサラリーマンや学生たち。
N「十一月二十三日、ウインドウズ95が日本で発売。パソコンが爆発的に普及し、インターネット回線も整備されていく」
〇ツインタワーに突入する旅客機
N「平成十三(二〇〇一)年九月十一日、アメリカ・ニューヨークのワールドトレードセンタービルに、テロリストに乗っ取られた二機の旅客機が突入。イスラム過激派による連続テロが起こる。これを機に世界は終わりなき『テロとの戦い』に突入する」
〇小泉純一郎(首相、六十歳)
小泉「この不況を打破するには、構造改革あるのみ!」
N「構造改革を訴え、平成十三(二〇〇一)年に成立した小泉純一郎内閣は、強い支持を得たが、景気回復は成し遂げられなかった」
〇ステージでiPhineを操作してみせるスティーブ・ジョブズ(五十三歳)
N「平成十九(二〇〇七)年六月二十九日、アップル社はiPhoneを発売。スマートフォン(スマホ)やタブレット普及のきっかけとなった」
〇鳩山由紀夫(首相、六十三歳)
N「国民の期待を受け、平成二十一(二〇〇九)年、民主党政権が成立したが」
鳩山「沖縄県民の声に応え、普天間飛行場を移設します。最低でも県外!」
N「首相となった鳩山由紀夫は、微妙な問題であった、沖縄の普天間米軍飛行場の移設を巡ってアメリカと衝突。他の政策も見るべき効果をあげられず、わずか半年ほどで退任することとなった」
〇石巻(いしのまき)市
津波が石巻市街を襲う。
N「平成二十三(二〇一一)年三月十一日、東北と関東を東日本大震災が襲う。地震の被害だけでなく、沿岸部が津波に襲われ、未曾有の被害が出た。そして」
〇福島第一原子力発電所
四号機建屋が水素爆発する。
N「津波で電源を喪失した福島第一原子力発電所では、一・二・三号機がメルトダウンを起こし、多量の放射能が流出した」
〇避難する住民
放射線防護服を着た自衛隊員が、避難民の線量を測っている。
N「この事故の放射能が原因で死亡した人はいないとされているが、三百三十七平方キロメートルに及ぶ帰還困難地域が生まれ、避難の影響で死亡した『原発関連死』は、少なくとも千三百六十八人にのぼっている」
〇安倍晋三(首相、六十九歳)
安倍「アベノミクス三本の矢で、必ず不景気を打破します!」
N「平成二十五(二〇一三)年、『景気回復』を掲げて自民党安倍政権が成立。長期政権となり、失業率の低下・円高の是正など、多くの成果をもたらしたが、独裁的な体質や、政権内部の腐敗疑惑などに対する非難の声も強い」
〇平成天皇(八十七歳)
N「平成三十一(二〇一九)年、平成天皇が明治以降ではじめて生前譲位され、元号が変わる」
〇東京オリンピック・パラリンピックのイメージ
N「二〇二〇年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催される。これからの日本は、どうなって行くだろうか」
終
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