45 / 49
第八巻 第三話 太平洋戦争
しおりを挟む
〇日本の最大占領版図
N「開戦当初、日本軍は破竹の大進撃を続け、東南アジアに大勢力を築くが」
〇炎上する赤城・蒼龍・加賀の日本軍三空母
N「昭和十七(一九四二)年六月のミッドウェー海戦に敗れ、守勢に転じる」
〇ガダルカナル島
スコップとモッコで滑走路を作っている日本兵。
N「ガダルカナル島への航空基地の建設を巡って、日米は激しく戦った」
隊長「三ヶ月もあれば、立派な飛行場ができる。みんな頑張れ!」
と、そこに米軍機の空襲。ジャングルに隠れる日本兵たち。
X X X
N「数日後」
ジャングルから、自分たちが工事していた飛行場を偵察している日本兵たちが、あっと声をあげる。
ブルドーザーやショベルカーが、物凄い勢いで飛行場の工事をしている。
ぽかんと見ている日本兵たちに、見張りの米兵二人が近づいてくる。慌てて身を隠す日本兵たち。見張りの米兵二人、隠れている日本兵には気づかずにタバコを吹かしながら
米兵「飛行場は三日で完成か。待ち遠しいな」
米兵「空からジャップをやっつけてやる!」
そのまま行ってしまう米兵。日本兵たち、ほっと息をつき
隊長「我々が三ヶ月で完成させようとしていた飛行場を、三日で完成させるというのか……」
と、部下が駆け寄ってきて
日本兵「隊長、奴らの捨てた糧食を拾いました!」
日本兵たち、米軍の糧食を見て驚きの声をあげる。
日本兵「ステーキにケーキにコーヒー。しかも全部缶詰になっている!」
日本兵「我々は麦飯とタクアンで戦争しているというのに……」
がっくりと肩を落とす日本兵たち。
N「日本軍と米軍は、兵力や武器以前のところで、あまりにも差がついていた」
〇ジャングル
ジャングルの中を黙黙と行進する日本兵たち。いずれも飢えや病気でひどく弱っており、足取りはおぼつかない。そこにさらにスコールが襲いかかる。最後尾の兵がついに倒れるが、誰も振り向こうともしない。
倒れた兵「待って……置いていかないで……せめて殺して……」
日本兵たちが遠くへ去って行くのを見て、手にした手榴弾で自決する兵士。
N「南方戦線での日本軍の死因のほとんどは戦死ではなく、餓死・病死・自殺などであった」
〇東京駅
客車の窓から、見送りの両親たちと別れを惜しむ小学生たち。
N「昭和十九(一九四四)年、米軍機が日本本土を空襲するようになると、小学生たちを地方に避難させる『学童疎開』がはじまった」
〇地方の山の中
疎開してきた児童たちに、地元の子供たちが石を投げている。
地元の子供「お前らのせいで俺たちの食い物が減った!」
泣きながら耐えている児童たち。
N「疎開した児童たちが、いじめや差別を受けることも少なくなかった」
〇東京大空襲
低空を飛ぶB29(米爆撃機)の下で、東京の町全体が燃えている。
子供の手を引いて逃げる母親の体に、飛んできた火の粉が降りかかり、服が燃え上がる。母親、地面に転がって
母親「あなただけでも逃げて!」
一瞬息を飲むが、言われた通りに逃げる子供。行く手に川が見える。
子供(M)「川だ! 助かった……!」
川にたどり着いて、息を飲む子供。川は焼けた死体や水死体で一杯である。
N「昭和二十(一九四五)年三月十日の東京大空襲は、十万人の死者と、百万人の被害者を生んだ」
〇海軍航空隊基地
パイロットたちが横一列に並んでいる。その前に隊長。
隊長「ようし、特攻に志願する者は一歩前へ!」
一人を除いて、全員が前に出る。隊長、前に出なかった者をにらみつけ
隊長「……一歩前へ!」
仕方なく前へ出るパイロット。
隊長「貴様たちの覚悟はよくわかった! 必ずや軍神として靖国に祀られるのだから、安心して行ってこい!」
凍り付いた表情のパイロットたち。
〇海上
海上を行く米艦隊に、十機ほどの特攻機が突入してくる。
対空砲火に次々撃ち落とされるが、一機が突入に成功、米駆逐艦が爆発・炎上する。
パイロット「……お母さん!」
N「飛行機に爆弾を積んで、敵艦に体当たりする『特攻』は、志願する兵によってはじめられたが、やがて事実上の強制になっていった。はじめは衝撃を受けた米軍だったが、特攻戦術に慣れると、ほとんど戦果を挙げられなくなっていく」
〇沖縄戦
N「昭和二十(一九四五)年三月には、米軍は沖縄に上陸、激しい地上戦が繰り広げられた」
〇洞窟の内部
真っ暗な中で息を殺している、数人の軍人と数十人の避難民。
と、避難民の赤ん坊が泣き出す。
軍人「米軍に見つかったらどうする! すぐに泣きやませろ!」
必死であやす母親だが、赤子は泣きやまない。軍人、軍刀を抜いて
軍人「貴様にできないなら、俺が泣きやませてやる!」
赤子を抱いて洞窟から飛び出す母親。
軍人「敵前逃亡は銃殺だ!」
拳銃を抜いて背後から母子を撃つ軍人。倒れる母子。
そこに偵察中の米兵の一団が現れる。洞窟内に逃げ込む軍人。
米兵、洞窟の入り口で火炎放射器を構えて
米兵「死ね、ジャップ!」
洞窟の中は業火に包まれる。
N「沖縄での地上戦は民間人をも容赦なく巻き込み、軍民合わせて二十万人の死者・行方不明者を出した。うち半分は民間人であった」
〇ポツダム会談
ハリー・S・トルーマン(米大統領、六十二歳)・ウインストン・チャーチル(英首相、七十二歳)・ヨシフ・スターリン(ソ連書記長、六十八歳)が会談している。
N「昭和二十(一九四五)年七月、ドイツ降伏後、ベルリン郊外のポツダムに米・英・ソの指導者が集まり、日本に無条件降伏を求める『ポツダム宣言』を出した」
〇広島
広島の町を覆う、巨大なキノコ雲。
N「日本は返答をしなかったが、八月六日には広島に原爆が投下され二十万人が、八月九日には長崎に原爆が投下され十万人が亡くなった」
〇満州の原野
ソ連軍の大軍が侵攻してくる。
N「八月九日には、ソ連も対日参戦を表明、満州に侵攻を開始した」
〇皇居・大防空壕
昭和天皇(四十五歳)が臨席して、御前会議が開かれている。
N「八月十日、和平案を飲むかどうかについて、御前会議が開かれた」
鈴木貫太郎(首相、七十八歳)を挟んで、米内光政(海軍大臣、六十六歳)と阿南惟幾(陸軍大臣、五十九歳)が議論している。
阿南「ポツダム宣言では、陛下の地位と生命のご安全が約束されない。この二つが守られない和平には、反対です」
米内「それは和平を結んでから、あらためて交渉すればよいではありませんか」
ぐっとにらみ合う二人だが、互いにそれ以上の言葉が出ない。鈴木、タイミングを見計らって
鈴木「……政府は和平とも徹底抗戦とも、決められなくなりました。この上は、陛下のご聖断にお任せするばかりです」
昭和天皇、深くうなずいて
昭和天皇「朕の身一つで、国民の生命が助かるなら、それでよい。兵が従わぬのなら、朕自らマイクの前に立とう」
覚悟を決めた昭和天皇の姿に、ぐっと涙をこらえる一同。
〇宮城前広場
大勢の国民が、宮城に向かって土下座し、涙を流している。
N「八月十五日、終戦のご詔勅がラジオを通じて流れ、日本人にとっての戦争は終わった」
N「開戦当初、日本軍は破竹の大進撃を続け、東南アジアに大勢力を築くが」
〇炎上する赤城・蒼龍・加賀の日本軍三空母
N「昭和十七(一九四二)年六月のミッドウェー海戦に敗れ、守勢に転じる」
〇ガダルカナル島
スコップとモッコで滑走路を作っている日本兵。
N「ガダルカナル島への航空基地の建設を巡って、日米は激しく戦った」
隊長「三ヶ月もあれば、立派な飛行場ができる。みんな頑張れ!」
と、そこに米軍機の空襲。ジャングルに隠れる日本兵たち。
X X X
N「数日後」
ジャングルから、自分たちが工事していた飛行場を偵察している日本兵たちが、あっと声をあげる。
ブルドーザーやショベルカーが、物凄い勢いで飛行場の工事をしている。
ぽかんと見ている日本兵たちに、見張りの米兵二人が近づいてくる。慌てて身を隠す日本兵たち。見張りの米兵二人、隠れている日本兵には気づかずにタバコを吹かしながら
米兵「飛行場は三日で完成か。待ち遠しいな」
米兵「空からジャップをやっつけてやる!」
そのまま行ってしまう米兵。日本兵たち、ほっと息をつき
隊長「我々が三ヶ月で完成させようとしていた飛行場を、三日で完成させるというのか……」
と、部下が駆け寄ってきて
日本兵「隊長、奴らの捨てた糧食を拾いました!」
日本兵たち、米軍の糧食を見て驚きの声をあげる。
日本兵「ステーキにケーキにコーヒー。しかも全部缶詰になっている!」
日本兵「我々は麦飯とタクアンで戦争しているというのに……」
がっくりと肩を落とす日本兵たち。
N「日本軍と米軍は、兵力や武器以前のところで、あまりにも差がついていた」
〇ジャングル
ジャングルの中を黙黙と行進する日本兵たち。いずれも飢えや病気でひどく弱っており、足取りはおぼつかない。そこにさらにスコールが襲いかかる。最後尾の兵がついに倒れるが、誰も振り向こうともしない。
倒れた兵「待って……置いていかないで……せめて殺して……」
日本兵たちが遠くへ去って行くのを見て、手にした手榴弾で自決する兵士。
N「南方戦線での日本軍の死因のほとんどは戦死ではなく、餓死・病死・自殺などであった」
〇東京駅
客車の窓から、見送りの両親たちと別れを惜しむ小学生たち。
N「昭和十九(一九四四)年、米軍機が日本本土を空襲するようになると、小学生たちを地方に避難させる『学童疎開』がはじまった」
〇地方の山の中
疎開してきた児童たちに、地元の子供たちが石を投げている。
地元の子供「お前らのせいで俺たちの食い物が減った!」
泣きながら耐えている児童たち。
N「疎開した児童たちが、いじめや差別を受けることも少なくなかった」
〇東京大空襲
低空を飛ぶB29(米爆撃機)の下で、東京の町全体が燃えている。
子供の手を引いて逃げる母親の体に、飛んできた火の粉が降りかかり、服が燃え上がる。母親、地面に転がって
母親「あなただけでも逃げて!」
一瞬息を飲むが、言われた通りに逃げる子供。行く手に川が見える。
子供(M)「川だ! 助かった……!」
川にたどり着いて、息を飲む子供。川は焼けた死体や水死体で一杯である。
N「昭和二十(一九四五)年三月十日の東京大空襲は、十万人の死者と、百万人の被害者を生んだ」
〇海軍航空隊基地
パイロットたちが横一列に並んでいる。その前に隊長。
隊長「ようし、特攻に志願する者は一歩前へ!」
一人を除いて、全員が前に出る。隊長、前に出なかった者をにらみつけ
隊長「……一歩前へ!」
仕方なく前へ出るパイロット。
隊長「貴様たちの覚悟はよくわかった! 必ずや軍神として靖国に祀られるのだから、安心して行ってこい!」
凍り付いた表情のパイロットたち。
〇海上
海上を行く米艦隊に、十機ほどの特攻機が突入してくる。
対空砲火に次々撃ち落とされるが、一機が突入に成功、米駆逐艦が爆発・炎上する。
パイロット「……お母さん!」
N「飛行機に爆弾を積んで、敵艦に体当たりする『特攻』は、志願する兵によってはじめられたが、やがて事実上の強制になっていった。はじめは衝撃を受けた米軍だったが、特攻戦術に慣れると、ほとんど戦果を挙げられなくなっていく」
〇沖縄戦
N「昭和二十(一九四五)年三月には、米軍は沖縄に上陸、激しい地上戦が繰り広げられた」
〇洞窟の内部
真っ暗な中で息を殺している、数人の軍人と数十人の避難民。
と、避難民の赤ん坊が泣き出す。
軍人「米軍に見つかったらどうする! すぐに泣きやませろ!」
必死であやす母親だが、赤子は泣きやまない。軍人、軍刀を抜いて
軍人「貴様にできないなら、俺が泣きやませてやる!」
赤子を抱いて洞窟から飛び出す母親。
軍人「敵前逃亡は銃殺だ!」
拳銃を抜いて背後から母子を撃つ軍人。倒れる母子。
そこに偵察中の米兵の一団が現れる。洞窟内に逃げ込む軍人。
米兵、洞窟の入り口で火炎放射器を構えて
米兵「死ね、ジャップ!」
洞窟の中は業火に包まれる。
N「沖縄での地上戦は民間人をも容赦なく巻き込み、軍民合わせて二十万人の死者・行方不明者を出した。うち半分は民間人であった」
〇ポツダム会談
ハリー・S・トルーマン(米大統領、六十二歳)・ウインストン・チャーチル(英首相、七十二歳)・ヨシフ・スターリン(ソ連書記長、六十八歳)が会談している。
N「昭和二十(一九四五)年七月、ドイツ降伏後、ベルリン郊外のポツダムに米・英・ソの指導者が集まり、日本に無条件降伏を求める『ポツダム宣言』を出した」
〇広島
広島の町を覆う、巨大なキノコ雲。
N「日本は返答をしなかったが、八月六日には広島に原爆が投下され二十万人が、八月九日には長崎に原爆が投下され十万人が亡くなった」
〇満州の原野
ソ連軍の大軍が侵攻してくる。
N「八月九日には、ソ連も対日参戦を表明、満州に侵攻を開始した」
〇皇居・大防空壕
昭和天皇(四十五歳)が臨席して、御前会議が開かれている。
N「八月十日、和平案を飲むかどうかについて、御前会議が開かれた」
鈴木貫太郎(首相、七十八歳)を挟んで、米内光政(海軍大臣、六十六歳)と阿南惟幾(陸軍大臣、五十九歳)が議論している。
阿南「ポツダム宣言では、陛下の地位と生命のご安全が約束されない。この二つが守られない和平には、反対です」
米内「それは和平を結んでから、あらためて交渉すればよいではありませんか」
ぐっとにらみ合う二人だが、互いにそれ以上の言葉が出ない。鈴木、タイミングを見計らって
鈴木「……政府は和平とも徹底抗戦とも、決められなくなりました。この上は、陛下のご聖断にお任せするばかりです」
昭和天皇、深くうなずいて
昭和天皇「朕の身一つで、国民の生命が助かるなら、それでよい。兵が従わぬのなら、朕自らマイクの前に立とう」
覚悟を決めた昭和天皇の姿に、ぐっと涙をこらえる一同。
〇宮城前広場
大勢の国民が、宮城に向かって土下座し、涙を流している。
N「八月十五日、終戦のご詔勅がラジオを通じて流れ、日本人にとっての戦争は終わった」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
枢軸国
よもぎもちぱん
歴史・時代
時は1919年
第一次世界大戦の敗戦によりドイツ帝国は滅亡した。皇帝陛下 ヴィルヘルム二世の退位により、ドイツは共和制へと移行する。ヴェルサイユ条約により1320億金マルク 日本円で200兆円もの賠償金を課される。これに激怒したのは偉大なる我らが総統閣下"アドルフ ヒトラー"である。結果的に敗戦こそしたものの彼の及ぼした影響は非常に大きかった。
主人公はソフィア シュナイダー
彼女もまた、ドイツに転生してきた人物である。前世である2010年頃の記憶を全て保持しており、映像を写真として記憶することが出来る。
生き残る為に、彼女は持てる知識を総動員して戦う
偉大なる第三帝国に栄光あれ!
Sieg Heil(勝利万歳!)

妖刀 益荒男
地辻夜行
歴史・時代
東西南北老若男女
お集まりいただきました皆様に
本日お聞きいただきますのは
一人の男の人生を狂わせた妖刀の話か
はたまた一本の妖刀の剣生を狂わせた男の話か
蓋をあけて見なけりゃわからない
妖気に魅入られた少女にのっぺらぼう
からかい上手の女に皮肉な忍び
個性豊かな面子に振り回され
妖刀は己の求める鞘に会えるのか
男は己の尊厳を取り戻せるのか
一人と一刀の冒険活劇
いまここに開幕、か~い~ま~く~
十字架の陰陽師―キリシタン陰陽師・賀茂在昌―
鳥位名久礼
歴史・時代
★戦国から桃山の世にかけて活躍した「キリシタン陰陽師」の一代記!★第一部:戦国大名大内義隆の支配する「西の都」山口に住む、朝廷陰陽師の落とし子である宇治丸少年(のちの賀茂在昌)。共に育てられた少女・広とともに伴天連来航を目の当たりにして興味を惹かれるも、時あたかも山口の乱に巻き込まれ、伴天連の助けによって命からがら難を逃れる。二人は父・勘解由小路在富の跡を嗣ぐために京の都へ上り、やがて結婚する。★第二部:長じて立派な「キリシタン陰陽師」となった賀茂在昌は、西洋天文学を学ぶため豊後へ出奔、多くを学び帰洛し、安土桃山の世で活躍する。九州に残り修道士となった長男メルショル、陰陽師を嗣いだ次男在信など、数奇な運命を辿る在昌一家。しかし、時代の波に翻弄され、キリシタン禁制とともに歴史の舞台から消えてゆく…。★「陰陽師」といっても、怪異・式神などファンタジー的な要素は絶無…暦造りに情熱を注ぐ「朝廷の天文学者」という、本来の陰陽師を描いたもので、ギリギリまで史実をベースにしています。一時期話題になった『天地明察』みたいな作品です。
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
陣代『諏訪勝頼』――御旗盾無、御照覧あれ!――
黒鯛の刺身♪
歴史・時代
戦国の巨獣と恐れられた『武田信玄』の実質的後継者である『諏訪勝頼』。
一般には武田勝頼と記されることが多い。
……が、しかし、彼は正統な後継者ではなかった。
信玄の遺言に寄れば、正式な後継者は信玄の孫とあった。
つまり勝頼の子である信勝が後継者であり、勝頼は陣代。
一介の後見人の立場でしかない。
織田信長や徳川家康ら稀代の英雄たちと戦うのに、正式な当主と成れず、一介の後見人として戦わねばならなかった諏訪勝頼。
……これは、そんな悲運の名将のお話である。
【画像引用】……諏訪勝頼・高野山持明院蔵
【注意】……武田贔屓のお話です。
所説あります。
あくまでも一つのお話としてお楽しみください。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる