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番外編
月と獣の蜜月5※
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そよそよと、爽やかな風がわたくしの下生えを揺らす。
野外でこんな格好をするのは、なんて心もとない気持ちになるんだろう。
「マクシミリアン、お仕置きはこれで終わり?」
「いいえ、まだ始まったばかりですよ」
期待を込めてマクシミリアンに問うと、彼からは絶望的な返答が返ってくる。
お仕置きはまだ終わらないらしい。
「――ビアンカ、自分で触れて気持ちよくなってください」
マクシミリアンの言葉にわたくしは涙目になった。
こんな爽やかな日差しの下で開放的に股を広げ、しかも自慰をしなきゃいけないの?
空を見上げると澄んで青く、風は爽やかだ。そして緑は目に眩しく、丘から見える風景はのどかな田園風景。ここはそんな淫靡なことをする空間じゃない……!
「マクシミリアン……しなきゃダメ?」
許しを乞うように甘えた声を出してみる。……多分、効果はないけど。
「さぁ、早くなさってください」
マクシミリアンに慈悲はないらしい。
……知ってた。知ってましたよ。もう何年も貴方の妻をしていますものね。
渋々花弁に手を触れてみる。……恥ずかしさが先に立ってこんなの気持ちよくなれる訳がないわ。
「んっ……」
ゆるゆると指を動かしてみるけれどやっぱり気持ちよくない。
粒にも触れてみるけれど、もどかしさが募るばかりでマクシミリアンが触ってくれる気持ちよさには程遠いのだ。
外だからという緊張のせいなのか、自慰なんて数えるほどしかしたことがないから要領を得ないせいなのか。
……マクシミリアンの方がわたくしの良いところを、わたくし自身よりも知っているんじゃないかしら。
「ああ、やらしい人ですね。こんなところで自慰に励むなんて」
低い声で耳元で囁かれてゾクゾクと背筋が震える。そして蜜壺に触る指に蜜が絡むのを感じた。
彼の声を聞くだけで蜜壺から蜜が染みだすなんて、わたくしの体はどれだけ彼に躾けられているのだろう。
「やっ……そんなこと言わないで……」
「そう言いながらも、貴女のそこは喜んでいるようですね」
マクシミリアンに言われた通り蜜壺からは蜜が滴り、指で混ぜられくちゅくちゅと卑猥な音を立てている。だけどこれは……自慰のせいじゃなくて。
「貴方の声を聞いたから……こうなっただけで、自慰のせいじゃないの……」
「――ッ!」
涙目になりながらそう言うと、マクシミリアンがなぜか言葉に詰まった。
そして後ろからぎゅっと強く抱きしめられ、首筋に顔を埋められる。
「……可愛い。どうしよう、可愛いな……」
マクシミリアンが首筋でため息をつきながらそんなことを言うから吐息がとてもくすぐったい。しかも『可愛い』だなんて言われて、気持ちの上でもなんだかくすぐったいわ。
マクシミリアンに抱きしめられると中途半端に刺激された体が疼いてしまう。彼に……触って欲しい。
「マクシミリアン、わたくし一人じゃなくて……貴方としたいわ」
「ビアンカ……!」
お外でなんて自慰にしてもマクシミリアンとの性交にしても恥ずかしいことには変わりないのだけれど。一人でするよりも、マクシミリアンと二人でがいい。
「仕方ない子ですね、まともにお仕置きもさせてくれないなんて……。ビアンカこっちを向いてください」
そう言われて彼の方へ体を向けると噛みつくような口づけが降ってきた。
口内をねっとりと舐められながら優しく胸を揉みしだかれ、待ち望んでいたマクシミリアンから与えられる刺激に体が感激したかのように震えた。
口づけは激しいけれど、心地よくて。夢中で彼の舌に吸いつき貪ってしまう。
トラウザーズ越しに感じる彼の欲望に思わず花弁を擦りつけると甘い痺れが体中に広がった。
「はっ……」
マクシミリアンが小さく息を吐きながら唇を離す。
彼の瞳は欲望の色に煌めいていてそれが自分にしか向けられないのだと思うと、心の底からの喜びが湧き出した。
「ああ、自分から擦りつけるなんて悪い子だ」
囁かれながら耳朶を軽く食まれ、思わず力が抜けそうになる。
「だって……欲しくて……」
彼の物はもうはち切れんばかりになっていて。ああ、これで中を擦って欲しいと待ちきれない気持ちになる。
……いつから、わたくしはこんな淫乱になってしまったんだろう。
「ビアンカ、今日は上に乗って自分で挿れなさい」
紅い舌で唇を舐めながらマクシミリアンはトラウザーズの前をくつろげた。
「自分で……?」
「そう。自分で挿れて自分で動いて気持ちいいところを刺激するんです。自分勝手に乱れる貴女を見せてください」
「……恥ずかしいわ、マクシミリアン」
気持ちいいところを探って乱れる様子を見られるのが恥ずかしいから……上に乗るのは苦手だ。それを知ってるくせに言うなんて彼は本当に意地悪だ。
マクシミリアンはその美貌に楽しげな笑みを浮かべた。
「自分で挿れないと、私は挿れてあげませんよ」
「そんなっ……」
これじゃお仕置きの延長よ。だけど……体が疼いて仕方ない。
わたくしは涙目になりながら横たわった彼の物にそっと手を添えると、自分の蜜壺へと導いた。
そして入り口に熱杭を当ててゆっくりと腰を下ろす。
「やっ……んっ……」
マクシミリアンの大きなものが隘路を押し広げ圧迫感を伴って中へと侵入する。その心地よさに蕩け軽く達しそうになるけれど必死で堪えた。
腰を動かすと彼の物がずりずりと膣壁を擦り快楽を与えてくる。待ち望んだ刺激に吐息を漏らしながら恥ずかしさを忘れ夢中になって腰を動かしているわたくしを見て、マクシミリアンが薄っすらと笑った。
「ほら、もっと奥まで挿れて」
「ひゃっ!!」
彼に尻を掴まれ体を引き下げられ、熱杭が一気に最奥を穿った。その一突きの刺激でわたくしは体を痙攣させながら達してしまう。
「やぁ……ひどい、マクシミリアン……」
「申し訳ありません、ビアンカ」
ふにゃりと倒れ込み彼の胸に顔を寄せてビクビクと余韻で体を震わせながら抗議すると、優しく旋毛にキスをされ実に楽しそうに謝られた。……絶対悪いなんて思ってない。
マクシミリアンを睨むと誤魔化すように優しく唇を数度合わせられる。
「きら……」
『嫌い』と言おうとした言葉はそんな言葉聞きたくないとばかりに慌てて口づけで塞がれた。もう……この人は!
いつも意地悪ばかりしてわたくしが拗ねた途端に焦り出す。だったら最初からしなきゃいいのにって思うのだけど!
「優しくします、ね?」
「きらい……」
甘えるように言う彼にもう一度『嫌い』と言おうとしたら、また言葉を打ち消すように口づけされた。
野外でこんな格好をするのは、なんて心もとない気持ちになるんだろう。
「マクシミリアン、お仕置きはこれで終わり?」
「いいえ、まだ始まったばかりですよ」
期待を込めてマクシミリアンに問うと、彼からは絶望的な返答が返ってくる。
お仕置きはまだ終わらないらしい。
「――ビアンカ、自分で触れて気持ちよくなってください」
マクシミリアンの言葉にわたくしは涙目になった。
こんな爽やかな日差しの下で開放的に股を広げ、しかも自慰をしなきゃいけないの?
空を見上げると澄んで青く、風は爽やかだ。そして緑は目に眩しく、丘から見える風景はのどかな田園風景。ここはそんな淫靡なことをする空間じゃない……!
「マクシミリアン……しなきゃダメ?」
許しを乞うように甘えた声を出してみる。……多分、効果はないけど。
「さぁ、早くなさってください」
マクシミリアンに慈悲はないらしい。
……知ってた。知ってましたよ。もう何年も貴方の妻をしていますものね。
渋々花弁に手を触れてみる。……恥ずかしさが先に立ってこんなの気持ちよくなれる訳がないわ。
「んっ……」
ゆるゆると指を動かしてみるけれどやっぱり気持ちよくない。
粒にも触れてみるけれど、もどかしさが募るばかりでマクシミリアンが触ってくれる気持ちよさには程遠いのだ。
外だからという緊張のせいなのか、自慰なんて数えるほどしかしたことがないから要領を得ないせいなのか。
……マクシミリアンの方がわたくしの良いところを、わたくし自身よりも知っているんじゃないかしら。
「ああ、やらしい人ですね。こんなところで自慰に励むなんて」
低い声で耳元で囁かれてゾクゾクと背筋が震える。そして蜜壺に触る指に蜜が絡むのを感じた。
彼の声を聞くだけで蜜壺から蜜が染みだすなんて、わたくしの体はどれだけ彼に躾けられているのだろう。
「やっ……そんなこと言わないで……」
「そう言いながらも、貴女のそこは喜んでいるようですね」
マクシミリアンに言われた通り蜜壺からは蜜が滴り、指で混ぜられくちゅくちゅと卑猥な音を立てている。だけどこれは……自慰のせいじゃなくて。
「貴方の声を聞いたから……こうなっただけで、自慰のせいじゃないの……」
「――ッ!」
涙目になりながらそう言うと、マクシミリアンがなぜか言葉に詰まった。
そして後ろからぎゅっと強く抱きしめられ、首筋に顔を埋められる。
「……可愛い。どうしよう、可愛いな……」
マクシミリアンが首筋でため息をつきながらそんなことを言うから吐息がとてもくすぐったい。しかも『可愛い』だなんて言われて、気持ちの上でもなんだかくすぐったいわ。
マクシミリアンに抱きしめられると中途半端に刺激された体が疼いてしまう。彼に……触って欲しい。
「マクシミリアン、わたくし一人じゃなくて……貴方としたいわ」
「ビアンカ……!」
お外でなんて自慰にしてもマクシミリアンとの性交にしても恥ずかしいことには変わりないのだけれど。一人でするよりも、マクシミリアンと二人でがいい。
「仕方ない子ですね、まともにお仕置きもさせてくれないなんて……。ビアンカこっちを向いてください」
そう言われて彼の方へ体を向けると噛みつくような口づけが降ってきた。
口内をねっとりと舐められながら優しく胸を揉みしだかれ、待ち望んでいたマクシミリアンから与えられる刺激に体が感激したかのように震えた。
口づけは激しいけれど、心地よくて。夢中で彼の舌に吸いつき貪ってしまう。
トラウザーズ越しに感じる彼の欲望に思わず花弁を擦りつけると甘い痺れが体中に広がった。
「はっ……」
マクシミリアンが小さく息を吐きながら唇を離す。
彼の瞳は欲望の色に煌めいていてそれが自分にしか向けられないのだと思うと、心の底からの喜びが湧き出した。
「ああ、自分から擦りつけるなんて悪い子だ」
囁かれながら耳朶を軽く食まれ、思わず力が抜けそうになる。
「だって……欲しくて……」
彼の物はもうはち切れんばかりになっていて。ああ、これで中を擦って欲しいと待ちきれない気持ちになる。
……いつから、わたくしはこんな淫乱になってしまったんだろう。
「ビアンカ、今日は上に乗って自分で挿れなさい」
紅い舌で唇を舐めながらマクシミリアンはトラウザーズの前をくつろげた。
「自分で……?」
「そう。自分で挿れて自分で動いて気持ちいいところを刺激するんです。自分勝手に乱れる貴女を見せてください」
「……恥ずかしいわ、マクシミリアン」
気持ちいいところを探って乱れる様子を見られるのが恥ずかしいから……上に乗るのは苦手だ。それを知ってるくせに言うなんて彼は本当に意地悪だ。
マクシミリアンはその美貌に楽しげな笑みを浮かべた。
「自分で挿れないと、私は挿れてあげませんよ」
「そんなっ……」
これじゃお仕置きの延長よ。だけど……体が疼いて仕方ない。
わたくしは涙目になりながら横たわった彼の物にそっと手を添えると、自分の蜜壺へと導いた。
そして入り口に熱杭を当ててゆっくりと腰を下ろす。
「やっ……んっ……」
マクシミリアンの大きなものが隘路を押し広げ圧迫感を伴って中へと侵入する。その心地よさに蕩け軽く達しそうになるけれど必死で堪えた。
腰を動かすと彼の物がずりずりと膣壁を擦り快楽を与えてくる。待ち望んだ刺激に吐息を漏らしながら恥ずかしさを忘れ夢中になって腰を動かしているわたくしを見て、マクシミリアンが薄っすらと笑った。
「ほら、もっと奥まで挿れて」
「ひゃっ!!」
彼に尻を掴まれ体を引き下げられ、熱杭が一気に最奥を穿った。その一突きの刺激でわたくしは体を痙攣させながら達してしまう。
「やぁ……ひどい、マクシミリアン……」
「申し訳ありません、ビアンカ」
ふにゃりと倒れ込み彼の胸に顔を寄せてビクビクと余韻で体を震わせながら抗議すると、優しく旋毛にキスをされ実に楽しそうに謝られた。……絶対悪いなんて思ってない。
マクシミリアンを睨むと誤魔化すように優しく唇を数度合わせられる。
「きら……」
『嫌い』と言おうとした言葉はそんな言葉聞きたくないとばかりに慌てて口づけで塞がれた。もう……この人は!
いつも意地悪ばかりしてわたくしが拗ねた途端に焦り出す。だったら最初からしなきゃいいのにって思うのだけど!
「優しくします、ね?」
「きらい……」
甘えるように言う彼にもう一度『嫌い』と言おうとしたら、また言葉を打ち消すように口づけされた。
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