38 / 222
令嬢13歳・ヒロインとの対立
しおりを挟む
「どこの誰だか存じませんが。お教えする義理がございませんので」
冷たい空気を漂わせ、シュミナ嬢を睨むようにしてマクシミリアンが言う。
うっわ…滅多に見られない冷たい刃のようなマクシミリアンの表情…。
最近デレデレで忘れてたけど本来の方向性はこっちなのよね。
冷たい表情も素敵…と思ってしまうのは推している者の性だ。
「ええ~そんな事言わないでよぉ。ビアンカ様、いいでしょっ」
すごいな!強いな、シュミナ嬢。
自分がこの『ゲーム』の中心に居ると思っているからこそ、この行動が取れるんだろう。
ゲーム中のヒロインも確かに無邪気で常識知らずだったけれど…。
このような極端に常識が欠けた強硬手段は取らなかった。
少なくともビアンカに対しては、遠巻きと言ってもいい態度だった。
わたくし達には入学前に学園から、学園版の貴族名鑑のようなものが贈られている。
それを入学前に読み、家名を聞いただけで相手がどの立場に居るか判断出来るように備えておく為だ。
ある程度の家格ならば、上位貴族で怒らせたらまずい家だけでも覚えておけばいい。
だけど彼女は男爵令嬢…必死に貴族名鑑に食らいつき、粗相がないよう予習をしていなければならない立場。
そして我がシュラット侯爵家はどの家の者であっても『履修必須』な家だ。
父様が王と王妃の竹馬の友であり宰相を勤めている…と言うだけでは無く、肥沃な領地から得られる潤沢な資金と辺境を守る為に実戦的な訓練をされた国1番の強大な軍隊を持っている我が家は…王都で安穏としている有名無実の公爵家達よりも、実質的な権力を握っている。
国の牙であり、国の要。それがシュラット侯爵家だ。
父様の権力をわたくしは振りかざす気は全く無いけれど…そんな事して友達が出来ないとか、絶対嫌だし。
しかしわたくしが身分を振りかざしても、かざさなくても。厳然たる身分の差は存在するのだ。
余程親しい仲でない限り、礼節は守られるべきだ……主に男爵令嬢である彼女自身の自衛の為に。
男爵家の令嬢が、今日初対面の『シュラット家』の令嬢にいきなり親し気に話しかけるなんて『無礼』も『ヒロイン』の自分には関係無いと思っているんだろうなぁ…。
「ねぇ君さ、男爵家のご令嬢でしょ?シュラット家の侯爵令嬢に対して失礼な態度にも程があるんじゃないの」
どう言おうか…とわたくしが悩んでいるうちに、言いたい事をノエル様が言ってくれた。
「失礼?どこがですかぁ?あっもしかしてノエル様ですか?ノエル様も仲良くして下さい!」
きょとん、とした表情で小首を傾げた後に無邪気にノエル様に話かける彼女は…本当に何も考えていない、と言う感じだった。
ノエル様だって伯爵家の子息。家格はシュミナ嬢より当然高いし彼の家は代々近衛騎士という王家と密な立場だ。
ノエル様もマクシミリアンもドン引きしているのか黒い空気を出している…まぁ、そうよね…。
「お嬢様、お部屋へ戻りましょう。ノエル様も途中まで一緒にいかがですか?」
「そうだね、勉強の話もしたいし。ビアンカ嬢、エスコートするよ」
マクシミリアンがノエル様に目配せしながら言うと、ノエル様がスマートな動作でわたくしの手を取る。
そして足早に歩き始めた。マクシミリアンもその後ろから付き従う。
「あっちょっと!私も行きます!!」
平然とシュミナ嬢が付いて来ようとする事に恐怖を覚える。
拒絶されてる自覚がないの?
(ああ――ダメねこれは。ここで断ち切らないと後が面倒)
わたくしは、ノエル様の手を離し制服のポケットから扇子を取り出しパッと広げ、後ろを振り返った。
「貴女とわたくしはお友達じゃありませんのよ?気軽に話しかけられても困りますの。それに…気安く名前で呼ばないで下さる?わたくし、許可しておりませんわ。……ねぇ、パピヨン男爵令嬢。貴女のような無礼な方とお友達になる予定はございませんの…だから。わたくしにも、わたくしの執事にも、わたくしのご友人にも。二度と関わらないで下さいまし?」
顔を半分隠しながら、男爵令嬢の部分を殊更強調して彼女に言う。
顔を隠しているのは怯えている表情を悟られたく無かったからなんだけど。
これじゃまるで、本当に悪役令嬢みたいね。
周囲の生徒が遠巻きに見てざわついている。
ああ…こんな変な目立ち方をしたら新しいお友達が出来ないかもしれない。
本来なら、彼女には関わらず遠くから観察しながら、学園生活を過ごすつもりだった。
あちらから接触をして来ても、彼女がゲーム通りの『優しく無邪気で可愛らしい人々の心を癒す無害な女の子』であったのなら、わたくしも、もっと違う対応をしただろう。
彼女がこうやって望むのなら一緒に勉強だってしただろうし、恋の邪魔だってしないつもりだった。
だけど。
お兄様を物扱いし、世界の中心は自分だとでも言うかのように好き勝手な態度を取る貴女には。
わたくしの大切な人達に関わって欲しくない。
これはわたくしの我儘だ。
彼女が本当にこの世界の中心で、わたくしのこの我儘がバッドエンドに繋がっていたとしても。
この選択を、後悔なんてしない。
「…悪役令嬢の本領発揮ってヤツ?」
彼女が、薄く歪んだ笑みを浮かべ、そう言った。
貴女の方が悪役みたいな悪いお顔だけど、大丈夫?
「悪役?貴女まだ無礼な事をおっしゃいますのね」
わたくしの事は出来れば転生者だと悟られたくないので、『それらしい』態度で応じてあげよう。
目を細めて、唇を上げ、意地悪気に笑う。
「お嬢様」
「ビアンカ嬢」
マクシミリアンとノエル様がわたくしを庇うように前に立った。
「こんな失礼な女の相手なんかしなくていいよ。礼儀知らずで勝手ばっかで。俺、こいつ嫌いだ」
ノエル様が敵意を滲ませた視線をシュミナ嬢に送り、口を尖らせて言う。
温和な彼が人に向かって『嫌い』なんて言うのはとても珍しい。
「このような輩にお嬢様の貴重なお時間をお使いになるのは勿体無いです。さ、寮に帰りましょう?」
マクシミリアンも、わたくしの頭を撫でながら言う。
撫で撫では止めて。折角悪役令嬢ぶろうとしたのに、台無しじゃない。
……でも気持ちいいなぁ。
そんなわたくし達の様子を見て、シュミナ嬢は呆然としている。
「なんでよっ…!二人ともその悪役に騙されてるのよ!目を覚まして!!」
傍から聞いたら気がおかしくなったとしか思えない言葉を残して。
彼女は苛立った足音を立てて悔し気な視線をわたくしに投げ、立ち去った。
「なんなんだあの女は……」
珍しく乱れた口調のマクシミリアンが茫然とそう呟いた。
そうね、わたくしもそう思うわマクシミリアン。
冷たい空気を漂わせ、シュミナ嬢を睨むようにしてマクシミリアンが言う。
うっわ…滅多に見られない冷たい刃のようなマクシミリアンの表情…。
最近デレデレで忘れてたけど本来の方向性はこっちなのよね。
冷たい表情も素敵…と思ってしまうのは推している者の性だ。
「ええ~そんな事言わないでよぉ。ビアンカ様、いいでしょっ」
すごいな!強いな、シュミナ嬢。
自分がこの『ゲーム』の中心に居ると思っているからこそ、この行動が取れるんだろう。
ゲーム中のヒロインも確かに無邪気で常識知らずだったけれど…。
このような極端に常識が欠けた強硬手段は取らなかった。
少なくともビアンカに対しては、遠巻きと言ってもいい態度だった。
わたくし達には入学前に学園から、学園版の貴族名鑑のようなものが贈られている。
それを入学前に読み、家名を聞いただけで相手がどの立場に居るか判断出来るように備えておく為だ。
ある程度の家格ならば、上位貴族で怒らせたらまずい家だけでも覚えておけばいい。
だけど彼女は男爵令嬢…必死に貴族名鑑に食らいつき、粗相がないよう予習をしていなければならない立場。
そして我がシュラット侯爵家はどの家の者であっても『履修必須』な家だ。
父様が王と王妃の竹馬の友であり宰相を勤めている…と言うだけでは無く、肥沃な領地から得られる潤沢な資金と辺境を守る為に実戦的な訓練をされた国1番の強大な軍隊を持っている我が家は…王都で安穏としている有名無実の公爵家達よりも、実質的な権力を握っている。
国の牙であり、国の要。それがシュラット侯爵家だ。
父様の権力をわたくしは振りかざす気は全く無いけれど…そんな事して友達が出来ないとか、絶対嫌だし。
しかしわたくしが身分を振りかざしても、かざさなくても。厳然たる身分の差は存在するのだ。
余程親しい仲でない限り、礼節は守られるべきだ……主に男爵令嬢である彼女自身の自衛の為に。
男爵家の令嬢が、今日初対面の『シュラット家』の令嬢にいきなり親し気に話しかけるなんて『無礼』も『ヒロイン』の自分には関係無いと思っているんだろうなぁ…。
「ねぇ君さ、男爵家のご令嬢でしょ?シュラット家の侯爵令嬢に対して失礼な態度にも程があるんじゃないの」
どう言おうか…とわたくしが悩んでいるうちに、言いたい事をノエル様が言ってくれた。
「失礼?どこがですかぁ?あっもしかしてノエル様ですか?ノエル様も仲良くして下さい!」
きょとん、とした表情で小首を傾げた後に無邪気にノエル様に話かける彼女は…本当に何も考えていない、と言う感じだった。
ノエル様だって伯爵家の子息。家格はシュミナ嬢より当然高いし彼の家は代々近衛騎士という王家と密な立場だ。
ノエル様もマクシミリアンもドン引きしているのか黒い空気を出している…まぁ、そうよね…。
「お嬢様、お部屋へ戻りましょう。ノエル様も途中まで一緒にいかがですか?」
「そうだね、勉強の話もしたいし。ビアンカ嬢、エスコートするよ」
マクシミリアンがノエル様に目配せしながら言うと、ノエル様がスマートな動作でわたくしの手を取る。
そして足早に歩き始めた。マクシミリアンもその後ろから付き従う。
「あっちょっと!私も行きます!!」
平然とシュミナ嬢が付いて来ようとする事に恐怖を覚える。
拒絶されてる自覚がないの?
(ああ――ダメねこれは。ここで断ち切らないと後が面倒)
わたくしは、ノエル様の手を離し制服のポケットから扇子を取り出しパッと広げ、後ろを振り返った。
「貴女とわたくしはお友達じゃありませんのよ?気軽に話しかけられても困りますの。それに…気安く名前で呼ばないで下さる?わたくし、許可しておりませんわ。……ねぇ、パピヨン男爵令嬢。貴女のような無礼な方とお友達になる予定はございませんの…だから。わたくしにも、わたくしの執事にも、わたくしのご友人にも。二度と関わらないで下さいまし?」
顔を半分隠しながら、男爵令嬢の部分を殊更強調して彼女に言う。
顔を隠しているのは怯えている表情を悟られたく無かったからなんだけど。
これじゃまるで、本当に悪役令嬢みたいね。
周囲の生徒が遠巻きに見てざわついている。
ああ…こんな変な目立ち方をしたら新しいお友達が出来ないかもしれない。
本来なら、彼女には関わらず遠くから観察しながら、学園生活を過ごすつもりだった。
あちらから接触をして来ても、彼女がゲーム通りの『優しく無邪気で可愛らしい人々の心を癒す無害な女の子』であったのなら、わたくしも、もっと違う対応をしただろう。
彼女がこうやって望むのなら一緒に勉強だってしただろうし、恋の邪魔だってしないつもりだった。
だけど。
お兄様を物扱いし、世界の中心は自分だとでも言うかのように好き勝手な態度を取る貴女には。
わたくしの大切な人達に関わって欲しくない。
これはわたくしの我儘だ。
彼女が本当にこの世界の中心で、わたくしのこの我儘がバッドエンドに繋がっていたとしても。
この選択を、後悔なんてしない。
「…悪役令嬢の本領発揮ってヤツ?」
彼女が、薄く歪んだ笑みを浮かべ、そう言った。
貴女の方が悪役みたいな悪いお顔だけど、大丈夫?
「悪役?貴女まだ無礼な事をおっしゃいますのね」
わたくしの事は出来れば転生者だと悟られたくないので、『それらしい』態度で応じてあげよう。
目を細めて、唇を上げ、意地悪気に笑う。
「お嬢様」
「ビアンカ嬢」
マクシミリアンとノエル様がわたくしを庇うように前に立った。
「こんな失礼な女の相手なんかしなくていいよ。礼儀知らずで勝手ばっかで。俺、こいつ嫌いだ」
ノエル様が敵意を滲ませた視線をシュミナ嬢に送り、口を尖らせて言う。
温和な彼が人に向かって『嫌い』なんて言うのはとても珍しい。
「このような輩にお嬢様の貴重なお時間をお使いになるのは勿体無いです。さ、寮に帰りましょう?」
マクシミリアンも、わたくしの頭を撫でながら言う。
撫で撫では止めて。折角悪役令嬢ぶろうとしたのに、台無しじゃない。
……でも気持ちいいなぁ。
そんなわたくし達の様子を見て、シュミナ嬢は呆然としている。
「なんでよっ…!二人ともその悪役に騙されてるのよ!目を覚まして!!」
傍から聞いたら気がおかしくなったとしか思えない言葉を残して。
彼女は苛立った足音を立てて悔し気な視線をわたくしに投げ、立ち去った。
「なんなんだあの女は……」
珍しく乱れた口調のマクシミリアンが茫然とそう呟いた。
そうね、わたくしもそう思うわマクシミリアン。
31
お気に入りに追加
7,030
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
処刑された王女は隣国に転生して聖女となる
空飛ぶひよこ
恋愛
旧題:魔女として処刑された王女は、隣国に転生し聖女となる
生まれ持った「癒し」の力を、民の為に惜しみなく使って来た王女アシュリナ。
しかし、その人気を妬む腹違いの兄ルイスに疎まれ、彼が連れてきたアシュリナと同じ「癒し」の力を持つ聖女ユーリアの謀略により、魔女のレッテルを貼られ処刑されてしまう。
同じ力を持ったまま、隣国にディアナという名で転生した彼女は、6歳の頃に全てを思い出す。
「ーーこの力を、誰にも知られてはいけない」
しかし、森で倒れている王子を見過ごせずに、力を使って助けたことにより、ディアナの人生は一変する。
「どうか、この国で聖女になってくれませんか。貴女の力が必要なんです」
これは、理不尽に生涯を終わらされた一人の少女が、生まれ変わって幸福を掴む物語。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜
ひろのひまり
恋愛
生まれ変わったらそこは異世界だった。
沢山の魔力に助けられ生まれてこれた主人公リリィ。彼女がこれから生きる世界は所謂乙女ゲームと呼ばれるファンタジーな世界である。
だが、彼女はそんな情報を知るよしもなく、ただ普通に過ごしているだけだった。が、何故か無関係なはずなのに乙女ゲーム関係者達、攻略対象者、悪役令嬢等を無自覚に誑かせて関わってしまうというお話です。
モブなのに魔法チート。
転生者なのにモブのド素人。
ゲームの始まりまでに時間がかかると思います。
異世界転生書いてみたくて書いてみました。
投稿はゆっくりになると思います。
本当のタイトルは
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙女ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか?〜
文字数オーバーで少しだけ変えています。
なろう様、ツギクル様にも掲載しています。
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる