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第三部 〜新たな力〜
第九十九話(エマ:ビギニング)
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私の両親は新魔法の研究員だった。
両親は二人とも忙しく、何日も研究に没頭し家に帰ってこないこともあった。
私はその間一人で家にいることが多かったけど、私はそんなお父さんとお母さんを誇りに思っていた。
小さいときはパパとママは私のこと嫌いなんだと思うことが多かったし、もちろん寂しいと感じていた。
けれど、その感情はあの時から無くなっていたように感じる。
家には両親が使っていたであろう、魔法に関する書物がたくさん有って、
初めは寂しさを紛らわすための暇潰しくらいに読んでいた。
けれど、本を読んで知識を増やすことで、
両親が帰ってきた時に、魔法の話をして会話が弾んだ。
パパは「そんなことまで知ってるのか、エマは本当にすごいな!」と褒めてくれて、
ママは「きっとエマは私達も予想できないくらいの学者さんになるわねぇ!」と言ってくれる。
なかなか会えない両親に褒められるのはすごく嬉しくて、
いずれ、私もパパとママみたいにすごい学者になりたい。
パパとママに少しでも近づきたいと思うようになっていた。
けれど、幸せは長くは続かない。
私の幸せは、あの日突然崩壊した。
いつも通り両親の本を読んでいると、サイレンが鳴り響く。
「えっ、サイレン?何が起きてるの?」
エマが外を見ると、衛兵が必死に「避難をしてください」と叫んでいて、
近所の人はみんな悲鳴を上げながら逃げているのが見えた。
私は慌てて外に出る。
「何かあったんですか!?」
エマが衛兵に尋ねると、「近くにある研究所で何かが暴発したらしい」と知らされる。
何度も流れているアナウンスを聞くと
"緊急避難指示を発令します。魔道生物研究所で事故が発生しました。近隣住民の皆様は速やかに避難してください"
「魔道生物研究所・・・」
私は嫌な予感がして、浮遊魔法が付与されたボードに乗る。
「あっ!君!止まりなさい!そっちは研究所だ!!!」
エマの動きに気付き、衛兵は止めようとするが、エマは衛兵を振り切り猛スピードで研究所へ向かった。
両親が働いている研究所が段々と鮮明になる。
研究所は炎が立ち、燃え盛っていた。
「パパ!ママ!」
何があったのかはわからないが、エマは躊躇せず研究所に入っていく。
中に入ると入口付近で研究員の死体がいくつも転がっていた。
「ウッ・・・」
研究員の死体に吐き気を催すがグッと堪える。
そして、小さい頃に何度か見学させてもらった記憶を頼りに、両親の研究室へ向かう。
「確かこの辺りに」
記憶の中ではこの辺りに有ったはずだと思い近くの研究室を片っ端から見て回る。
そして、研究室には両親がまだ残っているのを発見する。
「パパ!ママ!」
エマが叫ぶと、両親はこちらを見て目を大きく開く。
「ここにきてはいけない早く外に出なさい!」とパパが叫ぶ。
ママは「早く外に!」というが、「嫌だよ!一緒じゃないと嫌!」
「いけない!」
エマの後ろを指差しながらパパが叫ぶ。
影になっていることに気付き、後ろをみると、とても大きなスライムが佇んでいた。
このスライムに見覚えがあった、そう両親が持っていた書物で見たことがある。
災害指定魔獣『暴食スライム』自身から触手を伸ばして、付近に有るもの全てを取り込み、永遠に体が大きくなる。
過去には国一つを飲み込み成長し、何十万人もの犠牲をだした最悪の魔物である。
エマはなんでこんなところに 暴食スライム が居るのかと考えるが、その間にも 暴食スライム が近づいてくる。
父と母が杖を持ち魔法陣を展開する。
暴食スライムに何度も魔法を当てて注意を引こうとするが、魔法を気にする様子は全くない。
「クソッ!」
父が地団太を踏む。
そして、ふと自身が付けていた首飾りを手に取り詠唱を始める。
唱え終わると、父の体は光を放ち首飾りに輝きが収束する。
「母さん、あの子は頼んだ」
手に握っていた首飾りを母に渡す。
「エマ、寂しい思いをさせて本当にすまない、愛してるよ」
そして、父はその場に倒れ込む。
「えぇ、後は任せて」
母は父から受け取った首飾りを握り、身体強化の魔法を自身に施しエマの元へ駆け寄る。
暴食スライム が娘に触れようとした瞬間、母が 暴食スライム に体当たりをする。
暴食スライム は身体強化された母の体当たりを受けて後ろに吹き飛ばされる。
そして、エマの前に首飾りをエマにつける。
エマの周りにはハニカム構造の防御障壁が展開される。
これで安心だと母は思ったが、 暴食スライムは大きな体をうねらせて飛び跳ねる。
そして母に体当たりをする。
「キャーッ」
母は 暴食スライムに吹き飛ばされて、壁に衝突する。
そして、 暴食スライムはもう一度体をうねらせてエマに飛び掛かる。
暴食スライムは、すでに付近に有るものを体内に吸収しており、大きさと質量が増している。
そんな暴食スライムに体当たりされて、エマの周りを囲む防御障壁にヒビが入り始める。
「そ、そんな!」
母が声を上げる。
母は父の亡骸に視線を送り、痛む体に解けてしまった身体強化をもう一度付与して、エマの元に走り出す。
そしてエマの前に立つ。
「いつもそばにいてあげられなくてごめんね、寂しい思いをさせて本当にごめんね」
スライムに背を向けてエマの目を見る。
「いつからかあなたが家に置いてあった私達の本を読んで知識を付けていて、帰った時に魔法の話をしてくれたでしょ?あれから私たちはあなたと魔法の話をしてる時間が至福の時だった」
そしてハニカム構造の障壁を一度分解して、額にキスをする。
「ママ?」
エマは母の方を見る。
「これだけは覚えておいて、私達はあなたを世界で一番愛しているわ」
優しく微笑み母も首飾りに対して詠唱を始める。
「私達がエマを絶対に守るからね」
唱えおわると笑顔で娘の方を見る。
母の体が光を放ち、首飾りに収束する。
そして、二つの色の光が混ざり合った後、特大の魔法陣が床に現れ、
ハニカム構造の防御障壁が更に何十枚と展開される。
防御壁がエマに近づいていた 暴食スライム を吹き飛ばし、衝撃で 暴食スライム 粉々にする。
エマはあまりの眩しさに目を閉じていたが、目を開けると先ほどまでいた 暴食スライム はいなくなっていた。
辺りを見渡すと母はちかくで倒れていた。
「ママ!」と叫び近寄るが、全く反応はない。
うつ伏せになっていた母を仰向けにすると、笑顔のまま絶命していた。
「そんな、そんな!嘘よ!」
エマは叫び、倒れている父を見つける。
「パパ!」
叫びながら近寄るがこちらも反応はない。
どれだけ叫んでも二人とも反応がなかった。
どれだけ泣き叫んでも、どれだけ喚いても、二人とも笑顔を崩すことはなかった。
二人の近くを離れたくなかったが救助に来た軍の人に引き剥がされて、病院に連れて行かれた。
あの時から私は私を許すことができない。
もしも「外に出ろ」という父の言葉に私が反抗しなければ両親は助かっていたかもしれない。
そもそも私が研究所に行かず、ちゃんとシェルターへ避難していれば、こんなことにならなかったのかもしれない。
「もしも」の可能性を考えては落ち込んでは泣いて、泣いては落ち込んで、しばらくの間は大好きだった本を見るのも嫌だった。
あの時、ママにつけてもらった首飾りには、
パパとママが自分の魔力だけでなく、自身の生命も全て使い最硬の防護魔法を付与したようだ。
それは未だに残っていて、私へ触れようとするものには自動で防御障壁が展開され、私には誰も触れることすらできない。
両親は二人とも忙しく、何日も研究に没頭し家に帰ってこないこともあった。
私はその間一人で家にいることが多かったけど、私はそんなお父さんとお母さんを誇りに思っていた。
小さいときはパパとママは私のこと嫌いなんだと思うことが多かったし、もちろん寂しいと感じていた。
けれど、その感情はあの時から無くなっていたように感じる。
家には両親が使っていたであろう、魔法に関する書物がたくさん有って、
初めは寂しさを紛らわすための暇潰しくらいに読んでいた。
けれど、本を読んで知識を増やすことで、
両親が帰ってきた時に、魔法の話をして会話が弾んだ。
パパは「そんなことまで知ってるのか、エマは本当にすごいな!」と褒めてくれて、
ママは「きっとエマは私達も予想できないくらいの学者さんになるわねぇ!」と言ってくれる。
なかなか会えない両親に褒められるのはすごく嬉しくて、
いずれ、私もパパとママみたいにすごい学者になりたい。
パパとママに少しでも近づきたいと思うようになっていた。
けれど、幸せは長くは続かない。
私の幸せは、あの日突然崩壊した。
いつも通り両親の本を読んでいると、サイレンが鳴り響く。
「えっ、サイレン?何が起きてるの?」
エマが外を見ると、衛兵が必死に「避難をしてください」と叫んでいて、
近所の人はみんな悲鳴を上げながら逃げているのが見えた。
私は慌てて外に出る。
「何かあったんですか!?」
エマが衛兵に尋ねると、「近くにある研究所で何かが暴発したらしい」と知らされる。
何度も流れているアナウンスを聞くと
"緊急避難指示を発令します。魔道生物研究所で事故が発生しました。近隣住民の皆様は速やかに避難してください"
「魔道生物研究所・・・」
私は嫌な予感がして、浮遊魔法が付与されたボードに乗る。
「あっ!君!止まりなさい!そっちは研究所だ!!!」
エマの動きに気付き、衛兵は止めようとするが、エマは衛兵を振り切り猛スピードで研究所へ向かった。
両親が働いている研究所が段々と鮮明になる。
研究所は炎が立ち、燃え盛っていた。
「パパ!ママ!」
何があったのかはわからないが、エマは躊躇せず研究所に入っていく。
中に入ると入口付近で研究員の死体がいくつも転がっていた。
「ウッ・・・」
研究員の死体に吐き気を催すがグッと堪える。
そして、小さい頃に何度か見学させてもらった記憶を頼りに、両親の研究室へ向かう。
「確かこの辺りに」
記憶の中ではこの辺りに有ったはずだと思い近くの研究室を片っ端から見て回る。
そして、研究室には両親がまだ残っているのを発見する。
「パパ!ママ!」
エマが叫ぶと、両親はこちらを見て目を大きく開く。
「ここにきてはいけない早く外に出なさい!」とパパが叫ぶ。
ママは「早く外に!」というが、「嫌だよ!一緒じゃないと嫌!」
「いけない!」
エマの後ろを指差しながらパパが叫ぶ。
影になっていることに気付き、後ろをみると、とても大きなスライムが佇んでいた。
このスライムに見覚えがあった、そう両親が持っていた書物で見たことがある。
災害指定魔獣『暴食スライム』自身から触手を伸ばして、付近に有るもの全てを取り込み、永遠に体が大きくなる。
過去には国一つを飲み込み成長し、何十万人もの犠牲をだした最悪の魔物である。
エマはなんでこんなところに 暴食スライム が居るのかと考えるが、その間にも 暴食スライム が近づいてくる。
父と母が杖を持ち魔法陣を展開する。
暴食スライムに何度も魔法を当てて注意を引こうとするが、魔法を気にする様子は全くない。
「クソッ!」
父が地団太を踏む。
そして、ふと自身が付けていた首飾りを手に取り詠唱を始める。
唱え終わると、父の体は光を放ち首飾りに輝きが収束する。
「母さん、あの子は頼んだ」
手に握っていた首飾りを母に渡す。
「エマ、寂しい思いをさせて本当にすまない、愛してるよ」
そして、父はその場に倒れ込む。
「えぇ、後は任せて」
母は父から受け取った首飾りを握り、身体強化の魔法を自身に施しエマの元へ駆け寄る。
暴食スライム が娘に触れようとした瞬間、母が 暴食スライム に体当たりをする。
暴食スライム は身体強化された母の体当たりを受けて後ろに吹き飛ばされる。
そして、エマの前に首飾りをエマにつける。
エマの周りにはハニカム構造の防御障壁が展開される。
これで安心だと母は思ったが、 暴食スライムは大きな体をうねらせて飛び跳ねる。
そして母に体当たりをする。
「キャーッ」
母は 暴食スライムに吹き飛ばされて、壁に衝突する。
そして、 暴食スライムはもう一度体をうねらせてエマに飛び掛かる。
暴食スライムは、すでに付近に有るものを体内に吸収しており、大きさと質量が増している。
そんな暴食スライムに体当たりされて、エマの周りを囲む防御障壁にヒビが入り始める。
「そ、そんな!」
母が声を上げる。
母は父の亡骸に視線を送り、痛む体に解けてしまった身体強化をもう一度付与して、エマの元に走り出す。
そしてエマの前に立つ。
「いつもそばにいてあげられなくてごめんね、寂しい思いをさせて本当にごめんね」
スライムに背を向けてエマの目を見る。
「いつからかあなたが家に置いてあった私達の本を読んで知識を付けていて、帰った時に魔法の話をしてくれたでしょ?あれから私たちはあなたと魔法の話をしてる時間が至福の時だった」
そしてハニカム構造の障壁を一度分解して、額にキスをする。
「ママ?」
エマは母の方を見る。
「これだけは覚えておいて、私達はあなたを世界で一番愛しているわ」
優しく微笑み母も首飾りに対して詠唱を始める。
「私達がエマを絶対に守るからね」
唱えおわると笑顔で娘の方を見る。
母の体が光を放ち、首飾りに収束する。
そして、二つの色の光が混ざり合った後、特大の魔法陣が床に現れ、
ハニカム構造の防御障壁が更に何十枚と展開される。
防御壁がエマに近づいていた 暴食スライム を吹き飛ばし、衝撃で 暴食スライム 粉々にする。
エマはあまりの眩しさに目を閉じていたが、目を開けると先ほどまでいた 暴食スライム はいなくなっていた。
辺りを見渡すと母はちかくで倒れていた。
「ママ!」と叫び近寄るが、全く反応はない。
うつ伏せになっていた母を仰向けにすると、笑顔のまま絶命していた。
「そんな、そんな!嘘よ!」
エマは叫び、倒れている父を見つける。
「パパ!」
叫びながら近寄るがこちらも反応はない。
どれだけ叫んでも二人とも反応がなかった。
どれだけ泣き叫んでも、どれだけ喚いても、二人とも笑顔を崩すことはなかった。
二人の近くを離れたくなかったが救助に来た軍の人に引き剥がされて、病院に連れて行かれた。
あの時から私は私を許すことができない。
もしも「外に出ろ」という父の言葉に私が反抗しなければ両親は助かっていたかもしれない。
そもそも私が研究所に行かず、ちゃんとシェルターへ避難していれば、こんなことにならなかったのかもしれない。
「もしも」の可能性を考えては落ち込んでは泣いて、泣いては落ち込んで、しばらくの間は大好きだった本を見るのも嫌だった。
あの時、ママにつけてもらった首飾りには、
パパとママが自分の魔力だけでなく、自身の生命も全て使い最硬の防護魔法を付与したようだ。
それは未だに残っていて、私へ触れようとするものには自動で防御障壁が展開され、私には誰も触れることすらできない。
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