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第一部 〜始まり〜
第十九話
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あれから数時間が経った。
「アル入るぞ、起きてるか?」
フリードが部屋の外からアルージェの様子を見る。
「父さん・・・。ごめん、寝てた・・・」
アルージェはその声で目が覚める。
「あぁ、気にするな!それより、さっき村長が来てな、どうやらアイン達のために宴を開くらしい。なぜこんな時にとは思ったが、アインがこんな時こそみんなで一緒に騒ぎたいって言ってるらしい。俺達も参加しようと思うんだが、アルも一緒に行かないか?少しは外の空気を吸ったほうがいい」
フリードはアルージェの気を少しでも紛らわす為に提案する
「・・・わかった」
あまり乗り気ではなかったが、すこし寝たら大分冷静になった。
アイン達にお礼を言わないといけない思ったので、宴に参加することにした。
小高い丘の広場に行くと、すでに宴が始まっていた。
「今日は皆さん俺達が食料とか出すんで、肉いっぱい食べましょう!」
アインが村人達にシェリーび行方を捜索したついでに狩っていた動物の肉を振舞う。
酒も村長に頼んで、村に置いていたものをいくつか融通してもらったらしい。
「嬢ちゃんたちは恋人とかはいるんか!?」
「町の人はみんな美人な人ばっかりか!!」
村人達は酒が入り、見た目のいい冒険者のカレンとラーニャにも絡んでいた。
「私達が特別美人なだけ、町も村も変わんないわよ!」
カレンは誇らしげに答えている。
「私は神に全てを捧げているので、恋人はいませーん!」
ラーニャも楽しそうに答えていた。
アルージェはそれを見て少し悲しい気持ちになった。
「シェリーが死んだのに、みんなどうしてあんなに楽しそうにできるんだよ」
捨て台詞のように吐き捨て、宴の中心から一番離れた場所に移動する。
木を横に倒しただけの即席のベンチに座る。
「そういえば、バトルウルフに襲われて死にそうになった時のあの記憶はなんだろ?僕は生まれた時からこの村にいるはから、あんなにきれいなところ知らないはずだ。それにあんな武器のことが詳しく書かれた箱、僕は知らない」
記憶を引き上げるようにブツブツと呟き、色々と思い出していた。
「隣、いいかな?」
一人で座っているアルージェにアインが話しかけてきた。
「あっ、はい。どうぞ」
アルージェはアインも座れるように少し横にずれる。
「ありがとう、体はもう大丈夫かい?」
アインは腰を下ろしながら話を続ける
「ラーニャさんに治してもらったから大丈夫」
アインの方へ視線を移すことなく答える。
「そうか、それはよかったよ。ラーニャもアルージェのこと心配してたよ。まだ子供なのにあんなにケガして大丈夫かってね。でもアルージェが大丈夫っていうんなら大丈夫なんだろう」
アインは手に持っていた飲み物をグビグビと飲む。
「アルージェも飲むかい?」
アインは自分が飲んでいた容器をアルージェに差し出す。
「ううん、僕はまだお酒は飲んじゃダメなんだよ」
アルージェは首を横に振って断る。
「あはは、これはお酒じゃないよ。森で取ってきた果実を絞って作った果汁さ。実は僕もお酒は飲めないんだ」
アインは少し照れくさそうに笑う。
「飲んでみなよ」
アインは手に持った容器をアルージェに渡す。
あまり気分では無かったが飲まないと終わりそうになかったので、ゴクリと一口飲んでみる。
「おいしい」
この飲み物シェリーと一緒に飲みたかったそう思うと涙が溢れてくる。
「そうだろ?これはここら辺の森にしかできない果物から絞ったものだから、普段はあまり飲めないんだけどね。冒険者の中でもおいしいと有名なんだよ。貴族からも依頼されることがあるくらいだしね」
アルージェはチョビチョビと容器に入っていた飲み物を飲み干す。
「おぉ、全部飲んだね!おいしかっただろ?」
アインはアルージェが落ち込んでいるのは分かっていたが、それでも明るく振る舞う。
「アインさーん、こっちにも来てくださいよー!」
村の若い女性たちがアインを呼ぶ。
「いやー、参ったなぁ。今、行くよ!その飲み物のおかわりをあそこに置いてるからね。好きなだけ飲んでいいよ!んじゃ、僕は呼ばれてるから向こうにいくよ」
アインは女性達のほうに行こうとする。
「あ、あの」
アルージェが声をかけて引き留める。
「ん?どうしたんだい?」
アインはアルージェに声を掛けられ、振り返る。
「バトルウルフの群れから助けてくれてありがとうございました。僕、アインさん達みたいに強くなりたいです。僕を連れていってください」
アルージェは真剣な目でアインの目を見つめる。
「あはは、いやこっちも参ったなぁ」
アインは頭をポリポリと掻き、アルージェの真剣な目を見て本気だと察する。
「冒険者なんて明日には死んでるかもしれない職業だよ?」
アインもアルージェの目を見て真剣に話し始める。
「命の保証はされない。何かあっても自己責任。腕を失おうと足を失おうとギルドからは何も補填はされない。そんな厳しい世界さ。アルージェのお父さんはこの村で畑を持っていて、きっと死んでしまってもアルージェに引き継がれるはずさ。それに君の代になればもっとこの村が開拓されて、さらに大きな畑を貰ってるかもしれない。今以上に安定して暮らせる可能性まである。それを捨ててまで冒険者になるのはおすすめしないな」
だがアインはこれくらいでアルージェが引いてくれるとは思っていない。
そもそもこれくらいで心変わりするなら、初めから言わないだろうとわかっている。
「僕アインさん達に付いて行きたいです」
アルージェはそれでもアインについていく、意思を見せる。
「まぁ、そうだよね。はぁ、アルージェ。冒険者になるためにはそもそも十歳にならないといけない。だからもしも君が十歳になってもまだ冒険者になりたいと思うなら、近くに"フォルスタ”っていう町がある。そこの冒険者ギルドで冒険者登録するといいよ。そこで僕達の名前を言ってくれればいつかは会えるだろうさ。その時は一緒に冒険しようよ」
アインはアルージェに握手を求める。
「わかりました・・・」
納得はしていないが、ルールがあるなら仕方ないと思いアインと握手をする。
「んじゃ、僕は呼ばれてるから行くね」
アインは「またね」とアルージェから離れていく。
これからもっと修行頑張ろう。
もっと強くなろうとアルージェは決意する。
「ねぇ、ちょっといい?」
「うわっ!」
アルージェは不意に声をかけられて驚き、飲み物の容器を落とす。
「あぁ、ごめんごめん。驚かす気はなかったのよ」
アルージェが容器を拾いながら声のする方へ視線を向けると、カレンとラーニャが立っていた。
「僕に何か用?」
アルージェは二人から声を掛けられるとも思っていなかったので恐る恐る尋ねる。
「アルージェだよね?君なんで魔法は使わないの?」
カレンはなぜかそんなことを聞いてくる。
「僕魔法は使えないよ。使い方がわからないし、村で魔法を使ってる人いないし」
「ふーん、そうなんだ。てっきり使えるもんだと思ってた」
カレンはアルージェの足から頭までをじっくりと観察する。
「まぁ、魔法使えるなら、そんな馬鹿みたいに常に魔力出しっぱなしにはしてないか」
カレンはよくわからないことをぼそぼそと呟く。
「ねぇ、アルージェは魔法使いたい?もし、魔法に興味があるなら、王都にあるルミアス魔法学校に行くといいわ。そこでこれを門番に渡して」
カレンはと杖につけていた何かのキーホルダーのようなものをアルージェに渡した。
「王都なんていけるかわからないけど、いつか行ってみるね」
アルージェは素直にキーホルダーのようなものを受け取った。
「そうね、君ならいつでも大歓迎。来れるなら早いほうがいいけど、まぁもういつ来ても変わらないかな。んじゃ、私はそれだけだから」
カレンは村人達と飲んでいた席に戻っていった。
「アルージェ君、傷は大丈夫?」
カレンが去った後はラーニャが声をかけた。
「は、はい。あの時はありがとうございました!」
アルージェは傷を治してくれた綺麗なラーニャに緊張していた。
「元気が戻ってよかった。魔物に襲われた子は心に傷を抱えてしまうことが多くて心配してたの」
ラーニャはホッと胸を撫でおろす。
「アルージェ君はまだまだ子供だから、周りの人にいっぱい頼っていいからね。そうやって子供は大きくなっていくのだから」
アルージェを優しく抱きしめる、
「あ、ありがとうございます」
母以外にこのように抱きしめられたことのないアルージェは頬を赤くする。
「それじゃあ私もあっちに戻るね」
ラーニャはアルージェから離れて、手を振ってからカレンのところに向かう。
ラーニャの言う通りアルージェが心に傷を抱えることはなかった。
だが、この日からアルージェが笑顔になる頻度が目に見えて減った。
--------------------Weapons&Magic第一部「始まり」完--------------------
「アル入るぞ、起きてるか?」
フリードが部屋の外からアルージェの様子を見る。
「父さん・・・。ごめん、寝てた・・・」
アルージェはその声で目が覚める。
「あぁ、気にするな!それより、さっき村長が来てな、どうやらアイン達のために宴を開くらしい。なぜこんな時にとは思ったが、アインがこんな時こそみんなで一緒に騒ぎたいって言ってるらしい。俺達も参加しようと思うんだが、アルも一緒に行かないか?少しは外の空気を吸ったほうがいい」
フリードはアルージェの気を少しでも紛らわす為に提案する
「・・・わかった」
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「今日は皆さん俺達が食料とか出すんで、肉いっぱい食べましょう!」
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村人達は酒が入り、見た目のいい冒険者のカレンとラーニャにも絡んでいた。
「私達が特別美人なだけ、町も村も変わんないわよ!」
カレンは誇らしげに答えている。
「私は神に全てを捧げているので、恋人はいませーん!」
ラーニャも楽しそうに答えていた。
アルージェはそれを見て少し悲しい気持ちになった。
「シェリーが死んだのに、みんなどうしてあんなに楽しそうにできるんだよ」
捨て台詞のように吐き捨て、宴の中心から一番離れた場所に移動する。
木を横に倒しただけの即席のベンチに座る。
「そういえば、バトルウルフに襲われて死にそうになった時のあの記憶はなんだろ?僕は生まれた時からこの村にいるはから、あんなにきれいなところ知らないはずだ。それにあんな武器のことが詳しく書かれた箱、僕は知らない」
記憶を引き上げるようにブツブツと呟き、色々と思い出していた。
「隣、いいかな?」
一人で座っているアルージェにアインが話しかけてきた。
「あっ、はい。どうぞ」
アルージェはアインも座れるように少し横にずれる。
「ありがとう、体はもう大丈夫かい?」
アインは腰を下ろしながら話を続ける
「ラーニャさんに治してもらったから大丈夫」
アインの方へ視線を移すことなく答える。
「そうか、それはよかったよ。ラーニャもアルージェのこと心配してたよ。まだ子供なのにあんなにケガして大丈夫かってね。でもアルージェが大丈夫っていうんなら大丈夫なんだろう」
アインは手に持っていた飲み物をグビグビと飲む。
「アルージェも飲むかい?」
アインは自分が飲んでいた容器をアルージェに差し出す。
「ううん、僕はまだお酒は飲んじゃダメなんだよ」
アルージェは首を横に振って断る。
「あはは、これはお酒じゃないよ。森で取ってきた果実を絞って作った果汁さ。実は僕もお酒は飲めないんだ」
アインは少し照れくさそうに笑う。
「飲んでみなよ」
アインは手に持った容器をアルージェに渡す。
あまり気分では無かったが飲まないと終わりそうになかったので、ゴクリと一口飲んでみる。
「おいしい」
この飲み物シェリーと一緒に飲みたかったそう思うと涙が溢れてくる。
「そうだろ?これはここら辺の森にしかできない果物から絞ったものだから、普段はあまり飲めないんだけどね。冒険者の中でもおいしいと有名なんだよ。貴族からも依頼されることがあるくらいだしね」
アルージェはチョビチョビと容器に入っていた飲み物を飲み干す。
「おぉ、全部飲んだね!おいしかっただろ?」
アインはアルージェが落ち込んでいるのは分かっていたが、それでも明るく振る舞う。
「アインさーん、こっちにも来てくださいよー!」
村の若い女性たちがアインを呼ぶ。
「いやー、参ったなぁ。今、行くよ!その飲み物のおかわりをあそこに置いてるからね。好きなだけ飲んでいいよ!んじゃ、僕は呼ばれてるから向こうにいくよ」
アインは女性達のほうに行こうとする。
「あ、あの」
アルージェが声をかけて引き留める。
「ん?どうしたんだい?」
アインはアルージェに声を掛けられ、振り返る。
「バトルウルフの群れから助けてくれてありがとうございました。僕、アインさん達みたいに強くなりたいです。僕を連れていってください」
アルージェは真剣な目でアインの目を見つめる。
「あはは、いやこっちも参ったなぁ」
アインは頭をポリポリと掻き、アルージェの真剣な目を見て本気だと察する。
「冒険者なんて明日には死んでるかもしれない職業だよ?」
アインもアルージェの目を見て真剣に話し始める。
「命の保証はされない。何かあっても自己責任。腕を失おうと足を失おうとギルドからは何も補填はされない。そんな厳しい世界さ。アルージェのお父さんはこの村で畑を持っていて、きっと死んでしまってもアルージェに引き継がれるはずさ。それに君の代になればもっとこの村が開拓されて、さらに大きな畑を貰ってるかもしれない。今以上に安定して暮らせる可能性まである。それを捨ててまで冒険者になるのはおすすめしないな」
だがアインはこれくらいでアルージェが引いてくれるとは思っていない。
そもそもこれくらいで心変わりするなら、初めから言わないだろうとわかっている。
「僕アインさん達に付いて行きたいです」
アルージェはそれでもアインについていく、意思を見せる。
「まぁ、そうだよね。はぁ、アルージェ。冒険者になるためにはそもそも十歳にならないといけない。だからもしも君が十歳になってもまだ冒険者になりたいと思うなら、近くに"フォルスタ”っていう町がある。そこの冒険者ギルドで冒険者登録するといいよ。そこで僕達の名前を言ってくれればいつかは会えるだろうさ。その時は一緒に冒険しようよ」
アインはアルージェに握手を求める。
「わかりました・・・」
納得はしていないが、ルールがあるなら仕方ないと思いアインと握手をする。
「んじゃ、僕は呼ばれてるから行くね」
アインは「またね」とアルージェから離れていく。
これからもっと修行頑張ろう。
もっと強くなろうとアルージェは決意する。
「ねぇ、ちょっといい?」
「うわっ!」
アルージェは不意に声をかけられて驚き、飲み物の容器を落とす。
「あぁ、ごめんごめん。驚かす気はなかったのよ」
アルージェが容器を拾いながら声のする方へ視線を向けると、カレンとラーニャが立っていた。
「僕に何か用?」
アルージェは二人から声を掛けられるとも思っていなかったので恐る恐る尋ねる。
「アルージェだよね?君なんで魔法は使わないの?」
カレンはなぜかそんなことを聞いてくる。
「僕魔法は使えないよ。使い方がわからないし、村で魔法を使ってる人いないし」
「ふーん、そうなんだ。てっきり使えるもんだと思ってた」
カレンはアルージェの足から頭までをじっくりと観察する。
「まぁ、魔法使えるなら、そんな馬鹿みたいに常に魔力出しっぱなしにはしてないか」
カレンはよくわからないことをぼそぼそと呟く。
「ねぇ、アルージェは魔法使いたい?もし、魔法に興味があるなら、王都にあるルミアス魔法学校に行くといいわ。そこでこれを門番に渡して」
カレンはと杖につけていた何かのキーホルダーのようなものをアルージェに渡した。
「王都なんていけるかわからないけど、いつか行ってみるね」
アルージェは素直にキーホルダーのようなものを受け取った。
「そうね、君ならいつでも大歓迎。来れるなら早いほうがいいけど、まぁもういつ来ても変わらないかな。んじゃ、私はそれだけだから」
カレンは村人達と飲んでいた席に戻っていった。
「アルージェ君、傷は大丈夫?」
カレンが去った後はラーニャが声をかけた。
「は、はい。あの時はありがとうございました!」
アルージェは傷を治してくれた綺麗なラーニャに緊張していた。
「元気が戻ってよかった。魔物に襲われた子は心に傷を抱えてしまうことが多くて心配してたの」
ラーニャはホッと胸を撫でおろす。
「アルージェ君はまだまだ子供だから、周りの人にいっぱい頼っていいからね。そうやって子供は大きくなっていくのだから」
アルージェを優しく抱きしめる、
「あ、ありがとうございます」
母以外にこのように抱きしめられたことのないアルージェは頬を赤くする。
「それじゃあ私もあっちに戻るね」
ラーニャはアルージェから離れて、手を振ってからカレンのところに向かう。
ラーニャの言う通りアルージェが心に傷を抱えることはなかった。
だが、この日からアルージェが笑顔になる頻度が目に見えて減った。
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