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第一部 〜始まり〜
第十六話
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アルージェは幼馴染の名を叫びながら、森を駆け回った。
普段シェリーが薬草を採取していると言っていた場所。
他に薬草が生えている可能性がある場所。
ロイと何度も採取に行った場所。
思い当たるところ全て回ったが、全く手掛かりがない。
何も進捗もないまま辺りが暗くなる。
慌てて出てきて明かりを持っていないアルージェには、肉眼で確認するのも難しくなってきた。
それでもアルージェは諦められなかった。
「くそ!」
思い通りに捜索が出来ず、アルージェは声を荒げる。
更に森の奥に探索の幅を広げようと駆け出した時、靴底がヌルッと滑り体勢を崩した。
「うわっ!」
アルージェは足を取られ転倒してしまう。
「いててて、なんでこんなところに泥濘があるんだ・・・」
アルージェは立ち上がり土を払うが、ふと違和感を感じる。
「最近雨は降っていないのに、足元が泥濘んでいるのはおかしい」
アルージェは靴底に触れて手についたネバネバの臭い嗅ぐ。
手に取ったネバネバの匂いには覚えがあった。
だが、どこで嗅いだ匂いなのかを思い出せない。
村でも嗅いだことがある。
臭いを嗅いだことで頭の中で連鎖的に記憶が湧き出る。
弓の訓練をしに行った時。
ロイの納屋で。
動物の死体。
血の匂い。
アルージェは慌てて周りに同じような泥濘が無いかを探す。
暗くなってしまいだいぶ見にくくなっているが、地面に黒い斑点が点在していることに気付く、
「この黒点を辿っていけば!」
アルージェは地面にうっすらと見える斑点を頼りに奥へ進んでいく。
森の奥に進むにつれて、血の臭いが濃くなっていく。
アルージェの脳裏には最悪の光景が浮かぶ。
「くそっ! シェリーに限ってそんなことあるはずない!」
アルージェは最悪の光景を振り払うように首を振る。
途中で黒点が途切れるが、道を外れている。
草むらを掻き分けて進んだ先は、木などが全く生えていない少し開けた場所になっていた。
だがそこはむせ返る程に血の臭いが濃い。
臭いだけで何があるか初めは暗くて見えなかった。
雲に隠れていた月が顔出した時、周囲の様子が鮮明に見える。
辺り一面血溜まりが出来ていた。
シェリーの姿は無かったが、シェリーが着ていたと思われる服の切れ端が落ちていた。
服の切れ端にはたっぷりと血の付着していた。
アルージェは服の切れ端を拾い上げ顔に押し付ける。
「あ“あ”あ“あ”あ”あ“あ”あ”あ”あ“あ”」
声にならない声でアルージェは叫び始めた。
「僕は・・・、僕は・・・、 僕は!!」
何度も叫ぶアルージェの声に釣られて狼型の魔物、バトルウルフの群れで近づいてきていた。
アルージェは完全に心が折れていた。
放心状態になっていて、バトルウルフを見ても戦う気が起きない。
アルージェは武器を構えることすらしなかった。
だが、バトルウルフの口の周りが汚れていることに気づく。
そして直感する。
あれは血だと。
「お前らがシェリーをやったのか、お前らが!!」
アルージェは叫ぶが当然バトルウルフからの返事はない。
しびれを切らした1匹のバトルウルフがアルージェに飛び込んでくる。
アルージェはそれを避けて、剣を抜き胴体にカウンター攻撃を決める。
致命傷まではいかないが、バトルウルフに怪我を負わせた。
それを見た他のバトルウルフがカバーに入るように近付いてきて、連携しながらアルージェを襲う。
複数体との戦闘経験はないアルージェは、バトルウルフの動きに翻弄される。
みるみるうちに腕、脚、顔と傷が増えていく。
「なんでなんだよ! なんでシェリーを襲ったんだよ!」
アルージェは意味のない質問をバトルウルフに投げるが、バトルウルフはお構いなしにアルージェをじわじわと追い詰める。
動きに慣れてきて、反撃を加えることが出来るようになってきた。
だが、様子を見ていた残りのバトルウルフが、一斉にアルージェに襲いかかってくる。
アルージェはバトルウルフの連携を前に為す術もなく、数分もしない内に血だまりに倒れこむ。
持っていた剣を杖代わり立とうとするが、足に力が入らず倒れ込んでしまう。
「クソ!クソ! なんで何も出来ないんだ僕は!」
アルージェは地面を強く殴る。
あの日守ると約束したのに、シェリーを守ることが出来ない。
数が多いだけの魔物相手に手も足も出ない。
そんな自分が情けなくなり、涙が頬を伝う。
「悔しい。何も出来ない自分が悔しい」
もう何もできないアルージェに対して、バトルウルフはアルージェを仕留めにかかる。
「僕ここで死んじゃうんだ。父さん母さんゴメンなさい・・・」
アルージェは俯いていたが、自分を殺そうとしているバトルウルフの方へ視線を移す。
バトルウルフがこちらに向かって来る数秒の時間は、非常に長く感じた。
アルージェ以外の世界は遅くなり、時間がゆっくり進んでいく。
そんな感覚だった。
脳裏にはシェリーと一緒にフリード、サーシャに剣を教わった日々。
ロイに教わった弓、ソフィアさんに怒られるロイの姿。
サバイバルの為にロイ、シェリーと一緒に森に入った時のこと。
シェリーと一緒に遊んだ時のことが頭の中で駆け抜けていく。
そして、これまでの生活とは明らかに違う、異質の記憶も湧き出てくる。
寝る間も惜しんで武器の情報調べている男。
師匠に教わった方法とは全く違う鍛冶の手法。
こんな記憶知らない。
知らないはずなのに、何故かすごく懐かしい。
記憶の海の中から意識が戻ると、バトルウルフがすぐそこまで迫っていた。
嫌だ。死にたくない。こんなところで死んだらダメだって、心が叫んでる。
「うわあああああああああああ!!!!」
死にたくないが体が動かない。
アルージェはただ叫ぶことしか出来なかった。
「死にたくない!死にたくない!死にたくない!」
アルージェは涙を流しながら、死にたくないと連呼する。
だが現実は無情。
バトルウルフの牙がもうすぐそこまで迫っている。
最後の抵抗にと持っていた剣の柄を地面に差してバトルウルフの方へ向ける。
バトルウルフを迎え撃とうとしたその時、ヒュンと音がする。
何処からかはわからないし何が飛んできたのかもわからない。
けれどアルージェに向かってきていたバトルウルフの首が刎ねられて、アルージェは返り血を浴びた。
普段シェリーが薬草を採取していると言っていた場所。
他に薬草が生えている可能性がある場所。
ロイと何度も採取に行った場所。
思い当たるところ全て回ったが、全く手掛かりがない。
何も進捗もないまま辺りが暗くなる。
慌てて出てきて明かりを持っていないアルージェには、肉眼で確認するのも難しくなってきた。
それでもアルージェは諦められなかった。
「くそ!」
思い通りに捜索が出来ず、アルージェは声を荒げる。
更に森の奥に探索の幅を広げようと駆け出した時、靴底がヌルッと滑り体勢を崩した。
「うわっ!」
アルージェは足を取られ転倒してしまう。
「いててて、なんでこんなところに泥濘があるんだ・・・」
アルージェは立ち上がり土を払うが、ふと違和感を感じる。
「最近雨は降っていないのに、足元が泥濘んでいるのはおかしい」
アルージェは靴底に触れて手についたネバネバの臭い嗅ぐ。
手に取ったネバネバの匂いには覚えがあった。
だが、どこで嗅いだ匂いなのかを思い出せない。
村でも嗅いだことがある。
臭いを嗅いだことで頭の中で連鎖的に記憶が湧き出る。
弓の訓練をしに行った時。
ロイの納屋で。
動物の死体。
血の匂い。
アルージェは慌てて周りに同じような泥濘が無いかを探す。
暗くなってしまいだいぶ見にくくなっているが、地面に黒い斑点が点在していることに気付く、
「この黒点を辿っていけば!」
アルージェは地面にうっすらと見える斑点を頼りに奥へ進んでいく。
森の奥に進むにつれて、血の臭いが濃くなっていく。
アルージェの脳裏には最悪の光景が浮かぶ。
「くそっ! シェリーに限ってそんなことあるはずない!」
アルージェは最悪の光景を振り払うように首を振る。
途中で黒点が途切れるが、道を外れている。
草むらを掻き分けて進んだ先は、木などが全く生えていない少し開けた場所になっていた。
だがそこはむせ返る程に血の臭いが濃い。
臭いだけで何があるか初めは暗くて見えなかった。
雲に隠れていた月が顔出した時、周囲の様子が鮮明に見える。
辺り一面血溜まりが出来ていた。
シェリーの姿は無かったが、シェリーが着ていたと思われる服の切れ端が落ちていた。
服の切れ端にはたっぷりと血の付着していた。
アルージェは服の切れ端を拾い上げ顔に押し付ける。
「あ“あ”あ“あ”あ”あ“あ”あ”あ”あ“あ”」
声にならない声でアルージェは叫び始めた。
「僕は・・・、僕は・・・、 僕は!!」
何度も叫ぶアルージェの声に釣られて狼型の魔物、バトルウルフの群れで近づいてきていた。
アルージェは完全に心が折れていた。
放心状態になっていて、バトルウルフを見ても戦う気が起きない。
アルージェは武器を構えることすらしなかった。
だが、バトルウルフの口の周りが汚れていることに気づく。
そして直感する。
あれは血だと。
「お前らがシェリーをやったのか、お前らが!!」
アルージェは叫ぶが当然バトルウルフからの返事はない。
しびれを切らした1匹のバトルウルフがアルージェに飛び込んでくる。
アルージェはそれを避けて、剣を抜き胴体にカウンター攻撃を決める。
致命傷まではいかないが、バトルウルフに怪我を負わせた。
それを見た他のバトルウルフがカバーに入るように近付いてきて、連携しながらアルージェを襲う。
複数体との戦闘経験はないアルージェは、バトルウルフの動きに翻弄される。
みるみるうちに腕、脚、顔と傷が増えていく。
「なんでなんだよ! なんでシェリーを襲ったんだよ!」
アルージェは意味のない質問をバトルウルフに投げるが、バトルウルフはお構いなしにアルージェをじわじわと追い詰める。
動きに慣れてきて、反撃を加えることが出来るようになってきた。
だが、様子を見ていた残りのバトルウルフが、一斉にアルージェに襲いかかってくる。
アルージェはバトルウルフの連携を前に為す術もなく、数分もしない内に血だまりに倒れこむ。
持っていた剣を杖代わり立とうとするが、足に力が入らず倒れ込んでしまう。
「クソ!クソ! なんで何も出来ないんだ僕は!」
アルージェは地面を強く殴る。
あの日守ると約束したのに、シェリーを守ることが出来ない。
数が多いだけの魔物相手に手も足も出ない。
そんな自分が情けなくなり、涙が頬を伝う。
「悔しい。何も出来ない自分が悔しい」
もう何もできないアルージェに対して、バトルウルフはアルージェを仕留めにかかる。
「僕ここで死んじゃうんだ。父さん母さんゴメンなさい・・・」
アルージェは俯いていたが、自分を殺そうとしているバトルウルフの方へ視線を移す。
バトルウルフがこちらに向かって来る数秒の時間は、非常に長く感じた。
アルージェ以外の世界は遅くなり、時間がゆっくり進んでいく。
そんな感覚だった。
脳裏にはシェリーと一緒にフリード、サーシャに剣を教わった日々。
ロイに教わった弓、ソフィアさんに怒られるロイの姿。
サバイバルの為にロイ、シェリーと一緒に森に入った時のこと。
シェリーと一緒に遊んだ時のことが頭の中で駆け抜けていく。
そして、これまでの生活とは明らかに違う、異質の記憶も湧き出てくる。
寝る間も惜しんで武器の情報調べている男。
師匠に教わった方法とは全く違う鍛冶の手法。
こんな記憶知らない。
知らないはずなのに、何故かすごく懐かしい。
記憶の海の中から意識が戻ると、バトルウルフがすぐそこまで迫っていた。
嫌だ。死にたくない。こんなところで死んだらダメだって、心が叫んでる。
「うわあああああああああああ!!!!」
死にたくないが体が動かない。
アルージェはただ叫ぶことしか出来なかった。
「死にたくない!死にたくない!死にたくない!」
アルージェは涙を流しながら、死にたくないと連呼する。
だが現実は無情。
バトルウルフの牙がもうすぐそこまで迫っている。
最後の抵抗にと持っていた剣の柄を地面に差してバトルウルフの方へ向ける。
バトルウルフを迎え撃とうとしたその時、ヒュンと音がする。
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