天穹は青く

梅林 冬実

文字の大きさ
上 下
25 / 25

共に

しおりを挟む
いつしか雲の上に二人はいて、でもしっかり歩を進められる。
「どこに行くの?」
オリフィエルにいつかの問いを再びしてみる。
オリフィエルは答える。
「行けば分るよ」
天穹の中央に太陽が輝く。地上は今日もきっと暑い。少し歩いた先にきっと見える、明媚な景色を思い描きながら、ユカは色んな記憶が薄れていく感覚を、ぼんやり捉えていた。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...