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見えるもの
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元々憎かった母親と掴み合いになった瞬間、その頬を平手打ちした瞬間、これまで芽生えた覚えのない感情が、体中に迸るのを感じた。
「お前なんか殺してやる!」
口走ったユカを「昔は『稀代の赤鬼』つって怖がられてた」と妙な自慢をする母は、瞬時に蹴り倒しユカに馬乗りになって滅茶苦茶に殴りつけた。
「殺す?面白いこというじゃん。やってみろよ!オラ!」
母親がユカに加えたのは、躾でも叱責でもないただのリンチだった。気が済むまで娘を痛めつけた母親はユカの腹の上から悠然と立ち上がり、
「やれもしねぇこと口にすんじゃねぇよ!イキがりやがって!!」
言うなり鳩尾に踵を思い切り落とし、唸り声さえあげられない血まみれのユカを放置し家を出た。
「お前なんか殺してやる!」
口走ったユカを「昔は『稀代の赤鬼』つって怖がられてた」と妙な自慢をする母は、瞬時に蹴り倒しユカに馬乗りになって滅茶苦茶に殴りつけた。
「殺す?面白いこというじゃん。やってみろよ!オラ!」
母親がユカに加えたのは、躾でも叱責でもないただのリンチだった。気が済むまで娘を痛めつけた母親はユカの腹の上から悠然と立ち上がり、
「やれもしねぇこと口にすんじゃねぇよ!イキがりやがって!!」
言うなり鳩尾に踵を思い切り落とし、唸り声さえあげられない血まみれのユカを放置し家を出た。
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