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問7 溢れ出す限界までの容量を計算せよ
答7-1
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大きく息を吸い、そして吐く。
体に酸素が送られる感覚は無い。結局はアバター、所詮はゲーム。
こういう感覚まで表現出来るようになってくれれば現実感は増すが、ゲームに必要なのは現実感を与えることではなく、一時だけ現実を忘れて楽しめる世界の構築だ。
なので誰も得をしない再現性は押さえて、ゲームシステムに注力してくれるネクロは好感が持てる。
別に再現性を求めたゲームを批判するわけではないが、そういうのは「世界系」と言われるまた別のゲーム種だ。ネクロはあくまで古来より伝わる「遊戯」の延長で「拡張世界」の最先端ではない。
だから、俺のすぐ横で密着する彼女の息遣いは伝わって来ていても、俺の心臓の鼓動や緊張までは伝わっていないはずだ。
「せ、狭いですね」
ミューミューが俺に話しかける。
現実なら声と同時に吐かれる息が耳をくすぐる距離だ。だがその感覚までは流石に無い。
安心するべきか、残念だと思うべきか。
「ごめん。もうちょっと我慢してて」
「分かってます。あと、10秒とちょっとでドロータイム明けます」
ボソボソと小声でしゃべる。
「ちっ。確かにこっちに来たように見えたんだが」
外から舌打ちと野太い男の声が聞こえた。対戦相手だ。
特徴的なその声から、メインアタッカーのプレイヤーと当たりを付ける。
作戦通り。
俺は初のダブルスランク戦が上手く行きそうな気配に頬を弛緩させた。
ダブルスランクの順位は、2人ともシングルランクを持っている為ある程度の補正ポイントが入った状態でエントリーされた。
おかげで何もしてないのに、スタートダッシュでいきなり2万位台だった。
意外な事にダブルスはシングルよりもプレイヤー人口が多いため、ランク戦参加者は既に10万組オーバー。
シングルは己の力のみでシビア過ぎるため、わいわい楽しみたい勢はダブルスやパーティーに行くからだそうだ。
そのせいで下位ランクはデッキもプレイヤースキルも幅があるらしいが、シングルランクを持ってるガチ勢はそこはすっ飛ばして安定域から戦えるようになっているのはありがたい。
その為にシングルランクをしっかり上げた意味もあるってもんだ。
さて、作戦は上々だが、ここからはタイミングも重要だ。
まだ俺とミューミューは以心伝心と言うには程遠いので、攻勢に出る際には俺の合図が要る。
暗闇の中での声以外のコミュニケーションということで、事前に決めていた接触によるシンプルなサインを実行する。
俺はおそらくミューミューの手がある位置を指で3回、トントントンと触れた。
「ひゃうっ!?」
「!? そこか!!」
それに驚いたミューミューの喘ぎは、対戦相手に俺たちの居場所を告げるには十分すぎる声量だった。
「ご、ごめんなさ――」
「ダラッシャア!!」
謝ろうとするミューミューを遮り、俺は隠れ蓑である樽から飛び出た。
眼前には、既に放たれた対戦相手の攻撃のエフェクト。避けようが無いが、2人で食らうよりはマシだ。甘んじてその身で受ける。
「っしゃオラ! 俺の目は騙されねぇぞ!」
髭を生やした男があざ笑うように指を向けて来た。
「話題のペアだっつってビビったけど、大したことねーなぁ……あぁ!?」
すぐにミューミューのフォローが入る。何発かの攻撃を食らい、彼は吹っ飛んで行った。
何故、こうも皆対戦中に喋りたがるのだ。1対1ならともかく、ダブルスで油断は禁物だというのに。
「ありがとう。でもバレちゃったね」
「ごめんなさい、また私のせいで……」
俺たちは吹っ飛んだ対戦相手を追うべく駆ける。
戦闘フィールドは「牧歌的な風景」という名の農村地帯だ。背の低い建物が多く、見通しが良いのが特徴で、接敵しやすく隠れにくい。
「話は後で。10時の方向、敵影。多分あの動きはプレイヤーじゃないな……浮遊型のミニオン複数体だ」
「はい。潰さ……なくていいですね。多分、例のアレです」
「だね。【アンチポッド】だ」
走る俺達の左手側から、のんきに草を食む牛を横目にふわふわと黒い眼球のようなミニオンが3体飛んできた。
【アンチポッド】は対ミニオン用のミニオンで、射程圏内に入った敵性ミニオンに取り付いて爆殺する危険な奴だ。
爆風は敵味方共に影響があるので至近距離では使いにくいが、そもそもミニオンがいなければ何もしないという致命的な弱点がある。
それでもこうして使われるのは、このランク帯のプレイヤーはミニオンに的確に対処出来るスキルを持っていない為、ほぼ必ずミニオンカードの撃ち合いになるからだそうだ。
チョッキが持ち帰ったその情報は非常に有用で、俺達はそれを逆手に取ってミニオンを組み込まないデッキ構成にしたのだ。
というか、そもそも分類班がまだ手をつけていないのでミニオンカードをデッキに採用出来なかっただけなのだが、結果オーライ。
最初からこの手のデッキを意識していた事にしよう。
「気を向けさせるエサかも。背後気をつけて。前方はチェックしておく」
「了解です」
こっちがミニオンを使っていないのに繰り出してくるというなら、牽制かおとりのどちらかだ。
牽制なら無意味なので、おとりだけを疑う。とにかく隙を見せないように。
まだ2人が分断されてるならメインアタッカーの人だけを先に潰したいが、最悪のシナリオとしてはちょうど吹っ飛んでいった方にサブの人が居てばっちり合流出来てしまったパターンか。
杞憂かどうかはすぐに分かる。
俺の視線の先にはふっ飛ばされたプレイヤーがぶつかって破壊された小屋。
その中からのそりと出てきて俺を見据える対戦相手に、挨拶もせず目くらましの【魔法使いの手遊び】。その後それに重ねるように【虚栄の中の真実】を撃った。
【魔法使いの手遊び】は見た目だけ派手だがダメージがいまいちなバレットカードだ。
【虚栄の中の真実】は【魔法使いの手遊び】に少し似ていて、実際に当たる攻撃範囲とエフェクトで見える攻撃範囲が違うという面倒なショットカードだ。
ミューミューがそれに合わせて、本命の攻撃を打とうとし、それはギリギリで遮られた。
「!?」
「おいおい、俺を忘れてパーティーを始めちゃったのかい? まだまだ夜は始まったばかりだぜ」
「お、お前……!!」
俺は驚きを隠せなかった。
2人目が相方のライフがガッツリ減ってからようやく登場した事にではないし、ましてやそいつがコウモリをモチーフにしたスーパーヒーローのようなアバターだったからでもない。
洋ドラマ以外で聞いたことがない、使い古された中途半端にダサかっこ悪い台詞を平気で言うやつがいる事にだ。
なりきりヒーロー見参。面白くなってきた。
次回、ヒーロー死す! 楽しみにしてくれよな!
体に酸素が送られる感覚は無い。結局はアバター、所詮はゲーム。
こういう感覚まで表現出来るようになってくれれば現実感は増すが、ゲームに必要なのは現実感を与えることではなく、一時だけ現実を忘れて楽しめる世界の構築だ。
なので誰も得をしない再現性は押さえて、ゲームシステムに注力してくれるネクロは好感が持てる。
別に再現性を求めたゲームを批判するわけではないが、そういうのは「世界系」と言われるまた別のゲーム種だ。ネクロはあくまで古来より伝わる「遊戯」の延長で「拡張世界」の最先端ではない。
だから、俺のすぐ横で密着する彼女の息遣いは伝わって来ていても、俺の心臓の鼓動や緊張までは伝わっていないはずだ。
「せ、狭いですね」
ミューミューが俺に話しかける。
現実なら声と同時に吐かれる息が耳をくすぐる距離だ。だがその感覚までは流石に無い。
安心するべきか、残念だと思うべきか。
「ごめん。もうちょっと我慢してて」
「分かってます。あと、10秒とちょっとでドロータイム明けます」
ボソボソと小声でしゃべる。
「ちっ。確かにこっちに来たように見えたんだが」
外から舌打ちと野太い男の声が聞こえた。対戦相手だ。
特徴的なその声から、メインアタッカーのプレイヤーと当たりを付ける。
作戦通り。
俺は初のダブルスランク戦が上手く行きそうな気配に頬を弛緩させた。
ダブルスランクの順位は、2人ともシングルランクを持っている為ある程度の補正ポイントが入った状態でエントリーされた。
おかげで何もしてないのに、スタートダッシュでいきなり2万位台だった。
意外な事にダブルスはシングルよりもプレイヤー人口が多いため、ランク戦参加者は既に10万組オーバー。
シングルは己の力のみでシビア過ぎるため、わいわい楽しみたい勢はダブルスやパーティーに行くからだそうだ。
そのせいで下位ランクはデッキもプレイヤースキルも幅があるらしいが、シングルランクを持ってるガチ勢はそこはすっ飛ばして安定域から戦えるようになっているのはありがたい。
その為にシングルランクをしっかり上げた意味もあるってもんだ。
さて、作戦は上々だが、ここからはタイミングも重要だ。
まだ俺とミューミューは以心伝心と言うには程遠いので、攻勢に出る際には俺の合図が要る。
暗闇の中での声以外のコミュニケーションということで、事前に決めていた接触によるシンプルなサインを実行する。
俺はおそらくミューミューの手がある位置を指で3回、トントントンと触れた。
「ひゃうっ!?」
「!? そこか!!」
それに驚いたミューミューの喘ぎは、対戦相手に俺たちの居場所を告げるには十分すぎる声量だった。
「ご、ごめんなさ――」
「ダラッシャア!!」
謝ろうとするミューミューを遮り、俺は隠れ蓑である樽から飛び出た。
眼前には、既に放たれた対戦相手の攻撃のエフェクト。避けようが無いが、2人で食らうよりはマシだ。甘んじてその身で受ける。
「っしゃオラ! 俺の目は騙されねぇぞ!」
髭を生やした男があざ笑うように指を向けて来た。
「話題のペアだっつってビビったけど、大したことねーなぁ……あぁ!?」
すぐにミューミューのフォローが入る。何発かの攻撃を食らい、彼は吹っ飛んで行った。
何故、こうも皆対戦中に喋りたがるのだ。1対1ならともかく、ダブルスで油断は禁物だというのに。
「ありがとう。でもバレちゃったね」
「ごめんなさい、また私のせいで……」
俺たちは吹っ飛んだ対戦相手を追うべく駆ける。
戦闘フィールドは「牧歌的な風景」という名の農村地帯だ。背の低い建物が多く、見通しが良いのが特徴で、接敵しやすく隠れにくい。
「話は後で。10時の方向、敵影。多分あの動きはプレイヤーじゃないな……浮遊型のミニオン複数体だ」
「はい。潰さ……なくていいですね。多分、例のアレです」
「だね。【アンチポッド】だ」
走る俺達の左手側から、のんきに草を食む牛を横目にふわふわと黒い眼球のようなミニオンが3体飛んできた。
【アンチポッド】は対ミニオン用のミニオンで、射程圏内に入った敵性ミニオンに取り付いて爆殺する危険な奴だ。
爆風は敵味方共に影響があるので至近距離では使いにくいが、そもそもミニオンがいなければ何もしないという致命的な弱点がある。
それでもこうして使われるのは、このランク帯のプレイヤーはミニオンに的確に対処出来るスキルを持っていない為、ほぼ必ずミニオンカードの撃ち合いになるからだそうだ。
チョッキが持ち帰ったその情報は非常に有用で、俺達はそれを逆手に取ってミニオンを組み込まないデッキ構成にしたのだ。
というか、そもそも分類班がまだ手をつけていないのでミニオンカードをデッキに採用出来なかっただけなのだが、結果オーライ。
最初からこの手のデッキを意識していた事にしよう。
「気を向けさせるエサかも。背後気をつけて。前方はチェックしておく」
「了解です」
こっちがミニオンを使っていないのに繰り出してくるというなら、牽制かおとりのどちらかだ。
牽制なら無意味なので、おとりだけを疑う。とにかく隙を見せないように。
まだ2人が分断されてるならメインアタッカーの人だけを先に潰したいが、最悪のシナリオとしてはちょうど吹っ飛んでいった方にサブの人が居てばっちり合流出来てしまったパターンか。
杞憂かどうかはすぐに分かる。
俺の視線の先にはふっ飛ばされたプレイヤーがぶつかって破壊された小屋。
その中からのそりと出てきて俺を見据える対戦相手に、挨拶もせず目くらましの【魔法使いの手遊び】。その後それに重ねるように【虚栄の中の真実】を撃った。
【魔法使いの手遊び】は見た目だけ派手だがダメージがいまいちなバレットカードだ。
【虚栄の中の真実】は【魔法使いの手遊び】に少し似ていて、実際に当たる攻撃範囲とエフェクトで見える攻撃範囲が違うという面倒なショットカードだ。
ミューミューがそれに合わせて、本命の攻撃を打とうとし、それはギリギリで遮られた。
「!?」
「おいおい、俺を忘れてパーティーを始めちゃったのかい? まだまだ夜は始まったばかりだぜ」
「お、お前……!!」
俺は驚きを隠せなかった。
2人目が相方のライフがガッツリ減ってからようやく登場した事にではないし、ましてやそいつがコウモリをモチーフにしたスーパーヒーローのようなアバターだったからでもない。
洋ドラマ以外で聞いたことがない、使い古された中途半端にダサかっこ悪い台詞を平気で言うやつがいる事にだ。
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次回、ヒーロー死す! 楽しみにしてくれよな!
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