126 / 191
第126話 白羽の矢が立った理由
しおりを挟む
「話としては分かりました。いや、分からないことの方が多いですけど、分かりました」
正直、王女エリスの護衛ではなくて、よく似ているイリスという女の子の護衛だから、冒険者ギルドが関わっても問題ないという時点でよく分からないのだが、そこは一旦スルーしよう。
「なんで、俺たちなんですか? 今回は潜入とかじゃないんですよね?」
前回イリスが誘拐されたときに俺たちが頼られたのは、俺たちが潜入に向いているパーティだったからだ。
ただ今回は潜入ではなくて、護衛。俺達のジョブやスキルを活かせるという場面でもない気がするし、何よりも他に護衛に向いているパーティなんて山のようにいるのではないだろうか。
それこそ、今回の護衛とかは国の騎士団とかの方が向いている気がする。
「以前エリス様が誘拐された時、騎士団が護衛をしていたのですが虚を突かれてしまいました。ワルド王国は奇襲を得意とする盗賊団を多く抱えている。目には目を歯には歯をということで、同じく奇襲や潜入が得意なアイクさんたちにお願いしたいのです」
「いや、奇襲が得意って」
凄い真剣な顔つきで話をしているけど、その言い方だと俺たちが盗賊とかをしている悪い集団みたいじゃないか。
そんなつもりはないのだろうけれど、自然と俺の目つきもジトっとしたものに変わってしまう。
「それに、S級パーティだと色々と角が立つかもしれないからな。そうだ、久しぶりにミノラル返ってきたが、まだ冒険者カードの更新はしてないよな?」
俺が納得いっていない様子であることに気づいたのか、ガリアがハンスの言葉を引き継いで言葉を続けた。
なぜ今冒険者カードの更新についての話なのだろうと思いながらも、俺はミリアの対応を思い出しながら返答した。
「え、はい。なんか今回はしないでいいって言われましたね」
「よっし。それなら問題ないな」
「問題ない?」
安心したように溜息を漏らすガリアの反応を見て、俺は小首を傾げながら少し考えていた。
なぜこの場でその確認をしたのか。そして、なんで安心したみたいな顔をしているのか。
そこまで考えたところで、俺は一つの答えが頭に思い浮かんだ。
まさか、そんなことはないよなと思いながらガリアに視線を向けると、ガリアは俺の視線の意味に気づいたのか、パッと視線を逸らした。
「……冒険者カードの更新をしなかったのって、ステータス上がり過ぎていると、S級に昇格しないといけなくなって、今回の依頼を受けるときに不便だからじゃないですよね?」
「いや、ステータスが上がったかどうかなんて、更新するまで分からないからな。……だから、これはギルドの管理不足とかじゃないんだ」
「ま、また、凄いとんでも理論を」
つまり、ステータスが上がったという事実を知らない体でいるっていることか。確かに、それならギルドの管理不足にはならないけど、それでいいのかギルド長。
「そもそも、冒険者カードの更新を週一でやる方が異常だったんだ。それに、どのみちS級になるためには依頼数が足りな過ぎるし、まだアイクとリリはS級にはなれん」
「……まぁ、そういうことなら別にいいですけど」
依頼数の問題を指摘されると、こちらとしても強く出られなくなる。
実際に、俺たちがA級まで一気に冒険者ランクを上げることができたのは、ガリアのおかげだしな。
それに、下手にS級になって面倒な依頼を頼まれるのも面倒だ。
それなら、今はこの流れに乗ってしまっておくとするか。
「アイクさんとリリさん、無理を言っているのは承知なのですが、エリス様がお二人に守ってもらいたいと仰っておりまして、なんとかこの依頼を引き受けて頂けませんか?」
「エリス様が?」
確かに、以前エリスを助けた恩はあるけど、そこまで信頼されるほど言葉を交わした記憶もない。
なぜそこまで俺たちを頼ろうとしているのかと思って視線を向けると、エリスは少し申し訳なさそうな笑みを浮かべながら口を開いた。
「以前、私を助けてくれたのは騎士団ではなく、アイク様たちでした。多分、アイク様たちがお力を貸していただけないとなると、また私は誘拐されてしまいます。それなら、初めから、アイク様たちに私を守っていただきたいのです」
エリスが胸元で握りしめた拳が微かに震えていた。おそらく、誘拐されてから、俺たちが知らないところで恐怖に脅える日々を送っていたのだろう。
王女だから殺されることはないかもしれないが、それに近いことをされてもおかしくない状況に置かれていたのだ。
少しくらい、トラウマになっていても仕方がない。
……目の前で恐怖に震える同い年くらいの女の子から、助けてくれと言われて無視ができるはずがない。
どのみち、王女直々のお願いなわけだ。断るなんて選択肢は初めからないのだろうな。
「……分かりました。引き受けさせていただきます。エリス様」
俺は面倒な依頼を断ることのできない自分に呆れながら、少し笑みと共にそんな言葉を口にした。
俺の言葉を聞いて安心したのか、エリス様の申し訳なさそうだった笑みが微かに明るくなったような気がした。
「あっ、今の私はイリスです。気軽にイリスとお呼びください」
そんな冗談を返してくるイリスの返答を聞いて、俺は自然と笑みを漏らしていた。
ちらりと見たイリスの拳は、先程までの微かな震えはなくなっていた。
多分、これでいいのだろう。
いいように使われようが、女の子を笑顔にできたのなら、道化師としては鼻が高い。
俺は胸の奥で、静かにそんなことを思うのだった。
正直、王女エリスの護衛ではなくて、よく似ているイリスという女の子の護衛だから、冒険者ギルドが関わっても問題ないという時点でよく分からないのだが、そこは一旦スルーしよう。
「なんで、俺たちなんですか? 今回は潜入とかじゃないんですよね?」
前回イリスが誘拐されたときに俺たちが頼られたのは、俺たちが潜入に向いているパーティだったからだ。
ただ今回は潜入ではなくて、護衛。俺達のジョブやスキルを活かせるという場面でもない気がするし、何よりも他に護衛に向いているパーティなんて山のようにいるのではないだろうか。
それこそ、今回の護衛とかは国の騎士団とかの方が向いている気がする。
「以前エリス様が誘拐された時、騎士団が護衛をしていたのですが虚を突かれてしまいました。ワルド王国は奇襲を得意とする盗賊団を多く抱えている。目には目を歯には歯をということで、同じく奇襲や潜入が得意なアイクさんたちにお願いしたいのです」
「いや、奇襲が得意って」
凄い真剣な顔つきで話をしているけど、その言い方だと俺たちが盗賊とかをしている悪い集団みたいじゃないか。
そんなつもりはないのだろうけれど、自然と俺の目つきもジトっとしたものに変わってしまう。
「それに、S級パーティだと色々と角が立つかもしれないからな。そうだ、久しぶりにミノラル返ってきたが、まだ冒険者カードの更新はしてないよな?」
俺が納得いっていない様子であることに気づいたのか、ガリアがハンスの言葉を引き継いで言葉を続けた。
なぜ今冒険者カードの更新についての話なのだろうと思いながらも、俺はミリアの対応を思い出しながら返答した。
「え、はい。なんか今回はしないでいいって言われましたね」
「よっし。それなら問題ないな」
「問題ない?」
安心したように溜息を漏らすガリアの反応を見て、俺は小首を傾げながら少し考えていた。
なぜこの場でその確認をしたのか。そして、なんで安心したみたいな顔をしているのか。
そこまで考えたところで、俺は一つの答えが頭に思い浮かんだ。
まさか、そんなことはないよなと思いながらガリアに視線を向けると、ガリアは俺の視線の意味に気づいたのか、パッと視線を逸らした。
「……冒険者カードの更新をしなかったのって、ステータス上がり過ぎていると、S級に昇格しないといけなくなって、今回の依頼を受けるときに不便だからじゃないですよね?」
「いや、ステータスが上がったかどうかなんて、更新するまで分からないからな。……だから、これはギルドの管理不足とかじゃないんだ」
「ま、また、凄いとんでも理論を」
つまり、ステータスが上がったという事実を知らない体でいるっていることか。確かに、それならギルドの管理不足にはならないけど、それでいいのかギルド長。
「そもそも、冒険者カードの更新を週一でやる方が異常だったんだ。それに、どのみちS級になるためには依頼数が足りな過ぎるし、まだアイクとリリはS級にはなれん」
「……まぁ、そういうことなら別にいいですけど」
依頼数の問題を指摘されると、こちらとしても強く出られなくなる。
実際に、俺たちがA級まで一気に冒険者ランクを上げることができたのは、ガリアのおかげだしな。
それに、下手にS級になって面倒な依頼を頼まれるのも面倒だ。
それなら、今はこの流れに乗ってしまっておくとするか。
「アイクさんとリリさん、無理を言っているのは承知なのですが、エリス様がお二人に守ってもらいたいと仰っておりまして、なんとかこの依頼を引き受けて頂けませんか?」
「エリス様が?」
確かに、以前エリスを助けた恩はあるけど、そこまで信頼されるほど言葉を交わした記憶もない。
なぜそこまで俺たちを頼ろうとしているのかと思って視線を向けると、エリスは少し申し訳なさそうな笑みを浮かべながら口を開いた。
「以前、私を助けてくれたのは騎士団ではなく、アイク様たちでした。多分、アイク様たちがお力を貸していただけないとなると、また私は誘拐されてしまいます。それなら、初めから、アイク様たちに私を守っていただきたいのです」
エリスが胸元で握りしめた拳が微かに震えていた。おそらく、誘拐されてから、俺たちが知らないところで恐怖に脅える日々を送っていたのだろう。
王女だから殺されることはないかもしれないが、それに近いことをされてもおかしくない状況に置かれていたのだ。
少しくらい、トラウマになっていても仕方がない。
……目の前で恐怖に震える同い年くらいの女の子から、助けてくれと言われて無視ができるはずがない。
どのみち、王女直々のお願いなわけだ。断るなんて選択肢は初めからないのだろうな。
「……分かりました。引き受けさせていただきます。エリス様」
俺は面倒な依頼を断ることのできない自分に呆れながら、少し笑みと共にそんな言葉を口にした。
俺の言葉を聞いて安心したのか、エリス様の申し訳なさそうだった笑みが微かに明るくなったような気がした。
「あっ、今の私はイリスです。気軽にイリスとお呼びください」
そんな冗談を返してくるイリスの返答を聞いて、俺は自然と笑みを漏らしていた。
ちらりと見たイリスの拳は、先程までの微かな震えはなくなっていた。
多分、これでいいのだろう。
いいように使われようが、女の子を笑顔にできたのなら、道化師としては鼻が高い。
俺は胸の奥で、静かにそんなことを思うのだった。
1
お気に入りに追加
1,526
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼
ベルピー
ファンタジー
この世界は5歳で全ての住民が神より神の祝福を得られる。そんな中、カインが授かった祝福は『アルファベット』という見た事も聞いた事もない祝福だった。
祝福を授かった時に現れる光は前代未聞の虹色⁉周りから多いに期待されるが、期待とは裏腹に、どんな祝福かもわからないまま、5年間を何事もなく過ごした。
10歳で冒険者になった時には、『無能の祝福』と呼ばれるようになった。
『無能の祝福』、『最低な能力値』、『最低な成長率』・・・
そんな中、カインは腐る事なく日々冒険者としてできる事を毎日こなしていた。
『おつかいクエスト』、『街の清掃』、『薬草採取』、『荷物持ち』、カインのできる内容は日銭を稼ぐだけで精一杯だったが、そんな時に1枚の金貨を手に入れたカインはそこから人生が変わった。
教会で1枚の金貨を寄付した事が始まりだった。前世の記憶を取り戻したカインは、神の奇跡を手に入れる為にお金を稼ぐ。お金を稼ぐ。お金を稼ぐ。
『戦闘民族君』、『未来の猫ロボット君』、『美少女戦士君』、『天空の城ラ君』、『風の谷君』などなど、様々な神の奇跡を手に入れる為、カインの冒険が始まった。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる