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大好物

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ツププ、と丸い玉が押し込まれる感触が、背筋をゾクゾクと這い上がる。
初めての情報量が多すぎて、とっくに頭から煙が出てる。

「えらいえらい!うん、素質あるわね。ほら、もう一ついくよ?はい、あーん」

「やっ、やめっ……くあっ!」

さっきよりも、ほんの少し大き目の玉を難なく飲み込んだらしい。もう五つは飲み込んだ。異物感が凄いし、少し苦しくなってきた。それに、何でするんと飲み込むの?
どうなってるの、僕のソコ。
恐いから見れないけど、心配過ぎて確認したい。

「ピンクのお口をぱっくり開いて、喜んで飲み込んでるよ~お利口さんだねぇ」

次の玉を充てがわれながら、僕は必死に言い募る。

「あっ、あのっ、ごめんなさいっ!?」


「…………え?」

つばめさんと視線が合った。心なしか彼女の顔が引き攣っているように見えなくも無い。僕のこんな姿を見せられたら当然かもしれない。お腹も苦しいし、恥ずかしくて恥ずかしくて死にそうだ。

「ご、ご、ごめんなさいっ、こんな、あの、うっ、訴え無いで下さいっ!!」

僕は両脚を大きく開いて持ち上げながら、股の間に座る彼女に向けて謝罪した。
股間の火傷の治療が、こんなに彼女に嫌な思いをさせるだなんて知らなかった。
普通に考えて、彼女にこんなことさせて、汚い男の尻の穴の中まで治療させて、訴えられない方がおかしい。

「あとはっ、病院、行きますっ!だから、本当に、その、ごめんなさいっ!」

僕は尻から紐で連なった玉を垂らしながら涙ながらに謝った。もっと早く、言わないといけなかったのに、僕が勇気が無いばかりに、こんなことに…初めて女性に触られて、勝手に気持ち良くなってしまったなんて、本当に僕は最低だ。

グズグズと泣いていると、する、と涙を拭われた。
顔を挙げると、そこには微笑むつばめさん。聖母のようだ。

「あ…つばめさん…」

「ほんっとに、タイプど真ん中だわ♡これから、しっかり調教してあげるからね」

何を言われているのかは、良く理解出来なかった。ただ、彼女は凄く可愛くて、僕は見惚れていた。どんどん近付いてくる彼女の顔に見惚れていたら、チュ、と彼女からキスされた。柔らかい唇の感触が、脳裏に刻み込まれた。

「!!!!!!!」

僕のファーストキスだった。あまりの衝撃に涙が止まった。

「うふふっ…訴え無いから、私の言うことを全部聞いて、ね?」

「あう、あ、う…」

カクカクと頭を上下に動かして、何度も何度も頷いた。それを見た彼女の唇が、綺麗に弧を描いた。
僕の殺風景な部屋に花が咲き誇るようだった。僕の世界に色がついた。もう全財産を奪われても構わない。


「はい、じゃあ続けまーす」

グイッと僕の両脚を僕の頭の横に着く程に折り曲げて、彼女が笑顔で爽やかに宣言した。場所は僕の股間だけど。
僕は促されるがままに、自分で両脚をしっかり持った。頭には、まだハテナがあるけど、上手く言葉には出来なかった。

「あのね、神城くん。これは、もう治療じゃないのよ?」

「??ええ??」

可愛いつばめさんが、これまた可愛くウインクした。胸がズキュンと撃ち抜かれた。もう、なんでも良い。殺されても文句は無い。

「愛の行為よ。二人が愛を確かめ合う行為。私、神城くんとは結婚を前提にお付き合いしたいの。だから、ちゃんと出来るかを確かめておきたいの」

「けっけけけけけけけけっっ!!!」

結婚!!つばめさんが、僕なんかと結婚!!リンゴーンと教会の鐘が鳴り響く。僕の頭は、熱に浮かされたようにグタグタに茹だっていた。花嫁姿のつばめさんが僕を呼んでいる。

「だーかーら♡二人で頑張ろう」

「はっはいいっ!!」

結婚に意気込む僕の掛け声に合わせて、また一つ玉が押し込まれた。

「ーーーっっ!!!!」

「大丈夫。全部、私に任せてくれれば、気持ち良くなるから」

僕は、またコクコクと頷いて、必死に両脚を抱えて異物感をやり過ごした。


そうして、8個程飲み込んだ頃には、玉はかなり大きかったように思う。飲み込むのも大変だった。でも、彼女が僕の頭を撫でてくれたり、キスしてくれるから、何とか飲み込めた。これが、愛の行為…凄い。

「うわー、偉い偉い!すごいよ、神城くん!はい、じゃあ、抜くね?」

褒められ慣れないから、こんなに褒められると嬉しくなって、もっと頑張ろうと思った矢先、一気に一連の玉が引き抜かれた。

「✕Z◯△□☆✕Z◯△?!?!?!」

「わぁ~クパクパしてる♡うん、良い感じに拡がったねぇ」

僕は言葉も出なくて口をパクパクさせるしか無かった。背筋を電気が走ったような感覚に恐ろしさもあった。僕は思わず彼女から身体を引こうとしてしまった。それくらいに衝撃が凄かったんだ。

「あれ?神城くん…愛があれば、乗り越えられるよね?」

上目遣いーー!!!!僕には逃げることなんて不可能!!愛があれば、なんでも出来る!!僕が、そう心に誓って後退ろうとした自分を叱咤激励して、再びしっかりお尻を開いて持ち上げて目を閉じる。

「あ、覚悟してくれた感じ?嬉しい♡」

ピトっと冷たくヌルヌルとした感触がお尻に触れる。うん、あの玉を受け入れる心の準備は出来た。愛さえあれば、どんなことだって……

ズブブブ………

愛さえ、あれ……ば………

「んっひいぃぃぃ~っっ!!!」

「あ、もう気持ち良くなれたの?ほんとに素質あるね♡」

思わず目を開けて尻を見れば、彼女の股間に付いた黒いモノが挿し込まれていた。

「ひゃあ!!!!!!!」

「これ?ペニバンだよ~。ほら、バイブ機能もあって、二人共、気持ち良くなれる♡」

彼女がスイッチをカチリと入れれば、低い振動音と強過ぎる尻への刺激。
異物感よりも、遥かに強い背筋を駆け上がる快感に、僕は射精していた。

「わぁ、喜んでくれて嬉しいな。じゃあ、最後まで飲み込んでね?」

ぐぷぐぷと押し込まれて、お腹が苦しいけれど、腹の辺りを擦られると射精してしまう。バグっている。完全にバグった。おかしい。こんなの、知らない。それとも、世の中のみんな、こんなことをしているのか?大人ってすごい。

「ふぐっ、あっ、らめっ」

「逃げちゃダメだよ?結婚するための愛の行為なんだから。沢山、出して良いから、いっぱい気持ち良くなろ?」

そこからは、記憶も曖昧だ。
なんで、彼女はワンピース着たままなんだろう、なんてぼんやりと関係無いことを考えながら、僕は彼女にお尻を掘られ続けていた。空っぽになっても、彼女が離してくれるまで、延々と揺すられていた。
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