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青空
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微かに覚えているのは、薄く開けた瞼の隙間から見えた青空。
それだけは、誰にも平等だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
意識がゆっくりと浮上すると共に、身体を弄られるような感覚に嫌悪感が込み上げる。
身体が自由に動けば…いや、動いたとしても逃げることも出来ない。そう思って瞼を固く閉じてやり過ごそうとしていた。
だが、身体をまさぐる手から伝わるのは、イヤラシさではなく優しさだった。
俺の身体を気遣うように温かい濡れ布巾で皮膚を拭いている。
俺のようなモノに、そんなことをする必要無いのに。何度も何度も温かいお湯で布巾を絞って、俺の身体を優しく拭いていた。
その優しい手は、俺の首輪近くまで布巾を滑らせて止まった。
何を考えているのかは分からないが、しばらく止まってから、首輪を持ち上げた。
いつものように酷く締め上げられるのかと身体を強張らせていると、首輪の内側に布巾をそっと差し込み、優しく拭いてくれた。
初めてだった。
俺がこの首輪を付けられてから、ソコを拭いてくれる相手なんて。
もはや、相手が怪物でも何でも良い。
次の瞬間には首をへし折られても良い。
俺は喜んで、この首を差し出すだろう。
それくらい、嬉しかった。
「……泣いてる、の?大丈夫?」
天使の歌声かと思った。
こんなに綺麗な音は聞いたことが無い。
思わず、薄っすらと瞼を開けてしまった。
殴られるかもしれない、目を潰されるかもしれないが、それでも見たかった。
俺は奴隷なのに。
「目が覚めた?どうかな、何か飲む?」
そこには、天使がいた。
あまりに美しくて、ただでさえ声が出せないのに、更に驚き過ぎて声が出なかった。
「……随分、酷いことをされたみたいだね。でも、大丈夫だよ。ここでしばらくゆっくりして、身体を治して……どうしたの?どこか痛い?」
俺の目尻を、白くて美しい指がなぞる。そこを涙が流れていたのだと知る。
「痛いよね、そうだよね……こんなに酷いんだもの……目が覚めたなら、少し…薬湯だけでも飲めるかな?」
頭の下に美しい天使が、その柔らかく暖かい腕を差し込んで俺の頭を優しく持ち上げた。もはや本当に宙を浮いているように幸せだ。
これが、天国というものか。
奴隷でも、天国に行けるんだなあ、なんて喜びに打ち震える。
………死んで良かった。
「口、開けられる?……少しでも……あぁ、溢れちゃうね…無理ないか」
俺の口に向けて傾けられた杯から溢れた液体は、俺の口へ入っても飲み込まれずに、ただ外へ溢れるだけだった。
今の俺には飲み込むことが出来ないらしい。そんなことは、正直、どうでも良かった。だって、天国だから。
「うーん……治療だから、ごめんね?怒らないでね?……少しだけ、目を閉じて……口を開けて……ん」
片手で俺の瞼を優しく閉じられた。掌さえも良い匂いがする。天使って、爽やかな果物みたいな香りがするんだな。果物なんて、育てる世話をしただけで、俺は食べたこと無いけど。
「んっ……」
ここまでで、俺の生涯全ての幸福を合わせたよりも幸せだったのに、突然、柔らかくて温かくて、気持ち良くなった。
俺の唇に、触れたのだ。
その極上の感触は天使の唇らしかった。
更に、少し開いた俺の唇を温かく滑らかな舌が優しく開いて奥まで入って来た。
完全に動くことを忘れた俺の舌を押し下げると、そこへ温かい液体が少しずつ流し込まれた。
その液体自体は酷く苦いものだったが、天使が口伝てに飲ませてくれるからか、この世のモノとは思えない程に甘美で美味しかった。
喉の奥まで流し込まれれば、自ずと、ごく、、ごくん、と飲み込む。どれくらいの時間が経ったのか、分からなかったが、永遠のような、ほんの一瞬のような時間だでた。流石は天国。
ちゅ、と艶めかしい音を立てて、天使の唇が離れてしまった………ものすごく寂しい。名残惜しい。もっと……と自然と口を開けてしまっていた。強請るように意地汚く。
「ふぅ……飲めたみたいだね、良かったぁ。これで少し熱も下がると良いんだけど……さ、またしばらく眠るんだよ。まだ食べるのは難しそうだから、また少ししたら薬湯を持って来るから……おやすみ」
額に柔らかい唇の感触が落とされて、俺は有頂天だった。こんなドン底奴隷相手に、こんなに優しくしてくれるなんて、本当に天使って存在したんだなぁ。ほんっっっっとに、死んで良かったぁ!!!!
俺の意識は、天使の「おやすみ」と共に、再び深く深く沈んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は、ログ。奴隷商が適当に付けた名前だ。小さい頃の記憶は無い。
物心付いた時には奴隷だったから。
親も分からない。奴隷商も、ガキの奴隷がどこから連れて来られたかなんて知らない。ただの商品だから。
首には、重たい首輪と鎖がつけられていた。泣くと殴られる。飯を食べると殴られる。ただ歩くだけで蹴られる。そういう斎は地べたに額を擦り付けて謝罪すれば、鞭打で許される。そう学んだ。
俺は、いつの間にか、その生活に慣れていた。だって、俺は奴隷だから。
ご主人様の機嫌次第で殺すことも許される存在だと教え込まれた。奴隷商に引き摺られるまま、これまで何人かご主人様は変わって来たが、どこでの扱いも大差無かった。
俺は周りよりも身体が大きいから、そういう相手との夜を好む変態貴族にも売られた。
それは、それは例えようの無い程に酷かった。家畜の方が大切にされていたと思う。少なくとも飯は食わせて貰えて、変なモノも突っ込まれない。
俺のような最底辺の奴隷は、使用人の残飯を馬小屋の隅で食べることが多かった。わざと残飯を更にグチャグチャにする使用人もいて、ゲロみたいな見た目と、ゲロみたいな味だった。それでも食わないと死ぬ。だから、他の奴隷が吐いて事切れて行く中、俺は食い続けた。お陰で身体は大きくなったが、問題は首輪だった。
物心付いた時の5歳頃にはブカブカだった首輪が、17の時には、ぴっちりと首に嵌って息が上手く吸えなくなった。
いつも、少しずつ息を吸って、吐いて、の繰り返しで、歩くのでさえやっとだった。
そして、奴隷の癖に大きく育ち過ぎた俺が目についたのだろう。
お陰で、周りからも、そこをいたぶられることが多かった。首輪を少し押されるだけで息が止まってしまう俺を貴族達は面白がり、何度も窒息寸前まで追い込みながら全身をいたぶられた。
だから、俺の首は赤黒く染まり、全身には赤黒い出血があちこち固まって見苦しい。痩せたから、今は首輪との間に少し隙間も出来たが、それは流行り病で倒れたからだ。流行り病は身体中から水が枯れる。上から下から、あらゆる物を吐き出し続ける病だ。
でも、奴隷は水を自由に使うことも出来ないから、身体も洗えないまま、既に数カ月は経っていたと思う。かなりの臭気を撒き散らしているため、ふらふらとご主人様の指示通りに買い物へと大きな道を歩けば、誰もが避けた。当然だろう。汚く浅ましく目に映すのも避けられる。それが俺。最底辺奴隷だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー―――
生きていた頃の嫌な夢を見ていた。
額に濡れた冷たい布巾が置かれた感触で、意識が浮上する。気持ち良い。こんなことをされるのも生まれて初めてだ、とまた涙が溢れるのを感じる。
これまで、泣いても無意味だと教え込まれ、数える程しか泣かなかったのに、死ぬと涙脆くなるもんだなぁ……ここは、鞭打ちはあるんだろうか……
ぼんやりと天井を見つめていると、また天使の声がした。
「あ、ごめんね?起こしちゃった?すごい熱だから、下げないといけないと思って。どう?また少し薬湯飲めそう?」
俺は、良く分からないまま、自然と頷いた。薬湯なんて、天国に来るまで飲んだことも無かったけど、あの甘美な味を自然と思い出して喉がゴクリと鳴った。
「あ、もしかして自分で飲めるかな?自分で飲めるなら、僕が口でなんて、嫌だよね」
思わず首を振っていた。思わず叫びそうな程の激痛が走る。
どこが痛いのか分からない程に、全身が痛い。
「ああっ!ダメだよ、動いちゃ!ごめんね、僕が話しかけたから……じゃあ、今回も口で……嫌だろうけど、我慢してね」
何が嫌なことがあるんだろう。
天使から口付けられて喜ぶ者はいても、嫌がるなんて、そんな人間いるはずがない。更に、それが奴隷なら、尚更だ。
ちゅ、と唇が重なる。
天使のまつ毛、長い……綺麗……
死んで……良かった………
それだけは、誰にも平等だった。
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意識がゆっくりと浮上すると共に、身体を弄られるような感覚に嫌悪感が込み上げる。
身体が自由に動けば…いや、動いたとしても逃げることも出来ない。そう思って瞼を固く閉じてやり過ごそうとしていた。
だが、身体をまさぐる手から伝わるのは、イヤラシさではなく優しさだった。
俺の身体を気遣うように温かい濡れ布巾で皮膚を拭いている。
俺のようなモノに、そんなことをする必要無いのに。何度も何度も温かいお湯で布巾を絞って、俺の身体を優しく拭いていた。
その優しい手は、俺の首輪近くまで布巾を滑らせて止まった。
何を考えているのかは分からないが、しばらく止まってから、首輪を持ち上げた。
いつものように酷く締め上げられるのかと身体を強張らせていると、首輪の内側に布巾をそっと差し込み、優しく拭いてくれた。
初めてだった。
俺がこの首輪を付けられてから、ソコを拭いてくれる相手なんて。
もはや、相手が怪物でも何でも良い。
次の瞬間には首をへし折られても良い。
俺は喜んで、この首を差し出すだろう。
それくらい、嬉しかった。
「……泣いてる、の?大丈夫?」
天使の歌声かと思った。
こんなに綺麗な音は聞いたことが無い。
思わず、薄っすらと瞼を開けてしまった。
殴られるかもしれない、目を潰されるかもしれないが、それでも見たかった。
俺は奴隷なのに。
「目が覚めた?どうかな、何か飲む?」
そこには、天使がいた。
あまりに美しくて、ただでさえ声が出せないのに、更に驚き過ぎて声が出なかった。
「……随分、酷いことをされたみたいだね。でも、大丈夫だよ。ここでしばらくゆっくりして、身体を治して……どうしたの?どこか痛い?」
俺の目尻を、白くて美しい指がなぞる。そこを涙が流れていたのだと知る。
「痛いよね、そうだよね……こんなに酷いんだもの……目が覚めたなら、少し…薬湯だけでも飲めるかな?」
頭の下に美しい天使が、その柔らかく暖かい腕を差し込んで俺の頭を優しく持ち上げた。もはや本当に宙を浮いているように幸せだ。
これが、天国というものか。
奴隷でも、天国に行けるんだなあ、なんて喜びに打ち震える。
………死んで良かった。
「口、開けられる?……少しでも……あぁ、溢れちゃうね…無理ないか」
俺の口に向けて傾けられた杯から溢れた液体は、俺の口へ入っても飲み込まれずに、ただ外へ溢れるだけだった。
今の俺には飲み込むことが出来ないらしい。そんなことは、正直、どうでも良かった。だって、天国だから。
「うーん……治療だから、ごめんね?怒らないでね?……少しだけ、目を閉じて……口を開けて……ん」
片手で俺の瞼を優しく閉じられた。掌さえも良い匂いがする。天使って、爽やかな果物みたいな香りがするんだな。果物なんて、育てる世話をしただけで、俺は食べたこと無いけど。
「んっ……」
ここまでで、俺の生涯全ての幸福を合わせたよりも幸せだったのに、突然、柔らかくて温かくて、気持ち良くなった。
俺の唇に、触れたのだ。
その極上の感触は天使の唇らしかった。
更に、少し開いた俺の唇を温かく滑らかな舌が優しく開いて奥まで入って来た。
完全に動くことを忘れた俺の舌を押し下げると、そこへ温かい液体が少しずつ流し込まれた。
その液体自体は酷く苦いものだったが、天使が口伝てに飲ませてくれるからか、この世のモノとは思えない程に甘美で美味しかった。
喉の奥まで流し込まれれば、自ずと、ごく、、ごくん、と飲み込む。どれくらいの時間が経ったのか、分からなかったが、永遠のような、ほんの一瞬のような時間だでた。流石は天国。
ちゅ、と艶めかしい音を立てて、天使の唇が離れてしまった………ものすごく寂しい。名残惜しい。もっと……と自然と口を開けてしまっていた。強請るように意地汚く。
「ふぅ……飲めたみたいだね、良かったぁ。これで少し熱も下がると良いんだけど……さ、またしばらく眠るんだよ。まだ食べるのは難しそうだから、また少ししたら薬湯を持って来るから……おやすみ」
額に柔らかい唇の感触が落とされて、俺は有頂天だった。こんなドン底奴隷相手に、こんなに優しくしてくれるなんて、本当に天使って存在したんだなぁ。ほんっっっっとに、死んで良かったぁ!!!!
俺の意識は、天使の「おやすみ」と共に、再び深く深く沈んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は、ログ。奴隷商が適当に付けた名前だ。小さい頃の記憶は無い。
物心付いた時には奴隷だったから。
親も分からない。奴隷商も、ガキの奴隷がどこから連れて来られたかなんて知らない。ただの商品だから。
首には、重たい首輪と鎖がつけられていた。泣くと殴られる。飯を食べると殴られる。ただ歩くだけで蹴られる。そういう斎は地べたに額を擦り付けて謝罪すれば、鞭打で許される。そう学んだ。
俺は、いつの間にか、その生活に慣れていた。だって、俺は奴隷だから。
ご主人様の機嫌次第で殺すことも許される存在だと教え込まれた。奴隷商に引き摺られるまま、これまで何人かご主人様は変わって来たが、どこでの扱いも大差無かった。
俺は周りよりも身体が大きいから、そういう相手との夜を好む変態貴族にも売られた。
それは、それは例えようの無い程に酷かった。家畜の方が大切にされていたと思う。少なくとも飯は食わせて貰えて、変なモノも突っ込まれない。
俺のような最底辺の奴隷は、使用人の残飯を馬小屋の隅で食べることが多かった。わざと残飯を更にグチャグチャにする使用人もいて、ゲロみたいな見た目と、ゲロみたいな味だった。それでも食わないと死ぬ。だから、他の奴隷が吐いて事切れて行く中、俺は食い続けた。お陰で身体は大きくなったが、問題は首輪だった。
物心付いた時の5歳頃にはブカブカだった首輪が、17の時には、ぴっちりと首に嵌って息が上手く吸えなくなった。
いつも、少しずつ息を吸って、吐いて、の繰り返しで、歩くのでさえやっとだった。
そして、奴隷の癖に大きく育ち過ぎた俺が目についたのだろう。
お陰で、周りからも、そこをいたぶられることが多かった。首輪を少し押されるだけで息が止まってしまう俺を貴族達は面白がり、何度も窒息寸前まで追い込みながら全身をいたぶられた。
だから、俺の首は赤黒く染まり、全身には赤黒い出血があちこち固まって見苦しい。痩せたから、今は首輪との間に少し隙間も出来たが、それは流行り病で倒れたからだ。流行り病は身体中から水が枯れる。上から下から、あらゆる物を吐き出し続ける病だ。
でも、奴隷は水を自由に使うことも出来ないから、身体も洗えないまま、既に数カ月は経っていたと思う。かなりの臭気を撒き散らしているため、ふらふらとご主人様の指示通りに買い物へと大きな道を歩けば、誰もが避けた。当然だろう。汚く浅ましく目に映すのも避けられる。それが俺。最底辺奴隷だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー―――
生きていた頃の嫌な夢を見ていた。
額に濡れた冷たい布巾が置かれた感触で、意識が浮上する。気持ち良い。こんなことをされるのも生まれて初めてだ、とまた涙が溢れるのを感じる。
これまで、泣いても無意味だと教え込まれ、数える程しか泣かなかったのに、死ぬと涙脆くなるもんだなぁ……ここは、鞭打ちはあるんだろうか……
ぼんやりと天井を見つめていると、また天使の声がした。
「あ、ごめんね?起こしちゃった?すごい熱だから、下げないといけないと思って。どう?また少し薬湯飲めそう?」
俺は、良く分からないまま、自然と頷いた。薬湯なんて、天国に来るまで飲んだことも無かったけど、あの甘美な味を自然と思い出して喉がゴクリと鳴った。
「あ、もしかして自分で飲めるかな?自分で飲めるなら、僕が口でなんて、嫌だよね」
思わず首を振っていた。思わず叫びそうな程の激痛が走る。
どこが痛いのか分からない程に、全身が痛い。
「ああっ!ダメだよ、動いちゃ!ごめんね、僕が話しかけたから……じゃあ、今回も口で……嫌だろうけど、我慢してね」
何が嫌なことがあるんだろう。
天使から口付けられて喜ぶ者はいても、嫌がるなんて、そんな人間いるはずがない。更に、それが奴隷なら、尚更だ。
ちゅ、と唇が重なる。
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死んで……良かった………
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