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第一章
汗
しおりを挟む「遅くなって、すまない…ドミル」
顔を真っ赤にさせた魔王様が、俺の部屋に入ってきた。
俺も、真っ赤だ。
あんなことして、告白までしてしまった。
ここから追い出されるかもしれない。
でも、フィガルと居られないのなら従魔のエサになる方がマシなもしれない。
「いや、俺も、今来たばかりだ…」
いや、ずっと居ただろ、俺!
魔王様も、口元を抑えて震えている。
もしや、笑われた?
バカだと思われた?
「う、嬉しい…優しいな、ドミルは」
涙目の魔王様。
か、かわいい!
「その…さっきは、ありがとう、ございました」
深々と頭を下げて御礼を言う。
魔王様は、いやいやと首を振り、にこやかに
「ああ、その件は…ああーーーっ!どうしよう!!ええ!我は、我は、なんてことを!!」
床に向けて叫びだした。
病気、再発?
「あ、あの、フィガル?話したいことがあって、いいだろうか」
ぐちゃぐちゃになった顔で、バッと振り向くフィガル。
世界一かわいい。
「好きだ」
はっきりと、しっかり伝えた。
魔王様の目が開いていく。
「我も、す、すき、だ」
まさかの、両想いになったらしい。
奇跡過ぎて言葉にならない。
俺を谷底に落としてくれたアイツらに感謝したいくらいだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから、あれよあれよとベッドに二人で潜り込んだ。
俺は、全てをフィガルに任せた。
全く経験ゼロだからな、俺は。
散々俺の口の中を舐めとったフィガルは、少しずつ俺の服を脱ぎさり隙間なく肌に口付けをしていった。
恐らく口付けていないところなど、もう存在しない。
「あっふうっ、フィ、ガル、、んっ」
今は内腿も舐めたり吸われたり甘噛みしたりと堪能されている。
際どいところだからか、感じてしまい腰が揺れてしまう。
「きれいだ、ドミル、もっと全てを味わわせてくれ」
俺への欲望を滲ませるフィガルの声が、熱が、俺を更に熱くしていく。
「フィガル、熱い、全身が、燃えるようだ…」
熱に浮かされたように、俺の頭に霞がかって、何も考えられない。
「我も熱い。ココが滾って、もう堪らない」
はぁ、と熱い息を吐いてフィガルも服を脱ぎ捨てる。
フィガルのソコは、すっかり雄々しく立ち上がり筋が浮き上がっている。
「こんなになるのは、ドミルと出会ってからだ。これまで反応したことすら無かった」
俺の立ち上がったソコと擦り合わせる。
互いの先から滲む液が潤滑油となり、ヌルヌルと滑って気持ちが良い。
フィガルは、その大きく長い指で2本合わせて握る。
「はぁ、ドミルのと付けると、こんなに気持ちいい」
フィガルの口調も少しずつフランクになってきている。
心を許されたようで嬉しい。
「フィガル、んっ、俺も、気持ちいい」
ゆっくり優しくピタリとくっ付けたまま、上下に扱かれる。
先からはトプトプと透明な粘液が溢れてはフィガルの指を濡らす。
徐々に速さが増し、粘液が白く泡立つ。
じゅっじゅっという音が耳に響く。
「はっあっ、ドミル、、我の最愛っ」
「フィガルっ、ああっうんっ、好きだっ」
更に追い上げられていく。腰も前後に激しく揺れる。
「──っああっ、もう、もう、イくっ、からっ」
「われ、も、だっ、あっもうっ、くっ」
二人同時に達した。
どくどくと溢れる白濁が2人の腹にかかる。
フィガルが、俺の腹にかかったものをぺろぺろと舐め始めた。
「そんなもの、舐めちゃだめだっ、汚いから」
制止する俺に、フィガルは悠然と微笑む。
「ドミルの全ては美しい。全てを我のものにしたいんだ」
壮絶な色気を撒き散らしながら全てを舐めきった。
俺も、負けてはいられない。
体制を入れ替えて、フィガルの腹にかかった薄い液体を舐めて飲み込む。
不思議な味だが、フィガルの出したものならいくらでも飲める。
全て飲み終えてフィガルを見ると、口元を抑えてプルプル震えていた。
「ドミルが、我のあんなものを、くぅっだめだ、抑えられないっ、くそっ」
何やら呟くと同時に、フィガルが俺に覆いかぶさってきた。
顔の両脇にフィガルの逞しく艶かしい腕が置かれ、はぁはぁと荒い息のフィガルが耳の中に舌を差し込む。
ぴちゃぴちゃと、濡れた音が頭に直接響き、また腰を揺らしてしまう。
すると、ちょうど太腿でフィガルの大きく太いモノを挟んでしまった。
「うっ」
フィガルが更に真っ赤に鎖骨まで染めて唇を噛んでいる。
快感に震えるフィガルが美しくて、もっと見たいと思ってしまった。
俺は、しっかりと太腿に力を込めて、フィガルのモノを上下に擦り始めた。
ヌルヌルした先走りも手伝って滑りは良く、フィガルも声が零れてしまっている。
「ふぅっ、くっううっ、だめ、だ、も、それ以上」
汗がぽたぽたと垂れてくる。
フィガルも汗をかくんだ、となぜか感激した。
更に早めようとすると
「──っふぅっ、そこまでだ、ドミル。やられっぱなしではいないぞ」
フィガルが、汗を流しながらニヤリと笑った。
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