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第一章
捨てられ勇者
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俺は勇者ドミル。
長年、人間の暮らしを脅かす魔族、そしてそこに君臨する魔王討伐に選ばれた。
特に剣の才能を買われた俺は、聖剣を腰に差している。
実に誇らしい。
この上ない栄誉だ。
だが、この国に勇者は5人もいる。
それぞれパーティを5人1組で組んでいるから、全部で25人。
勇者5人とも聖剣も持っている。
案外、たくさんあるんだな、聖剣って…
まあ、国を挙げた討伐。
国王も失敗したくないんだろう。
勇者パーティはかなり大所帯になった。
「お前、おい、そこの平民!」
公爵家の嫡男でもある勇者が、俺を呼ぶ。
同じ勇者のはずなのに、そこには歴然とした身分の差があった。
「魔物が出てきたら、お前たちのパーティで全て倒せ。お前らは、平民の集まりだろう?我ら貴き者を守る義務がある」
他のパーティは、大抵が貴族か大金持ちの子息ばかりで、俺のパーティだけが平民から才能を認められて集められていた。
周りからの嘲るような笑いが耳につくが、平民の俺たちには断ることも出来ず。
結局、魔物の群れも、強い魔族も、全て俺のパーティだけで倒して進んだ。
「…あいつら、クソっ!」
僧侶が愚痴る。
僧侶って、愚痴るんだな。
てっきり、崇高な人間なんだと思っていた。
「ほんっと、アイツら最低よね!自分たちは何もしないで、後ろでふんぞり返ってさ!」
聖女も疲労困憊だからか、とんでもなく口が悪い。
目つきも随分と厳しくなって、ふんわりした聖女のイメージは、どこかへ飛んで行った。
「…隙を見て、奴ら殺すか」
戦士は、傷の回復が遅くなっていた。
傷だらけなのは身体だけじゃなく、死んだ目をしている。
「毎日、毎日、ただ後ろに着いてきて、守られて食べて飲んで。食料も、ほとんどあいつらに横取りされてる。いい加減に我慢の限界だ」
賢者は、杖を地面に突き刺して、つばを吐く。
賢者って、こういうのを止めるのかと思ってたけど、むしろ皆を煽ってるようにしか見えない。
もちろん俺も同じ気持ちだ。けれど…
「あと少しで魔王城に着く。それまでの辛抱だ」
そう慰め合いながら、協力しながら、俺たちは魔王城に向けて何とか進んで行った。
「ぐぅっ!!!!」
出てくる魔族は、どんどん強くなる。
俺たちが、いかに連携しながら立ち向かっても、それを遥かに凌ぐ力で、ねじ伏せられる。
「負けるな!俺たちなら、やれる!」
そう後ろの仲間に声をかけて剣を振り上げた時
「ぎゃあっ!!」
俺の後ろから叫び声が聞こえた。
遥か後方で見物して笑っていた公爵家の勇者に魔族の斬撃が一部届いたらしい。
かなり離れていたが、それ程の威力だったのだ。
俺は、既にそれを何度も受けていたから分かる。
この魔族は強い。
「な、なにをしてる!この僕に傷が付いたぞ!この役立たずの平民が!!!早くそいつを倒せ、馬鹿者!」
後ろから怒鳴って喚き散らしている勇者を、魔族が眺めて呟いた。
「本当に人間とは愚かで醜い生き物よ…もう良い、興が削がれた」
そう言うと、遥か上空へと飛び去って行った。
俺は、ほっと息を吐いた。
あのまま戦っていたら、全滅していただろう。それ程、あの魔族は強かった。
俺は、かなりの深手を負い、歩くのもやっとの状態だった。
早く聖女に治癒してもらわねば死ぬ。
既に限界を超えた身体をどうにか叱咤しながら仲間の元へ向かう。
「今、ヒールを…」
聖女が、傷を負いながらも懸命に駆け寄ってくる。彼女もボロボロだ。
「止まれ」
他のパーティの勇者が、聖女を掴んで止める。
「なっなに?!彼に早く治癒を」
「必要ない。あれは勇者ではない」
そう言い切る男を、聖女は穴が空くほど見ていた。
彼女だって、既に限界を超えているのは俺も知っていた。
「あれは、身分の尊い方を傷付けたのだ…謂わば我が国の反逆者だ」
男の言葉に呼応するように、俺の周りに他のパーティの奴らがにやにや笑いながら集まってくる。
誰1人怪我をしていないし、汚れてもいない。
あの公爵家の勇者だけが、わずかに腕から血を流している。
「罪人の処罰は、我々に一任されている。皆の者、やれ」
魔王城まで、あと一歩のところで。
ほんの、あと少し。
そこで、既に重症を負っていた俺は他の勇者達に袋叩きにされ、笑い声と共に谷底へ落とされた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は谷底へ落ちながら弟達のことを考えていた。
俺には4人の弟妹がいる。
俺が18歳、次男が17歳。
長女が12歳で次女が9歳。
俺が努力して勇者に選ばれた時、それは喜んでくれた。
涙を流して笑い合った。
俺たちの両親は、5年前に亡くなった。
俺たちが寝ている間に盗賊に殺されたらしい。朝起きたら、父さんも母さんも血の海に倒れていた。
俺たちのいた部屋は棚などで隠されていた。
きっと両親が、どうにか俺たちだけでも助けようとしてくれたのだろう。
でも、俺は、それからの生活が辛かった。
弟達を食べさせる為に、どんな仕事でもやった。
僅かな金の為に、喧嘩もしたし、人も騙した。
そんな俺に可哀想に思ったのか、ある日衛兵のノアールさんが声をかけてくれたんだ。
「お前、せっかく強いんだから剣士にでもなれよ」
そう言って使い古した剣をくれた。
それから、俺の暮らしは変わっていった。
冒険者ギルドに登録して、依頼をこなす日々。初めは小さな雑用ばかりだったが、剣の鍛錬を毎日欠かさず続けたら、みるみる内にランクも上がり、周りも驚くような大きな魔物を狩って帰る毎日。
俺は調子に乗っていたんだ。
「勇者選抜だってよ、これはチャンスだぞ!!」
そう顔見知りの冒険者から聞いた。
魔王討伐の為に、この国から勇者が選抜される。
勇者となれば、多額の報酬だけでなく、見事に討伐成功した暁には王女との結婚も約束される。
「お前もさ、剣士だろ?受けてみれば?」
冒険者同士の軽口だった。
でも、俺は調子に乗っていた。
周りから認められ自惚れ、自分の腕に自信もあった。
「両者、それまで!!」
勇者選抜は、俺にとっては楽勝だった。
既に俺は冒険者のAランク。
他の参加者の中でも剣は飛び抜けていた。
そうして、余裕で勇者の座をもぎ取った。
「勇者ドミルよ、期待しておるぞ」
国王直々のお言葉と、勇者に渡される多額の報酬。
俺は弟達と暮らす家を街の外れに買った。
それほど大きくはないが、協力して住みやすく工夫した俺たちの城だ。
全てが順風満帆だった。
それなのに…
俺は死ぬんだ。
いや…俺が死んでも、最近、次男が商家で働き始め、俺の報酬もかなり残っているから、弟妹たちは力を合わせればどうにか暮らしていけるだろう。
これで良かったのかもしれない。
あんな強い魔族がいるんだ。
きっと魔王になんて叶わない。
討伐に失敗して国へ帰れば、報酬は返金しなければならない。
でも、家も買ってしまってある我が家は、そうなれば多額の借金を負う。
だが、これで俺が死ねば、報酬返済は免れる。
…そうだ、これで良かった。
俺のパーティの仲間達は、俺が袋叩きにされている間、皆目を逸らしていた。
助けに入る者はいなかった。
つまり、そういうことだ。
間違っても魔王を俺が倒してはいけないことは決まっていたんだ。
あの公爵家の勇者が王女と結婚するのだろう。
俺は、その前座。
他のパーティの力を温存して、魔王を全員で倒して公爵家の勇者が倒したことにする。
王女は謁見の際に、俺を随分と気に入ってくれていたようだった。
他の勇者を差し置いて俺ばかり声を掛けられるから、随分と白い目で見られた。
万一、俺が残っていると王女との結婚に不利だとなったのかもしれない。
別に俺は兄妹たちと慎ましく暮らせれば良かっただけなのに。
笑いが漏れる。あの魔族の言う通りだ。
人間は愚かで醜い。
もし生まれ変わるなら、次は…
そこで意識は無くなった。
長年、人間の暮らしを脅かす魔族、そしてそこに君臨する魔王討伐に選ばれた。
特に剣の才能を買われた俺は、聖剣を腰に差している。
実に誇らしい。
この上ない栄誉だ。
だが、この国に勇者は5人もいる。
それぞれパーティを5人1組で組んでいるから、全部で25人。
勇者5人とも聖剣も持っている。
案外、たくさんあるんだな、聖剣って…
まあ、国を挙げた討伐。
国王も失敗したくないんだろう。
勇者パーティはかなり大所帯になった。
「お前、おい、そこの平民!」
公爵家の嫡男でもある勇者が、俺を呼ぶ。
同じ勇者のはずなのに、そこには歴然とした身分の差があった。
「魔物が出てきたら、お前たちのパーティで全て倒せ。お前らは、平民の集まりだろう?我ら貴き者を守る義務がある」
他のパーティは、大抵が貴族か大金持ちの子息ばかりで、俺のパーティだけが平民から才能を認められて集められていた。
周りからの嘲るような笑いが耳につくが、平民の俺たちには断ることも出来ず。
結局、魔物の群れも、強い魔族も、全て俺のパーティだけで倒して進んだ。
「…あいつら、クソっ!」
僧侶が愚痴る。
僧侶って、愚痴るんだな。
てっきり、崇高な人間なんだと思っていた。
「ほんっと、アイツら最低よね!自分たちは何もしないで、後ろでふんぞり返ってさ!」
聖女も疲労困憊だからか、とんでもなく口が悪い。
目つきも随分と厳しくなって、ふんわりした聖女のイメージは、どこかへ飛んで行った。
「…隙を見て、奴ら殺すか」
戦士は、傷の回復が遅くなっていた。
傷だらけなのは身体だけじゃなく、死んだ目をしている。
「毎日、毎日、ただ後ろに着いてきて、守られて食べて飲んで。食料も、ほとんどあいつらに横取りされてる。いい加減に我慢の限界だ」
賢者は、杖を地面に突き刺して、つばを吐く。
賢者って、こういうのを止めるのかと思ってたけど、むしろ皆を煽ってるようにしか見えない。
もちろん俺も同じ気持ちだ。けれど…
「あと少しで魔王城に着く。それまでの辛抱だ」
そう慰め合いながら、協力しながら、俺たちは魔王城に向けて何とか進んで行った。
「ぐぅっ!!!!」
出てくる魔族は、どんどん強くなる。
俺たちが、いかに連携しながら立ち向かっても、それを遥かに凌ぐ力で、ねじ伏せられる。
「負けるな!俺たちなら、やれる!」
そう後ろの仲間に声をかけて剣を振り上げた時
「ぎゃあっ!!」
俺の後ろから叫び声が聞こえた。
遥か後方で見物して笑っていた公爵家の勇者に魔族の斬撃が一部届いたらしい。
かなり離れていたが、それ程の威力だったのだ。
俺は、既にそれを何度も受けていたから分かる。
この魔族は強い。
「な、なにをしてる!この僕に傷が付いたぞ!この役立たずの平民が!!!早くそいつを倒せ、馬鹿者!」
後ろから怒鳴って喚き散らしている勇者を、魔族が眺めて呟いた。
「本当に人間とは愚かで醜い生き物よ…もう良い、興が削がれた」
そう言うと、遥か上空へと飛び去って行った。
俺は、ほっと息を吐いた。
あのまま戦っていたら、全滅していただろう。それ程、あの魔族は強かった。
俺は、かなりの深手を負い、歩くのもやっとの状態だった。
早く聖女に治癒してもらわねば死ぬ。
既に限界を超えた身体をどうにか叱咤しながら仲間の元へ向かう。
「今、ヒールを…」
聖女が、傷を負いながらも懸命に駆け寄ってくる。彼女もボロボロだ。
「止まれ」
他のパーティの勇者が、聖女を掴んで止める。
「なっなに?!彼に早く治癒を」
「必要ない。あれは勇者ではない」
そう言い切る男を、聖女は穴が空くほど見ていた。
彼女だって、既に限界を超えているのは俺も知っていた。
「あれは、身分の尊い方を傷付けたのだ…謂わば我が国の反逆者だ」
男の言葉に呼応するように、俺の周りに他のパーティの奴らがにやにや笑いながら集まってくる。
誰1人怪我をしていないし、汚れてもいない。
あの公爵家の勇者だけが、わずかに腕から血を流している。
「罪人の処罰は、我々に一任されている。皆の者、やれ」
魔王城まで、あと一歩のところで。
ほんの、あと少し。
そこで、既に重症を負っていた俺は他の勇者達に袋叩きにされ、笑い声と共に谷底へ落とされた。
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俺は谷底へ落ちながら弟達のことを考えていた。
俺には4人の弟妹がいる。
俺が18歳、次男が17歳。
長女が12歳で次女が9歳。
俺が努力して勇者に選ばれた時、それは喜んでくれた。
涙を流して笑い合った。
俺たちの両親は、5年前に亡くなった。
俺たちが寝ている間に盗賊に殺されたらしい。朝起きたら、父さんも母さんも血の海に倒れていた。
俺たちのいた部屋は棚などで隠されていた。
きっと両親が、どうにか俺たちだけでも助けようとしてくれたのだろう。
でも、俺は、それからの生活が辛かった。
弟達を食べさせる為に、どんな仕事でもやった。
僅かな金の為に、喧嘩もしたし、人も騙した。
そんな俺に可哀想に思ったのか、ある日衛兵のノアールさんが声をかけてくれたんだ。
「お前、せっかく強いんだから剣士にでもなれよ」
そう言って使い古した剣をくれた。
それから、俺の暮らしは変わっていった。
冒険者ギルドに登録して、依頼をこなす日々。初めは小さな雑用ばかりだったが、剣の鍛錬を毎日欠かさず続けたら、みるみる内にランクも上がり、周りも驚くような大きな魔物を狩って帰る毎日。
俺は調子に乗っていたんだ。
「勇者選抜だってよ、これはチャンスだぞ!!」
そう顔見知りの冒険者から聞いた。
魔王討伐の為に、この国から勇者が選抜される。
勇者となれば、多額の報酬だけでなく、見事に討伐成功した暁には王女との結婚も約束される。
「お前もさ、剣士だろ?受けてみれば?」
冒険者同士の軽口だった。
でも、俺は調子に乗っていた。
周りから認められ自惚れ、自分の腕に自信もあった。
「両者、それまで!!」
勇者選抜は、俺にとっては楽勝だった。
既に俺は冒険者のAランク。
他の参加者の中でも剣は飛び抜けていた。
そうして、余裕で勇者の座をもぎ取った。
「勇者ドミルよ、期待しておるぞ」
国王直々のお言葉と、勇者に渡される多額の報酬。
俺は弟達と暮らす家を街の外れに買った。
それほど大きくはないが、協力して住みやすく工夫した俺たちの城だ。
全てが順風満帆だった。
それなのに…
俺は死ぬんだ。
いや…俺が死んでも、最近、次男が商家で働き始め、俺の報酬もかなり残っているから、弟妹たちは力を合わせればどうにか暮らしていけるだろう。
これで良かったのかもしれない。
あんな強い魔族がいるんだ。
きっと魔王になんて叶わない。
討伐に失敗して国へ帰れば、報酬は返金しなければならない。
でも、家も買ってしまってある我が家は、そうなれば多額の借金を負う。
だが、これで俺が死ねば、報酬返済は免れる。
…そうだ、これで良かった。
俺のパーティの仲間達は、俺が袋叩きにされている間、皆目を逸らしていた。
助けに入る者はいなかった。
つまり、そういうことだ。
間違っても魔王を俺が倒してはいけないことは決まっていたんだ。
あの公爵家の勇者が王女と結婚するのだろう。
俺は、その前座。
他のパーティの力を温存して、魔王を全員で倒して公爵家の勇者が倒したことにする。
王女は謁見の際に、俺を随分と気に入ってくれていたようだった。
他の勇者を差し置いて俺ばかり声を掛けられるから、随分と白い目で見られた。
万一、俺が残っていると王女との結婚に不利だとなったのかもしれない。
別に俺は兄妹たちと慎ましく暮らせれば良かっただけなのに。
笑いが漏れる。あの魔族の言う通りだ。
人間は愚かで醜い。
もし生まれ変わるなら、次は…
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