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普通の暮らし
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あれから一年。
ミヤさんは、裁判で遠方での強制労働と判決された。当人達が訴えても当然、ルンブレンさんも奥さんも、罪には問われなかった。けれど、二人共、一緒に強制労働へ行くと言い続けていたらしい。
結局、ルンブレンさんと奥さんは町長と補佐の仕事を継続するよう街の皆から数多の嘆願書が出され、今もこの街で頑張っている。
「ミヤさん、頑張ってるかなぁ」
「大丈夫でしょう。アルトさんのご家族もいることですし」
そう、ミヤさんは、リマ村とパッカ村を順に廻ることになった。それが強制労働。全部で五年間。何せブレイブさんが奇跡の復活をしたから、期間はかなり短縮されたらしい。
刺されたけれど、すぐに回復したブレイブさんと、僕に殴られて三日間、目覚めなかったミヤさん。
情状酌量ってヤツらしい。ルンブレンさん達は軽すぎると訴えていたが、ブレイブさんがそれで良いと言ったのが大きかったみたい。
そして裁判で強制労働の行き先を決める時に、ちょうど出席していたブレイブさんが提案したんだ。この街では、希望すれば裁判に加わることが出来る。特に関わった人間は大きな発言権というものがあるらしい。
『俺達の故郷の村はどうですか?色々と働いているうちに自分に合った仕事が見つかるかもしれませんよ。ミヤさんにも、俺達みたいな運命の出会いがあるかもしれないですし』
『わぁ、それ良いですね!!僕の家族も、きっと喜んで受け入れてくれます!ミヤさんに合った仕事が見つかると良いですね』
『なんという温情·····ありがとうございます』
ルンブレンさんは涙を流してブレイブさんに感謝していた。何と言っても、お父さんだものね。
僕の隣でブレイブさんは、不敵に笑ってた。うん?いや、気の所為だったみたい。
ちなみに、名前をずっと間違っててごめんね、とミヤさんには謝っておいた。殴ったことは、裁判では無かったことにされた。ミヤさんが、それを望んだから。
こうして、ミヤさんの事件はひとまず一件落着。
それから一年。僕らの暮らしは続いている。
「ブレイブさん、凄いです!!」
「アルトさんも、凄いです!!」
二人共、お互いを褒め称えて抱き締め合う。毎回やってるけど、飽きることなんて無い。むしろ、毎回、愛情が高まっていく。
今は、街の大きな店に納める服と、注文を受けて造った家具を荷台に載せたところ。
「こんな素敵な椅子が造れるなんて、世界でブレイブさんだけです!!尊敬してます!!好きです!!」
「いやいや、こんなに美しくて繊細な服が造れるなんて、この世にアルトさんだけです!!愛してます!!」
これは、街の店や発注先に納めた後。つまり、街の大通りのど真ん中。
ルンブレンさんに織物を見せて、そこから服も作り始めたら、見る間に評判が拡がって、今では僕の作った服を街の大きな店に置かせてもらえるまでになった。夢のようだ。ルンブレンさんの口添えもあったお陰で、随分と売上げも上がっているらしい。
ブレイブさんも、家具造りをルンブレンさんから依頼され、その緻密な細工と決して壊れないと言われる頑丈さで、評判が拡がって拡がって、あちこち他の街からも注文を受けている。少し遠くても、ブレイブさんは、あっという間に注文先へ届けてしまうから更に評判を上げているらしい。脚が長い、いや速いってすごい。僕の自慢だ。
「毎回毎回、二人共、よく飽きないねぇ。ほら、肉が安いよ?見てってね。ブレイブさん、また狩りの肉を持って来ておくれよ。あんたの採った肉は人気なんだから」
「こっちは野菜も新鮮取り立てだよ!二人の深い愛に、おまけするから買ってきな」
「んじゃ、うちの店でも買ってっておくれよー。この媚薬、えらく凄いよ。今夜、最高に盛り上がること間違い無し!」
「買います!」
ブレイブさんは、ついさっき手に入った袋一杯のお金から一枚金貨を出して、迷いなく媚薬を買った。ニヤリと店員さんも笑う。ブレイブさんは、サッと懐にしまった。使い道を知っている僕は、赤面してしまう。
「えっ、あの、ブレイブさん?」
「肉は俺が先日狩ったものが、まだ貯蔵庫に沢山あるので。あと野菜は、ビーンさんが分けてくれた分と、森から採った分でしばらくは買わずに過ごせそうです」
「そ、そうです、か」
真剣に食料について話すブレイブさんには言えなかったけど、街の皆からの視線が恥ずかしい。この一年で沢山、知り合いも増えたから、沿道からヒューヒューと口笛を吹かれている。
そこへ、禿頭のルンブレンさんが汗を流して走って来た。僕の肩を掴もうとして、手前でキュッと慌てて止まった。手も背中に回してるから、危うく転びそうになっている。
「あ、アルトくん!君の柔らかな風合いの織物から作られる服は、実に素晴らしい!噂が広まって客が殺到している。そこで、この街の新たな名産として売り出すことにしようと思うんだが!!」
「えっ、僕の作った物がですか?そんな····」
「アルトさんの素晴らしさが、ようやく世界に認められる時が来ましたね。ルンブレンさん、是非とも、よろしくお願いします」
「それに、ブレイブくんの家具も緻密な細工と頑丈さが実に評判が良くてね。釘も使わない不思議な造り方で新聞にも載ったお陰で、なんでも、王都まで噂が轟いているらしい。そのうち、王族から発注が来るやもしれんぞ?そうなったら、このタクスの街も安泰だ!!フハハハ!」
「ハハッ、まさか、そんな」
二人で顔を見合わせて笑った。
僕達に、そんな大それた望みは無い。
ただ、二人で今ある幸せを噛み締めて暮らしたい。互いの足りないところを補い合って、手を取り合って。また見つめ合っているうちに、ルンブレンさんはどこかへ消えた。うん、空気読めるー。
「ブレイブさん、その、今夜······」
街から荷台を引いて二人で家路を歩く。急いではない。
荷台を引いてるのはブレイブさんで、僕は隣を歩いているだけだ。
いつも荷台に乗るよう言われるけど、それは流石に悪いと断っている。それに、ブレイブさんの横顔が格好良いから、ずっと見ていたいなんて理由もある。
「はい·····俺、朝からずっと考えてました」
「!!!本当に!?良かった、僕だけじゃなくて」
「!?アルトさんもですか!?良かったです······試したいですよね、アレ」
さっき買った媚薬のことだ。喉がゴクリゴクリと鳴る。照れる。この街に来た当初は、神儀を減らしていたけれど、もう一年経つのだから、これからは良いだろう、と互いに思っていた。
何より我慢出来ない。
「う、うん。その、凄そうだし」
「·····たしかに。どうなるのか、考えるだけで興奮してしまいます」
チラッと隣を歩くブレイブさんを見れば、僕の作った服の上からでも分かる程に、ソコは既にガッチリと兆していた。
「あ······ブレイブさん、そのっ」
「はっ!すみません、こんな所で····」
ブレイブさんは、荷台を引きながら少し前屈みになって顔を赤くして歩く。かわいい。今すぐ襲いたい。僕の胸は高鳴る一方だ。
「僕も一緒です。ほら」
僕は荷台を押すブレイブさんの左手を借りて、僕の前に押し当てた。
僕もまた、右手で彼の前を優しく包み込んだ。
「はぁっ、アルトさんっ」
「ブレイブさんっ」
僕が丹精込めて糸から作った衣服の下から、ぬちゅぬちゅと濡れた音を響かせながら、荒い息を吐いて、ゆっくりゆっくりと、二人で歩いた。
気持ち良いのに、微妙に達せない強さで互いを高め続ける行為が、更に興奮を煽った。
家に着くと、荷台は放って二人で寝台へ飛び込んだ。
「はあっ、まだ、準備してませんから、少し待っていて下さい」
「はあ、はあ、待ちませんっ、一緒に準備しましょ♡」
ブレイブさんの衣服を全て剥ぎ取り、僕も全て脱ぎ去った。この一年で、我が家は更に便利に快適になった。
川から引かれた水は、家の中の台所や風呂に繋がっていて、家の中でいつでも水が使える。なんて便利なんだ!と僕は毎回感動している。今もそう。
「ほら、ここにお尻を突き出して」
「これ、恥ずかしいです·····」
ブレイブさんがタイルから焼いて見事に作り上げた風呂の洗い場で、ブレイブさんのお尻の穴を解していく。壁に寄りかかった彼のお尻を高く挙げて両手で尻を割り開いて貰う。それを恥ずかしがるブレイブさんに興奮するから、ついついお願いしてしまう。既にブレイブさんのソコは綻んで僕を歓迎してくれている。
初めは舌で、そして指で拡げていけば、見る間に解れていく。少し縦に割れているから、余計かもしれない。ぬちゅぬちゅと解して、拡がって来たら、お湯をお尻から挿れていく。
これは、今では、この地方での名物となった地面から湧き出る不思議なお湯。少しだけ白くて、それが皮膚病に良いらしく、擦り傷にも効果があるとお医者様も言っていたから確かなんだって。
そのお湯が、我が家の近くから湧き出たのは、ブレイブさんが、僕とルンブレンさんが話してるのを見て、少しだけ拗ねて地面に字を書いたから。ほんの少し力が入り過ぎたみたい。
そこから噴き出した大量の湯に、びっくりしてずぶ濡れになったのは良い思い出。それを街まで湯路を造って引いて、遂にはタクスの名物にまで仕上げたルンブレンさんの手腕にも驚く。
「はあっ、はあっ、くぅっ」
「苦しいですか?ブレイブさん、お腹が膨らんで来ちゃいましたよ」
ブレイブさんのお尻が、ヒクヒクと出さないよう我慢して震える。かわいい。好き。興奮する。
「ほら、こんなにお湯が入りました。そろそろ、出しましょ?」
「はぁ、下水へ、行かせて下さいっ」
街へ来るまで、僕らが催したら森の中だった。どこか決まった場所なんて無かったし、野草とかの栄養になると言われてた。
けど、街へ来たら、板の下を下水が引かれていて、その水路はいつも水が流れている。我が家にも、その水路が家のすぐ隣を流れているから、そこでするようになった。
僕らも、すっかり街の人間になったなぁと実感する時。
街の中心部の人達は、これが家の中にあるらしいけど。
「だめですよ。ここでも、ちゃんと流せますから。洗い場だし」
「やっ、汚れますっ、汚れるからぁっ、許してっ」
泣き顔が、本当にかわいい。涙が綺麗で、何度でも泣かせたくなる。
「じゃあ、一緒に下水まで行きましょう」
「ひっ、ひとりでっ」
「だめですよ。誰か来たら裸を見られちゃうでしょ?」
「え、裸?」
「誰も来ませんよ、もう夜も更けたから」
脚をガクガクと震わせながら泣き顔のブレイブさんを連れて家の外へ出る。
ブレイブさんは身体を隠して歩こうとするけれど、お腹は限界だから難しいらしい。よろよろと前屈みで歩く姿が扇情的だ。
「あると、しゃあんっ」
「ほら、ここで。脚を大きく開いて全部見せて下さいね」
「ううっ、どうしても、ですか?」
「神儀ですから。神へ捧げる神儀は、空の神に見てもらう方が良いですよね?」
「そんな·····もう、神儀なんて思って無いくせにっ、ぐすっ、わかりましたっ、ぐうっ」
もう限界だったブレイブさんは、大股を開いて下水の水路の板が張っていない部分を跨いで、少し屈むとお腹に力を込めた。
大きな水音が辺りに響いて、ブレイブさんの啜り泣く声も聞こえる。森からは鳥の鳴き声もするから、良い雰囲気だ。月も見てる。
「ふえっ、こんなっ、おれぇっ」
「上手に出来ましたね、ブレイブさん。偉いですよ、愛してます」
「あるとしゃん······こんな時しか、愛してるって、言ってくれないぃっ!」
ダアダアと泣くブレイブさんを宥めながら、可愛らしくヒクヒク震える穴を桶で持って来た湯で洗い流してあげる。
泣きながらも、ブレイブさんの陰茎はそそり勃って、タラタラと透明の露を零している。
「愛してます、ブレイブさん」
唇にそっと口付けをすれば、ブレイブさんの瞳がとろんと溶けて、ヒクンと陰茎も弾む。
「アルトさん、俺も愛してます」
クパアッと指を一気に三本挿れてナカで大きく開くと、ブレイブさんの顎が上がる。
「ああっ!!」
「神儀ですから、今日は外でしましょうか」
「やっ、やですぅっ、ゆるしてっ」
ナカを指でグルグル、クパクパと動かせば、ブレイブさんは泣きながらも先端から白い物を含ませた露を零す。
嫌と言いながらも無理やり、がブレイブさんは好きみたい。
「そこの壁に手を付いて少し待ってて下さい」
「えっ一人に、しないでっ」
僕の腕を掴んで縋り付いて来るブレイブさんに僕の心は満たされる。
「あの媚薬を持って来るだけですから」
「えっ、あの、棒も?」
「棒?あぁそういえば、ありましたね」
パッカ村からブレイブさんが神儀の為と持ってきた袋の中に、細い棒もあった。
思い出した僕は、今日買った媚薬と、棚をガサガサ探して、例の棒を持って外のブレイブさんのところへ戻った。
部屋に戻る時間はあったけど、ブレイブさんは壁に手を付いてお尻を突き出して僕を待っていた。健気だ。かわいい。好き。
「これですよね?棒って」
パッと振り返ったブレイブさんが棒を見て、顔を伏せた。
「あの、やっぱり、その」
歯切れの悪いブレイブさん。昼間はお店やルンブレンさん相手に物怖じしないのに、夜はモジモジと言葉を濁す。
「え?使わないんですか?せっかく持ってきたのに」
「いや、そういうわけじゃ、えっと」
「じゃあ、使いましょう。どこに入れる物なんですか?これ」
ブレイブさんの目の前に棒を出して尋ねると、顔を赤くして俯いた。
「その······こ、ココから」
視線の先を追えば、そこはパクパクと小さく口を開けていた。
「え?ココ?大丈夫なんですか?」
「いえ、その、やったことが無いので、分からないんですが······」
僕の喉が鳴る。不安と期待を滲ませるブレイブさんを、思い切り気持ちよくしたい。
ふーむ、と少し考えてから、良い案を思い付く。きっと、これなら上手く行く。
我が家の庭には、ブレイブさんが造った最高にお洒落な二人掛けの大きな椅子もある。肘掛け付きで広く、頑丈で壊れない椅子。
「その椅子に座りましょうか、ブレイブさん」
「え?椅子、ですか?····はい」
椅子の端にブレイブさんが座った。隣を空けて。
僕は座らない。
「もっと真ん中に座って下さい」
「でも、アルトさんが」
「僕は、ここです」
僕はブレイブさんの脚の間にしゃがみ込んだ。
「えっ」
「ここだと、良く見えますから。もっと脚を開いて、肘掛けに脚を掛けて下さい」
「そんなっ恥ずかしいっ」
戸惑う様子を見せながらも、ブレイブさんは二人掛けの椅子の中央に座って大股を開いて肘掛けに脚をかけた。
クパクパ開く穴と、涎を垂らす陰茎のどちらもが目の前に開かれて最高の眺めだ。
「じゃあ、試してみましょうね」
僕は媚薬の瓶の蓋を開けて、中身を指で掬い取る。ぬるりと粘り気があって、花の香りがする。
とろーっと細く陰茎の先に注ぐ。ヒクンと勝手に動いてしまうので、僕がしっかり片手で握り込んで狙いを定める。
「やっ、冷たいっ」
「それだけですか?」
溢れて来るまで、注ぎ続ける。
「うあっ、苦しっ」
先端から、とろりと溢れて来た。そこで、ようやく注ぐのを止めて棒を持つ。
陰茎を支えていた手を緩く上下に擦ると、ブレイブさんの背中が弓なりになった。
「あぁっ、中がっ、熱いぃっもっと、奥まで擦ってぇっ」
「これで、ですか?」
快感に溺れるブレイブさんの目の前で棒を揺らす。恍惚とした表情で頷く。
「それでえっ、擦ってっ早くっ」
我慢出来ないとばかりに、自らも陰茎に手を伸ばそうとする。その手を優しく嗜める。
「覚えてます?僕との約束」
「あうっ、はあっ、はあっ、はいっ、ごめんなさいっ」
ぎりぎりのところで我慢して、ブレイブさんは太ももを掴んだ。
「ブレイブさんのココは、僕しか触らないって約束ですよね?」
「んっ、はいっ、そうですっ、嬉しいです」
歯を食いしばりながら苦しそうに悶えながらも、ブレイブさんはお利口に答える。今も陰茎の中が熱くて熱くて堪らないだろうに。かわいくてかわいくて、最高。
「ブレイブさんも、触っちゃダメなんですよ?僕だけの所なんですから」
「はんっん、んはぁいっ!ごめんなさいっ」
乳首をピンと爪で弾くと、先端からピュクッと媚薬が噴き出した。
「ああ、勿体無いですよ。はい、じゃあ、棒を挿れていきます。ちゃんと見てて下さいね?ブレイブさん♡」
はーっ、はーっ、と荒い息を吐きながらブレイブさんが僕の手元の棒を真剣に見ている。
つぷっと、少しだけ入る。
「んんんんっっっ!!!」
全身がビクビクと痙攣して仰け反っている。
「そんなに悦いんですね。うふふ。かわいい」
そのまま、浅い所をツプツプと出入りしていると、我慢出来ないのか、ブレイブさんが涙目でお願いしてきた。
「お願いっ、奥まで、奥っ」
「痛く無いですか?こんなところに挿れて僕は心配で」
僕の心配顔に、ぶんぶんと頭を振ってブレイブさんはお願いしてくる。
「らいじょーぶですっ、頭、おかしく、なるからあっ、奥、ズブズブしてっ」
「良いですよ?でも、条件があります」
「ふえっ?」
「自分で乳首を抓ってて下さい」
「えっ」
ブレイブさんの乳首は、僕がしつこい程に弄り倒して、今やソコだけで射精する程に敏感になっている。でも、自分で触ることは経験が無くて恥ずかしい行為なのだろう。
ブレイブさんの瞳が不安と期待と恐れで揺れる。恥ずかしさと快感に溺れることをブレイブさんは怖がる。
「乳首を抓らないと、奥まで挿れませんよ。どうしますか?」
ほんの少し逡巡してから、ギュッと、目を閉じて両手を胸へ動かし、キュムッと乳首を摘んだ。腰がビクンと揺れる。
僕は媚薬をたらり、と乳首にかける。
「あ、あると、しゃ」
「ほら、手が止まってますよ。もっとちゃんと上下に擦って媚薬を塗り込まないと」
「ううっいじわる」
目元を真っ赤に染めたブレイブさんが、乳首の先端や側面を指でクルクルと撫で、媚薬を浸透させるのを、しばらく眺める。
あまりの気持ち良さに、うっとりと没頭し始めたところで、棒を一気に進めた。
「ひいぃぁぁあぁっっっ!!!」
ブレイブさんの身体が、大きく弓なりに跳ねる。それでも椅子はビクともしない。
本当に頑丈な椅子だ。
ジュップ、ジュップと棒を上下に擦り上げれば、白いものが混じってくる。
そこへ、更に媚薬を垂らして、また上下に大きく擦り続ける。こんな状態でも、ちゃんと乳首を弄るブレイブさんは偉いし、気持ち良いことが大好きなんだ。
棒は少し凸凹としていて、それが丁度良いらしい。しっかり陰茎を握り込んであげれば、中を動く棒の感触まで分かる。
「もっと奥、かな?」
顎が挙がって嬌声を上げるブレイブさんには聞こえないから、そのままズブズブ、と挿しこんだ。
トン、と奥に突き当たる。
ブレイブさんの身体がガクガクと大きく揺れる。棒の隙間から、ダラダラと精液が溢れる。
「もっと、かな?ブレイブさん♡」
鼻水と涎と涙でぐしゃぐしゃのブレイブさんの耳元で話しかけてから、しっかり掴み直して奥をトントントントントンと軽く何度も何度も叩く。
ブレイブさんは、声にならない声を零しながら乳首を抓っている。
我を忘れているらしい。
「気持ち良いですね、ブレイブさん♡」
「はっ、はがっ、ふがっ」
ブレイブさんは、時々豚の鳴き声を真似する。そんなことろも、かわいい。
「こんなに、とろとろになっちゃって。じゃあ、少しお尻を前に出しましょうね」
椅子の座面ぎりぎりまでお尻を出してもらう。ほら、こうすれば、と媚薬をそこにも垂らして指でナカまでしっかり塗りこむ。
「僕も一緒に気持ち良くなりたいな」
解れてトロトロのソコへ、一気に突き込む。ドコン、と奥に突き当たった。
そこを、更にぐいぐいと押してやれば、その奥に嵌まり込む。僕をチュウチュウと吸って甘えるかわいい所なんだ。ブレイブさんとの深い愛情を確かめ合う瞬間だ。こんな身体の奥深くで僕を求めてくれるなんて、本当に嬉しい。
家族以外の誰かに愛されるなんて想像出来なかった僕は、言葉だけでは安心出来ない。こうして、身体の奥深くでの愛情表現でなければ、信じられない。
それは、きっとブレイブさんも同じ。
身体を重ねれば重ねる程に、僕らは互いに受け入れられたのだと安心して愛情が深まっていく。
「ブレイブさん、もっと、もっと愛し合いましょうね」
豚の鳴き声みたいな声を出すブレイブさんのナカと陰茎の中も棒で穿りながら、乳首を捻りながら、二人の宴はまだまだ続く。
ミヤさんは、裁判で遠方での強制労働と判決された。当人達が訴えても当然、ルンブレンさんも奥さんも、罪には問われなかった。けれど、二人共、一緒に強制労働へ行くと言い続けていたらしい。
結局、ルンブレンさんと奥さんは町長と補佐の仕事を継続するよう街の皆から数多の嘆願書が出され、今もこの街で頑張っている。
「ミヤさん、頑張ってるかなぁ」
「大丈夫でしょう。アルトさんのご家族もいることですし」
そう、ミヤさんは、リマ村とパッカ村を順に廻ることになった。それが強制労働。全部で五年間。何せブレイブさんが奇跡の復活をしたから、期間はかなり短縮されたらしい。
刺されたけれど、すぐに回復したブレイブさんと、僕に殴られて三日間、目覚めなかったミヤさん。
情状酌量ってヤツらしい。ルンブレンさん達は軽すぎると訴えていたが、ブレイブさんがそれで良いと言ったのが大きかったみたい。
そして裁判で強制労働の行き先を決める時に、ちょうど出席していたブレイブさんが提案したんだ。この街では、希望すれば裁判に加わることが出来る。特に関わった人間は大きな発言権というものがあるらしい。
『俺達の故郷の村はどうですか?色々と働いているうちに自分に合った仕事が見つかるかもしれませんよ。ミヤさんにも、俺達みたいな運命の出会いがあるかもしれないですし』
『わぁ、それ良いですね!!僕の家族も、きっと喜んで受け入れてくれます!ミヤさんに合った仕事が見つかると良いですね』
『なんという温情·····ありがとうございます』
ルンブレンさんは涙を流してブレイブさんに感謝していた。何と言っても、お父さんだものね。
僕の隣でブレイブさんは、不敵に笑ってた。うん?いや、気の所為だったみたい。
ちなみに、名前をずっと間違っててごめんね、とミヤさんには謝っておいた。殴ったことは、裁判では無かったことにされた。ミヤさんが、それを望んだから。
こうして、ミヤさんの事件はひとまず一件落着。
それから一年。僕らの暮らしは続いている。
「ブレイブさん、凄いです!!」
「アルトさんも、凄いです!!」
二人共、お互いを褒め称えて抱き締め合う。毎回やってるけど、飽きることなんて無い。むしろ、毎回、愛情が高まっていく。
今は、街の大きな店に納める服と、注文を受けて造った家具を荷台に載せたところ。
「こんな素敵な椅子が造れるなんて、世界でブレイブさんだけです!!尊敬してます!!好きです!!」
「いやいや、こんなに美しくて繊細な服が造れるなんて、この世にアルトさんだけです!!愛してます!!」
これは、街の店や発注先に納めた後。つまり、街の大通りのど真ん中。
ルンブレンさんに織物を見せて、そこから服も作り始めたら、見る間に評判が拡がって、今では僕の作った服を街の大きな店に置かせてもらえるまでになった。夢のようだ。ルンブレンさんの口添えもあったお陰で、随分と売上げも上がっているらしい。
ブレイブさんも、家具造りをルンブレンさんから依頼され、その緻密な細工と決して壊れないと言われる頑丈さで、評判が拡がって拡がって、あちこち他の街からも注文を受けている。少し遠くても、ブレイブさんは、あっという間に注文先へ届けてしまうから更に評判を上げているらしい。脚が長い、いや速いってすごい。僕の自慢だ。
「毎回毎回、二人共、よく飽きないねぇ。ほら、肉が安いよ?見てってね。ブレイブさん、また狩りの肉を持って来ておくれよ。あんたの採った肉は人気なんだから」
「こっちは野菜も新鮮取り立てだよ!二人の深い愛に、おまけするから買ってきな」
「んじゃ、うちの店でも買ってっておくれよー。この媚薬、えらく凄いよ。今夜、最高に盛り上がること間違い無し!」
「買います!」
ブレイブさんは、ついさっき手に入った袋一杯のお金から一枚金貨を出して、迷いなく媚薬を買った。ニヤリと店員さんも笑う。ブレイブさんは、サッと懐にしまった。使い道を知っている僕は、赤面してしまう。
「えっ、あの、ブレイブさん?」
「肉は俺が先日狩ったものが、まだ貯蔵庫に沢山あるので。あと野菜は、ビーンさんが分けてくれた分と、森から採った分でしばらくは買わずに過ごせそうです」
「そ、そうです、か」
真剣に食料について話すブレイブさんには言えなかったけど、街の皆からの視線が恥ずかしい。この一年で沢山、知り合いも増えたから、沿道からヒューヒューと口笛を吹かれている。
そこへ、禿頭のルンブレンさんが汗を流して走って来た。僕の肩を掴もうとして、手前でキュッと慌てて止まった。手も背中に回してるから、危うく転びそうになっている。
「あ、アルトくん!君の柔らかな風合いの織物から作られる服は、実に素晴らしい!噂が広まって客が殺到している。そこで、この街の新たな名産として売り出すことにしようと思うんだが!!」
「えっ、僕の作った物がですか?そんな····」
「アルトさんの素晴らしさが、ようやく世界に認められる時が来ましたね。ルンブレンさん、是非とも、よろしくお願いします」
「それに、ブレイブくんの家具も緻密な細工と頑丈さが実に評判が良くてね。釘も使わない不思議な造り方で新聞にも載ったお陰で、なんでも、王都まで噂が轟いているらしい。そのうち、王族から発注が来るやもしれんぞ?そうなったら、このタクスの街も安泰だ!!フハハハ!」
「ハハッ、まさか、そんな」
二人で顔を見合わせて笑った。
僕達に、そんな大それた望みは無い。
ただ、二人で今ある幸せを噛み締めて暮らしたい。互いの足りないところを補い合って、手を取り合って。また見つめ合っているうちに、ルンブレンさんはどこかへ消えた。うん、空気読めるー。
「ブレイブさん、その、今夜······」
街から荷台を引いて二人で家路を歩く。急いではない。
荷台を引いてるのはブレイブさんで、僕は隣を歩いているだけだ。
いつも荷台に乗るよう言われるけど、それは流石に悪いと断っている。それに、ブレイブさんの横顔が格好良いから、ずっと見ていたいなんて理由もある。
「はい·····俺、朝からずっと考えてました」
「!!!本当に!?良かった、僕だけじゃなくて」
「!?アルトさんもですか!?良かったです······試したいですよね、アレ」
さっき買った媚薬のことだ。喉がゴクリゴクリと鳴る。照れる。この街に来た当初は、神儀を減らしていたけれど、もう一年経つのだから、これからは良いだろう、と互いに思っていた。
何より我慢出来ない。
「う、うん。その、凄そうだし」
「·····たしかに。どうなるのか、考えるだけで興奮してしまいます」
チラッと隣を歩くブレイブさんを見れば、僕の作った服の上からでも分かる程に、ソコは既にガッチリと兆していた。
「あ······ブレイブさん、そのっ」
「はっ!すみません、こんな所で····」
ブレイブさんは、荷台を引きながら少し前屈みになって顔を赤くして歩く。かわいい。今すぐ襲いたい。僕の胸は高鳴る一方だ。
「僕も一緒です。ほら」
僕は荷台を押すブレイブさんの左手を借りて、僕の前に押し当てた。
僕もまた、右手で彼の前を優しく包み込んだ。
「はぁっ、アルトさんっ」
「ブレイブさんっ」
僕が丹精込めて糸から作った衣服の下から、ぬちゅぬちゅと濡れた音を響かせながら、荒い息を吐いて、ゆっくりゆっくりと、二人で歩いた。
気持ち良いのに、微妙に達せない強さで互いを高め続ける行為が、更に興奮を煽った。
家に着くと、荷台は放って二人で寝台へ飛び込んだ。
「はあっ、まだ、準備してませんから、少し待っていて下さい」
「はあ、はあ、待ちませんっ、一緒に準備しましょ♡」
ブレイブさんの衣服を全て剥ぎ取り、僕も全て脱ぎ去った。この一年で、我が家は更に便利に快適になった。
川から引かれた水は、家の中の台所や風呂に繋がっていて、家の中でいつでも水が使える。なんて便利なんだ!と僕は毎回感動している。今もそう。
「ほら、ここにお尻を突き出して」
「これ、恥ずかしいです·····」
ブレイブさんがタイルから焼いて見事に作り上げた風呂の洗い場で、ブレイブさんのお尻の穴を解していく。壁に寄りかかった彼のお尻を高く挙げて両手で尻を割り開いて貰う。それを恥ずかしがるブレイブさんに興奮するから、ついついお願いしてしまう。既にブレイブさんのソコは綻んで僕を歓迎してくれている。
初めは舌で、そして指で拡げていけば、見る間に解れていく。少し縦に割れているから、余計かもしれない。ぬちゅぬちゅと解して、拡がって来たら、お湯をお尻から挿れていく。
これは、今では、この地方での名物となった地面から湧き出る不思議なお湯。少しだけ白くて、それが皮膚病に良いらしく、擦り傷にも効果があるとお医者様も言っていたから確かなんだって。
そのお湯が、我が家の近くから湧き出たのは、ブレイブさんが、僕とルンブレンさんが話してるのを見て、少しだけ拗ねて地面に字を書いたから。ほんの少し力が入り過ぎたみたい。
そこから噴き出した大量の湯に、びっくりしてずぶ濡れになったのは良い思い出。それを街まで湯路を造って引いて、遂にはタクスの名物にまで仕上げたルンブレンさんの手腕にも驚く。
「はあっ、はあっ、くぅっ」
「苦しいですか?ブレイブさん、お腹が膨らんで来ちゃいましたよ」
ブレイブさんのお尻が、ヒクヒクと出さないよう我慢して震える。かわいい。好き。興奮する。
「ほら、こんなにお湯が入りました。そろそろ、出しましょ?」
「はぁ、下水へ、行かせて下さいっ」
街へ来るまで、僕らが催したら森の中だった。どこか決まった場所なんて無かったし、野草とかの栄養になると言われてた。
けど、街へ来たら、板の下を下水が引かれていて、その水路はいつも水が流れている。我が家にも、その水路が家のすぐ隣を流れているから、そこでするようになった。
僕らも、すっかり街の人間になったなぁと実感する時。
街の中心部の人達は、これが家の中にあるらしいけど。
「だめですよ。ここでも、ちゃんと流せますから。洗い場だし」
「やっ、汚れますっ、汚れるからぁっ、許してっ」
泣き顔が、本当にかわいい。涙が綺麗で、何度でも泣かせたくなる。
「じゃあ、一緒に下水まで行きましょう」
「ひっ、ひとりでっ」
「だめですよ。誰か来たら裸を見られちゃうでしょ?」
「え、裸?」
「誰も来ませんよ、もう夜も更けたから」
脚をガクガクと震わせながら泣き顔のブレイブさんを連れて家の外へ出る。
ブレイブさんは身体を隠して歩こうとするけれど、お腹は限界だから難しいらしい。よろよろと前屈みで歩く姿が扇情的だ。
「あると、しゃあんっ」
「ほら、ここで。脚を大きく開いて全部見せて下さいね」
「ううっ、どうしても、ですか?」
「神儀ですから。神へ捧げる神儀は、空の神に見てもらう方が良いですよね?」
「そんな·····もう、神儀なんて思って無いくせにっ、ぐすっ、わかりましたっ、ぐうっ」
もう限界だったブレイブさんは、大股を開いて下水の水路の板が張っていない部分を跨いで、少し屈むとお腹に力を込めた。
大きな水音が辺りに響いて、ブレイブさんの啜り泣く声も聞こえる。森からは鳥の鳴き声もするから、良い雰囲気だ。月も見てる。
「ふえっ、こんなっ、おれぇっ」
「上手に出来ましたね、ブレイブさん。偉いですよ、愛してます」
「あるとしゃん······こんな時しか、愛してるって、言ってくれないぃっ!」
ダアダアと泣くブレイブさんを宥めながら、可愛らしくヒクヒク震える穴を桶で持って来た湯で洗い流してあげる。
泣きながらも、ブレイブさんの陰茎はそそり勃って、タラタラと透明の露を零している。
「愛してます、ブレイブさん」
唇にそっと口付けをすれば、ブレイブさんの瞳がとろんと溶けて、ヒクンと陰茎も弾む。
「アルトさん、俺も愛してます」
クパアッと指を一気に三本挿れてナカで大きく開くと、ブレイブさんの顎が上がる。
「ああっ!!」
「神儀ですから、今日は外でしましょうか」
「やっ、やですぅっ、ゆるしてっ」
ナカを指でグルグル、クパクパと動かせば、ブレイブさんは泣きながらも先端から白い物を含ませた露を零す。
嫌と言いながらも無理やり、がブレイブさんは好きみたい。
「そこの壁に手を付いて少し待ってて下さい」
「えっ一人に、しないでっ」
僕の腕を掴んで縋り付いて来るブレイブさんに僕の心は満たされる。
「あの媚薬を持って来るだけですから」
「えっ、あの、棒も?」
「棒?あぁそういえば、ありましたね」
パッカ村からブレイブさんが神儀の為と持ってきた袋の中に、細い棒もあった。
思い出した僕は、今日買った媚薬と、棚をガサガサ探して、例の棒を持って外のブレイブさんのところへ戻った。
部屋に戻る時間はあったけど、ブレイブさんは壁に手を付いてお尻を突き出して僕を待っていた。健気だ。かわいい。好き。
「これですよね?棒って」
パッと振り返ったブレイブさんが棒を見て、顔を伏せた。
「あの、やっぱり、その」
歯切れの悪いブレイブさん。昼間はお店やルンブレンさん相手に物怖じしないのに、夜はモジモジと言葉を濁す。
「え?使わないんですか?せっかく持ってきたのに」
「いや、そういうわけじゃ、えっと」
「じゃあ、使いましょう。どこに入れる物なんですか?これ」
ブレイブさんの目の前に棒を出して尋ねると、顔を赤くして俯いた。
「その······こ、ココから」
視線の先を追えば、そこはパクパクと小さく口を開けていた。
「え?ココ?大丈夫なんですか?」
「いえ、その、やったことが無いので、分からないんですが······」
僕の喉が鳴る。不安と期待を滲ませるブレイブさんを、思い切り気持ちよくしたい。
ふーむ、と少し考えてから、良い案を思い付く。きっと、これなら上手く行く。
我が家の庭には、ブレイブさんが造った最高にお洒落な二人掛けの大きな椅子もある。肘掛け付きで広く、頑丈で壊れない椅子。
「その椅子に座りましょうか、ブレイブさん」
「え?椅子、ですか?····はい」
椅子の端にブレイブさんが座った。隣を空けて。
僕は座らない。
「もっと真ん中に座って下さい」
「でも、アルトさんが」
「僕は、ここです」
僕はブレイブさんの脚の間にしゃがみ込んだ。
「えっ」
「ここだと、良く見えますから。もっと脚を開いて、肘掛けに脚を掛けて下さい」
「そんなっ恥ずかしいっ」
戸惑う様子を見せながらも、ブレイブさんは二人掛けの椅子の中央に座って大股を開いて肘掛けに脚をかけた。
クパクパ開く穴と、涎を垂らす陰茎のどちらもが目の前に開かれて最高の眺めだ。
「じゃあ、試してみましょうね」
僕は媚薬の瓶の蓋を開けて、中身を指で掬い取る。ぬるりと粘り気があって、花の香りがする。
とろーっと細く陰茎の先に注ぐ。ヒクンと勝手に動いてしまうので、僕がしっかり片手で握り込んで狙いを定める。
「やっ、冷たいっ」
「それだけですか?」
溢れて来るまで、注ぎ続ける。
「うあっ、苦しっ」
先端から、とろりと溢れて来た。そこで、ようやく注ぐのを止めて棒を持つ。
陰茎を支えていた手を緩く上下に擦ると、ブレイブさんの背中が弓なりになった。
「あぁっ、中がっ、熱いぃっもっと、奥まで擦ってぇっ」
「これで、ですか?」
快感に溺れるブレイブさんの目の前で棒を揺らす。恍惚とした表情で頷く。
「それでえっ、擦ってっ早くっ」
我慢出来ないとばかりに、自らも陰茎に手を伸ばそうとする。その手を優しく嗜める。
「覚えてます?僕との約束」
「あうっ、はあっ、はあっ、はいっ、ごめんなさいっ」
ぎりぎりのところで我慢して、ブレイブさんは太ももを掴んだ。
「ブレイブさんのココは、僕しか触らないって約束ですよね?」
「んっ、はいっ、そうですっ、嬉しいです」
歯を食いしばりながら苦しそうに悶えながらも、ブレイブさんはお利口に答える。今も陰茎の中が熱くて熱くて堪らないだろうに。かわいくてかわいくて、最高。
「ブレイブさんも、触っちゃダメなんですよ?僕だけの所なんですから」
「はんっん、んはぁいっ!ごめんなさいっ」
乳首をピンと爪で弾くと、先端からピュクッと媚薬が噴き出した。
「ああ、勿体無いですよ。はい、じゃあ、棒を挿れていきます。ちゃんと見てて下さいね?ブレイブさん♡」
はーっ、はーっ、と荒い息を吐きながらブレイブさんが僕の手元の棒を真剣に見ている。
つぷっと、少しだけ入る。
「んんんんっっっ!!!」
全身がビクビクと痙攣して仰け反っている。
「そんなに悦いんですね。うふふ。かわいい」
そのまま、浅い所をツプツプと出入りしていると、我慢出来ないのか、ブレイブさんが涙目でお願いしてきた。
「お願いっ、奥まで、奥っ」
「痛く無いですか?こんなところに挿れて僕は心配で」
僕の心配顔に、ぶんぶんと頭を振ってブレイブさんはお願いしてくる。
「らいじょーぶですっ、頭、おかしく、なるからあっ、奥、ズブズブしてっ」
「良いですよ?でも、条件があります」
「ふえっ?」
「自分で乳首を抓ってて下さい」
「えっ」
ブレイブさんの乳首は、僕がしつこい程に弄り倒して、今やソコだけで射精する程に敏感になっている。でも、自分で触ることは経験が無くて恥ずかしい行為なのだろう。
ブレイブさんの瞳が不安と期待と恐れで揺れる。恥ずかしさと快感に溺れることをブレイブさんは怖がる。
「乳首を抓らないと、奥まで挿れませんよ。どうしますか?」
ほんの少し逡巡してから、ギュッと、目を閉じて両手を胸へ動かし、キュムッと乳首を摘んだ。腰がビクンと揺れる。
僕は媚薬をたらり、と乳首にかける。
「あ、あると、しゃ」
「ほら、手が止まってますよ。もっとちゃんと上下に擦って媚薬を塗り込まないと」
「ううっいじわる」
目元を真っ赤に染めたブレイブさんが、乳首の先端や側面を指でクルクルと撫で、媚薬を浸透させるのを、しばらく眺める。
あまりの気持ち良さに、うっとりと没頭し始めたところで、棒を一気に進めた。
「ひいぃぁぁあぁっっっ!!!」
ブレイブさんの身体が、大きく弓なりに跳ねる。それでも椅子はビクともしない。
本当に頑丈な椅子だ。
ジュップ、ジュップと棒を上下に擦り上げれば、白いものが混じってくる。
そこへ、更に媚薬を垂らして、また上下に大きく擦り続ける。こんな状態でも、ちゃんと乳首を弄るブレイブさんは偉いし、気持ち良いことが大好きなんだ。
棒は少し凸凹としていて、それが丁度良いらしい。しっかり陰茎を握り込んであげれば、中を動く棒の感触まで分かる。
「もっと奥、かな?」
顎が挙がって嬌声を上げるブレイブさんには聞こえないから、そのままズブズブ、と挿しこんだ。
トン、と奥に突き当たる。
ブレイブさんの身体がガクガクと大きく揺れる。棒の隙間から、ダラダラと精液が溢れる。
「もっと、かな?ブレイブさん♡」
鼻水と涎と涙でぐしゃぐしゃのブレイブさんの耳元で話しかけてから、しっかり掴み直して奥をトントントントントンと軽く何度も何度も叩く。
ブレイブさんは、声にならない声を零しながら乳首を抓っている。
我を忘れているらしい。
「気持ち良いですね、ブレイブさん♡」
「はっ、はがっ、ふがっ」
ブレイブさんは、時々豚の鳴き声を真似する。そんなことろも、かわいい。
「こんなに、とろとろになっちゃって。じゃあ、少しお尻を前に出しましょうね」
椅子の座面ぎりぎりまでお尻を出してもらう。ほら、こうすれば、と媚薬をそこにも垂らして指でナカまでしっかり塗りこむ。
「僕も一緒に気持ち良くなりたいな」
解れてトロトロのソコへ、一気に突き込む。ドコン、と奥に突き当たった。
そこを、更にぐいぐいと押してやれば、その奥に嵌まり込む。僕をチュウチュウと吸って甘えるかわいい所なんだ。ブレイブさんとの深い愛情を確かめ合う瞬間だ。こんな身体の奥深くで僕を求めてくれるなんて、本当に嬉しい。
家族以外の誰かに愛されるなんて想像出来なかった僕は、言葉だけでは安心出来ない。こうして、身体の奥深くでの愛情表現でなければ、信じられない。
それは、きっとブレイブさんも同じ。
身体を重ねれば重ねる程に、僕らは互いに受け入れられたのだと安心して愛情が深まっていく。
「ブレイブさん、もっと、もっと愛し合いましょうね」
豚の鳴き声みたいな声を出すブレイブさんのナカと陰茎の中も棒で穿りながら、乳首を捻りながら、二人の宴はまだまだ続く。
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