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番外編
頭のおかしなマッチョイケメン
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「あのぉ、何で僕の名前を知ってるんですか?この天国の番人的な人なんですか?というか、ここは、本当に天国ですか?」
色々と疑問をぶつけてみるが、マッチョイケメンには聞こえないらしい。
「はぁ…本当にかわいいなぁ。これから俺が尊を独り占め出来るのか…幸せだ。結婚式は挙げるか?俺は、どっちでも良いんだ。二人で暮らせれば、他に望むものなんて無い。あぁ、必要な物は何でも神に用意させるから、欲しい物は全て言ってくれ。何なら、この地球を尊の物にしようか?」
満面の笑みで、僕の頭を撫で撫でして隙あらば、あちこちに唇を落としながら囁いて来る見ず知らずのマッチョイケメン。
え…天国、恐い恐い恐い。恐怖しか無いんですけど。
「あの…すみませんが…ちょっと、離れて貰えますか?一旦、頭を整理したいので…」
絶賛、お膝に抱っこ状態で、僕は彼のムキムキの腕の中から何とか首を上に伸ばして、ギリギリの状態で見上げてお願いする。上目遣いみたいになってるけど、そこは勘弁して欲しい。僕も、精神的にも肉体的にも、ギリギリなのだ。
これが、もし綺麗なお姉さんの胸の中なら、どんなに幸せなのに…何故に天国まで来て、ムキムキマッチョの胸板に挟まれなきゃならんのか。硬い。痛い。暑苦しい。
「はな…れる、だと?なぜだ!なぜなんだ、尊!?俺と離れるなんて……もう、あのクソ魔法使いなんて居ないのに!!」
更に、上腕二頭筋で、ぎゅうぎゅうと締め付けるように抱き締められて息が苦しい。うげっと蛙がひしゃげたような声が出た。もう、肺が限界を迎えようとしている。
死ぬ、死ぬ、死ぐ……あ、もう死んでるのか。え、これ、どういうこと?
「はな、じで…ぐるじぃ…」
メコオッ!!!!!
最後の力を振り絞って助けを求めると、突然、ムキムキ上腕二頭筋から放たれた。そして、目の前には、白銀の毛玉。
「!!??ハアーッ、ハアーッ、ハアーッ、ヒューッ、カハッ」
ようやく息を肺いっぱいに吸い込んで激しく咽る。シュタッと軽やかに白銀の毛玉が僕のすぐ隣に着地した。
クッソイケメンは、両手で顔を抑えているが、どうやら鼻血が出たらしい。ちょっとスカッとした。
「~~っいったぁ!!くそっ、なんだ?!いや、だっ、大丈夫かっ?!尊、すまない!ついつい、興奮して強く抱き締め過ぎた。急に若くなったから、力加減がまだ良く分からないんだ!!」
僕の息も絶え絶えな様子にようやく気付いたらしく、鼻を抑えながらも、僕を気遣う言葉を口にする。そんなイケメンよりも、ふと隣を見ると、艶やかな長い白銀に淡く澄んだスカイブルーの瞳をした猫が僕をじっと見上げていた。美しい猫だ。
僕は、かろうじで息をしながら、また抱き締めて来ようとするクッソイケメンの硬い胸板を震える掌で押しやり、ようやく立ち上がった。
下は土だ。僕のスーツも、土が付いて汚れている。スラックスの土ぼこりを払う。
……天国かと思っていたけど、もしかしたら、ここは地獄なのかもしれない。
そんなことさえ、脳裏を過る。
「はぁっ……あの……」
「なんだっ?!尊っ!俺に何でも言ってくれ!」
僕は、生まれて初めて、人を真正面から見た気がした。しかも、一生、いや死んでも関わることの無さそうな、外人ぽいクッソイケメンムキムキマッチョ。しかも意思疎通出来ない。
「あの……どなたか存じませんが……二度と僕に近付かないで下さい」
「…………え?」
魂が抜け落ちたように、顔から表情が消え去ったクソイケメンから僕は重い体を引き摺りながら離れた。
いつも人から拒否されて来た僕が、生まれて初めて他者を拒否した。なんだか、胸が軽くなった。猫は僕に付いてくる。
何も話さなくなって、畑の真ん中で前を見たまま固まっているイケメンを置いて、僕は辺りを探索することにした。
決死の覚悟でビルから落ちて、気付けば、この小さな家と畑、動物小屋がある場所に立っていた。ここだけ開拓したのか、周りは森らしい。春のように暖かく明るい太陽に照らされている。ビルの屋上とは、あまりに違う光景に全く意味が分からなかったが、これは死後の天国なのだと解釈した。
ちょうど近くに、あのクソイケメンが倒れていたから起こして、ここが天国である確証や、これからどうすれば良いとか、上手くいけば何か情報を得たり、少しでも互いに協力出来ればと思ったが、あれはバグだった。こんなことなら、あんな人、起こさなければ良かった。
「ふぅ、それにしても、立派だなぁ」
畑を入れて、その場所は100m✕100mくらいの広さはあるだろうか。森を背にして建つ小ぢんまりとした家と言っても、近寄ればそれなりの大きさがある。
「え、何これ…夢の国?」
遠目では良く分からなかったが、近付くと驚く。その建物は、あの夢の国のようなファンシイな造りだった。
「うわぁ、写真撮りたい……かわいい」
平屋らしい家は、壁が赤レンガ、屋根はエメラルドグリーン。中央の扉は黄色で縁取られ、取っ手はハートだ。どこぞのタウンにありそう。
壁に嵌め込まれている窓はどれも丸くて、外から見えるカーテンはピンクだ。屋根からはニョキッと少し曲がった煙突が生えて、その横には絵本に出て来るような風見鶏も付いてる。
「開けていいかなぁ…すみませーん、誰かいますかぁ」
小声で声を掛けてから、取っ手を掴んで、グッと回す。鍵は掛かっておらず、カチャリと開いた。恐る恐る、ゆっくりと扉を開く。少し薄暗いが、視界は良好だ。するり、と僕に付いて猫も入って来た。
「わ、わわ……はワァ~っ、かわいい」
そこは、まさに夢の国。
絨毯はフカフカで、長いグレーの毛足が、そのまま床で寝たくなる。
内壁は白地に小花模様が描かれて、所々にアネモネらしき可憐な花も描かれている。天井には青空が描かれ、ロマンティックだ。
猫足のローチェアや丸いテーブル、それに二人掛けのピンクのソファ、置かれたクッションには水玉やハートがあしらわれている。
大きな鏡はハート型、天井からぶら下がるランプには小鳥の飾りやキラキラした硝子細工付き。夢の国ファンが建てた家かな?
そこはリビングらしく、端に大きなキッチンも付いていた。
何故かシンクと作業台が高い物と低い物の2つ。
真っ白な食器棚には、全てペアで花や動物をあしらった可愛らしい食器が綺麗に並べられていた。ミトンはエメラルドグリーン。部屋の隅には、大きな宝箱のような蓋付きの箱が置かれていた。
なんとなく恐くて開けるのは止めておいた。リスク管理大事。
探索していると、急にトンッと肩にあの猫が乗った。
「わあっ、びっくりした!」
目線が同じになると、猫は視線を合わせて僕を、またじっと見つめる。なんだろう。
この猫、本当に凄く綺麗。
うっとりと見つめ合っていたら、気付けば外は薄暗くなってきていた。
ピンクのカーテンをそっと捲って外を見ると、まだあのクソイケメンが畑の真ん中で固まっている。石像にでもなったんだろうか。
少し悩んで、でも僕もお腹が空いて来たし、見渡す限り食材も無いし……白銀の猫ちゃんを抱き締めながら、勇気を振り絞って彼に近付いた。
「あのっ、ちょっと、良いですか?」
ビクッと大きく肩を揺らして、イケメンがこっちを見た。
「ずっとそこにいるのも何なので、一緒に食料を探しませんか?お腹が空いてきて、どうしようかと思ってるんです」
「………すまない、尊………」
クソイケメンは号泣し始めた。
あー……なんかもう、すごい厄日。
お祓いしてもらいたい。
「ニャア」
猫が僕の頬に擦り寄る。ふわふわ、ツヤツヤ、あったかくて最高のさわり心地。
あー、もはやこの状況で猫だけが僕の心の支えだ。頭を撫でると気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らす。
「尊から見れば、俺は初めて会った人間だったんだよな……つい舞い上がっちまって、びっくりさせたよな……悪かった……俺の名前はタルク。元の世界では大陸一の医者だった」
ヨーロッパ系の顔立ちにエメラルドグリーンの瞳のタルクさん。金髪も自然で嫌味が無い。普通にしていれば、相当モテるはず。いや、映画にも出演出来る程のイケメンだ。それが、なぜ、ここに僕といるのか。
「答えにくければ良いですが…あなたも、死のうとしたんですか?」
タルクさんの表情が曇った。
「死ぬ……?どういうことだ、尊」
面倒なことを言ってしまったと後悔しても遅い。ニャア、と鳴いた猫を抱き締めれば、ペロペロと顔を舐めてくれた。
色々と疑問をぶつけてみるが、マッチョイケメンには聞こえないらしい。
「はぁ…本当にかわいいなぁ。これから俺が尊を独り占め出来るのか…幸せだ。結婚式は挙げるか?俺は、どっちでも良いんだ。二人で暮らせれば、他に望むものなんて無い。あぁ、必要な物は何でも神に用意させるから、欲しい物は全て言ってくれ。何なら、この地球を尊の物にしようか?」
満面の笑みで、僕の頭を撫で撫でして隙あらば、あちこちに唇を落としながら囁いて来る見ず知らずのマッチョイケメン。
え…天国、恐い恐い恐い。恐怖しか無いんですけど。
「あの…すみませんが…ちょっと、離れて貰えますか?一旦、頭を整理したいので…」
絶賛、お膝に抱っこ状態で、僕は彼のムキムキの腕の中から何とか首を上に伸ばして、ギリギリの状態で見上げてお願いする。上目遣いみたいになってるけど、そこは勘弁して欲しい。僕も、精神的にも肉体的にも、ギリギリなのだ。
これが、もし綺麗なお姉さんの胸の中なら、どんなに幸せなのに…何故に天国まで来て、ムキムキマッチョの胸板に挟まれなきゃならんのか。硬い。痛い。暑苦しい。
「はな…れる、だと?なぜだ!なぜなんだ、尊!?俺と離れるなんて……もう、あのクソ魔法使いなんて居ないのに!!」
更に、上腕二頭筋で、ぎゅうぎゅうと締め付けるように抱き締められて息が苦しい。うげっと蛙がひしゃげたような声が出た。もう、肺が限界を迎えようとしている。
死ぬ、死ぬ、死ぐ……あ、もう死んでるのか。え、これ、どういうこと?
「はな、じで…ぐるじぃ…」
メコオッ!!!!!
最後の力を振り絞って助けを求めると、突然、ムキムキ上腕二頭筋から放たれた。そして、目の前には、白銀の毛玉。
「!!??ハアーッ、ハアーッ、ハアーッ、ヒューッ、カハッ」
ようやく息を肺いっぱいに吸い込んで激しく咽る。シュタッと軽やかに白銀の毛玉が僕のすぐ隣に着地した。
クッソイケメンは、両手で顔を抑えているが、どうやら鼻血が出たらしい。ちょっとスカッとした。
「~~っいったぁ!!くそっ、なんだ?!いや、だっ、大丈夫かっ?!尊、すまない!ついつい、興奮して強く抱き締め過ぎた。急に若くなったから、力加減がまだ良く分からないんだ!!」
僕の息も絶え絶えな様子にようやく気付いたらしく、鼻を抑えながらも、僕を気遣う言葉を口にする。そんなイケメンよりも、ふと隣を見ると、艶やかな長い白銀に淡く澄んだスカイブルーの瞳をした猫が僕をじっと見上げていた。美しい猫だ。
僕は、かろうじで息をしながら、また抱き締めて来ようとするクッソイケメンの硬い胸板を震える掌で押しやり、ようやく立ち上がった。
下は土だ。僕のスーツも、土が付いて汚れている。スラックスの土ぼこりを払う。
……天国かと思っていたけど、もしかしたら、ここは地獄なのかもしれない。
そんなことさえ、脳裏を過る。
「はぁっ……あの……」
「なんだっ?!尊っ!俺に何でも言ってくれ!」
僕は、生まれて初めて、人を真正面から見た気がした。しかも、一生、いや死んでも関わることの無さそうな、外人ぽいクッソイケメンムキムキマッチョ。しかも意思疎通出来ない。
「あの……どなたか存じませんが……二度と僕に近付かないで下さい」
「…………え?」
魂が抜け落ちたように、顔から表情が消え去ったクソイケメンから僕は重い体を引き摺りながら離れた。
いつも人から拒否されて来た僕が、生まれて初めて他者を拒否した。なんだか、胸が軽くなった。猫は僕に付いてくる。
何も話さなくなって、畑の真ん中で前を見たまま固まっているイケメンを置いて、僕は辺りを探索することにした。
決死の覚悟でビルから落ちて、気付けば、この小さな家と畑、動物小屋がある場所に立っていた。ここだけ開拓したのか、周りは森らしい。春のように暖かく明るい太陽に照らされている。ビルの屋上とは、あまりに違う光景に全く意味が分からなかったが、これは死後の天国なのだと解釈した。
ちょうど近くに、あのクソイケメンが倒れていたから起こして、ここが天国である確証や、これからどうすれば良いとか、上手くいけば何か情報を得たり、少しでも互いに協力出来ればと思ったが、あれはバグだった。こんなことなら、あんな人、起こさなければ良かった。
「ふぅ、それにしても、立派だなぁ」
畑を入れて、その場所は100m✕100mくらいの広さはあるだろうか。森を背にして建つ小ぢんまりとした家と言っても、近寄ればそれなりの大きさがある。
「え、何これ…夢の国?」
遠目では良く分からなかったが、近付くと驚く。その建物は、あの夢の国のようなファンシイな造りだった。
「うわぁ、写真撮りたい……かわいい」
平屋らしい家は、壁が赤レンガ、屋根はエメラルドグリーン。中央の扉は黄色で縁取られ、取っ手はハートだ。どこぞのタウンにありそう。
壁に嵌め込まれている窓はどれも丸くて、外から見えるカーテンはピンクだ。屋根からはニョキッと少し曲がった煙突が生えて、その横には絵本に出て来るような風見鶏も付いてる。
「開けていいかなぁ…すみませーん、誰かいますかぁ」
小声で声を掛けてから、取っ手を掴んで、グッと回す。鍵は掛かっておらず、カチャリと開いた。恐る恐る、ゆっくりと扉を開く。少し薄暗いが、視界は良好だ。するり、と僕に付いて猫も入って来た。
「わ、わわ……はワァ~っ、かわいい」
そこは、まさに夢の国。
絨毯はフカフカで、長いグレーの毛足が、そのまま床で寝たくなる。
内壁は白地に小花模様が描かれて、所々にアネモネらしき可憐な花も描かれている。天井には青空が描かれ、ロマンティックだ。
猫足のローチェアや丸いテーブル、それに二人掛けのピンクのソファ、置かれたクッションには水玉やハートがあしらわれている。
大きな鏡はハート型、天井からぶら下がるランプには小鳥の飾りやキラキラした硝子細工付き。夢の国ファンが建てた家かな?
そこはリビングらしく、端に大きなキッチンも付いていた。
何故かシンクと作業台が高い物と低い物の2つ。
真っ白な食器棚には、全てペアで花や動物をあしらった可愛らしい食器が綺麗に並べられていた。ミトンはエメラルドグリーン。部屋の隅には、大きな宝箱のような蓋付きの箱が置かれていた。
なんとなく恐くて開けるのは止めておいた。リスク管理大事。
探索していると、急にトンッと肩にあの猫が乗った。
「わあっ、びっくりした!」
目線が同じになると、猫は視線を合わせて僕を、またじっと見つめる。なんだろう。
この猫、本当に凄く綺麗。
うっとりと見つめ合っていたら、気付けば外は薄暗くなってきていた。
ピンクのカーテンをそっと捲って外を見ると、まだあのクソイケメンが畑の真ん中で固まっている。石像にでもなったんだろうか。
少し悩んで、でも僕もお腹が空いて来たし、見渡す限り食材も無いし……白銀の猫ちゃんを抱き締めながら、勇気を振り絞って彼に近付いた。
「あのっ、ちょっと、良いですか?」
ビクッと大きく肩を揺らして、イケメンがこっちを見た。
「ずっとそこにいるのも何なので、一緒に食料を探しませんか?お腹が空いてきて、どうしようかと思ってるんです」
「………すまない、尊………」
クソイケメンは号泣し始めた。
あー……なんかもう、すごい厄日。
お祓いしてもらいたい。
「ニャア」
猫が僕の頬に擦り寄る。ふわふわ、ツヤツヤ、あったかくて最高のさわり心地。
あー、もはやこの状況で猫だけが僕の心の支えだ。頭を撫でると気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らす。
「尊から見れば、俺は初めて会った人間だったんだよな……つい舞い上がっちまって、びっくりさせたよな……悪かった……俺の名前はタルク。元の世界では大陸一の医者だった」
ヨーロッパ系の顔立ちにエメラルドグリーンの瞳のタルクさん。金髪も自然で嫌味が無い。普通にしていれば、相当モテるはず。いや、映画にも出演出来る程のイケメンだ。それが、なぜ、ここに僕といるのか。
「答えにくければ良いですが…あなたも、死のうとしたんですか?」
タルクさんの表情が曇った。
「死ぬ……?どういうことだ、尊」
面倒なことを言ってしまったと後悔しても遅い。ニャア、と鳴いた猫を抱き締めれば、ペロペロと顔を舐めてくれた。
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