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第二章

追記 神の悪戯

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「リアムぅ、止めようよ。こんなの良くないって」

「尊…確かに、これは良くないことだ。だが、そんな常識は死んだ時に、空飛ぶ鳥に放り投げて食わせて来た。もう私達は人間では無い。人間の常識なんてクソ喰らえだ!ふははっ!!最高だ!!神になって、良かったぁーーーっ!!!」

「リアム…あのさ、それもう神様じゃなくて魔王様みたいになってるよ?大丈夫?ねぇ、僕は、今のリアムが心配だよ…はぁ…」

私達は、神として地上へ降り立った。
それは、何も人間やこの星の為の高尚な目的の為じゃない。
当然、人間の誰かの望みを叶える為でもない。

ただ、ひたすらに。

美しい尊を人混みで明るい陽射しの元、全裸にしたかった。
それだけだ。

「尊、分かってくれ。私は、人間として生きている間には、絶対に出来なかったことをしたかった!!これだけでも、神としての重い責務を背負う価値がある!」

「いやいやいや…あのね、そんな価値無いからね?僕の裸にそんな…ちょっと、リアムを誰か止めてよぉ…神様…あ、もう僕らが神様か…はぁ、もう上に戻ろうよ。雲の上なら我慢するからさ…はぁ…リアムがノンストップ過ぎて辛い」

尊が地面に崩れ落ちそうになるから、急いで正面からがっしりと抱き留める。
尊の身体が地面に着くなど、実際に汚れなくとも許されない。
こんなにも美しく気高い尊なのだから。
腕の中の柔らかい感触が最高だ。
吸い付く肌がとろける。
今すぐ吸い付きたい。

「ふぉっ…尊?立てるかい?大丈夫?」

「だいじょばないです…もう雲の上に帰りたいです…」

尊が半べそをかいている。
かわいい。美しい。
愛しい。色っぽい。
興奮する。息が上がる。
もっと見たい。もっと泣かせたい。
いや、啼かせたい。

「まだ来たばかりじゃないか。これから、お世話になった人の所を周って、今の様子を見よう。何か願いがあれば叶えてやっても良い。尊が望むなら、ここに私達専用の祠を建てさせようか」

「この格好で?!ねぇ、これで周るの?僕の願いは服と雲の上に戻ることなんだけど?リアム聞いてる?」

尊は頬を染めて散々恥ずかしがっているが、何も恥ずかしいことは無いのだ。
尊も私も、誰にも見えることは無いのだから。
そう焦る尊を見るのも楽しみの一つだが。

「ああ、そうか。分かったよ、尊…すまなかった」

私も衣服として身に纏っていた光を霧散させる。
そこに残るは裸体だ。
私も尊とお揃いで全裸になった。
私の身体は醜いけれど、尊はいつも綺麗だと褒めてくれるのだ。それが何より嬉しい。
愛しい。好きだ。想いも膨らむ。
膨らむ、膨らむ、そそり勃つ。

「ひゃっ!!り、リアム…その、目の遣り場が…」

キョロキョロと地面ばかり見つめる尊。
地面より私を見て欲しい。
そう私自身をしっかり正面から余すことなく見て欲しい。
この陽射しの中で。群衆の中で。

「これで私も同じ格好だ。尊一人に寂しい思いをさせて悪かった。これで問題無いだろう。さぁ、行こうか」

尊が、また崩れ落ちそうになる。
尊は、実は人に見られることに悦びを感じるタチだ。
自覚が無いようだが、周りに人が居ると想像するだけで感度が上がる。
今も、常に柔らかく濡れるソコから、いやらしい粘液が垂れて、ふわふわの内腿から水音が聞こえる。
今すぐ抱きたいが、せっかく地上へ来たのだから、もっともっと感度を上げて尊を悦ばせたい。
絶対に私以外に靡かないように魂にまで刻み込みたいのだ。
私のライバルは、やはり地上で生きてる人間。
ようやく、ここまで来たのだ。
神として仕事をしていて、うっかり人間に目移り…なんてされてたまるか!


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「ふふっ、懐かしいな。ここも良く二人で来た…あの日の尊も素晴らしかった」

地獄の現世巡りが敢行されている。
いつ?今だけど?

「や、恥ずかしい…」

全裸で街中を闊歩する魔王…いや、神様リアムと一応神様の僕。
うぅ…恥ずかしいよぉ。

「尊、誰にも見えないのだから安心して自由に過ごせば良い。多くの人間の願いを叶えているご褒美と思って、街を満喫しよう」

「…僕、一度も誰の願いも叶えて無いんだけど?」

「ははっ、尊の仕事は私の願いを叶えることだから、もう十分過ぎる程に働いている」

うん…そうね。
それは叶えてるでしょうね。
もう溜息しか出ない。
周りは普通に沢山の人達が歩いて会話して買い物してる。
僕らの身体に触れても通り抜けて行くから、確かに光なんだろう、僕達は。

「!!なんてことだ、まだ生きてるのか!!」

リアムの瞳が険しくなる。
その視線の先を辿ると…

「あ、タルクさん?」

大陸一の名医、タルクさんが居た。
もう、ゆうに百歳は超えている。
でも、今でも元気に往診してるから凄い。
まだ筋肉もモリモリしてるから、まだまだ死なないんじゃないかな。

「クソ…何度も死の呪いをかけたのに、何故ああも元気なのか…苦しみ抜いて死ぬ呪いも百回は重ねたというのに…いっそ神の力で殺してしまえば良いか…?」

「待って待って!それ、神の力じゃなくて、リアムの魔力でしょ?駄目だよ、神様なのに人間を殺すなんて!神様が人間に害を与えるなんて、おかしいって!」

「尊?そこにいるのは尊なのか?」

……
………?

え?

「…はい、尊ですが?」

恐る恐る振り返ると、タルクさんが立って、こちらを凝視していた。

「まさか、そんな…尊の幽霊か?死んでまで、この俺に会いに来てくれたのか?」

「いえ、違います。僕は」

ぎゅむうっ!と抱き締められた。
なんで、僕に触れるの?

「嬉しい!!やっっっっとあのクソ魔法使いから解放されたんだなっ!?尊が死んで、俺がどれ程、泣いたことか…でも、幽霊にまでなって、とうとう…俺の所に…来てくれた。遂に俺を選んでくれた。俺は幽霊相手でも問題無いから安心しろ☆流石の俺も、もうじき死ぬだろうし、そしたら二人でずっとイチャイチャ出来るぜ♡」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

ああーー、もう、恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い!!!

「ん?なんか、そっちにも何か居るような?まさか…」

「リアムがっ!リアムが居ますっ!僕らは幽霊じゃなくて、神様になったからっ!!二人で地上に降りて来ただけなんです!すぐ帰ります!」

必死にタルクさんの胸を押しやって、どうにか叫ぶけど、タルクさんは僕を離そうとしない。
貴方の大胸筋が、僕の息の根を止めようとします。
神殺しって、こういうこと?

「ふぅん、居るんだぁ?あの魔法使い。でも、そっちは全然はっきり見えないから、平気。俺、そういうのも気にしないから。声も聞こえてるけど、そんな奴に貸す耳は無い」

「いやいや、平気とかじゃなくてっ!リアムが!」

貴方を消し去ろうとしています!
どんどんと、リアムの作る魔力の渦が広がっていく。
この街全部を消し去ろうとしてるんじゃないだろうか。
まさか、地上の全てを炭にする気?

「大丈夫。全ての魔力を無効にする秘宝を身に着けてるから、アイツは俺に何も出来ないよ。勿論、俺の周りにもね」

「へぇっ?なんて?」

クスクスといたずらっぽく笑うタルクさんは、めちゃくちゃ格好良いおじいちゃんになってるから余計困る。
格好良過ぎて、全力で拒否がし切れない。
こんなに格好良いのに、なんで僕なの?
そんな疑問を他所に背後のブラックホールが拡大を続けている。

「あのクソ魔法使いが、この俺に何もしないはずが無いから、バカ高い金を出して、遥か東の国に伝わる魔法を無力にする幻の秘宝を買ってやった。お陰で無病息災、世界一の長寿になったんだぜ?ははっ」

「ーーーーーーっならば、鉄拳制裁あるのみ!!!!」

タルクさんの周りに光が散る。
リアムのパンチが当たらず弾ける。
ブラックホールは消したみたいで、ほっとした。
けど、やっぱり僕らは光の粒。
人間には直接触れない。

じゃあ、なんで僕だけ抱き締められてるの?

「ふんっ、幽霊の攻撃なんて当たるかっ!尊…君が亡くなったのを確認したのも…当然、俺だ。家族から連絡を受けてな」

少し寂しそうに笑うタルクさんの周りで、神様リアム様が何度も光となって散りまくってる。
殴る蹴るが、光の粒レベルで行われております。
ある意味、光の速さかな。

「その時、俺と繋ぐ幻の秘具を、尊の身体に付けておいた」

タルクさんの手首には、細めの赤い紐が結ばれている。ただの紐に見えるけど。
幻の秘宝とか秘具とか、そんなにあったら、もう幻じゃないんじゃない?
それに、僕の手首には何も無いけど?
そんな物があったら、とっくにリアムが消し炭にしてる。

「これで、尊の魂と俺の魂は永遠に繋がる。だから、俺が死んでも、尊の魂と離れなくて済むんだ。生まれ変わっても、俺達は必ず出会うし、今度こそ運命の恋に落ちる!!」

「あの…僕、生まれ変わらないんですけど。神様だから」

念の為、きちんと伝えておかないと。
というか、無断で秘具とか付けないでよ!

「何てことだ…ということは、俺も死んだら神になっちまうのか」

「「は?」」

諦める事なく光を散らして格闘するリアムと、僕の声が重なる。
何だろ、この人。ほんとポジティブが過ぎる。
ポジティブって、過ぎるとアホになるのかな。

「んー…まあ、それも良いな。あ、俺が死んだら尊の隣に眠ることになってるから。あのクソゲス魔法使いと一緒はちょっと嫌だけど、アレを引き離して尊の隣なら百歩譲って良いかなって。家族の了承も得たし」

?ねぇ、何したの?
僕らの子供たち…そんなことしないって信じてたのに。
お金?そんなにお金に困って無いじゃない。

隣の魔王様がヤバいことになってるんですよー。ぐすん。

「ゆ、許せん…!!!こうなれば、この地の全てを灰にする!!もはや子孫など関係無い!私達二人の永遠の眠りを妨げるなど、万死に値する!!!」

「待って!リアム、お願いだから!」

「バーカ!バーカ!!先に死んだら、後はこっちの思い通りなんだよ、この腐れ魔法使いが!大陸一のお医者様の力を思い知ったか!!ハーーっハッハッハ!!」

高笑いするタルクさんを押し退けて、リアムのところへ駆ける。
両手を天に伸ばし、完全に闇に染まったリアムの瞳は淀み荒み、濁って僕さえも見えていない。

「きっと、身体の弱い末孫の為に、仕方無かったんだよ!タルクさんに診てもらいたいって言ってたもの!ね?そうでしょ?タルクさん!」

「さぁ?どうだったかな。そんなことより、尊と俺は離れちゃいけないんだから、こっち来いよ。もはや魂の伴侶って奴だな」

リアムのこめかみだけでなく、首元までビキビキと血管が浮き出て、その透き通った美しい瞳まで、怒りに燃えて真っ赤に充血してる。
だめだ、これはもう僕の声も届かない。

「リアム!僕が愛してるのはリアムだけだよ!ねぇ、聞いて?リアム!リアムーーっ!!」

その手から、巨大な渦が離れて空へと高く高く浮かび上がっていく。
青い空に、見る間に黒く重い雲が広がっていく。

「やめてぇーーーっ!!!リアムーー!っ!!」

僕は無我夢中で、リアムに向かって思い切り飛び付いた。
全裸なことなんて気にしていられない。
リアムの首に腕を回してコアラみたいに抱き着いて、その唇に、ぶつかるように齧りつく。
リアムの虚ろな瞳孔が、僅かに揺れた気がした。
そのまま、舌を押し入れようとして、僕の限界が来た。
僕は非力で、鈍臭い。
いつだって、何をやっても上手くいかない。

「ひああっ!!!!」

ずるっと滑って、そのまま真下へ落下した。
真下へ。
そう、真下へ。

「あがあああっっ!!!??」

結果、直撃した。
何がって、ナニが。
え、何で勃ち上がっていらっしゃったんですか?

結局、タルクさんの目の前で、僕は自分からリアムをずっぷり咥え込むことになった。

「…尊…?」

リアムが、ゆっくりと視線を下げて、瀕死の僕と目が合う。
リアムにしがみつく事しか出来ない非力な僕。

「リアムっ…たすけ…て」

淀んで何も見ていなかったリアムの瞳に光が戻り、頭上の暗雲は一気に立ち消えた。
僕の全身を眩しい程の光が包む。

「尊っ?!大丈夫か?あぁ、なんてことだ。こんなに震えて可哀想に…これ程、私を求めてくれていたなんて…な?クソ医者もどき」

僕をぐいっと抱き締めて、悪い顔でタルクさんに向けてニヤリと笑うリアムに胸とアソコがキュン♡
違う違う。
早く抜いてよ!

「な、た、尊?何してんだよ、俺のところへ戻って来いよ。俺が…俺が守るから」

タルクさんの声が震えてる。
彼の気持ちは、長年の関係で十分わかってる。
分かってた。
けど、やっぱりごめんなさい、タルクさん。

「ふははっ、見て分からないのか?尊は、私なしではいられないのだ。ひと時もな」

「ふざけるなっ!!お前が、尊を脅してるのは知ってるんだからなっ!!この悪魔!!って、おい!どこ行くんだよ!」

リアムが、僕を大きく揺すりながら、ゆっくりと浮かぶ。
上下に揺すらないで!もう声、我慢出来ないから!

「私達は神として忙しい身だ。もう天上へ戻らなくてはならない。私達は、神!だからな。ただの人間のお前とは違うのだ…愚かな人間よ、身の程を弁えろ」

「はんっ!俺も死んだら、必ず尊のところに行くんだからな!覚えておけよ!この悪魔!クソ!降りて来い!」

やってはいけないポーズを空に向けて連発し、真っ赤になって怒鳴って、周囲から白い目で見られてる大陸一のお医者様。
対して、僕を思う存分、タルクさんの目の前で中に浮かびズンズンと犯して高笑う元世界一の魔法使い様、兼、現神様。

「はーっはっはっはっ!!二度と会うことも無いな!!尊の全ては永遠に私のものだ。お前には絶対に、一片たりとも渡さん!!」

「くそがぁぁあああああーーーーっ!!!!」

「ああんっ!やらっ、リアムっ、ふかいぃっ!」

阿鼻叫喚、酒池肉林、我田引水、あとなんだっけ。
よく分からない四字熟語ばっかり思い浮かぶ。


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「はぁ…リアム…」

「…はぁ、尊…」

雲の上へと戻って来た。
あんなゲスと同じ空気を吸うなど耐えられない。
しかも、尊を抱きしめるなど、あってはならないし、許せない。

「二度と地上に降りないことにしよう」

「うっ、うん!賛成!僕も今そう思ってた!」

今の尊は、普通の衣服を身に着けている。
あれからひとしきり愛し合った私達は、大切な話し合いをしている。
長く一緒に居ると、つい会話を後回しにしがちだが、そうするとお互いに齟齬が生じる。
これが、徐々に膨らんで、気付けば取り返しがつかなくなるのが一番恐ろしい。
私が一番恐ろしいのは、尊の愛を失うことだ。

「良かった…尊…ありがとう」

「うん?なにが?えっと、僕、リアムに謝らないと」

尊が私に頭をさげる。
そんなことする必要ないのに。

「僕が、長年ちゃんと断り切れなかったから、タルクさんがあんなことまでして…本当にごめんね。でも、僕が愛してるのは、本当にリアム唯一人だから…愛してる、リアム」

涙ぐんで私の手を優しく、力強く握って訴えかける尊。
尊い。
神を超えた。

「尊は全く悪く無い。それはわかってる。尊が魅力的過ぎるから仕方ないことなんだと分かっているんだ。だが、私は奴を許さない」

「え?どうするの?まさか、本当に殺…」

「ははっ、尊?私は神だ。決して人間を殺したりしない。あれは言葉の綾だ」

出来るだけ優しく微笑むよう最深の注意を払う。
尊は、私を見て、心からほっとしたように笑う。
かわいい。
かわいいが崩壊する。

「アイツは、ああ見えて優秀だ。だから、必ず奴を必要とする場所があるはず。私は神として、その手助けをしてやろうと思う。神は個人的な恨みなどで人間に悪さはしない。そうだろう?尊」

「うん、うん!そうだよね。流石はリアム!僕、リアムのそういう所、本当に尊敬してるんだ!格好良いし、優しいし、頭も良くて…ほんとに…好き♡」

デレデレと鼻の下が伸びるが、なんとか、きりっとした顔面を保つ。
格好良いと言われたい。

「さあ、尊も疲れただろう。尊の好きな寝台と温かいミルク、それにお気に入りの本もある。ゆっくり過ごしておいで。私は神としての仕事をしておくから」

「はぁーーい!ありがとう、リアム♡おやすみ♡」

尊が私の頬にキスを落として、寝台に滑り込むと、コロンコロンと愛らしく転がり、満喫すると、スヤスヤと寝始めた。
神なのに寝る尊、尊い。
かわいい。
純粋。
好き。ただ好き。

「よし、害虫駆除だ」

地上を見れば、あのクソが地面をノソノソと歩いていた。
見るだけで虫酸が走る。
クソ医者の近くを通る人間の前に、果物の皮を魔法で敷く。あたり一面に。
ただの偶然だ。
その果物の皮で滑った人間の持つ鍬が、クソ医者の手首に偶然当たり、あの赤い紐は切れた。
なんて偶然もあるもんだ。
クソが、何かこちらに向けて叫んでる。
神に唾を吐く奴、本当に居た。
地獄へ堕ちろ。

そのまま、異世界の神と交信する。
それは、神にならなければ関わることの出来ない世界。

「…では、それでお願い致します」

「はぁ、本当にいいんですな?そのような…」

「もちろん。間違いなく、アレは、そちらの役に立ちますから」

「左様ですか…?まあ…では、ありがたく…」

こちらに罵詈雑言を叫んでいたクソ医者の足元に大きな黒い穴が開く。
これは魔法なんかじゃない。
異世界の神の意志、つまりは自然災害みたいなものだ。
流石の魔法を防ぐ秘宝とやらも敵わない。

「こちらを頂いて行きますね」

「どうぞ。絶対に返品不可で。死後も、そちらで必ず管理して下さい。こちらへ戻すことの無いよう、くれぐれもお願いします」

「はぁ…善処します」

わあわあと口汚く叫びながら底の見えない穴に吸い込まれたクソは、そのまま異世界へと旅立った。

地上が静かになった。
空は青く澄み渡っている。
晴れ晴れとした心持ちで人間の様子を観察する。
誰も彼も、爽やかな好人物に思えるから不思議だ。

「おぉ、あれに見える青年が、名医になる素質を持っている。成長する為の神の加護を与えよう。あぁ、ついでに末孫の病気は回復魔法をかけておいてやろう」

尊が孫を心配して地上へ行くと言い出すと困る。
さらりっと魔法をかけて回復を見届ける。
今までは、大した病気でもないと気にも留めなかったが、こうなっては放ってはおけない。
これで全て解決だ。

あの異世界は、尊が昔、生きていた世界。
神となった私は、あの世界の神と通信出来るまでとなった。
そこへ、あのクソ医者を送り込んでやった。
尊が昔に吸っていた空気を吸えるのだから本望だろう。

あのジジイは、異世界へ放り投げられて、あっちで死ぬ。
勿論、忌々しい紐は切ったが、それでも油断出来ない。
だからこそ死後のことまで、あちらの神へ頼んだのだ。これで万事解決。


「んー…リアム?どうしたの?何してるの?」

むにゃむにゃと眠い目をこすりながら、尊が私の隣へとやって来た。
かわいいを破壊してる。破壊神だ。

「今は、神としての仕事をしていた。あそこに見える青年は医者を志している立派な人間だ。神の加護を与えて成長を促している。あと、末孫のミルの病気は完全回復させたから、もう問題無い。他にも、数多の神への願いを聞いていた。私は、こうして人々の願いを叶えることに喜びが止まらない…神とは素晴らしい使命だと実感していたところだ」

「リアム…格好良い♡やっぱりリアムは、僕の好きな、優しくて紳士で何でも出来ちゃう素敵な人だなぁ♡それに、ちゃんと神として、そこまで皆の幸せを考えているんだもの。流石だなぁ…僕なんて、皆の為に何も出来ないから…」

それは違うと首を振ると、尊は花が綻ぶように笑う。
むしろ、今の笑みで地上の花が咲いた。

「リアムの、そうやって僕をいつでも慰めてくれるところも大好きだよ…ちゅ」

尊から唇に口吻をされた。
恥ずかしそうに、でも私を好きでたまらないというように。
愛情を込めて。

よし、全ての罪人を釈放しよう。
いつまでも牢に閉じ込めておくなんて可哀想だ。

「尊…私のことが好きか?」

「リアム♡好き、好き、大好き♡」

尊の瞳が♡に見えるのは、見間違いじゃない。
一定時間、私と交わらなければ、私の精を強く求める身体にしたのだから。
神としての尊を創り上げる時に。
まさに、ひと時も私無しでは居られない、というやつだ。

「そうか…尊、私のココを見てくれないか。少し痛いんだ」

既に硬く張り詰めたソコを服の中から出して、美しい尊の眼前に晒す。
瞳を♡にした尊が、顔を近付けてフンフンと匂いを嗅ぐ。

「リアムの匂いが、あんまりしないね。僕、リアムの匂いが好きなのに…」

少し寂しそうにする尊に、増々張り詰める。
限界まで太さを増していく。

「はぁっ…尊、少し刺激してみてくれないか?そうすると、匂いも出るのかもしれない」

「刺激?…うん、試してみる♡」

瞳が♡の尊は素直に私の竿に顔を近付けて、そのままぺろりと舐め上げた。
ビクンと大きく竿が揺れた。

「いっ、いたい?大丈夫?」

「ふっ、ふっ、尊っ、とても良い!もっと刺激してみてくれ」

恥ずかしそうに根本に手を添えて、ペロペロと下から上へと小さな舌で舐め始める。
時折、括れや先端から垂れる液体もチュウと吸い上げられる。

「はんっ、いいっ、尊っ、もう」

「ひはふっ♡らひれっ♡」

私は耐えきれず、精を尊の口へと放出した。
尊の小さな口や顔が白濁まみれになる。
その姿に、さらに欲が増す。

「んっ、リアムのおいし♡もっとちょーだい♡」

口の周りや顔に飛んだモノもペロペロと舐め取り、美味しそうに全て飲み込む尊。
本当に神になって良かった。
こんな尊を見られるなんて、最高どころか、幸福の極みだ。

「下の口も、上の口もリアムでいっぱいにして♡」

小さな口を目一杯開いて、私の先端にしゃぶりつく尊。
そのまま、んちゅんちゅ、と音を立てながら頭を上下に動かす。
竿も両手で擦り上げられ、その手の柔らかさに完敗。

「ああっ♡尊っ、そんなに積極的な♡」

「んぶっ、ひはふ♡んぐっ」

私のモノを頬に咥え込みながら、フリフリと尻を振る尊。
きっとソコは、もう涎を垂らして私を待っているのだろう。
想像するだけで、破裂する。

「ああっ!すまない、尊っ」

ビュルビュルと、全く衰えない勢いで尊の口内へ注ぐ。
その多量の白濁を零さないよう吸い付いて、尊がゴクゴクと飲み干す。
最後の一滴まで、ジュッと先端を吸って飲み込む。

「ふあっ♡おいひかった♡今度は、こっちにも、ちょーだい♡」

自分から両脚を開いて、私の眼前にハクハクといやらしく収縮するソコを見せる。
涎どころか大洪水だ。

「はやくっ、リアムぅ♡ここに太いの挿れて、ナカたくさんゴリゴリして、たくさんビュービュー出して♡好き♡」

まだ尊の瞳は♡だ。
私の精液が、まだまだ足りないのだ。
この設定、神だな。

「尊、いいのかい?私は、ゆっくり優しくしたいのだが…」

尊のソコへ、先端を吸い付かせる。
チュウ、と凄まじい吸引力で私を求める。
一刻も早く入りたい。

「はんっ♡リアムっ、激しくしていいからっ!早く僕を天国に連れてって♡」

ここは、神の国だから、恐らく天国だ。
ということは、尊は私とずっとここに居たいと心から強く願っているのだ。
こうして永遠に睦み合って。
私は尊の願いを叶える。神だから。

「勿論だ、尊。いつでも、何度でも尊の願いは叶える」

更に少し奥まで進むと、人間の時よりも遥かに肥大化した膨らみに出会う。
もはや尊の握りこぶし大はある。
私が、そうしたのだけれども。

「あんっ!そこぉっ!」

その大きな膨らみを、ごりゅんっ!と押し潰す。
尊の屹立からも、ピュルピュルと白濁が飛び散る。
ガクガクと揺れる尊。
美しい。ずっと見ていたい。

「尊、大丈夫か?ココが辛いのか?」

何度も何度も、その大きな膨らみを押し潰す。
その度に、尊から白濁が放出される。
尊も、際限なく射精出来る仕様にしてある。
この姿がずっと見られると思うと、本当に神とは素晴らしい。

「こんなに腫れてしまって…はっ、心配だよ、尊、はあっ!」

ズチュンっ!と最奥へと一気に突き入れる。
尊が声も出ずに達する。
ガックンガックンと大きく揺れる身体をしっかり抱き留めて、そのまま大きく速く、俊敏に動く。
泡立つ程に激しく、大きな音を立てて膨らみもゴリュゴリュと押し潰しながら。

「まだ出ないようだ…すまない、尊。もうしばらく待っていて欲しいっ、はぁっ、最高っ」

私の方は、当分出ない仕様にした。
その方が尊が求めてくれるから。

「りあ…むっ、ああんっ!たくさんっ、んあっ、だしてぇっ、ふあああっ!!」

乳首を吸えば、さらにキュウキュウと締め付ける。
私を離すまいと吸い付いて、ジュウジュウと溶かしてくる。
このまま溶かされたい。

「くっ、尊っ、そんなに締め付けないでっ、はぁっ」

最奥の更に奥、私が創った子宮まで届かせる。
ジュプジュプと最速で腰を振りつつ、ジュプンっと入口へ侵入する。
尊の瞳が、白目になる。
もはや声は出ない。

「尊っ、尊っ、ココへ出して良いかいっ?この子宮に、私の精液をたっぷり出していいかい?」

人間の時には、子供が出来たけれど、もう私達には子供は出来ない。
子育てという幸福は生きていた時に十分に味わった。
これからは、何度ココで吐き出しても子が出来ない喜びを味わいたい。
子供に尊を取られる寂しさも、味わわずに済む。
最高過ぎる。

「出すよ?ココへ、たくさん注ぐから、飲んで」

子宮の壁に先端をグリグリと押し付けて、そのままビュルビュルと精を吐き出す。
その熱で、また尊がガックンガックンと痙攣する。

「尊?大丈夫?辛いか?もう、やめようか?」

虚ろだった尊の瞳が、ようやく私を見つめる。

「らいろぶ…♡もっと、りあむ、ちょーらい♡しきゅうの奥に、いっぱい飲ましぇてぇ♡」

そう。まだまだ足りないはず。
私の身体に腕や足を巻き付けて、ぎゅうぎゅうと私に抱き着いてくる尊。

「いいのか?尊…意識を飛ばしても、この記憶は尊に、しっかり残るが…」

そう。意識を飛ばしても、この会話も行為も、その全てを尊が覚えている仕様にした。
後から恥ずかしがるのが見たい。

「いいからあっ、はやくリアムのっ、大っきいおちんちん動かしてぇっ!ぼくの子宮、ぜんぶっガンガン犯してほしいの♡リアムのせいし、ちょーだい♡」

そう叫びながら自ら腰を動かす尊。
眼福。
恥ずかしがり屋で控え目な尊が、こんな大胆な発言をするなんて初めてだ。
最が高を超えていく。

「…そこまで尊が言うならば仕方ない。尊、覚悟してくれ」

「うんっ♡奥どちゅどちゅ突いて♡リアムの濃い精子、早く飲ませて♡」

尊に請われるがまま、私は激しく強く、思う様、尊を貪った。
だが、私が精を吐き出さなければ、いつまでも尊は私を求めるのだ。
これは、私と尊の歴史上でも、一二を争う幸福。

「りあむぅっ、もっとぉ、やら、ぬかないれぇ」

私が抜こうとすれば、必死に抱き着いて私を深く咥え込む。
吸い付きも変わらない。

「だが、私は神としての仕事をしなくては…」

「じゃあ、いれたまんまで、おシゴトしてぇっ?んんっ♡おねがいっ」

私は例の馬に乗り、尊を抱き上げる。
自重で深く深く子宮の奥まで入り込み、そのまま雲の下を覗く。

「尊、良いのか?こんな姿では雲の下から、もしかしたら誰かに見られるかもしれない」

尊は涎を垂らして声は出ないが、更にぎゅうぎゅうと締め付けるソコで、感じているのが分かる。
見られるかもしれないと思うだけで、こんなに感じてしまう尊が愛しくて欲がおさまらない。

「乳首まで、こんなに腫らしてしまって。舐めて治すから、胸を反らせて」

突き上げながら、尊のぷっくりと腫れ上がった乳首をプチュウ、と押し潰し、思う存分舐め尽くす。
尊の屹立から白濁がピュウピュウと出ているから、尊もコレが好きだと分かる。

「上手だ。ちゃんと両方舐めてあげよう」

左右均等にチュパチュパと舐めて弄って、同時に下から突き上げる。
尊は、痙攣しっぱなしだ。
人間の時には尊の身体を案じて出来なかったことが、今はいくらでも出来る。
なにせ、神は傷付かないし、疲れないし、当然不死だ。

「美味しいよ、尊。このまま子宮に出すよ?いいかい?尊のかわいい子宮に、子種をたっぷり注ぐぞ」

痙攣して潮を噴く尊を、更にガクガクと揺らしてナカを味わう。
子宮が私の精を求めて吸い付く。
狭いソコを、ズボズボと遠慮なく太い先端で犯し、最奥へと精を叩き込む。
尊の涙や涎まみれの顔を舐めて綺麗にする。
口が閉じない尊も、美しい。

「まだまだ、足りないだろう?大丈夫、私は何度でも尊に飲ませてあげられるから、何度でも求めて良いんだよ」

「はあっ、はぁっ…りあむぅっ、もっとぉっ♡」

大量の潮を噴いてガクガク揺れていたが、すぐ意識を戻し、私に強請る。もっともっとと、離れない。
この愛らしいお腹がぷっくりと膨らむまで注がねば、尊は止まらない。

「全て私に任せて、尊は私だけを感じて。そうすれば世界は常に平和だ」

眼下では、釈放された罪人共が民に襲いかかるところだ。
なんと愚かな。せっかく自由にしてやったのに。
そんなことは私の世界では許さない。
愚かな罪人など、一生牢に入っていれば良いのだ。

チョチョイと罪人を転ばせて捕縛の手伝いをする。
助かった民が神に祈りを捧げる。

神の仕事は、こんなに簡単なのに崇拝される。
なんと良い職業。

私の腕の中で、永遠に私を求めて喘ぎ続ける尊。
よし、宇宙一平和な世界を目指そう。

私は愛する尊に、そう誓った。
全ては尊の為に。




追記 神の悪戯 終わり
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