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第一章
異世界転移?
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僕は、恐る恐る、瞑った目を開けた。
ビルから飛び降りて死んだはずの僕が、なぜか目を開けたんだ。
「えっ?生きてる?」
思わず、ガバッと体を起こした。
身体をペタペタと触るが、どこも怪我もしてない。
「嘘だろ…」
あんなに勇気を振り絞って、ようやく辛い人生にピリオドを打ったのに。
「神様のバカヤロウ…なんで僕だけ、こんな…ん?」
そこで、僕は、やっと異変に気が付いた。
「ここ…どこだよ」
鬱蒼とした真っ暗な森?の中。
他に表現の仕様が無い。
周りは木、木、木…
そして無情に僕を打ち付ける強すぎる雨、雨、ついでに強風。
豪雨が、地面に座り込んだまま呆けた僕の顔や体を、これでもかと打つ。
「いたっ、いたい、冷たい…夢じゃ、ない…」
周りに人なんて影も形もない。
ビルどころか建物もアスファルトも無い。
僕の荷物なんて、勿論無い。
ゴロゴロいってる恐ろしい雷雲と、雨、雨、雨…
地面は、降りしきる雨と土で泥だらけ。
暗い森の中、一人泥の中に座り込んだ泥だらけの僕。
一体、ここはどこなんだ?
なんで、こんなところに?
死んだつもりだったのに、僕は何とかして生きなきゃ、と強く思った。
「だれかー!!!誰か、いませんかー!!!すみませーん!!ヘルプーー!!」
とりあえず叫んでみる。
が、当然のように誰も返事してくれない。
「なんだよここ…マジで意味わかんないよ…流行りの異世界転移とかなら、チートとか、もっとラクで楽しいはずだろ…?なんだよ、嵐の夜に泥だらけって」
もはや、笑うしかない。
僕は、どこまでいっても、こんな役回りなんだ。
「なんだよっ!なんで、こんな状態なんだよ!どうせ異世界行くなら、イケメンにしてくれよ!周りに誰もいないし、このまま死んだら、結局同じじゃねーか!!!」
神様なんて、僕には存在しない。
今までだって、助けてもらったことなんて一度も無かった。
これは助けじゃなくて、神様からの嫌がらせだ。
「どうせなら、どうせなら、僕だけを愛してくれる運命の人に会わせてくれよーーー!!!神様の、バカヤロー!!!」
その時、雷がすぐ近くに落ちた。
多分、神様をバカにした罰だと思う。
僕はあまりの轟音に驚いて、どしゃっと泥の中に仰向けに倒れ込んで、ちびってしまった。
涙も溢れ出す。
雨に打たれて、身体はどんどん冷えていく。
どうにか泥の中から、ずるずると身体を起こし立ち上がる。
「うっ、ふぇっ、ぐすっ、だれかぁ…誰か、助けてよ…神様、ごめんなさいぃー、お願いします。命だけは、命だけは助けてください…だれかーーっ!!ぐすっ」
泣きながら神様に命乞いをしていると、雷が落ちた木の背後から、馬を連れた大きな人が現れた。
「た、たすけて…」
その人は木の影に隠れて、こちらの様子をこっそり観察しているようだった。
頭から真っ黒い服を着ているのか、顔さえ全く見えない。
真っ暗な森の中だから、それ以上分からない。
僕と同じで、だいぶ全身が泥で汚れている。
はっきり言って怪しさしか無い。
普段なら、絶対話しかけないタイプ。
でも、このチャンスを逃したら僕は死ぬかもしれない。
どうしよう、悪い人だったら…と不安になりながらも、近付く。
いざとなったら逃げ出す心の準備もしながら、恐る恐るその人に話しかける。
「あっ、あのっ!」
相手は、ビクッと体を大きく揺らした。
思わず僕もビビる。
こわいよー、こわいよー。
「あっ、あの、ビックリさせてごめんなさい。僕、気がついたらここにいて。どうしたらいいのか分からないんです。助けてもらうこと、出来ますか?あのっ、えと、聞こえてますか?」
僕は命がかかってるから、大雨の音に負けないように大声で話しかけるが、相手からの返事は無い。
大丈夫だろうか…まさか、言葉が通じてない?
それか、急に殺されたり、いや、まさか、そんな…でも…
色んな不安が渦巻いて、僕はやっぱり逃げ出そうかと考え始めるが、逃げる先も何も分からない。
「神の子…」
低く呟くような声が聞こえた気がした。
「え?なんて?なんですか?」
僕は、大事な情報を聞き逃してしまったと、もう一歩近づいて距離を詰めると相手は一歩下がる。
え、嫌われてる…?
この容姿のせい…?太ってるから?
でも、このままじゃ、僕は、僕は…
「にっ逃げないで!!!お願い!あなたが居なくなったら、僕死んじゃうから!!何でもするから、助けて下さい!!」
土砂降りの中、もう雨か涙か鼻水か、よく分からないものを流しながら、ひたすら頼み込む。
こんな泥だらけのブサイクに頼まれても迷惑だろうけど、今の頼りはこの人しか居ないんだ。
「…分かりました。ひとまず、雨宿りをしましょう」
良かった!言葉は通じるみたい!
僕はずぶ濡れの胸をほっと撫で下ろした。
その人に連れられて、滑る泥に足を取られながら森の中をしばらく歩くと、ようやく一つの洞窟を見つけた。
割と中は広い洞窟で、立って歩けるくらいの高さもあった。
これで雨風を凌ぐことは出来そうだ。
彼の連れていた馬も入口近くの岩に手綱を縛り、雨風に当たらないよう休ませている。
まだまだ、雨は強く降り続いていて、びしょぬれの体はすっかり冷えきっていた。
「ハックヒョン!」
変なくしゃみも出た。
僕のくしゃみを聞いて、慌ててその大柄な人は、洞窟の奥から枯れ枝や枯葉を集めて来て火を着けてくれた。
案外、優しい人なのかもしれない。
なんか、魔法?みたいな感じに火が着いたけど…気のせいかな。
それに、なんだか厚めのマットみたいなものまで、何も無い空間から出したように見えたんだけど。
うん、気のせいか。
疲れてるなー、僕。
そりゃ、こんなに色んな事が起きたら疲れるよな。
とりあえず、図々しく火の近くに行って暖を取る。
僕って、こんなに図々しかったっけ?
「あったかーい」
焚き火は、本当に暖かくて疲れた心も冷え切った身体もじんわりと温めてくれた。
ふと、僕のことをじっと見ている視線に気づく。
なんで、そんなに離れてるんだろう。
そう考えて思い当たる。
「あっごめんなさい!僕だけ焚き火を占領しちゃって!あなたが火を起こしてくれたのに、ほんとにごめんなさい!」
慌てて、火から離れて謝る。
なんで気付かないんだ、僕は。
こんなだから、クズだ、ノロマだと言われるんだ。
「…いえっ、どうぞ、お使い下さい。私は端におりますのでお気遣いなく」
そう言って、洞窟の入口近くに繋がれた馬のところへと向かう。
「いやいやいや!そっちは寒いですよ!こっちで一緒にあったまりましょう!!!」
慌てて彼の袖を掴むと、水が滴る程にびしょぬれだった。
僕も彼も服のまま水浴びしたばかりのように、ずぶ濡れだ。
「うわあ!びしょびしょですよ!ちょっと、これ脱がないと死んじゃいますって!」
急いで黒い上着?を脱がそうとすると、ビクッとして、その上着を掴む。
フードだってびしょ濡れなのに、一向に下ろさない。
「いえ…その、私は…と、とても醜いのです。神子様…あなた様のような方に、お見せできません。このままで平気ですので、どうぞ私のことは放っておいて下さい」
なんだそれ?この人、何を言ってんの?
「醜いとか、今は関係ないでしょ!このままじゃ風邪ひくし!最悪、死んじゃうよ?!見た目とか、どうでもいいじゃん!ほら、いいから脱ぐ!」
僕は、異世界に来たからなのか、この異常事態にやたらに興奮状態でハイテンションだった。
こんなに砕けて誰かと話したのも、家族以外では初めてだったかもしれない。
気持ちはオカン。
無理無理、背の高い彼の上着を引っ張って脱がせる。
びしゃびしゃのフードがするっと頭から落ちると、そこには…世にも美しい男の人がいた。
ビルから飛び降りて死んだはずの僕が、なぜか目を開けたんだ。
「えっ?生きてる?」
思わず、ガバッと体を起こした。
身体をペタペタと触るが、どこも怪我もしてない。
「嘘だろ…」
あんなに勇気を振り絞って、ようやく辛い人生にピリオドを打ったのに。
「神様のバカヤロウ…なんで僕だけ、こんな…ん?」
そこで、僕は、やっと異変に気が付いた。
「ここ…どこだよ」
鬱蒼とした真っ暗な森?の中。
他に表現の仕様が無い。
周りは木、木、木…
そして無情に僕を打ち付ける強すぎる雨、雨、ついでに強風。
豪雨が、地面に座り込んだまま呆けた僕の顔や体を、これでもかと打つ。
「いたっ、いたい、冷たい…夢じゃ、ない…」
周りに人なんて影も形もない。
ビルどころか建物もアスファルトも無い。
僕の荷物なんて、勿論無い。
ゴロゴロいってる恐ろしい雷雲と、雨、雨、雨…
地面は、降りしきる雨と土で泥だらけ。
暗い森の中、一人泥の中に座り込んだ泥だらけの僕。
一体、ここはどこなんだ?
なんで、こんなところに?
死んだつもりだったのに、僕は何とかして生きなきゃ、と強く思った。
「だれかー!!!誰か、いませんかー!!!すみませーん!!ヘルプーー!!」
とりあえず叫んでみる。
が、当然のように誰も返事してくれない。
「なんだよここ…マジで意味わかんないよ…流行りの異世界転移とかなら、チートとか、もっとラクで楽しいはずだろ…?なんだよ、嵐の夜に泥だらけって」
もはや、笑うしかない。
僕は、どこまでいっても、こんな役回りなんだ。
「なんだよっ!なんで、こんな状態なんだよ!どうせ異世界行くなら、イケメンにしてくれよ!周りに誰もいないし、このまま死んだら、結局同じじゃねーか!!!」
神様なんて、僕には存在しない。
今までだって、助けてもらったことなんて一度も無かった。
これは助けじゃなくて、神様からの嫌がらせだ。
「どうせなら、どうせなら、僕だけを愛してくれる運命の人に会わせてくれよーーー!!!神様の、バカヤロー!!!」
その時、雷がすぐ近くに落ちた。
多分、神様をバカにした罰だと思う。
僕はあまりの轟音に驚いて、どしゃっと泥の中に仰向けに倒れ込んで、ちびってしまった。
涙も溢れ出す。
雨に打たれて、身体はどんどん冷えていく。
どうにか泥の中から、ずるずると身体を起こし立ち上がる。
「うっ、ふぇっ、ぐすっ、だれかぁ…誰か、助けてよ…神様、ごめんなさいぃー、お願いします。命だけは、命だけは助けてください…だれかーーっ!!ぐすっ」
泣きながら神様に命乞いをしていると、雷が落ちた木の背後から、馬を連れた大きな人が現れた。
「た、たすけて…」
その人は木の影に隠れて、こちらの様子をこっそり観察しているようだった。
頭から真っ黒い服を着ているのか、顔さえ全く見えない。
真っ暗な森の中だから、それ以上分からない。
僕と同じで、だいぶ全身が泥で汚れている。
はっきり言って怪しさしか無い。
普段なら、絶対話しかけないタイプ。
でも、このチャンスを逃したら僕は死ぬかもしれない。
どうしよう、悪い人だったら…と不安になりながらも、近付く。
いざとなったら逃げ出す心の準備もしながら、恐る恐るその人に話しかける。
「あっ、あのっ!」
相手は、ビクッと体を大きく揺らした。
思わず僕もビビる。
こわいよー、こわいよー。
「あっ、あの、ビックリさせてごめんなさい。僕、気がついたらここにいて。どうしたらいいのか分からないんです。助けてもらうこと、出来ますか?あのっ、えと、聞こえてますか?」
僕は命がかかってるから、大雨の音に負けないように大声で話しかけるが、相手からの返事は無い。
大丈夫だろうか…まさか、言葉が通じてない?
それか、急に殺されたり、いや、まさか、そんな…でも…
色んな不安が渦巻いて、僕はやっぱり逃げ出そうかと考え始めるが、逃げる先も何も分からない。
「神の子…」
低く呟くような声が聞こえた気がした。
「え?なんて?なんですか?」
僕は、大事な情報を聞き逃してしまったと、もう一歩近づいて距離を詰めると相手は一歩下がる。
え、嫌われてる…?
この容姿のせい…?太ってるから?
でも、このままじゃ、僕は、僕は…
「にっ逃げないで!!!お願い!あなたが居なくなったら、僕死んじゃうから!!何でもするから、助けて下さい!!」
土砂降りの中、もう雨か涙か鼻水か、よく分からないものを流しながら、ひたすら頼み込む。
こんな泥だらけのブサイクに頼まれても迷惑だろうけど、今の頼りはこの人しか居ないんだ。
「…分かりました。ひとまず、雨宿りをしましょう」
良かった!言葉は通じるみたい!
僕はずぶ濡れの胸をほっと撫で下ろした。
その人に連れられて、滑る泥に足を取られながら森の中をしばらく歩くと、ようやく一つの洞窟を見つけた。
割と中は広い洞窟で、立って歩けるくらいの高さもあった。
これで雨風を凌ぐことは出来そうだ。
彼の連れていた馬も入口近くの岩に手綱を縛り、雨風に当たらないよう休ませている。
まだまだ、雨は強く降り続いていて、びしょぬれの体はすっかり冷えきっていた。
「ハックヒョン!」
変なくしゃみも出た。
僕のくしゃみを聞いて、慌ててその大柄な人は、洞窟の奥から枯れ枝や枯葉を集めて来て火を着けてくれた。
案外、優しい人なのかもしれない。
なんか、魔法?みたいな感じに火が着いたけど…気のせいかな。
それに、なんだか厚めのマットみたいなものまで、何も無い空間から出したように見えたんだけど。
うん、気のせいか。
疲れてるなー、僕。
そりゃ、こんなに色んな事が起きたら疲れるよな。
とりあえず、図々しく火の近くに行って暖を取る。
僕って、こんなに図々しかったっけ?
「あったかーい」
焚き火は、本当に暖かくて疲れた心も冷え切った身体もじんわりと温めてくれた。
ふと、僕のことをじっと見ている視線に気づく。
なんで、そんなに離れてるんだろう。
そう考えて思い当たる。
「あっごめんなさい!僕だけ焚き火を占領しちゃって!あなたが火を起こしてくれたのに、ほんとにごめんなさい!」
慌てて、火から離れて謝る。
なんで気付かないんだ、僕は。
こんなだから、クズだ、ノロマだと言われるんだ。
「…いえっ、どうぞ、お使い下さい。私は端におりますのでお気遣いなく」
そう言って、洞窟の入口近くに繋がれた馬のところへと向かう。
「いやいやいや!そっちは寒いですよ!こっちで一緒にあったまりましょう!!!」
慌てて彼の袖を掴むと、水が滴る程にびしょぬれだった。
僕も彼も服のまま水浴びしたばかりのように、ずぶ濡れだ。
「うわあ!びしょびしょですよ!ちょっと、これ脱がないと死んじゃいますって!」
急いで黒い上着?を脱がそうとすると、ビクッとして、その上着を掴む。
フードだってびしょ濡れなのに、一向に下ろさない。
「いえ…その、私は…と、とても醜いのです。神子様…あなた様のような方に、お見せできません。このままで平気ですので、どうぞ私のことは放っておいて下さい」
なんだそれ?この人、何を言ってんの?
「醜いとか、今は関係ないでしょ!このままじゃ風邪ひくし!最悪、死んじゃうよ?!見た目とか、どうでもいいじゃん!ほら、いいから脱ぐ!」
僕は、異世界に来たからなのか、この異常事態にやたらに興奮状態でハイテンションだった。
こんなに砕けて誰かと話したのも、家族以外では初めてだったかもしれない。
気持ちはオカン。
無理無理、背の高い彼の上着を引っ張って脱がせる。
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