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1話 告白
しおりを挟む「はあ~~……」
俺、ユウはスマホのトーク画面を眺めて溜息をつく。そこには、「今から会いたい」「ねぇ」「起きてよ」……そんな文章が、連続して送信されて来ている。
こっちはバイト終わりで疲れてるっつーのに……てか今何時だよ夜中だぞ。この男、結構上手いしいいと思ったんだけどな。所詮「セフレ」の関係だと言うのにあんまり面倒くさいと困る。俺は、そっとそいつのアカウントをブロックした。
「……うう、ほんと最近遊べるやついねーな。女抱くのも飽きた、かといって俺が抱かれたいと思うような男がなかなか見つからない、見つかっても続かない…あ゛~、その辺にいい男落ちてねえかな」
そんな戯言を呟くくらいには、飢えていた。この熱の逃げ場が無い。そして俺はまた1つ溜息をつき、なんとか眠りについた―――
「……私と、付き合ってください!!」
……突然の告白。こいつ、誰だっけ?
だって、顔なんてよっぽどじゃないと覚えてない。この大学の生徒何人いると思ってるんだ。……だけど、美人な子だな。付き合いたいとは思わないけど。今は女と付き合う気分じゃない。
「……悪い」
「そっ、か……私こそごめんね、こんな急に……」
「いや、別に嫌いとかじゃなくて、話した事もないしよく知らないから返事の仕様が無い」
「それもそうだよね……あの、うち……来ない?」
意外な誘いだった。だって、会って1日目に家誘うか?この女、結構強引らしい。
そして特に断る理由も無いので俺は承諾し、その子とは別れた。
……そして今、俺はドアの前……否、門の前で立ち尽くしている。
んだよこの豪邸!金持ちかよ……高いマンションが立ち並ぶこの都会だと珍しい一軒家。あまりのレベルの違いにビビってしまう。
でもあの子が誘ってきたんだ。俺は呼ばれただけ、何も悪いことはしてない……
ゆっくり深呼吸して、チャイムを鳴らし、中に入った。
「……お邪魔しま~す……」
「ユウくんいらっしゃい!どうぞどうぞ!」
案の定、中もやばい。柄にもなく萎縮してしまう。てか廊下なげぇ……リビング遠……
そして、リビング一際でかい扉をくぐる。と、ソファーに人影が見える。
「……もう!ヒナ!お客さん来るから部屋引っ込んどいてって言ったのに!」
そこには、俺の「ド性癖」の男が居た。
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