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公爵夫人のお屋敷
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もう嫌だ、家に帰りたい。
結局うさぎの家でも散々な目にあった後、泣きそうになりながらよろよろと道を歩いていった先にたどり着いたのはとても豪華なお屋敷だった。
ここも誰か住んでるんだろうか。話は聞けるだろうか。それともまた犯されるんだろうか。チョコレート色をした観音開きのドアの前で考え込む。
立派なノッカーを叩くべきか悩んでいると、裏手からやってきた使用人らしき人物が私を見て解りやすいくらいぎょっとした。
そして慌てて私に近づいてきたかと思うと、来い!と言って私を屋敷の裏手に連れて行く。抵抗するほど余力がない私はこけつまろびつ彼に従い、玄関口から離れて屋敷の裏手へといくはめになった。
そしてそこで聞いたのは、ここは公爵夫人の屋敷であること。公爵夫人は若い女が大層お嫌いで、姿を見せたらパフェの材料にされかねないことなどだった。
犯されるならともかく、流石に料理の材料にされるのは許容できない。ぶるりと震える身体を抱き締め、庇ってくれた彼に礼を告げる。
屋敷で料理人をしているという彼は自分もアンタのような女の子で料理はしたくないからねと快活に笑ったが、屋敷の上の階から響いてきたヒステリックな公爵夫人の叫び声にびくりと身体を震わせる。
「あと数時間もすれば夫人もクロッケー大会に出かける筈だ。悪いことは言わないから、それまでキッチンに隠れておきなさい。ここだと見つかるかもしれないし、屋敷の外でもなるたけ会わないほうが良いだろう」
「あなたの仕事のお邪魔にならない?」
「ああ。夫人が出かけるから今夜は晩餐の準備もない。何やら疲れた顔をしているし、たいしたもてなしも出来ないが、良ければ休んでおいき」
「ありがとう。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」
正直な所、座って休めるのはありがたい。優しい料理人の言葉に甘えて、私は屋敷の勝手口からキッチンへお邪魔した。
キッチンは広くて清潔そうなところだった。料理人は他にも居るようで、見習いだという男たちを紹介される。がっしりとした体躯と長身に少し怯んでしまう。その上長い前髪で顔がよく見えない。少しばかり陰気な雰囲気のある双子だった。
無愛想な双子の見習い達は頭を一つ下げただけで余り話しかけては来なかったが、料理人の彼が椅子を用意しホットミルクを淹れてくれたためにさほど気にならなかった。
温かなカップに口をつけ、優しいミルクの味にホッと息を吐く。更に肩にかけてくれたブランケットに、人の優しさに涙が出そうになった。
なのにそれを咎めるように、再度屋敷の中に公爵夫人のヒステリックな声が響き渡る。どうやら料理人を呼んでいるようだ。
甲高い声に肩を竦めていた料理人はため息を一つついた後、私に謝ってから重たい足を引きずってキッチンから出て行った。
仕方がないといえば仕方がないのだが、無愛想な双子の見習い達は無言でお菓子作りを続けており、途端に自分の居場所がなくなったような心地になる。
居心地の悪さを誤魔化すようにホットミルクの入ったカップにちびちびと口をつけていると、公爵夫人のヒステリックな叫び声が一際大きく響いた。
弾かれたように双子の見習いが顔を上げ、お菓子作りを放り投げて近寄ってくる。
近寄ってきた双子が思っていたよりも背が高いことに驚いていると、手首を掴まれて無理矢理立たされた。
「公爵夫人が来る」
「こっちだ」
「隠れろ」
「見つかったらパフェにされるぞ」
お互いの言葉を補うように短い言葉を矢継ぎ早に告げられ、血の気の引いた私は双子の片割れに手を引かれ近くにあった扉に引きずり込まれた。
ひんやりとした空気のそこはどうやら巨大な冷蔵庫か何かだろうか。巨大と言っても元々食材が詰め込まれているのもあって、私と双子の片割れが入ってしまえば座り込むことも出来ない程度の広さだけれど、とにかく隠れるには充分だった。
「頼んだ」
「ああ、何とか誤魔化す」
短い応答のみで会話を終わらせ、無情にもドアが閉められる。
隙間から微かに覗く細い光すらなくなり、ぱたんと閉められた冷蔵庫の中で私はブランケットを体に撒きつけながら恐る恐る双子の片割れを見上げた。
「その……ありがとう」
「……先生があんたを匿って、俺はそれに従っただけだ。礼を言うなら先生に言え」
暗闇の中、小声で礼を言えばぶっきらぼうな返事が帰って来た。けれど悪い人ではないということが解って、改めて自己紹介をすれば双子の兄だと短く返事が返ってくる。
そのうち外からヒステリックな声が響いてきて、びくりと肩を震わせる私を彼は後ろからそっと抱きしめてくれた。
出会って間もないとはいえ、状況が状況なので逞しい身体に身を任せることに安堵してしまう自分が居る。何より寒さが少し和らぐのもありがたかった。
「……良い匂いがする」
漏れぎこえる声に耳を澄ませてみると、どうやらドアの外では双子の弟と料理人が何か公爵夫人に必死に弁明しているようだった。
ハラハラしながら早く公爵夫人が去ってくれるよう願っていたというのに、不意にそんな声が落ちてきて私は暗闇の中で顔をあげる。
暗闇に目が慣れても双子の兄の顔は良く見えない。けれど彼の顔が私の髪に近づいてきて、くんくんと匂いを嗅がれているのは解った。
「あ、あの、なんですか?」
「ああ、良い匂いがする。何の匂いだ」
「え、そ、そんなの、わかんな、ひっ」
べろりと項を舐められた。私の肩に回されていた掌がゆったりと降りてきて、やわやわと胸を揉みはじめる。見つかったら殺されるかもしれないのに、一体この人は何をしているのだろう!
静かに憤る私など知らないとでも言うように、手早く服が乱され、ふるりと揺れる乳房がひんやりとした空気に外気に触れ、双子の兄は私の体をまさぐり始める。
この世界に来てから敏感になった私の身体は素直に反応するせいで、反射的に漏れそうになる嬌声に私は慌てて自分の口に手を当てた。
「ここと……ここだ」
そう言って触れられたのは胸と足の付け根だった。
身体の向きを変えられたかと思うと、狭い空間で膝をついた彼は私の胸に吸い付きながら下着を着けていない秘部に指を這わせる。
ちゅっと音を立てて乳首に吸いつかれ、まるで赤ん坊のように何度も何度も乳首を吸われる。同時に蜜が溢れ始めた蜜壷の入り口をくすぐるように触れてくる指先に自然と腰が跳ねた。
「んっ、んん……っ、ふ、ぅ……っ♡」
扉の向こうではまだ声が聞こえる。ばれてはいけない。そう思うのに乳をねだるようにちゅうちゅうと乳首を吸われる気持ちよさに自然と腰が揺れる。
うまいな、と小さく声が聞こえたかと思うと小刻みに軽く歯を立てられてびくりと腰が跳ねた。そんなに吸ってもミルクは出ない。そう言いたいのに、手を口から離してしまえば喘ぎ声が外に聞こえてしまいそうで怖くてできない。
そうしてしばらくの間延々と乳首を吸われていたのだが、やがてゆっくりと入り込んできた指先に吸い付く蜜壷。ぞくぞくと背中を駆け上がる快感に身を捩る。
幸い指はすぐに出て行き、同時に乳首もまた解放された。肩で呼吸をしながら快感が途切れたことに安堵していると、何かを舐めしゃぶるような音と共にまたうまいな、という言葉が聞こえる。
「ここだ。一番、うまい」
「ひっ!?」
はぁ、と熱い吐息が秘部にかかった。両足を抱えられ、彼が私の足の間に顔を埋めたのだと解る。
そしてべろりと秘部に舌を這わされ愛液を啜るように吸い付かれて、私は彼の頭に手を当てながら柔らかく温かな舌が秘部を這い回る快感に唇を噛み締めた。
「んんっ♡ ……ぁ……くっ、ぅんっ♡ ……ぁん……っ!♡」
蜜を啜るいやらしい冷蔵庫の中に響く。中に入り込んできた舌がびたびたと内壁を叩き、愛液を掬い上げるように蠢くものだから、喉から嬌声が響きそうになるのを必死に堪える。
何度も抜き差しされる舌。厚ぼったいそれが引き抜かれたかと思えば愛液を吸い上げられ、もっと寄越せというように秘芯を舐めしゃぶられた。
駆け上がる快感。ドアの向こうの気配はまだ消えていない。気付かれたらどうなるか解らない。
スリルと背徳感が更なる快感となって私に遅いかかり、必死に声を噛み殺しながらも快感はどんどん膨らんでいく。ついに耐え切れなくなった私は必死に口を抑えながら絶頂してしまい、中を舐めあげる舌を何度も締め付けながらえもいわれぬ快感にふるりと身を震わせた。
「は……ぁっ、ん……ぁ♡♡ もう、だめぇ……♡」
力なく訴えた制止が効いたのか、絶頂の余韻に身を任せる私の中から彼の舌がずるりと引き抜かれる。
何か呟いている彼の手がひとまず緩んだことに安堵していると、立ち上がった彼は冷蔵庫の中で不意にごそごそと動き回り始めた。どうやら何かを探しているようだが、既に私の事は眼中にないように見える。
もう嫌だ。早く出たい。ため息をついてドアに耳を当てるが、何か怒鳴っている公爵夫人の声が聞こえるだけで事態が進展しているようには思えなかった。
すると不意に背後から蜜壷に宛がわれた冷たい物の感触に悲鳴を上げそうになり、私はまた慌てて自分の口に手を当てる。
硬く冷たいそれは無遠慮に入り込んできた。どうやら反りがあるらしいそれは一定の太さと長さがあり、ずぶずぶと奥まで入り込んでくる。
「ぁ、これ……なに……っ」
「ばなな」
ばなな。
食べ物じゃないか!!
一体何を入れているのかと怒鳴りつけたい気分だったが、適度な太さと長さのあるそれで中をかき混ぜられて文句を言う暇もない。
やがてピストン運動が開始されたかと思うと、にちゅっぬちゅっと粘着質な水音を立てながらそりあがったバナナがお腹の裏側を引っかき、奥をとんとんとノックする気持ちよさに声を抑えるので精一杯になる。
気持ちよさに崩れ落ちそうになるのを彼の腕で抱きとめられ、身動きが取れなくなったところを更に深く抉るように突き上げられた。
「んん、っ、ふー……♡ っ、くっう、ん……っ♡♡ ぁ、は……っぁ、~~っ!!♡♡♡」
びくん、と腰が大きく跳ねた。
絶頂と共にバナナが引き抜かれ、溢れた愛液が冷蔵庫の中に滴る。火照った体には肌寒さすら心地よく、快感に夢心地になりながら倒れ伏さないよう必死に彼の腕に縋りつく。
がくがくと震える足で必死に立っていると、また別のものが蜜口に宛がわれる。ばななと違うそれは掌に乗るくらい小さなもののようで、双子の兄の指で奥へ奥へと入れられてしまった。
「ぁっ……ひ、ぁ……んっ♡」
ひとつ。ふたつ。みっつと。ゆっくりと入り込んでくるそれら。
なにを、と力なく聞けばいちご、と帰ってくる短い返答。冗談ではないと思ったのに、奥の奥まで入れ込まれた上、更にまたばななが入り込んできたせいで文句が飛び出てくることはなかった。
必死にブランケットを噛み締めながら、双子の兄の腕に縋りつき駆け上がってくる快感に耐える。中で苺とばなながぶつかりあって変則的に動き回るのがたまらない。
苺のつぶつぶとした表面が内壁を何度も擦りあげる気持ちよさと、その苺を潰す勢いで何度も出し入れされるばななピストン運動に段々と声も我慢できなくなってくる。
「ぁっぁー……んっ、んんっ♡♡ ふぅー……んっ♡ くぅっ♡♡ ぁ……ぃうっ、んっ♡♡」
「声、もっと下げて」
「んんっ、ぁ♡♡ むーっ……ぅ、んっ、はぁ……んっ♡♡♡」
誰のせいだと思ってるんだ。そう文句を言いたくとも声を噛み殺すのに精一杯で、ぐちゅぐちゅという卑猥な水音が外に響いてないか不安で仕方がなかった。
びくびくと震える私の中からようやくバナナが引き抜かれた時は胸を撫で下ろした。これ以上は堪えられる自信がなかったからだ。だから私は気づけなかった。その興奮具合を現すように彼の息が荒くなっていることも、そして彼の男性器がとっくに固く張り詰めていたことも。
「ハァ……ちんこいてぇ……」
「ん……ぁ、やぁ……っ」
私がぼうとしている内に取り出された、張り詰めたそれ。腰を掴まれたかと思うとぴったりと足を閉じた私の割れ目に擦り付けるように何度も抜き差しされる。
熱く脈打つものがこりっ、こりっと肉芽を擦りあげる気持ちよさに熱い吐息が漏れる。そして私のお尻を鷲掴みにした彼はぱっくりと開いた割れ目にずぶずぶと肉棒を埋めていった。気持ち良さそうに呻き声を上げているが私からすればたまったものではない。
彼の胸元に縋りつきながら必死に声を堪える。確かな質量を持って入り込んできた熱いもの。私の蜜壷は悦んで迎えているけれど、こっちは理性を手放さないように必死だ。
「ぅ、あ……ふ、ぅん♡ ぁ、あ……あっ♡」
爪先立ちになりながら兄の背中に腕を回してしがみつく。奥の奥まで入り込んできた逞しいもののせいで中でぐちゃりと苺が潰れる感覚。それすらも快感を助長するのだから本当に性質が悪い。
双子の兄は片手で私のお尻を掴んだまま、もう片方の手で私の膝裏に手を伸ばした。そして私の右足を自分の腰に回すように誘導したせいで更に奥深くまで入り込んできたものがぐりぐりと子宮口を押し上げる気持ちよさに勝手に涙が溢れる。
「ぁー……たまんねぇ……っ」
「~~っ♡♡♡」
そうぽつりと言葉を漏らした双子の兄は、私に断りなくピストン運動を開始した。容赦なく腰が打ち付けられ、がつがつと奥を抉られる激しい律動に私はブランケットを噛み締めて必死に声を殺す。
ばれたら殺される。それや嫌だ。それなのにそう思うほどにきゅぅきゅぅと中の物を締め付けてしまう自分の身体が心底嫌になるし、背中を駆け上がるぞくぞくとした快感は更に深度を増していくではないか。
肉棒が中を突き上げ引き抜かれる度につぶれた苺が中でかき混ぜられ内壁を擦りあげるのも良くなかった。ばちゅっ♡ ぱちゅっ♡ と響く音を聞きながら双子の兄の背中に爪を立てて快感に耐える。
「ひっ、ぐぅっ♡♡ ぅっん、ん~~っ♡♡♡ っぁ、あ、ふっ……ぅ♡♡ ぅ、うんっ♡♡♡ んっ、んーーっ♡♡♡♡」
ごりごりと太く逞しいものにとろとろにとけた中をかき混ぜられ穿たれる快感に瞼の裏でばちばちと火花が散る。うさぎの家で犯された時はこんなにも感じることはなかった。これ以上されたら頭がおかしくなってしまいそうだ。
そう思ったとき、双子の兄ははあはあと荒い息遣いのまま不意に動きを止めたか。私がやめてくれたのかと期待したのもつかの間、かろうじて地面についていた私の左足を抱えられ、同じように双子の兄の腰に回すよう誘導される。
ついに自重全てが結合部に集中し、私は声にならない悲鳴を上げながら限界まで飲み込んだものの気持ちよさに身悶える。そして再開された荒々しいピストン運動に善がり狂った。
「んんーっ♡♡ ふっぅうっ、んんぅーっ♡♡♡ ぁ、うぁっ、あ♡♡ だめ、イっちゃ、イっちゃぅ、きちゃぅ……っ♡♡♡♡」
どろどろに蕩けた身体を無遠慮に求められることに限界を迎え、全身をがくがくと震わせる。背中をのけぞらせながら襲い掛かってくる快感の波に耐えていると、不意に唇を重ねられて舌を絡めとられる。
突然のことに驚く間もなく中のものがどくんと脈打ち、びゅうびゅうと吐き出される熱い精液。中を満たされる幸福感に酔いしれながら舌と舌を擦り合わせる気持ちよさに陶酔し、私は緩やかに絶頂した。今までとはまた違う、上り詰めたまま戻れないような心地よい絶頂だった。
「んっ……ふ、ぅ……は、ぁん……きもひ、ぁ……ん、む♡」
気持ちのいいキスにとろりと目を蕩けさせながらうっとりとしていると、不意に背後から音がした。
ハッと正気を取り戻し振り返れば、双子の弟が呆然とした顔で此方を見ていた。公爵夫人と料理人の姿は見当たらないから、無事何とかあの場を収めることができたのだろう。
しかしそれに気付くよりも先に睦み合っているところを見られてしまったという羞恥心にカッと顔が熱くなり、私は慌てて双子の兄から離れる。尻餅をついてしまったがそのせいで双子がそれぞれ私の姿を見て勃起しているのが解ってしまった。
いまだ硬く立ち上がっている兄のものと、顔を真っ赤にしながらズボンにテントを張っている弟のもの。尻餅をついたせいでダイレクトにそれを見てしまい、サッと自分の血の気が引くのが解った。なにせあれだけ犯されていながら私は初めて勃起した男性器と言うものを目にしたのだから。
あんな大きなもの、入る筈がない。
つい先程まで受け入れていたことも棚に上げてそう思った私は慌ててその場から逃げ出した。
背後から私を引きとめようとする双子の兄の声が聞こえたが、キッチンを飛び出した私はほうほうの体で公爵夫人のお屋敷を後にするのだった。
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