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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
209.悪役令嬢の母親は学園長と話をする
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小学で行われた魔法技術大会の後、私は学園長を伴って王宮の一室へやって来ている。
「お招き頂き感謝いたします、陛下」
学園長の言葉にキャロルはにこやかに微笑む。この子は学園長であるキャシエル・ラーセ・ベスティンハーフがお気に入りで様々な家庭教師がいたが、彼女が最もキャロルに影響を与えた人物ともいえる。まぁ、私も嫌いではないけれどね。
「久しい――いいえ、久しぶりね先生」
「――はい、お久しぶりです」
普段の圧からは考えられないほどの笑顔で学園長は微笑んだ。まぁ、すっかり女王の彼女では無く素を出しているのは彼女を特別扱いしているのを周囲に知らしめるところね。そう思いつつ私は周囲に視線を向けて、人払いをした上で結界の魔道具を起動する。
「こ、これは?」
「結界の魔道具です。この室内に敵対するような反応があれば、その者は結界の外へ強制的に吹き飛ばします。それに結界の外にいる者から私達は認識されず、音も届かないわ」
私の言葉に学園長は興味深そうな表情を浮かべる。まぁ、研究者としては当然の反応ではありますが、最近、このような反応を幾度も見ているのでイマイチ飽きてきています。
「これもステファニー様が仰っていた応用魔術理論によって作られている魔道具ということでしょうか?」
「そうよ。ステフが娘であるエステリアからヒントを得て作り上げた傑作よ」
「エステリア様からですか?」
と、学園長は不思議そうな顔をする。
「確かに学園での成績も素晴らしいですが、上位貴族ではよくあることではありますが――キャロライン様やステファニー様と比べられても、と、いうことでしょうか?」
「ふふっ、あの子は真の奇才よ。特に魔術においては大帝国の歴史に残るほどのね」
私がそう言うと学園長は驚きの表情を浮かべキャロルに視線を向ける。
「我が娘、アリエルも奇才だけどね。同学年で学ばせれば私達の事を思い浮かべる者も多いでしょうね。残念ながら入学は再来年になるでしょうけど」
「年齢的な問題ですからね。どうしょうも無いことではあるわね」
すると、学園長が少し考え込むような仕草をする。
「異例と言えば異例ではありますが、過去にも王族の方が特別に早く入学した過去もありますので、出来なくはないのですよ」
「そうして貰えると嬉しい気持ちはあるけれど、断らせて頂くわ」
と、キャロルは女王の表情でそう言った。クリフト殿下のことを考えればアリエルを優遇するような動きは難しいでしょうね。パルプスト公爵側から確実に文句を言ってくるでしょうし。
「しかし、クリフト殿下は初日に学園の方へ登校して以来、来られていない様子です。確かに王族が通う必要はあまりないのは誰もが知っている事ではありますが、小学では貴族社会の縮図を学び、高学で生活する時の為に側近や派閥を作る事が大事であること、ご理解しているでしょう?」
学園長は教師の顔でそう言った。クリフト殿下も色々と考えてはいると思うし、キャロルも色々と言っている様子ではあるけれど、どうにもキャロルの言葉は届いていないように見えるのよね。
「だとしても――だ。正直なところ私はアリエルを立太子として強引にでも推したい気持ちはあれど、面倒な者達はそれを認めぬ。それにクリフトが王族として劣っているわけでは無い。ただ、今のままでは誰もついて来ぬだろうと思っている」
と、キャロルは女王としての顔でそう言いながらもすぐに素の表情となり苦笑する。
「それほどの状況ということなのですね。近年、下位貴族の多くは貴族派閥に属していると聞き及んでおりますが、中立派の各家を纏める事が出来れば現在の状況を覆せるのではないですか?」
学園長は至極真っ当なことを述べる。まぁ、その辺りは色々と難しい人間関係もあって、私も大きくは言えない話なのよね。ただ、今の状況で内乱が起きるような事を起こすわけにはいかないという事情もある。
「学園長は南方の教会や隣国の影響はどう考えますか?」
私はその点を彼女がどう考えているか聞いてみる。彼女は突然の質問にいつもの圧を感じさせる表情で小さく咳ばらいをしてから口を開く。
「まずは南方関連について――近年は色々と珍しいモノが交易されているようですね。こちらに関しては新しい武器が流通し始めているようですが、思ったより攻撃力が無いと学園の者も言っていましたが、あれは魔力量の少ない者でも殺傷力を得る力と考えると数を揃えれば危険なモノでは無いかと思っております。それに隣国は大量に自国で作らせようとしているようですね。私はそこまで詳しいワケではございません。これはヴィジタリア公の関係者から聞いた話になりますが、東のスーリアルに随分と南方人が闊歩しているそうです。近年、我がミストリアにも異国人が増えているという噂もございますから、様々なところからの調略がありそうですね」
さすがの学園長――と、いうより鬼の紫薔薇とも呼ばれたベスティンハーフの魔女の意見ね。ヴィジタリア公は彼女の従兄にあたるし、その辺りの情報源も未だに衰えること無しのようだわ。
「やはり切り崩すとすれば我がミストリアになるだろうな。帝都を目指すのであれば東の国はかならず我が国の街道を使わねばならぬ。海路を使ったとしても帝都の入口でありイーフレイの盾であるアーバインを通らねばならぬしな」
「現在の大帝国を考えると多少の犠牲を以ってしても国府連合の打ち崩しか、新たな連合の立ち上げが必須となりますからね。天帝から位を受けなければ認められぬ話ですからね」
「しかし、天帝に願い出るだけなら、使節団として帝都へ向かえばよいだろう。それをする気が無いところが天帝に鉾を向けるという意思がありそうだが、その点は如何に考える?」
天帝に近い血族が我が国には幾人かいるが故に聖イーフレイ帝国の情報に明るいわけだが、スーリアル他、近隣諸国が帝都に使節を送ったという話は聞いた事が無いし、旦那様も最近帝都へ行ったばかりで、そういった話や噂も無かった。ただし、西の大国府であるミーヨレースの動きが怪しいという話もあるワケで、帝国周辺の国々の動きも注意が必要ではあるわね。
「私にはどういった思惑があるかわかりかねますが、国府連合の腐敗と各国の動きを考えれば動乱の世が広がるのは必至でしょう。故に国力を増強する策は重要と考えます。ステファニー様が発表された応用魔術理論もそれの一環でしょう。それに私が呼ばれた理由でもございましょう?」
と、学園長は不敵な笑みを浮かべそう言った。
「お招き頂き感謝いたします、陛下」
学園長の言葉にキャロルはにこやかに微笑む。この子は学園長であるキャシエル・ラーセ・ベスティンハーフがお気に入りで様々な家庭教師がいたが、彼女が最もキャロルに影響を与えた人物ともいえる。まぁ、私も嫌いではないけれどね。
「久しい――いいえ、久しぶりね先生」
「――はい、お久しぶりです」
普段の圧からは考えられないほどの笑顔で学園長は微笑んだ。まぁ、すっかり女王の彼女では無く素を出しているのは彼女を特別扱いしているのを周囲に知らしめるところね。そう思いつつ私は周囲に視線を向けて、人払いをした上で結界の魔道具を起動する。
「こ、これは?」
「結界の魔道具です。この室内に敵対するような反応があれば、その者は結界の外へ強制的に吹き飛ばします。それに結界の外にいる者から私達は認識されず、音も届かないわ」
私の言葉に学園長は興味深そうな表情を浮かべる。まぁ、研究者としては当然の反応ではありますが、最近、このような反応を幾度も見ているのでイマイチ飽きてきています。
「これもステファニー様が仰っていた応用魔術理論によって作られている魔道具ということでしょうか?」
「そうよ。ステフが娘であるエステリアからヒントを得て作り上げた傑作よ」
「エステリア様からですか?」
と、学園長は不思議そうな顔をする。
「確かに学園での成績も素晴らしいですが、上位貴族ではよくあることではありますが――キャロライン様やステファニー様と比べられても、と、いうことでしょうか?」
「ふふっ、あの子は真の奇才よ。特に魔術においては大帝国の歴史に残るほどのね」
私がそう言うと学園長は驚きの表情を浮かべキャロルに視線を向ける。
「我が娘、アリエルも奇才だけどね。同学年で学ばせれば私達の事を思い浮かべる者も多いでしょうね。残念ながら入学は再来年になるでしょうけど」
「年齢的な問題ですからね。どうしょうも無いことではあるわね」
すると、学園長が少し考え込むような仕草をする。
「異例と言えば異例ではありますが、過去にも王族の方が特別に早く入学した過去もありますので、出来なくはないのですよ」
「そうして貰えると嬉しい気持ちはあるけれど、断らせて頂くわ」
と、キャロルは女王の表情でそう言った。クリフト殿下のことを考えればアリエルを優遇するような動きは難しいでしょうね。パルプスト公爵側から確実に文句を言ってくるでしょうし。
「しかし、クリフト殿下は初日に学園の方へ登校して以来、来られていない様子です。確かに王族が通う必要はあまりないのは誰もが知っている事ではありますが、小学では貴族社会の縮図を学び、高学で生活する時の為に側近や派閥を作る事が大事であること、ご理解しているでしょう?」
学園長は教師の顔でそう言った。クリフト殿下も色々と考えてはいると思うし、キャロルも色々と言っている様子ではあるけれど、どうにもキャロルの言葉は届いていないように見えるのよね。
「だとしても――だ。正直なところ私はアリエルを立太子として強引にでも推したい気持ちはあれど、面倒な者達はそれを認めぬ。それにクリフトが王族として劣っているわけでは無い。ただ、今のままでは誰もついて来ぬだろうと思っている」
と、キャロルは女王としての顔でそう言いながらもすぐに素の表情となり苦笑する。
「それほどの状況ということなのですね。近年、下位貴族の多くは貴族派閥に属していると聞き及んでおりますが、中立派の各家を纏める事が出来れば現在の状況を覆せるのではないですか?」
学園長は至極真っ当なことを述べる。まぁ、その辺りは色々と難しい人間関係もあって、私も大きくは言えない話なのよね。ただ、今の状況で内乱が起きるような事を起こすわけにはいかないという事情もある。
「学園長は南方の教会や隣国の影響はどう考えますか?」
私はその点を彼女がどう考えているか聞いてみる。彼女は突然の質問にいつもの圧を感じさせる表情で小さく咳ばらいをしてから口を開く。
「まずは南方関連について――近年は色々と珍しいモノが交易されているようですね。こちらに関しては新しい武器が流通し始めているようですが、思ったより攻撃力が無いと学園の者も言っていましたが、あれは魔力量の少ない者でも殺傷力を得る力と考えると数を揃えれば危険なモノでは無いかと思っております。それに隣国は大量に自国で作らせようとしているようですね。私はそこまで詳しいワケではございません。これはヴィジタリア公の関係者から聞いた話になりますが、東のスーリアルに随分と南方人が闊歩しているそうです。近年、我がミストリアにも異国人が増えているという噂もございますから、様々なところからの調略がありそうですね」
さすがの学園長――と、いうより鬼の紫薔薇とも呼ばれたベスティンハーフの魔女の意見ね。ヴィジタリア公は彼女の従兄にあたるし、その辺りの情報源も未だに衰えること無しのようだわ。
「やはり切り崩すとすれば我がミストリアになるだろうな。帝都を目指すのであれば東の国はかならず我が国の街道を使わねばならぬ。海路を使ったとしても帝都の入口でありイーフレイの盾であるアーバインを通らねばならぬしな」
「現在の大帝国を考えると多少の犠牲を以ってしても国府連合の打ち崩しか、新たな連合の立ち上げが必須となりますからね。天帝から位を受けなければ認められぬ話ですからね」
「しかし、天帝に願い出るだけなら、使節団として帝都へ向かえばよいだろう。それをする気が無いところが天帝に鉾を向けるという意思がありそうだが、その点は如何に考える?」
天帝に近い血族が我が国には幾人かいるが故に聖イーフレイ帝国の情報に明るいわけだが、スーリアル他、近隣諸国が帝都に使節を送ったという話は聞いた事が無いし、旦那様も最近帝都へ行ったばかりで、そういった話や噂も無かった。ただし、西の大国府であるミーヨレースの動きが怪しいという話もあるワケで、帝国周辺の国々の動きも注意が必要ではあるわね。
「私にはどういった思惑があるかわかりかねますが、国府連合の腐敗と各国の動きを考えれば動乱の世が広がるのは必至でしょう。故に国力を増強する策は重要と考えます。ステファニー様が発表された応用魔術理論もそれの一環でしょう。それに私が呼ばれた理由でもございましょう?」
と、学園長は不敵な笑みを浮かべそう言った。
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