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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
108.悪役令嬢は辺境伯と会場を後にする
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私は今、クーベルト閣下にエスコートされて王城の廊下を歩いている。彼も気を利かしてエスコートなどしていないよ? みたいな歩き方をしているけれど、結構動きとしては奇妙な感じになっているけれど、私は敢えて何も言わずに彼の腕に手を置いて歩いている。
「本当に皆は君の事が見えていないみたいだね。認識阻害の一種か……」
「はい、閣下には見えているとは思いますが、それは魔力探知能力が優れているからです」
「なるほどね。私のような酔狂な人間のみが見れる妖精というわけか」
「あら、そう言ってしまうと、我が家の皆は酔狂ということになってしまいます」
「さすがハーブスト公爵家というところだね。私の見立てでは上位貴族で魔力探知に長けているのはヴィジタリア公、リブロス侯、レシアス侯、アーマリア侯、リンガロイ伯――マクマスター伯とかくらいじゃないかな。逆に下位だと看破系の破眼使い系の魔法や魔道具を持っている人間は見えるということか」
そんな事を言いながら、クーベルト閣下は楽しそうに微笑んだ。ただ、誰かと喋っているのは分からないように視線も合わせてはくれないけど、雰囲気からはとても楽しそうだった。
「おや、クーベルト辺境伯ではありませんか」
と、声を掛けてきたのはジゼットバス伯爵だった。ヒロインちゃんのところの人だけど、ヒロインちゃんはジゼットバス伯爵の子供では無く養子で伯爵家に入ったんだよね。それも、どこかの神殿で育てられたとか、どこかのスラムで育ったとか、実は設定自体が曖昧で確定情報が実は存在しないんだよね。
そもそも、どうして彼がヒロインちゃんを養子に迎えたか――と、いうところも実はキチンと語られては無いんだけど、貴族の落とし種だということだけは確かで、『煌めく運命の乙女』らしい。それが何を指すのかは調べたけど、よく分からなかった。
「ああ、ジゼットバス伯爵。伯爵もお帰りですか?」
「いやいや、少し所用があって席を外していただけですよ。これから会場に戻って、まだ挨拶をしていない人に挨拶を――と、思っております」
見た雰囲気は少し色の落ちた栗色の髪と柔らかで優しそうな雰囲気を持ったおじ様だけど、バリバリの貴族派でどちらかと言えば過激な思想派閥の人なんだよね。ゲーム上での優しいお父さんというイメージがあるせいでちょっと考えれないんだけど。
「なるほど、私はこれから領地へ戻らねばなりませんので」
「おお、それは失礼した。いつもお忙しいことで、それは私も会場へ戻ります」
と、言ってジゼットバス伯爵は軽快な足取りで会場へ向けて去って行く。
「王城で所用とはなんでしょうね」
私が思わず呟くとクーベルト閣下は少し返答に間をおいてから「ですよね」と返してきた。
「貴族派閥の中では彼はとても力を持っている人物になる。それに凄い人誑しだと言われているけれど、私はどうにも苦手でね。一度、ハーブスト公爵とも似たような話をしたのだけど、公爵は笑いながら同意してくれたよ」
「あら、お父様も苦手なんですね」
「公爵は意外と好き嫌いがハッキリとされている人物だからね、どちらかと言えば苦手な人の方が多いんじゃないかい?」
まぁ、お父様は基本的にお母様と私以外にはとても厳しい人ですからねぇ。自称「友達が少ない」ですし、あ、それを言えばランパード閣下も自称「友達が少ない」人でした。
「お父様は自分にも他人にも厳しい方ですからね。仕方ないと思います」
「あはは、それは確かにそうだね。兄上にも厳しい事を言っているのを何度か見たことがあるよ。でも、あの二人は仲がいいよね」
「ですね。クーベルト閣下はそういった方はいらっしゃらないのですか?」
「残念ながら私は貴族社会に馴染めていない――と、いうか馴染めない偏屈者さ」
そう言いながらも彼はどこか楽しそうだった。そういえば、近衛騎士達の師匠でもあるクーベルト閣下って、いつくらいから近衛騎士に稽古をつけていたのかしら?
そんな事を考えている間に城の正門に到着し、クーベルト閣下の馬車が既に待っていた。
「本当に誰も気が付かなかったね。さぁ、お姫様――」
と、彼は馬車のステップに乗りやすいように手を差し伸べてくれる。私は少し緊張しつつも彼の手を取り、馬車へ乗り込む。そして、彼は御者にハーブスト公爵家へ向かうように言って馬車の中へ入ってくる。
「本当に大丈夫でしょうか?」
「ああ、婚約者がいるのに他の男性と二人きりになる? ってことかい」
私が「はい」と答えると彼は小さく笑い「大丈夫じゃないかい?」と、答えた。
「本当に大丈夫かは分からないじゃないですか?」
「分かると思うよ。魔力探知された場合は君も気が付くだろう?」
「確かにそうですが、破眼系の魔法であれば分からない可能性もあると思います」
「私の探知範囲にはそっち系の魔法や魔術が発動された形跡は無かったからね、そもそもハーブスト公爵家の人達を基準にすると、ミストリア内でも気付けるのは数人だと思うよ」
「でも、閣下はお気付きになられました」
私がそう言うと彼はニヒルな微笑を浮かべる。ニヤリってしたわ。って、私ってば冷静に冷静さを失ってはいけないわ。
「私も数人の内に入れるだけの自信はあるよ。と、いうか魔力探知や看破する魔法や魔術を王城で使うってのも問題が多いわけで常に気をつけている人間というのも、そうとうな実力者以外ではただの不審者となってしまうからね」
それはそれで確かに――だけど、その手の魔法や魔術って最近はあまり使わない傾向にあるのかもしれないわね。魔導洞窟へ貴族が向かうのも減っているらしい事をウィンディが両親から聞いたと言っていたし。
戦場では基本的に先頭に立つことが少ない指揮官は使わないし、意外と限られた人達しか使わないのかもしれないけど――ハーブスト公爵家だったら執事やメイドである程度、魔法や魔術に長けた者達は皆使えるんだけど、あれ? もしかして、我が家がおかしいだけ???
「残念だけど、もうすぐ公爵家に着いてしまうな――」
彼がそう言うと私は外に意識を持っていき、見慣れた景色が見えたことで我が家の近くだと気が付く。思っている以上に王城から近いのだから仕方ないけどね。
「さて、もうそろそろ解除しても大丈夫なのでは無いのかい?」
「いいえ、家に入るまで気は抜けません。時折、覗いている方がいるようですから」
「ハーブスト公爵家を覗き見なんて、度胸のある人間が世の中にはいるのだね」
「日々、ごみ処理が大変だと皆が言っていますから、意外とそういうおバカさん達は多いのではないかと思いますよ。閣下もお気をつけくださいね」
「残念ながら私の屋敷など見ても楽しい物は無いから大丈夫だよ」
本当にそうなのかしらね? と、いうかクーベルト閣下って王都の屋敷はほぼ使ってないでしょ。冒険者『黒狼』として借りてる宿は使っているようだけど。そうしている間に屋敷の前に到着し、クーベルト閣下は馬車を降りて再び手を差し出してくる。私はその手を取って馬車から降り、一応周囲を魔力探知して問題無いのを確認した上で彼に礼を述べる。
「わざわざ送って頂きありがとうございます」
「気にしなくてもいいよ。ハーブスト公爵夫人からの命令でもあるからね。それではまた――と、いうか近いうちに寄らせて貰うよ」
「あら? クーベルト辺境伯として、ですか?」
「くっ、それは言わない約束だ」
と、言って彼は帰って行った。私はそれを見送ってから屋敷に入った。
「本当に皆は君の事が見えていないみたいだね。認識阻害の一種か……」
「はい、閣下には見えているとは思いますが、それは魔力探知能力が優れているからです」
「なるほどね。私のような酔狂な人間のみが見れる妖精というわけか」
「あら、そう言ってしまうと、我が家の皆は酔狂ということになってしまいます」
「さすがハーブスト公爵家というところだね。私の見立てでは上位貴族で魔力探知に長けているのはヴィジタリア公、リブロス侯、レシアス侯、アーマリア侯、リンガロイ伯――マクマスター伯とかくらいじゃないかな。逆に下位だと看破系の破眼使い系の魔法や魔道具を持っている人間は見えるということか」
そんな事を言いながら、クーベルト閣下は楽しそうに微笑んだ。ただ、誰かと喋っているのは分からないように視線も合わせてはくれないけど、雰囲気からはとても楽しそうだった。
「おや、クーベルト辺境伯ではありませんか」
と、声を掛けてきたのはジゼットバス伯爵だった。ヒロインちゃんのところの人だけど、ヒロインちゃんはジゼットバス伯爵の子供では無く養子で伯爵家に入ったんだよね。それも、どこかの神殿で育てられたとか、どこかのスラムで育ったとか、実は設定自体が曖昧で確定情報が実は存在しないんだよね。
そもそも、どうして彼がヒロインちゃんを養子に迎えたか――と、いうところも実はキチンと語られては無いんだけど、貴族の落とし種だということだけは確かで、『煌めく運命の乙女』らしい。それが何を指すのかは調べたけど、よく分からなかった。
「ああ、ジゼットバス伯爵。伯爵もお帰りですか?」
「いやいや、少し所用があって席を外していただけですよ。これから会場に戻って、まだ挨拶をしていない人に挨拶を――と、思っております」
見た雰囲気は少し色の落ちた栗色の髪と柔らかで優しそうな雰囲気を持ったおじ様だけど、バリバリの貴族派でどちらかと言えば過激な思想派閥の人なんだよね。ゲーム上での優しいお父さんというイメージがあるせいでちょっと考えれないんだけど。
「なるほど、私はこれから領地へ戻らねばなりませんので」
「おお、それは失礼した。いつもお忙しいことで、それは私も会場へ戻ります」
と、言ってジゼットバス伯爵は軽快な足取りで会場へ向けて去って行く。
「王城で所用とはなんでしょうね」
私が思わず呟くとクーベルト閣下は少し返答に間をおいてから「ですよね」と返してきた。
「貴族派閥の中では彼はとても力を持っている人物になる。それに凄い人誑しだと言われているけれど、私はどうにも苦手でね。一度、ハーブスト公爵とも似たような話をしたのだけど、公爵は笑いながら同意してくれたよ」
「あら、お父様も苦手なんですね」
「公爵は意外と好き嫌いがハッキリとされている人物だからね、どちらかと言えば苦手な人の方が多いんじゃないかい?」
まぁ、お父様は基本的にお母様と私以外にはとても厳しい人ですからねぇ。自称「友達が少ない」ですし、あ、それを言えばランパード閣下も自称「友達が少ない」人でした。
「お父様は自分にも他人にも厳しい方ですからね。仕方ないと思います」
「あはは、それは確かにそうだね。兄上にも厳しい事を言っているのを何度か見たことがあるよ。でも、あの二人は仲がいいよね」
「ですね。クーベルト閣下はそういった方はいらっしゃらないのですか?」
「残念ながら私は貴族社会に馴染めていない――と、いうか馴染めない偏屈者さ」
そう言いながらも彼はどこか楽しそうだった。そういえば、近衛騎士達の師匠でもあるクーベルト閣下って、いつくらいから近衛騎士に稽古をつけていたのかしら?
そんな事を考えている間に城の正門に到着し、クーベルト閣下の馬車が既に待っていた。
「本当に誰も気が付かなかったね。さぁ、お姫様――」
と、彼は馬車のステップに乗りやすいように手を差し伸べてくれる。私は少し緊張しつつも彼の手を取り、馬車へ乗り込む。そして、彼は御者にハーブスト公爵家へ向かうように言って馬車の中へ入ってくる。
「本当に大丈夫でしょうか?」
「ああ、婚約者がいるのに他の男性と二人きりになる? ってことかい」
私が「はい」と答えると彼は小さく笑い「大丈夫じゃないかい?」と、答えた。
「本当に大丈夫かは分からないじゃないですか?」
「分かると思うよ。魔力探知された場合は君も気が付くだろう?」
「確かにそうですが、破眼系の魔法であれば分からない可能性もあると思います」
「私の探知範囲にはそっち系の魔法や魔術が発動された形跡は無かったからね、そもそもハーブスト公爵家の人達を基準にすると、ミストリア内でも気付けるのは数人だと思うよ」
「でも、閣下はお気付きになられました」
私がそう言うと彼はニヒルな微笑を浮かべる。ニヤリってしたわ。って、私ってば冷静に冷静さを失ってはいけないわ。
「私も数人の内に入れるだけの自信はあるよ。と、いうか魔力探知や看破する魔法や魔術を王城で使うってのも問題が多いわけで常に気をつけている人間というのも、そうとうな実力者以外ではただの不審者となってしまうからね」
それはそれで確かに――だけど、その手の魔法や魔術って最近はあまり使わない傾向にあるのかもしれないわね。魔導洞窟へ貴族が向かうのも減っているらしい事をウィンディが両親から聞いたと言っていたし。
戦場では基本的に先頭に立つことが少ない指揮官は使わないし、意外と限られた人達しか使わないのかもしれないけど――ハーブスト公爵家だったら執事やメイドである程度、魔法や魔術に長けた者達は皆使えるんだけど、あれ? もしかして、我が家がおかしいだけ???
「残念だけど、もうすぐ公爵家に着いてしまうな――」
彼がそう言うと私は外に意識を持っていき、見慣れた景色が見えたことで我が家の近くだと気が付く。思っている以上に王城から近いのだから仕方ないけどね。
「さて、もうそろそろ解除しても大丈夫なのでは無いのかい?」
「いいえ、家に入るまで気は抜けません。時折、覗いている方がいるようですから」
「ハーブスト公爵家を覗き見なんて、度胸のある人間が世の中にはいるのだね」
「日々、ごみ処理が大変だと皆が言っていますから、意外とそういうおバカさん達は多いのではないかと思いますよ。閣下もお気をつけくださいね」
「残念ながら私の屋敷など見ても楽しい物は無いから大丈夫だよ」
本当にそうなのかしらね? と、いうかクーベルト閣下って王都の屋敷はほぼ使ってないでしょ。冒険者『黒狼』として借りてる宿は使っているようだけど。そうしている間に屋敷の前に到着し、クーベルト閣下は馬車を降りて再び手を差し出してくる。私はその手を取って馬車から降り、一応周囲を魔力探知して問題無いのを確認した上で彼に礼を述べる。
「わざわざ送って頂きありがとうございます」
「気にしなくてもいいよ。ハーブスト公爵夫人からの命令でもあるからね。それではまた――と、いうか近いうちに寄らせて貰うよ」
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