101 / 232
第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
101.悪役令嬢は両親に相談する
しおりを挟む
学院から帰ってすぐに両親へ面会出来るように手配した後に、執事やメイド達を総動員して緊急会議の準備を急がせる。それから間もなくして、お母様からすぐに時間を取るとの連絡を受け、お父様は王城へ出ていたので可能な限り急いで戻ると伝令が伝えてきた。
私は脳内で様々なパターンをシミュレーションしつつ、一番良いのは上手に参加を断る。なのだけど、無理な場合も如何にして面倒事を避けるか――お母様との約束の時間まで考えつつ過ごす。
「お嬢様、お時間です。お部屋の方も準備が整っております」
お母様と二人だけの密談なら庭園でするのだけど、今回はお父様も参加ということで別の部屋を用意して貰った。
「では参りましょう」
そう言ってエルーサを連れて、私は部屋を出た。私の部屋は王都屋敷の三階に位置していて、侵入者が最も入ってこれない位置にある。それは良いのだけど、どの部屋に向かうにも最も遠い位置にあるので、こういう予定を入れた時は移動が一番面倒臭い。
お屋敷が広すぎるというのも考え物ね。
などと思いつつも、E字型の屋敷――前世の学校の作りにも似ているけど――の三階は特に階段の位置も他の階と違い、我が家のプライベート空間となっている。今回は二階にある執務室が幾つかある付近の部屋を準備して貰った。近さから言えばお母様の方が先に着いている可能性も無くはない。
「奥様の方が先に到着しているようです」
と、目的の部屋近くで別のメイドが私に耳打ちしてきた。私は「ありがとう」と、言って部屋の扉をノックをする。当然、中からお母様専属のメイドであるバネッサが出てきて「奥様がお待ちでございます」と、部屋の中へ案内される。
「私の方が先に着いてしまったわ」
「お待たせして申し訳ありません」
「いいのよ、先にお茶を頂いているわ。ほうじ茶は久しぶりね」
今日は特別にほうじ茶にしてみたのだけど、急遽お話をする為の時間を作ったので用意していたお茶菓子の選択肢があまりなかっただけだ。因みに本日用意したのは冷やしぜんざいである。明日の茶菓子用に用意していたあんこがあっただけなんだけどね。
「たまには良いでしょう? 後でお茶菓子の方も持ってこさせますのでお待ちください」
「そうなのね。楽しみだわ」
そして、私は席へ座りエルーサに視線を移す。彼女は何も言わずにソッとテーブルへ例の招待状を置いた。お母様は静かにそれを手に取り、中身を確認して一瞬だけピクリと口の端を上げた。
「クリフト殿下から直接渡されたのですか?」
「いいえ、パルプスト公爵令息であるアーネスト様から叩き渡されました」
「は?」
お母様にしては珍しくポカンとされたわ。ちなみに私もアーネスト様への対応時にそんな顔をしたのでしょうね。うん、アカンわ。
「とりあえず、パルプスト公爵へは抗議の書状を出しておきましょう。そして、廃嫡して貰いましょう。うん、そうしましょう」
「まぁまぁ、お母様。そんな事をしたらパルプスト公爵と全面対決になりますよ。色々と国内を裏から荒らされている状況なのに相手が喜んでしまうだけです」
「――それはそうね。にしても、そんな無礼を平気で出来るとは一体どんな教育をしてるのでしょうね」
そこは私が言ったことにキレたからだけど、でも、それでキレるのは確かに短慮ではあるんだよねぇ。教育を疑われても仕方ない部分ではあると思う。
「実は私が彼に『いつから殿下の小間使いになったのか』と、煽ってしまったから――だと思うのです」
「でも、それって事実よね?」
「まぁ、そうなんですが……どうやら彼的には殿下からの大切なお願いだったようで」
「大切なお願いねぇ」
そう言ったお母様の雰囲気は確実に怒っている。と、いうかこんなに怒った雰囲気を隠さずに漏らすお母様はとても珍しい。いうかそんなに怒ること? と、思わなくもないけど。
「それにしても、クリフト殿下の周囲はどうなっているのでしょうね? 招待状の文面も女性を誘うには余りにも酷いとしか言わざるを得ないわ。しかも、これって正式な招待状ではあるけど、正式な形で書いたモノでは無いから扱いが難しいわね」
そうなのだ。普通は王城での茶会などを行う場合は陛下に確認を行った上で場所を整えるので、招待状の文面は一度チェックが入るハズだから、今回のような文面では送られてこないのが普通なのだ。アリエルも何度もチェックされてゲンナリしている事もある。当然、私もお茶会をする時にお母様にチェックされて、いまだに添削されるのだから。
「それに学院のある平日の水の日なのです。まだ半休の月の日か休みの天の日なら分かるのですが……」
「クリフト殿下は学院には?」
「残念ながら、入学式の日以降は来ておりません」
「噂には聞いてましたが、本当なのですね。キャロルの方も息子達の扱いに困っているようですし」
女王キャロラインも困ってたんだ。アリエルは自由奔放だし、クリフト殿下はよくわかんないし、リストリア殿下は引き籠ってるみたいだし、大変そうだね。
「時期的には行事もないでしょう。平日である事は上位貴族では特に問題は無いと言えるでしょう。学院にも許可を取っていれば特に問題は無いと思うのです」
「果たして、許可を取っているでしょうか?」
そういうのも面倒だからと放置している可能性があるんだよね。と、いうか普通は王家主催で祝いの席もあると思うんだけど――あ、一度もそんなの経験してないから、やってないか。
「三日後よね? 準備の方は?」
「さすがに三日でどうこう出来る問題では無いと思うのです。それに毎年お祝いの席を設けていれば事前に準備をしておくのは普通ですが、さすがに……」
「普通はそうよね。まぁ、失念していた私のミスよ。婚約者の誕生日はさすがに何かしないというのは問題ですものね……」
それを言えば私も放置してたので何も言えないのよね。
「とりあえず、当たり障りのない感じがいいわよね」
お母様はそう言いながら何かを考える仕草をする。その当たり障りのないというのが非常に難しいと思うのです。
「最近は剣術に力を入れているそうですから、それに関係した物がよいでしょうか?」
「魔道具はダメよ」
それくらいは分かってますよお母様。とりあえず手持ちですぐに用意出来て喜ばれそうなラインを考えないとダメよねぇ。魔道具ならいくつも失敗作があるから楽ではあるけど。
「悩ましい――ですね」
と、私とお母様との間にしばしの沈黙が流れる。すると、部屋の扉が軽くノックされお父様が入室してくる。
「やぁ、待たせてすまないね。先程の話を耳にしたのだけど、これを贈るのはどうかな?」
そう言ったお父様は長めの箱をテーブルに置いた。
私は脳内で様々なパターンをシミュレーションしつつ、一番良いのは上手に参加を断る。なのだけど、無理な場合も如何にして面倒事を避けるか――お母様との約束の時間まで考えつつ過ごす。
「お嬢様、お時間です。お部屋の方も準備が整っております」
お母様と二人だけの密談なら庭園でするのだけど、今回はお父様も参加ということで別の部屋を用意して貰った。
「では参りましょう」
そう言ってエルーサを連れて、私は部屋を出た。私の部屋は王都屋敷の三階に位置していて、侵入者が最も入ってこれない位置にある。それは良いのだけど、どの部屋に向かうにも最も遠い位置にあるので、こういう予定を入れた時は移動が一番面倒臭い。
お屋敷が広すぎるというのも考え物ね。
などと思いつつも、E字型の屋敷――前世の学校の作りにも似ているけど――の三階は特に階段の位置も他の階と違い、我が家のプライベート空間となっている。今回は二階にある執務室が幾つかある付近の部屋を準備して貰った。近さから言えばお母様の方が先に着いている可能性も無くはない。
「奥様の方が先に到着しているようです」
と、目的の部屋近くで別のメイドが私に耳打ちしてきた。私は「ありがとう」と、言って部屋の扉をノックをする。当然、中からお母様専属のメイドであるバネッサが出てきて「奥様がお待ちでございます」と、部屋の中へ案内される。
「私の方が先に着いてしまったわ」
「お待たせして申し訳ありません」
「いいのよ、先にお茶を頂いているわ。ほうじ茶は久しぶりね」
今日は特別にほうじ茶にしてみたのだけど、急遽お話をする為の時間を作ったので用意していたお茶菓子の選択肢があまりなかっただけだ。因みに本日用意したのは冷やしぜんざいである。明日の茶菓子用に用意していたあんこがあっただけなんだけどね。
「たまには良いでしょう? 後でお茶菓子の方も持ってこさせますのでお待ちください」
「そうなのね。楽しみだわ」
そして、私は席へ座りエルーサに視線を移す。彼女は何も言わずにソッとテーブルへ例の招待状を置いた。お母様は静かにそれを手に取り、中身を確認して一瞬だけピクリと口の端を上げた。
「クリフト殿下から直接渡されたのですか?」
「いいえ、パルプスト公爵令息であるアーネスト様から叩き渡されました」
「は?」
お母様にしては珍しくポカンとされたわ。ちなみに私もアーネスト様への対応時にそんな顔をしたのでしょうね。うん、アカンわ。
「とりあえず、パルプスト公爵へは抗議の書状を出しておきましょう。そして、廃嫡して貰いましょう。うん、そうしましょう」
「まぁまぁ、お母様。そんな事をしたらパルプスト公爵と全面対決になりますよ。色々と国内を裏から荒らされている状況なのに相手が喜んでしまうだけです」
「――それはそうね。にしても、そんな無礼を平気で出来るとは一体どんな教育をしてるのでしょうね」
そこは私が言ったことにキレたからだけど、でも、それでキレるのは確かに短慮ではあるんだよねぇ。教育を疑われても仕方ない部分ではあると思う。
「実は私が彼に『いつから殿下の小間使いになったのか』と、煽ってしまったから――だと思うのです」
「でも、それって事実よね?」
「まぁ、そうなんですが……どうやら彼的には殿下からの大切なお願いだったようで」
「大切なお願いねぇ」
そう言ったお母様の雰囲気は確実に怒っている。と、いうかこんなに怒った雰囲気を隠さずに漏らすお母様はとても珍しい。いうかそんなに怒ること? と、思わなくもないけど。
「それにしても、クリフト殿下の周囲はどうなっているのでしょうね? 招待状の文面も女性を誘うには余りにも酷いとしか言わざるを得ないわ。しかも、これって正式な招待状ではあるけど、正式な形で書いたモノでは無いから扱いが難しいわね」
そうなのだ。普通は王城での茶会などを行う場合は陛下に確認を行った上で場所を整えるので、招待状の文面は一度チェックが入るハズだから、今回のような文面では送られてこないのが普通なのだ。アリエルも何度もチェックされてゲンナリしている事もある。当然、私もお茶会をする時にお母様にチェックされて、いまだに添削されるのだから。
「それに学院のある平日の水の日なのです。まだ半休の月の日か休みの天の日なら分かるのですが……」
「クリフト殿下は学院には?」
「残念ながら、入学式の日以降は来ておりません」
「噂には聞いてましたが、本当なのですね。キャロルの方も息子達の扱いに困っているようですし」
女王キャロラインも困ってたんだ。アリエルは自由奔放だし、クリフト殿下はよくわかんないし、リストリア殿下は引き籠ってるみたいだし、大変そうだね。
「時期的には行事もないでしょう。平日である事は上位貴族では特に問題は無いと言えるでしょう。学院にも許可を取っていれば特に問題は無いと思うのです」
「果たして、許可を取っているでしょうか?」
そういうのも面倒だからと放置している可能性があるんだよね。と、いうか普通は王家主催で祝いの席もあると思うんだけど――あ、一度もそんなの経験してないから、やってないか。
「三日後よね? 準備の方は?」
「さすがに三日でどうこう出来る問題では無いと思うのです。それに毎年お祝いの席を設けていれば事前に準備をしておくのは普通ですが、さすがに……」
「普通はそうよね。まぁ、失念していた私のミスよ。婚約者の誕生日はさすがに何かしないというのは問題ですものね……」
それを言えば私も放置してたので何も言えないのよね。
「とりあえず、当たり障りのない感じがいいわよね」
お母様はそう言いながら何かを考える仕草をする。その当たり障りのないというのが非常に難しいと思うのです。
「最近は剣術に力を入れているそうですから、それに関係した物がよいでしょうか?」
「魔道具はダメよ」
それくらいは分かってますよお母様。とりあえず手持ちですぐに用意出来て喜ばれそうなラインを考えないとダメよねぇ。魔道具ならいくつも失敗作があるから楽ではあるけど。
「悩ましい――ですね」
と、私とお母様との間にしばしの沈黙が流れる。すると、部屋の扉が軽くノックされお父様が入室してくる。
「やぁ、待たせてすまないね。先程の話を耳にしたのだけど、これを贈るのはどうかな?」
そう言ったお父様は長めの箱をテーブルに置いた。
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『悪役』のイメージが違うことで起きた悲しい事故
ラララキヲ
ファンタジー
ある男爵が手を出していたメイドが密かに娘を産んでいた。それを知った男爵は平民として生きていた娘を探し出して養子とした。
娘の名前はルーニー。
とても可愛い外見をしていた。
彼女は人を惹き付ける特別な外見をしていたが、特別なのはそれだけではなかった。
彼女は前世の記憶を持っていたのだ。
そして彼女はこの世界が前世で遊んだ乙女ゲームが舞台なのだと気付く。
格好良い攻略対象たちに意地悪な悪役令嬢。
しかしその悪役令嬢がどうもおかしい。何もしてこないどころか性格さえも設定と違うようだ。
乙女ゲームのヒロインであるルーニーは腹を立てた。
“悪役令嬢が悪役をちゃんとしないからゲームのストーリーが進まないじゃない!”と。
怒ったルーニーは悪役令嬢を責める。
そして物語は動き出した…………──
※!!※細かい描写などはありませんが女性が酷い目に遭った展開となるので嫌な方はお気をつけ下さい。
※!!※『子供が絵本のシンデレラ読んでと頼んだらヤバイ方のシンデレラを読まれた』みたいな話です。
◇テンプレ乙女ゲームの世界。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げる予定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる