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貴種流離譚への兆し
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日常生活にユーマさんのいらっしゃる日々が始まりました。美人は三日で
飽きて、醜人は三日で慣れる――なんて俗説がありますけれど、あれは嘘
ですわね。二週間が経っても、私の毎日は、薔薇色に彩られたままです。
思ったのですけれど、私の人生を記録に変えますときには、もうこのまま
「こうして、レプリオーネは幸せに暮らしました。めでたしめでたし」で
良いのではないかしら。大した会話もなくても、お茶の時間に毎日お顔が
見られるだけで満足なのでした。……まあ、もし問題ありませんでしたら
そのもう少し先とか、更にもうちょっと先とかまで進んでからめでたしの
ほうが良いのかもしれませんけれど……ええ、良いですわね。
ただ不安の種は、ユーマさんがとても順調に文字の学習を進められている
ことでした。いえ、それ自体は良いことですけど……文字と日常の知識を
習得された暁には、ルクサルにあります賢者の塔を目指して旅をなさると
ご本人自ら心に決められていて――それがとても心配なのです。さすがに
ドラゴンやスライムなどといったものはいませんけれど、危険な獣や野生
生物なら色々存在しますし――何よりも、三日ほど前に見てしまいました
悪い夢が頭から離れないのです。
一人退屈に部屋で待っています私のもとへと、ルクサルからユーマさんの
お手紙が届いたのでした。私は喜んでそれを開封します。するとそこには
《残念ながら、元の世界に戻る方法は一切見つかりませんでした。ですが
代わりに、このルクサルで運命の人と出会うことができました。つきまし
ては、ささやかながら披露宴を催したいと思っておりますので、お姫様も
もしよろしければご参加下さい》との文字。
ガーン! と目の前が真っ白になりましたら、もう次の瞬間には結婚式が
開かれている謁見の間の前の階段にいて、通路の向こうにはユーマさんと
私の知らないとても可愛らしい女性。何よ、こんなのはただのトゥローテ
とエリーゼシアの二番煎じですわね。あまりにも酷いと膝から崩れ落ちる
ところで目が覚める――そんな夢でしたわ。ぐっ、ただの夢ですのに――
思い出すたびに、心が闇の世界に引きこまれそうになります。
でもその日も、ユーマさんはとてもお優しくて、いつも通り格好良かった
のです。賢者の塔を訪れたあとには、またブレイパスに戻ってきて下さい
ますよね? と愚直にお訊ねしてみたのですけれど、
「ええ、もちろん。もしも元の世界にまで戻る方法が見つかっても、必ず
ご挨拶には戻りますよ。それか、せめて手紙」
「手紙は無しで! お願いしますわ」
「えっ。はい」
と、とても真摯に答えて下さいました。
それにしても、ユーマさんの口になさるのは面白いお話ばかりで、パズル
やボードゲームなどの異世界の遊びはとても興味深いものばかりでした。
そうそう、以前にも仰っていたRPG……それもTRPGというものは、
要は音楽のない小さな演劇と、そのボードゲームとを組み合わせたもので
あるとか。読み本ではないルールブック? というものを用意できれば、
私でも簡単に遊べるそうです。
そのためにも、文字の習得を――実のところユーマさんは優秀で、三日も
しない内に基本文字とハナタカ文字まであっという間に、ほとんど覚えて
しまわれました。でも、そこに立ちはだかったのが"複字"でした。
「漢字にあたる文字ってわけすか。ちくしょう……これは下手すると数年
かかるんじゃないか……?」
と、ユーマさんには珍しく暗く凹まれていた時期があって、私はお可哀相
に思う反面、「複字グッジョブですわ!」と思ってしまいました。でも、
複字は全てを完璧に覚えなくても日常生活には問題がないことに気付かれ
たことで、再びペース良く学習を進められているみたいでした。良いこと
ではあるのですけれど、ちょっと残念です。
ああ。でも、そうでした。不安の種といえば、もう一つありましたわね。
これもそれ自体は悪いことではないのですけれど、ユーマさんが私以外の
誰とも等しく仲良くなられていることでした。接点がほとんどないはずの
トゥローテとエリーゼシアとまで朝方親しくお話なさってたのにも驚いた
のですけれど、公務でお会いできない間ごとに、兵士の何某とか洗濯係の
何とかさんとか、お茶の席での会話に私の覚えていないお名前が登場する
ようになってきているのでした。中でも、当然といえば当然なのですけど
――クロナとは、随分仲良くなられたみたいです。私がお茶の時間に遅れ
ました日には、必ず二人での談笑が先に聞こえてくるのでした。ときどき
私の知らない出来事のお話で盛り上がったりされると、とてつもない疎外
感ですわ。まあクロナに限っては、そういうことはさすがにないと信じて
いますけれど……やっぱり、私がユーマさんと仲良くなるスピードが他の
人のそれより遅いのは由々しき問題でした。
「やっぱり、お姫様の魔法の力ってすごいんすね。工房の全てが光の中に
包まれているように見えて、すげー綺麗でした」
ほら、未だにユーマさんから私への呼び方は「お姫様」のままなのです。
もう二週間も経ちますのに、距離を感じますわ……ただ、例の話をお知り
になって内心では嫌われている、とかではなさそうです。何ら変わらずに
笑顔を見せていただけるどころか、今なんてこうして馬車の中で二人きり
――朝は弱いと仰っていたはずですのに、私の誘いに応じて、少し特別な
公務へとわざわざご一緒下さったのでした。
「レプリオーネ様や、学校へは立ち寄られますかな?」
「いえ。今日は真っ直ぐお城に戻りますわ」
御者のポールの厚意をやんわり辞退します。うっかり、ポールは黙ってて
と言いそうになってしまいましたけど、馬車の中では確かに二人きりです
のでセーフですわよね。ユーマさんは、手の中のポーションの小瓶をなお
物珍しそうに眺めていらっしゃいます。どうしましょう……名前のこと、
今こそ思い切ってお願いしてみましょうか。
「あ。このポーションって、使うときはその、飲めばいいんすかね?」
ポーションから目を離されたユーマさんの瞳が、私の視線のど真ん中へと
向き合います。やっぱり、ドキリとします。
「え、ええ。もちろん飲んでも大丈夫ですわ! でも、お茶とは違って、
飲まなくても体にかけるだけでも効果あります。例えば……右手の怪我で
あっても、左手を浸すだけで治ってしまうくらいです」
「それってバイオ……いや、すごいなあ」
東港の街への中途にあります杉林の村では、お茶類とポーションの加工を
専門とする工房があります。お茶はブレイパスで採れたものですけれど、
ポーションはスチューダリから渡ってきた水に魔法の力を込めるだけなの
でした。それだけの作業ですけど、年に一、二度ほど生産が追いつかない
時期があるため――視察を兼ねて、お手伝いに訪れるのです。お城からは
そう遠くはありませんため、あとユーマさんが見ていらしたため私の力は
全開で、工房内に並んでいた小瓶を一度に片付けちゃいました。その内の
一つを、記念に貰っていただいたのです。
「あの」
私は、意を決しました。
「ユーマさんもそろそろ私のことを、名前で呼んでくださらないかしら」
言ってしまいましたわ!
「え。レプリオーネ様、ですか? すいません、長い発音の名前は何だか
呼び慣れなくて……」
「でしたら! 短縮形でよろしいですわ! そうね。レプリーって呼んで
いただくのはどうかしら?」
学校時代に一時期だけ、そのように呼ばれていたことがありました。あと
――ん。そんなことはどうでも良いですけど、とにかく、もっと親しげに
ユーマさんとお話するために、名前の呼び方は大事だと思うのです。
「レプリー……?」
きゃああ早速! ユーマさんはいつも私の嫌がることを避けて、私の喜ぶ
ように会話をしてくださる気がします。最初はヒゲのないお顔にこそ惹か
れてしまったのですけれど、今では内面も含めて……好き、ですわ。でも
――あら? 何か、ご様子が変ですわね。
「レプリー……レプリカ……そうか。確か……」
ユーマさんは再び、ほのかに緑色に光るポーションの小瓶に目を落として
何かをつぶやかれています。そして――
「ああ……間違いない。思い……出した……!」
なぜかは分かりませんけれど、少し嫌な予感がしました。
飽きて、醜人は三日で慣れる――なんて俗説がありますけれど、あれは嘘
ですわね。二週間が経っても、私の毎日は、薔薇色に彩られたままです。
思ったのですけれど、私の人生を記録に変えますときには、もうこのまま
「こうして、レプリオーネは幸せに暮らしました。めでたしめでたし」で
良いのではないかしら。大した会話もなくても、お茶の時間に毎日お顔が
見られるだけで満足なのでした。……まあ、もし問題ありませんでしたら
そのもう少し先とか、更にもうちょっと先とかまで進んでからめでたしの
ほうが良いのかもしれませんけれど……ええ、良いですわね。
ただ不安の種は、ユーマさんがとても順調に文字の学習を進められている
ことでした。いえ、それ自体は良いことですけど……文字と日常の知識を
習得された暁には、ルクサルにあります賢者の塔を目指して旅をなさると
ご本人自ら心に決められていて――それがとても心配なのです。さすがに
ドラゴンやスライムなどといったものはいませんけれど、危険な獣や野生
生物なら色々存在しますし――何よりも、三日ほど前に見てしまいました
悪い夢が頭から離れないのです。
一人退屈に部屋で待っています私のもとへと、ルクサルからユーマさんの
お手紙が届いたのでした。私は喜んでそれを開封します。するとそこには
《残念ながら、元の世界に戻る方法は一切見つかりませんでした。ですが
代わりに、このルクサルで運命の人と出会うことができました。つきまし
ては、ささやかながら披露宴を催したいと思っておりますので、お姫様も
もしよろしければご参加下さい》との文字。
ガーン! と目の前が真っ白になりましたら、もう次の瞬間には結婚式が
開かれている謁見の間の前の階段にいて、通路の向こうにはユーマさんと
私の知らないとても可愛らしい女性。何よ、こんなのはただのトゥローテ
とエリーゼシアの二番煎じですわね。あまりにも酷いと膝から崩れ落ちる
ところで目が覚める――そんな夢でしたわ。ぐっ、ただの夢ですのに――
思い出すたびに、心が闇の世界に引きこまれそうになります。
でもその日も、ユーマさんはとてもお優しくて、いつも通り格好良かった
のです。賢者の塔を訪れたあとには、またブレイパスに戻ってきて下さい
ますよね? と愚直にお訊ねしてみたのですけれど、
「ええ、もちろん。もしも元の世界にまで戻る方法が見つかっても、必ず
ご挨拶には戻りますよ。それか、せめて手紙」
「手紙は無しで! お願いしますわ」
「えっ。はい」
と、とても真摯に答えて下さいました。
それにしても、ユーマさんの口になさるのは面白いお話ばかりで、パズル
やボードゲームなどの異世界の遊びはとても興味深いものばかりでした。
そうそう、以前にも仰っていたRPG……それもTRPGというものは、
要は音楽のない小さな演劇と、そのボードゲームとを組み合わせたもので
あるとか。読み本ではないルールブック? というものを用意できれば、
私でも簡単に遊べるそうです。
そのためにも、文字の習得を――実のところユーマさんは優秀で、三日も
しない内に基本文字とハナタカ文字まであっという間に、ほとんど覚えて
しまわれました。でも、そこに立ちはだかったのが"複字"でした。
「漢字にあたる文字ってわけすか。ちくしょう……これは下手すると数年
かかるんじゃないか……?」
と、ユーマさんには珍しく暗く凹まれていた時期があって、私はお可哀相
に思う反面、「複字グッジョブですわ!」と思ってしまいました。でも、
複字は全てを完璧に覚えなくても日常生活には問題がないことに気付かれ
たことで、再びペース良く学習を進められているみたいでした。良いこと
ではあるのですけれど、ちょっと残念です。
ああ。でも、そうでした。不安の種といえば、もう一つありましたわね。
これもそれ自体は悪いことではないのですけれど、ユーマさんが私以外の
誰とも等しく仲良くなられていることでした。接点がほとんどないはずの
トゥローテとエリーゼシアとまで朝方親しくお話なさってたのにも驚いた
のですけれど、公務でお会いできない間ごとに、兵士の何某とか洗濯係の
何とかさんとか、お茶の席での会話に私の覚えていないお名前が登場する
ようになってきているのでした。中でも、当然といえば当然なのですけど
――クロナとは、随分仲良くなられたみたいです。私がお茶の時間に遅れ
ました日には、必ず二人での談笑が先に聞こえてくるのでした。ときどき
私の知らない出来事のお話で盛り上がったりされると、とてつもない疎外
感ですわ。まあクロナに限っては、そういうことはさすがにないと信じて
いますけれど……やっぱり、私がユーマさんと仲良くなるスピードが他の
人のそれより遅いのは由々しき問題でした。
「やっぱり、お姫様の魔法の力ってすごいんすね。工房の全てが光の中に
包まれているように見えて、すげー綺麗でした」
ほら、未だにユーマさんから私への呼び方は「お姫様」のままなのです。
もう二週間も経ちますのに、距離を感じますわ……ただ、例の話をお知り
になって内心では嫌われている、とかではなさそうです。何ら変わらずに
笑顔を見せていただけるどころか、今なんてこうして馬車の中で二人きり
――朝は弱いと仰っていたはずですのに、私の誘いに応じて、少し特別な
公務へとわざわざご一緒下さったのでした。
「レプリオーネ様や、学校へは立ち寄られますかな?」
「いえ。今日は真っ直ぐお城に戻りますわ」
御者のポールの厚意をやんわり辞退します。うっかり、ポールは黙ってて
と言いそうになってしまいましたけど、馬車の中では確かに二人きりです
のでセーフですわよね。ユーマさんは、手の中のポーションの小瓶をなお
物珍しそうに眺めていらっしゃいます。どうしましょう……名前のこと、
今こそ思い切ってお願いしてみましょうか。
「あ。このポーションって、使うときはその、飲めばいいんすかね?」
ポーションから目を離されたユーマさんの瞳が、私の視線のど真ん中へと
向き合います。やっぱり、ドキリとします。
「え、ええ。もちろん飲んでも大丈夫ですわ! でも、お茶とは違って、
飲まなくても体にかけるだけでも効果あります。例えば……右手の怪我で
あっても、左手を浸すだけで治ってしまうくらいです」
「それってバイオ……いや、すごいなあ」
東港の街への中途にあります杉林の村では、お茶類とポーションの加工を
専門とする工房があります。お茶はブレイパスで採れたものですけれど、
ポーションはスチューダリから渡ってきた水に魔法の力を込めるだけなの
でした。それだけの作業ですけど、年に一、二度ほど生産が追いつかない
時期があるため――視察を兼ねて、お手伝いに訪れるのです。お城からは
そう遠くはありませんため、あとユーマさんが見ていらしたため私の力は
全開で、工房内に並んでいた小瓶を一度に片付けちゃいました。その内の
一つを、記念に貰っていただいたのです。
「あの」
私は、意を決しました。
「ユーマさんもそろそろ私のことを、名前で呼んでくださらないかしら」
言ってしまいましたわ!
「え。レプリオーネ様、ですか? すいません、長い発音の名前は何だか
呼び慣れなくて……」
「でしたら! 短縮形でよろしいですわ! そうね。レプリーって呼んで
いただくのはどうかしら?」
学校時代に一時期だけ、そのように呼ばれていたことがありました。あと
――ん。そんなことはどうでも良いですけど、とにかく、もっと親しげに
ユーマさんとお話するために、名前の呼び方は大事だと思うのです。
「レプリー……?」
きゃああ早速! ユーマさんはいつも私の嫌がることを避けて、私の喜ぶ
ように会話をしてくださる気がします。最初はヒゲのないお顔にこそ惹か
れてしまったのですけれど、今では内面も含めて……好き、ですわ。でも
――あら? 何か、ご様子が変ですわね。
「レプリー……レプリカ……そうか。確か……」
ユーマさんは再び、ほのかに緑色に光るポーションの小瓶に目を落として
何かをつぶやかれています。そして――
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