3人play。

遊虎りん

文字の大きさ
上 下
18 / 67

17

しおりを挟む
可愛い、可愛いと何度も囁かれる。
ジュランの甘く低い声が私の中へ入り込んで心臓を鷲掴んで握りつぶす。
私はただ喘ぎ乱れ揺さぶられていた。

「こんなの、初めてだ…俺の腰が女を求めて止まらなくなるなんて…はあ、…全部喰いたい」

両方の乳房を掴まれ乱暴に揉まれて、噛み付かれた。噛み付かれ強く吸われる。舐め回され、何度も何度も奥に精液を放たれた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が部屋に響いている。
ジュランは恍惚の表情を浮かべ私を貪り尽くそうとしている。
唇を重ねて深いキスをする。舌が絡まり唾液を飲まれる。そして、ジュランの唾液を飲ませられる。

もう、無理だ。潤いすぎてふやける。こんな絶倫に付き合ってられない。自らの気を失い私は意識を手離した。

目が覚めたら自分の部屋だった。

「……夢だったのか、…いや、夢ではない。私が自分でここの毛を剃るはずがない」

寝巻きを身につけている。そろり、と緩やかな作りの下衣に手を忍ばせて自らの陰部に触れる。
やはりそこはつるりとして指に毛が引っ掛からない。

「……っぷは!そこで気が付くんだ」

一人だと思っていた部屋。しかし、男の笑い声が聞こえた。金髪隻眼の美しい悪魔。憎い双子の弟の方だ。ランジュが肩を震わせ涙さえ腹を抱えて浮かべて笑っている。

「あーあ、おかし……僕って心の底から笑えないって思ってたけどこんな下らないことで笑えるなんて思ってもみなかった」

はあ、と息を吐き出してランジュはまだ弛んでる口元のまま言った。
普段の私なら飛び掛かって攻撃を仕掛けてこいつを殺そうとする。
腰が動かないのだ。酷く怠い。私の胸元や腹部に幾つもの赤い痕が刻まれていた。

「ジュランが箍を外してユイを貪り喰っちゃったってすごく反省してて面白い事になってるんだよね。……今までのこと夢って思われなくないから、目が覚めるまで待ってたけど…まさか、パイパンで気づくとは思ってなかったよ。良かった、毛を剃っておいて」

「……殺す、私が動けるようになったらまずはお前を殺すために剣を持ち、お前を殺すためにお前を見つけ、殺す」

私はランジュを真っ直ぐ見据えて低い声音で誓った。

「僕を殺したいんだね。ありがとう、嬉しいよ。僕を殺すために僕を死ぬまで追いかけてね」

ランジュは幸せそうに頬笑む。こいつの頭は狂っている。殺す、という言葉を愛の言葉だと受け取っているらしい。
恐怖にうち震えさせたいのに喜ばせてしまった。

「……エッチし過ぎて身体がつらいの治してあげるね。君がここから追い出されるとかされたら困るし……真面目に騎士やってよ」

「王子殺しの罪人となるのが先だろうな」

「そう簡単に殺されないよ。僕もジュランも」

枕を掴むとランジュの顔面を狙って投げる。楽しそうに笑いながら容易にそれを避けると姿を瞬時に消した。
腰の怠さも赤い痕も綺麗になくなっていた。元通りに直されている。ただ一つだけを除いて。
陰部の毛は元には戻っていなかった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

今、夫と私の浮気相手の二人に侵されている

ヘロディア
恋愛
浮気がバレた主人公。 夫の提案で、主人公、夫、浮気相手の三人で面会することとなる。 そこで主人公は男同士の自分の取り合いを目の当たりにし、最後に男たちが選んだのは、先に主人公を絶頂に導いたものの勝ち、という道だった。 主人公は絶望的な状況で喘ぎ始め…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

下品な男に下品に調教される清楚だった図書委員の話

神谷 愛
恋愛
クラスで目立つこともない彼女。半ば押し付けれられる形でなった図書委員の仕事のなかで出会った体育教師に堕とされる話。 つまらない学校、つまらない日常の中の唯一のスパイスである体育教師に身も心も墜ちていくハートフルストーリー。ある時は図書室で、ある時は職員室で、様々な場所で繰り広げられる終わりのない蜜月の軌跡。 歪んだ愛と実らぬ恋の衝突 ノクターンノベルズにもある ☆とブックマークをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

【完結】やさしい嘘のその先に

鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。 妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。 ※30,000字程度で完結します。 (執筆期間:2022/05/03〜05/24) ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます! ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ --------------------- ○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。  (作品シェア以外での無断転載など固くお断りします) ○雪さま (Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21 (pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274 ---------------------

処理中です...