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◆匂いでバレました
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カーネルさんの卵増産計画がなんとか進み出せたのを確認してから、マサオに跨がり家に帰る。
「『ただいま~』」
「お帰り……ん? ケイン、マサオ、ちょっと……」
「え? 何、かあさん」
「いいから、ちょっと来なさい」
『ケイン、なんかしたのか?』
「え~最近は母さんに怒られるようなことはしていないと思うけど。でも、マサオも呼ばれたし……あ! マサオがなんかしたから、俺が怒られるんじゃないの?」
『俺か? いや、最近は盗み食いもしてないし……思い当たる節はないぞ』
「じゃあ、なんだろ?」
『なんだろな?』
「いいから、早く来なさい!」
「『はい!』」
家に入り「ただいま」って言った瞬間に母さんに「ちょっと来なさい」と呼ばれてしまうが、俺もマサオも怒られるようなことをした覚えがない為、二人でなんのことかと考えていたら母さんから「早く!」と急かされた。
「……えっと、なんかしたのかな?」
『俺には覚えがないけど?』
「いいから、早く! マサオには後で何をつまみ食いしていたのか詳しく聞くとして」
『聞かれるんだ……』
「藪蛇だったみたいね」
『そう言わずに助けろよ』
「ゴメン、母さん相手には無理!」
『ぐぬぬ……』
母さんの側に寄ると母さんは俺とマサオの匂いを「すんすん」と交互に嗅いで「やっぱり」と呟く。
「母さん、何がやっぱりなの?」
『匂いを嗅がれていたけど、風呂に入れってことか?』
「そう言えば、ちゃんとお風呂に入るって約束したよね?」
『ん? そうだったか?』
「惚けるんだ。惚けるなら、それでも俺は構わないよ。例の物を作らないだけだし」
『えっ! いや、それは困るぞ』
「そうなの? 俺は困らないけど」
『くっ……汚いぞ! 食い物を盾に言うこと聞かせようとするのは虐待だ!』
「何言ってるのさ。自分で言い出したことでしょ。もう忘れたの?」
『ぐぬぬ……覚えている』
「じゃあ『せめて三日に一回にならないか?』ならない!」
『即断かよ!』
「譲れないよ。フフン!」
「ケイン、マサオ、ソレはまだ続くの?」
「『ごめんなさい……』」
母さんは短く嘆息すると「正直に言いなさい」と俺とマサオに詰め寄ってくる。だけど、俺もマサオも思い当たる節がないので互いに顔を見合わせて「???」と疑問符が一杯浮かんでしまう。
「母さん、俺とマサオは何をしたの?」
『そうだぞ。俺もケインも悪いことはしていない……ハズだ』
「ふぅ~そう。じゃあ、聞きます」
母さんがいつまでも惚けるのならと両手を腰に当て、ソファに座る俺と横に控えているマサオを見下ろし「何か新しいお菓子を食べたでしょ!」とビシッと俺の顔を指差す。
「え?」
『なんだと?』
「誤魔化してもダメよ! あなた達が帰ってきたときにふわっと甘い匂いがしたもの! 絶対に何か新しいお菓子でしょ! そうなんでしょ! ね、正直に言いなさい!」
「あ……」
「ほら、やっぱり! 思い当たることがあるんでしょ。さ、出しなさい! すぐに出しなさい!」
「その……」
「何、もしかしてないの? そうなの? なんでなの? ケイン達だけで食べて母さん達には食べさせてくれないの?」
「あの……」
「ヒドい! リーサちゃんに言い付けてやるんだから!」
「だから、先ずは落ち着いて話を聞いてよ」
「落ち着いたら、食べさせてくれるの?」
「とりあえず、落ち着こうよ。ね?」
「……」
多分、今まで嗅いだことがない甘い匂いを嗅いでしまって興奮しているんだと思うけど、何から説明したらいいのかなと思っていると父さんが俺達が困っているのにニヤニヤとしながらこちらの様子を見ていたのに気付き、少しだけイラッとする。
母さんにカーネルさんの家でしたことを正直に話し、今から作るけど出来上がるのは夕食が終わったぐらいだよと言う。
「そう、分かったわ。なら、デザートに食べられるのよね?」
「そう……かな」
「うん、分かったわ。なんか無理言っちゃったみたいでゴメンね」
「家でも作って出すつもりだったから、それはいいんだけど……母さん。ちょっといい?」
「なに?」
「今から作るのは母さんの想像通りにとても甘くて美味しいんだけどね」
「だけど?」
「冷蔵庫の中の場所を取っちゃうからそんなに多くは作れないんだ」
「そうなの? それは残念ね」
「だから……ってのはどう?」
「あら、それはいい考えね」
「でしょ! だから、絶対に成功させてね」
「任せなさい!」
母さんに俺が考えた悪巧みを話すと母さんもノッて来た。
『ケイン、顔が悪いぞ』
「え? そんな……」
『何を考えているんだ。そんな悪い顔してよ』
「あ、そっちね。ふふふ、大丈夫だから。楽しみにしてて」
「『ただいま~』」
「お帰り……ん? ケイン、マサオ、ちょっと……」
「え? 何、かあさん」
「いいから、ちょっと来なさい」
『ケイン、なんかしたのか?』
「え~最近は母さんに怒られるようなことはしていないと思うけど。でも、マサオも呼ばれたし……あ! マサオがなんかしたから、俺が怒られるんじゃないの?」
『俺か? いや、最近は盗み食いもしてないし……思い当たる節はないぞ』
「じゃあ、なんだろ?」
『なんだろな?』
「いいから、早く来なさい!」
「『はい!』」
家に入り「ただいま」って言った瞬間に母さんに「ちょっと来なさい」と呼ばれてしまうが、俺もマサオも怒られるようなことをした覚えがない為、二人でなんのことかと考えていたら母さんから「早く!」と急かされた。
「……えっと、なんかしたのかな?」
『俺には覚えがないけど?』
「いいから、早く! マサオには後で何をつまみ食いしていたのか詳しく聞くとして」
『聞かれるんだ……』
「藪蛇だったみたいね」
『そう言わずに助けろよ』
「ゴメン、母さん相手には無理!」
『ぐぬぬ……』
母さんの側に寄ると母さんは俺とマサオの匂いを「すんすん」と交互に嗅いで「やっぱり」と呟く。
「母さん、何がやっぱりなの?」
『匂いを嗅がれていたけど、風呂に入れってことか?』
「そう言えば、ちゃんとお風呂に入るって約束したよね?」
『ん? そうだったか?』
「惚けるんだ。惚けるなら、それでも俺は構わないよ。例の物を作らないだけだし」
『えっ! いや、それは困るぞ』
「そうなの? 俺は困らないけど」
『くっ……汚いぞ! 食い物を盾に言うこと聞かせようとするのは虐待だ!』
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「じゃあ『せめて三日に一回にならないか?』ならない!」
『即断かよ!』
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母さんは短く嘆息すると「正直に言いなさい」と俺とマサオに詰め寄ってくる。だけど、俺もマサオも思い当たる節がないので互いに顔を見合わせて「???」と疑問符が一杯浮かんでしまう。
「母さん、俺とマサオは何をしたの?」
『そうだぞ。俺もケインも悪いことはしていない……ハズだ』
「ふぅ~そう。じゃあ、聞きます」
母さんがいつまでも惚けるのならと両手を腰に当て、ソファに座る俺と横に控えているマサオを見下ろし「何か新しいお菓子を食べたでしょ!」とビシッと俺の顔を指差す。
「え?」
『なんだと?』
「誤魔化してもダメよ! あなた達が帰ってきたときにふわっと甘い匂いがしたもの! 絶対に何か新しいお菓子でしょ! そうなんでしょ! ね、正直に言いなさい!」
「あ……」
「ほら、やっぱり! 思い当たることがあるんでしょ。さ、出しなさい! すぐに出しなさい!」
「その……」
「何、もしかしてないの? そうなの? なんでなの? ケイン達だけで食べて母さん達には食べさせてくれないの?」
「あの……」
「ヒドい! リーサちゃんに言い付けてやるんだから!」
「だから、先ずは落ち着いて話を聞いてよ」
「落ち着いたら、食べさせてくれるの?」
「とりあえず、落ち着こうよ。ね?」
「……」
多分、今まで嗅いだことがない甘い匂いを嗅いでしまって興奮しているんだと思うけど、何から説明したらいいのかなと思っていると父さんが俺達が困っているのにニヤニヤとしながらこちらの様子を見ていたのに気付き、少しだけイラッとする。
母さんにカーネルさんの家でしたことを正直に話し、今から作るけど出来上がるのは夕食が終わったぐらいだよと言う。
「そう、分かったわ。なら、デザートに食べられるのよね?」
「そう……かな」
「うん、分かったわ。なんか無理言っちゃったみたいでゴメンね」
「家でも作って出すつもりだったから、それはいいんだけど……母さん。ちょっといい?」
「なに?」
「今から作るのは母さんの想像通りにとても甘くて美味しいんだけどね」
「だけど?」
「冷蔵庫の中の場所を取っちゃうからそんなに多くは作れないんだ」
「そうなの? それは残念ね」
「だから……ってのはどう?」
「あら、それはいい考えね」
「でしょ! だから、絶対に成功させてね」
「任せなさい!」
母さんに俺が考えた悪巧みを話すと母さんもノッて来た。
『ケイン、顔が悪いぞ』
「え? そんな……」
『何を考えているんだ。そんな悪い顔してよ』
「あ、そっちね。ふふふ、大丈夫だから。楽しみにしてて」
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