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◆フリじゃありませんでした
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「待て!」
後のことをガンツさん達に任せて、工房から出ようとしたところで、不意に呼び止められる。
「え? 呼んだ?」
「ああ、呼んだとも。何を知らない顔で帰ろうとしているんだ?」
「……いや、ガンツさん達も忙しそうだし。もう、用はないかなと思って」
「はぁ? 用がないだぁ? お前にはなくてもこっちには大ありだっての!」
「そうですよ。ケイン君。さあ、全部出して下さい!」
「そうだな。ここまでの物があるんなら、これ以上のもきっとあるんだろう。なあ、素直に出してしまえよ」
「えっと、どういうこと?」
ガンツさんが言うには、俺がまだ持っているであろう遊具や施設のアレコレを話せということらしい。
「もう、分かったよ。でも、説明は一回だけだからね」
「そこは、せめて三回までにしてくれないか?」
「もう、俺が説明しているところを記録しておけばいいでしょ」
「「「あ!」」」
ガンツさん達は映像として記録できることをすっかり忘れていたようで、急いで記録する為の準備を始める。
俺は俺で、何を用意しようかと前世の記憶から、色んな遊具や施設を思い出す。
やがて、ガンツさん達の準備が終わったようなので、俺が呼ばれる。
「ほれ、場所は用意したぞ。さあ、他のを説明してくれ」
「「さあ!」」
「分かったから、少し離れてね」
ガンツさん達が俺から離れ、作業台が広く使えるようになったので土魔法で模型を作る。
「まずは回転系ね」
コーヒーカップはもうお披露目したので、次は周りながら上下に動く遊具を紹介すると、それを見たガンツさんが首を傾げる。
「なあ、前も思ったんだが、ただ回るだけなのに何が面白いんだ?」
「あ~やっぱり、そこは不思議に思うよね」
「ああ、そうだな。だが、お前が教えてくれたのは殆どが回る物だ。まずはそこを理解しないことには話が進まないと思うんだが……」
そう言って、ガンツさんがチラリと俺を見る。
どうやら、これはまずは乗せろということらしい。
「分かりましたよ。じゃあ、ちょっと待ってね」
さてと作るのはいいけど、どうしたものかと考える。今から、王都の港湾施設に行って作るのは簡単だけど、それだとガンツさん達に任せるという話が変になる。
じゃあ、どうしようかとなったところでふと、思い付く。
「あ! 何もそのままの大きさにこだわる必要はないんだ。じゃあ、お試し版で規模を小さくした物でもいいんじゃないかな」
「ケイン、さっきから何をぶつくさ言っている? ワシたちはいつまで待てばいいんだ?」
「あ、ごめんね。じゃあ、ちょっと移動しようか」
そう言って、転移ゲートを繋いで出て来たのは、カート場の側だった。
「うん、ここなら問題ないかな」
「ケイン、ここに来て何をするつもりなんだ?」
「何って、試作かな。えい!」
そう言って、その場に出来たのはコーヒーカップにメリーゴーラウンドにさっき模型を作ったばかりのオクトパスだ。
「ほう、見事に回る物ばかりだな」
「そういうこと。まずは乗って確かめてみてよ」
「そうか。分かった。じゃあ、乗ってみるか」
ガンツさん達はそれぞれが興味がある物に乗り込むが、全員が乗り込んでしまった為に動かす人がいない。
「皆が乗ったら、誰が動かすの?」
「「「……」」」
「分かったよ。でも、次からは誰かが担当してよ」
ガンツさん達が頷くのを確認してから、遊具を一つずつ動かしていく。
最初は興味なさそうだったガンツさん達だったが、遊具が動き出すと皆の顔が笑顔になる。ただコーヒーカップを除いてだが……。
「ぐぁ~気持ち悪い……」
「思いっ切り回しやがって……」
「げぇ~」
遊具を止めると、ガンツさん達が下りてくる。だけど、コーヒーカップに乗っていたイーガンさんはふらふらで、今にも吐きそうな表情だ。
「どうした? イーガン」
「随分と具合が悪そうですね」
「……」
返事をするのも辛そうなイーガンさんにガンツさんが問い掛けるが、イーガンさんはまともに話せそうにない。
「ケイン、こいつは確かコーヒーカップとやらに乗ったんだったな?」
「そうだよ」
「なら、なんでこんなことになってんだ?」
「ああ、それはね……乗ってみれば分かるんじゃない?」
「ん? いや、乗らなくても話してくれたらいいんじゃないか?」
「でも、ほら、百聞は一見にしかずって言うし」
「ん? 聞いたことないぞ」
「ま、いいからいいから、乗ってみてよ。ほら、ボビーさんも一緒に!」
「わ、私もですか?」
「そ、だってどんな物か知らないことにはお勧めすることは出来ないでしょ」
「そ、それはそうですが……」
「ま、いいからいいから。先ずは乗ってみて。あと、忘れないうちに言っとくけど、真ん中のハンドルは触らない方がいいよ。いいね、俺はちゃんと言ったからね。忘れないでね」
「お、おう。触らなきゃいいんだな。分かった」
「分かりました。注意します」
ガンツさん達がコーヒーカップに乗り込んだところを確認してから、コーヒーカップのスイッチを入れる。
「ポチッとな」
動き出したコーヒーカップの中でただグルグル回るだけの光景にガンツさんもボビーさんもただただ退屈そうにしていたが、その視線は俺に触らないようにと言われた中央に置かれているハンドルに釘付けだ。
「なあ、ボビーこれどうする?」
「これって、これですか?」
「ああ、これだ。あいつが触るなと言っていただろ」
「ええ、言ってましたね。絶対に触らないようにって……でも、アレって触れってフリですよね?」
「まあ、そうとも言えるが、ワシは触らない方がいいと思うぞ」
「ですが、売る方としては、これが何を意味するのか知っておかないとダメなんですが」
「別に全部を知らなくてもいいんじゃないか?」
「いえ! 私はそうは思いません。売るからには全部を知っておかないとダメです! だから、私は「あ、待て!」……待ちません!」
ボビーさんはハンドルに手を掛けると、それを少しだけ回す。
「「ん?」」
「もしかして、少しだけ早くなりました?」
「そうか? 気のせいじゃないのか?」
「いえ、確かに早くなりました」
「まあ、気にする程じゃないだろ」
「なので、確かめます!」
「あ、おい!」
ボビーさんがさっきより少し強めにハンドルを回すと、さっきより格段に早く回る。
「やっぱり、このハンドルを回すと早く回るみたいですね……」
「見たいですねって……うぷっ……」
「これがイーガンさんの……具合悪く……なった……原因……でしょうか……ぐっ……」
「まあ……間違いない……だろうな……」
コーヒーカップを止めると真っ青な顔になったガンツさんとボビーさんが降りてくる。
「あ~触っちゃったんだ……だから、触るなって言ったのに……」
後のことをガンツさん達に任せて、工房から出ようとしたところで、不意に呼び止められる。
「え? 呼んだ?」
「ああ、呼んだとも。何を知らない顔で帰ろうとしているんだ?」
「……いや、ガンツさん達も忙しそうだし。もう、用はないかなと思って」
「はぁ? 用がないだぁ? お前にはなくてもこっちには大ありだっての!」
「そうですよ。ケイン君。さあ、全部出して下さい!」
「そうだな。ここまでの物があるんなら、これ以上のもきっとあるんだろう。なあ、素直に出してしまえよ」
「えっと、どういうこと?」
ガンツさんが言うには、俺がまだ持っているであろう遊具や施設のアレコレを話せということらしい。
「もう、分かったよ。でも、説明は一回だけだからね」
「そこは、せめて三回までにしてくれないか?」
「もう、俺が説明しているところを記録しておけばいいでしょ」
「「「あ!」」」
ガンツさん達は映像として記録できることをすっかり忘れていたようで、急いで記録する為の準備を始める。
俺は俺で、何を用意しようかと前世の記憶から、色んな遊具や施設を思い出す。
やがて、ガンツさん達の準備が終わったようなので、俺が呼ばれる。
「ほれ、場所は用意したぞ。さあ、他のを説明してくれ」
「「さあ!」」
「分かったから、少し離れてね」
ガンツさん達が俺から離れ、作業台が広く使えるようになったので土魔法で模型を作る。
「まずは回転系ね」
コーヒーカップはもうお披露目したので、次は周りながら上下に動く遊具を紹介すると、それを見たガンツさんが首を傾げる。
「なあ、前も思ったんだが、ただ回るだけなのに何が面白いんだ?」
「あ~やっぱり、そこは不思議に思うよね」
「ああ、そうだな。だが、お前が教えてくれたのは殆どが回る物だ。まずはそこを理解しないことには話が進まないと思うんだが……」
そう言って、ガンツさんがチラリと俺を見る。
どうやら、これはまずは乗せろということらしい。
「分かりましたよ。じゃあ、ちょっと待ってね」
さてと作るのはいいけど、どうしたものかと考える。今から、王都の港湾施設に行って作るのは簡単だけど、それだとガンツさん達に任せるという話が変になる。
じゃあ、どうしようかとなったところでふと、思い付く。
「あ! 何もそのままの大きさにこだわる必要はないんだ。じゃあ、お試し版で規模を小さくした物でもいいんじゃないかな」
「ケイン、さっきから何をぶつくさ言っている? ワシたちはいつまで待てばいいんだ?」
「あ、ごめんね。じゃあ、ちょっと移動しようか」
そう言って、転移ゲートを繋いで出て来たのは、カート場の側だった。
「うん、ここなら問題ないかな」
「ケイン、ここに来て何をするつもりなんだ?」
「何って、試作かな。えい!」
そう言って、その場に出来たのはコーヒーカップにメリーゴーラウンドにさっき模型を作ったばかりのオクトパスだ。
「ほう、見事に回る物ばかりだな」
「そういうこと。まずは乗って確かめてみてよ」
「そうか。分かった。じゃあ、乗ってみるか」
ガンツさん達はそれぞれが興味がある物に乗り込むが、全員が乗り込んでしまった為に動かす人がいない。
「皆が乗ったら、誰が動かすの?」
「「「……」」」
「分かったよ。でも、次からは誰かが担当してよ」
ガンツさん達が頷くのを確認してから、遊具を一つずつ動かしていく。
最初は興味なさそうだったガンツさん達だったが、遊具が動き出すと皆の顔が笑顔になる。ただコーヒーカップを除いてだが……。
「ぐぁ~気持ち悪い……」
「思いっ切り回しやがって……」
「げぇ~」
遊具を止めると、ガンツさん達が下りてくる。だけど、コーヒーカップに乗っていたイーガンさんはふらふらで、今にも吐きそうな表情だ。
「どうした? イーガン」
「随分と具合が悪そうですね」
「……」
返事をするのも辛そうなイーガンさんにガンツさんが問い掛けるが、イーガンさんはまともに話せそうにない。
「ケイン、こいつは確かコーヒーカップとやらに乗ったんだったな?」
「そうだよ」
「なら、なんでこんなことになってんだ?」
「ああ、それはね……乗ってみれば分かるんじゃない?」
「ん? いや、乗らなくても話してくれたらいいんじゃないか?」
「でも、ほら、百聞は一見にしかずって言うし」
「ん? 聞いたことないぞ」
「ま、いいからいいから、乗ってみてよ。ほら、ボビーさんも一緒に!」
「わ、私もですか?」
「そ、だってどんな物か知らないことにはお勧めすることは出来ないでしょ」
「そ、それはそうですが……」
「ま、いいからいいから。先ずは乗ってみて。あと、忘れないうちに言っとくけど、真ん中のハンドルは触らない方がいいよ。いいね、俺はちゃんと言ったからね。忘れないでね」
「お、おう。触らなきゃいいんだな。分かった」
「分かりました。注意します」
ガンツさん達がコーヒーカップに乗り込んだところを確認してから、コーヒーカップのスイッチを入れる。
「ポチッとな」
動き出したコーヒーカップの中でただグルグル回るだけの光景にガンツさんもボビーさんもただただ退屈そうにしていたが、その視線は俺に触らないようにと言われた中央に置かれているハンドルに釘付けだ。
「なあ、ボビーこれどうする?」
「これって、これですか?」
「ああ、これだ。あいつが触るなと言っていただろ」
「ええ、言ってましたね。絶対に触らないようにって……でも、アレって触れってフリですよね?」
「まあ、そうとも言えるが、ワシは触らない方がいいと思うぞ」
「ですが、売る方としては、これが何を意味するのか知っておかないとダメなんですが」
「別に全部を知らなくてもいいんじゃないか?」
「いえ! 私はそうは思いません。売るからには全部を知っておかないとダメです! だから、私は「あ、待て!」……待ちません!」
ボビーさんはハンドルに手を掛けると、それを少しだけ回す。
「「ん?」」
「もしかして、少しだけ早くなりました?」
「そうか? 気のせいじゃないのか?」
「いえ、確かに早くなりました」
「まあ、気にする程じゃないだろ」
「なので、確かめます!」
「あ、おい!」
ボビーさんがさっきより少し強めにハンドルを回すと、さっきより格段に早く回る。
「やっぱり、このハンドルを回すと早く回るみたいですね……」
「見たいですねって……うぷっ……」
「これがイーガンさんの……具合悪く……なった……原因……でしょうか……ぐっ……」
「まあ……間違いない……だろうな……」
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