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◆就職説明会を開きました
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リーサさんの追求に耐えきれなくなったマサオがリーサさんに謝り、正直に俺からバツを受けた理由を話す。
「そういうことだったか。まあ、正直いい気はしないが……そうか、ライバルが気になるんだなケインは」
リーサさんが俺の方を見て何やら嬉しそうに笑う。
「それよりさ、話が終わったのなら里長のところに行くんでしょ」
「わかった。その前に……母、口の周りを拭いてくれ。生クリームが着いてるぞ」
「あら、それは大変」
リディアさんが口の周りをペロリと舌で舐め取り「これでいいわね」と家を出る。
皆で里長のところに向かい、ここへ来た目的を話す。
「ケイン、久しぶりだね。今日はどうしました?」
「今日はリディアさんのお迎えと、働きたい人を募集しに来ました」
「ふむ、確かにリーサから少しだけ話は聞いている。ならば、人を集めよう。そこの広場に集まってもらうから。しばらくはここで待ってなさい」
「え? 里長への説明はいいの?」
「まあ、皆と一緒に聞くから、不用だ。じゃ、里の皆を集めておくれ」
「はい、分かりました」
里長のお付きの人が返事をすると、家の外へと走って行く。
「いっそ、皆で移住してもいいかもしれんの」
「里長、それはどういうことなの?」
「いやな、リディアも知っているだろうが、ここでは多くの人が職に就けずにいる」
「そうね、カーティスはなんとか職を得られたけどクレイグは、自分の才を活かすことが出来ずに無職だったわね」
「そうだ。だから、ケインの話にのって移住するのもいいかと思ったんだが、ケインはどう思う?」
「いいと思う。でも、別に無理して移住しなくてもいいよ。ほら、転移ゲートの小屋を作ったでしょ。あれで、ドワーフタウンへの通勤は出来るからね」
「それもそうか。よし、分かった。その辺は里の者の判断に委ねることにしよう。すまんが移住したいと申し出があった場合は助けてくれるか?」
「分かった。いいよ。ね、ガンツさん」
「ああ、町長であるワシに任せとけ」
「皆さん、集まりました」
「分かった。ありがとう。では、広場の方へ行きますか」
里長の後に続いて広場の方へ向かう。
そこにはほぼ全ての里の人達が揃っていたと思うが、五百に満たないくらいだった。
「意外と少ないね」
「まあな。どうもエルフは長命種と言うこともあり、生への執着が薄いのか次代の種を育てることに無関心になり、その結果がこれだ。私もこれでいいのかと考える時がある」
「まあ、それは種族あるあるだな。では、説明の順番はどうするんだ、ケインよ」
「まずは教職、事務方、販売、製造、農業、操縦関連の順で考えてるけどいいかな?」
「ワシは構わん」
「分かった。じゃあ、説明してくるね」
「私も同行しよう」
「なら、私も行こうかしら」
俺の横にリーサさん、その後ろにリディアさんが並び、広場の方へと歩く。
ほぼ中央辺りに土魔法でお立ち台を作ると、その上に上がろうとしたところで、里長に止められる。
「まあ、待て。集めたのは私だ。まずは私が説明しよう」
そう言って、先に里長がお立ち台へと上がり、集まってくれた人へ主旨を説明すると一人の男が手を上げ里長に質問する。
「里長、その子の話を聞いてから、自分の望む職に就けると、そういうことか?」
「ああ、大体はそんな感じだ。だが、中には今まで聞いたことも見たこともない職もあるだろう。それは、あの転移ゲートの先にあるドワーフタウンで実際に見てから決めてもいいだろう。だから、慌てて職を決める必要もない。いいかな?」
「転移ゲート? まあ、よくは分からんが、あとで聞かせてもらう。まずは話を聞かせてくれ」
「ああ、そうしよう。ケイン、頼む」
里長に紹介される形で里長の隣に立ち、俺達が欲している職種を説明し、必要ならば見学してもらい実際に体験してから決めてもらうことにした。また、船や列車の操縦についてはライセンス取得の為の教習があることも話した。
「王都にも働き口を用意するということだが、そこへの通勤はどうなるんだ?」
「王都の港湾施設に集合住宅を用意しています。一応、世帯で住むことを考え十分な部屋数は用意出来ていると思います。ですが、無理に移住する必要はありません。多少の時間はかかりますが、この里から通うことも出来ますので」
一応、出来るだけの説明はしたが、まだ半信半疑といった感じだ。
「リーサさん、リディアさん、代表格の人を何人か連れて来てもらえる。まずは見学した方が早いと思うんだ」
「そういうことだったか。まあ、正直いい気はしないが……そうか、ライバルが気になるんだなケインは」
リーサさんが俺の方を見て何やら嬉しそうに笑う。
「それよりさ、話が終わったのなら里長のところに行くんでしょ」
「わかった。その前に……母、口の周りを拭いてくれ。生クリームが着いてるぞ」
「あら、それは大変」
リディアさんが口の周りをペロリと舌で舐め取り「これでいいわね」と家を出る。
皆で里長のところに向かい、ここへ来た目的を話す。
「ケイン、久しぶりだね。今日はどうしました?」
「今日はリディアさんのお迎えと、働きたい人を募集しに来ました」
「ふむ、確かにリーサから少しだけ話は聞いている。ならば、人を集めよう。そこの広場に集まってもらうから。しばらくはここで待ってなさい」
「え? 里長への説明はいいの?」
「まあ、皆と一緒に聞くから、不用だ。じゃ、里の皆を集めておくれ」
「はい、分かりました」
里長のお付きの人が返事をすると、家の外へと走って行く。
「いっそ、皆で移住してもいいかもしれんの」
「里長、それはどういうことなの?」
「いやな、リディアも知っているだろうが、ここでは多くの人が職に就けずにいる」
「そうね、カーティスはなんとか職を得られたけどクレイグは、自分の才を活かすことが出来ずに無職だったわね」
「そうだ。だから、ケインの話にのって移住するのもいいかと思ったんだが、ケインはどう思う?」
「いいと思う。でも、別に無理して移住しなくてもいいよ。ほら、転移ゲートの小屋を作ったでしょ。あれで、ドワーフタウンへの通勤は出来るからね」
「それもそうか。よし、分かった。その辺は里の者の判断に委ねることにしよう。すまんが移住したいと申し出があった場合は助けてくれるか?」
「分かった。いいよ。ね、ガンツさん」
「ああ、町長であるワシに任せとけ」
「皆さん、集まりました」
「分かった。ありがとう。では、広場の方へ行きますか」
里長の後に続いて広場の方へ向かう。
そこにはほぼ全ての里の人達が揃っていたと思うが、五百に満たないくらいだった。
「意外と少ないね」
「まあな。どうもエルフは長命種と言うこともあり、生への執着が薄いのか次代の種を育てることに無関心になり、その結果がこれだ。私もこれでいいのかと考える時がある」
「まあ、それは種族あるあるだな。では、説明の順番はどうするんだ、ケインよ」
「まずは教職、事務方、販売、製造、農業、操縦関連の順で考えてるけどいいかな?」
「ワシは構わん」
「分かった。じゃあ、説明してくるね」
「私も同行しよう」
「なら、私も行こうかしら」
俺の横にリーサさん、その後ろにリディアさんが並び、広場の方へと歩く。
ほぼ中央辺りに土魔法でお立ち台を作ると、その上に上がろうとしたところで、里長に止められる。
「まあ、待て。集めたのは私だ。まずは私が説明しよう」
そう言って、先に里長がお立ち台へと上がり、集まってくれた人へ主旨を説明すると一人の男が手を上げ里長に質問する。
「里長、その子の話を聞いてから、自分の望む職に就けると、そういうことか?」
「ああ、大体はそんな感じだ。だが、中には今まで聞いたことも見たこともない職もあるだろう。それは、あの転移ゲートの先にあるドワーフタウンで実際に見てから決めてもいいだろう。だから、慌てて職を決める必要もない。いいかな?」
「転移ゲート? まあ、よくは分からんが、あとで聞かせてもらう。まずは話を聞かせてくれ」
「ああ、そうしよう。ケイン、頼む」
里長に紹介される形で里長の隣に立ち、俺達が欲している職種を説明し、必要ならば見学してもらい実際に体験してから決めてもらうことにした。また、船や列車の操縦についてはライセンス取得の為の教習があることも話した。
「王都にも働き口を用意するということだが、そこへの通勤はどうなるんだ?」
「王都の港湾施設に集合住宅を用意しています。一応、世帯で住むことを考え十分な部屋数は用意出来ていると思います。ですが、無理に移住する必要はありません。多少の時間はかかりますが、この里から通うことも出来ますので」
一応、出来るだけの説明はしたが、まだ半信半疑といった感じだ。
「リーサさん、リディアさん、代表格の人を何人か連れて来てもらえる。まずは見学した方が早いと思うんだ」
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