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◆ナイショで作りました
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ガンツさんの荒い運転で穏やかな海面も一転して豪快なアトラクションと化す。
「ガンツさん、もう少し大人しく……ぐっ……運転……して……」
「なに言ってんだケイン。こういうのは全開までぶん回してこそだろ! とりゃっ!」
なんだかんだと言っても、久々の高速での運転だ。楽しくなるのも分かるけど、はしゃぎすぎだよガンツさん。
王都の港に着き、浜辺に水上バイクで乗り上げる。幸いにも夜の暗さと雨が降っているせいで、人の気配は感じられない。念の為に頭上にドローンを飛ばしタブレットで確認してみるが人の気配はない。しかし、船外機のボートで一時間ちょい掛かっていたのが、水上バイクだと……うん、想像通りだね。ガンツさんが気に入るのも分かるよ。
水上バイクをインベントリに収納するとガンツさんが言う。
「それで、着いたはいいが、どうするんだ?」
「そうだね、まずは目隠しといきたいけど、その前に……えい!」
地面に手を着き、海の方に地面を隆起させる。
広さ的には申し分ないくらいで、ドワーフタウンよりは狭いけど、ここに港に倉庫に商業区に住宅区と作る予定だ。
「ほう、相変わらずだな。しかし、結構遠くまで突き出したもんだな」
「あの辺までいかないと棚に当たらないんだよ」
「そうか。なら、これからは目隠し代わりの壁か」
「そう。いい? 見ててよ、えい!」
一瞬で港と王都の間に壁が出来、隆起させた土地も壁で囲われる。
「随分と高いな。見たところ三階相当か?」
「そう。そのくらいだよ。って、ことで今日はここまでだね」
「ふむ。しかし、こうなると用意した養生シートは不要になったな」
チラリとこちらを見てガンツさんが言う。
「あ! そうか、ごめんね。折角用意してもらったのに……」
そう言うとガンツさんが笑い出す。
「はっはっはっ。なにしょぼくれた顔をしている。集めたと言ってもそれほど苦労はしとらん。それにお前の家にも使うじゃろ?」
「そうだよ! くそっ損した!」
「なんじゃ、その態度は! ぷっはっはっは」
ガンツさんと顔を見合わせ笑いがこぼれる。
「じゃあ、今日はこれで終わりか?」
「うん。あとは適当に進めるけど、やっぱり最初は働いてくれる人の家だよね」
「まあ、そうだろうな。だが、その為には港がちゃんとしてないとな」
「で、その為には船が必要と」
「ああ、それを動かすのもな」
「「はぁ~」」
王都の港湾区の開発が進むのはいいけど、やることの多さに今更ながらガンツさんと嘆息する。
「まあ、ぼちぼちやっていくしかないじゃろ」
「それしかないよね」
「「はぁ~」」
ガンツさんを送った後に家に戻るとリーサさん達が待っていた。
「あ、ごめんなさない。まだ送ってなかったね。すぐに……」
「ううん、いいんだ。ケイン」
「え?」
「いやな、ケインを待っている間にお義母様と話が弾んでな。それで、このレインコートだ。お義母様から『リーサシリーズ』として売りたいと言われてな。すこし、相談したいと思っていたんだが……」
「え? 母さん、どういうこと? これは俺がリーサさんに作ったんだけど?」
そう言って、母さんを見るとニヤニヤしてこちらを見ている。
「もう、そんなことは分かっているわよ。だから、これを『リーサシリーズ』のオリジナルとして、売り出すのは、少しずつ形を変えた派生品よ。それなら、文句はないでしょ?」
確かに派生品としてなら、俺が作った物とは違うからいいかと納得出来る。ならばとリーサさんに確認する。
「リーサさんはそれでいいの?」
「正直、多少の気恥ずかしさはある。だが、ケインが作ってくれた物に私の名前が付けられるのは嬉しくもある」
「リーサさん……」
「ケイン……」
「あ~コホン!」
母さんの態とらしい咳払いで見つめ合っていたリーサさんと離れる。
「じゃ、ケインもリーサちゃんもOKなのね?」
「うん」
「お願いします」
「ふふふ、分かったわ。任せて!」
母さんはリーサさんのレインコートを持ったまま、自分の部屋へと戻っていく。
それを見送りリーサさんにごめんなさいと謝る。
「ふふふ、いいさ。なにも取り上げられたわけじゃない。穴が空くほど見飽きたら戻してくれるだろう」
「本当にごめんなさい」
「もう、いい。それより、送ってくれるのだろう。メアリー、デイヴ」
「「もう帰るの?」」
「ごめんね。遅くなっちゃったね」
「ううん。いいの、赤ちゃん見るのも楽しいし」
「うん。ギュッて握ってくるんだよ!」
双子の妹のことを楽しそうに話してくるメアリー達。そういえば、俺はまだ相手をしたことがなかったかもと思い出す。
そんな俺の様子に気付いたのかリーサさんが俺を気遣ってくれる。
「ケインは忙しいからな」
そういえば、まだ名前も聞いてないや。
リーサさん達を送り、父さんの前に座る。
「父さん、間取りは決まった?」
「ああ、間取りな……」
「なんだか歯切れが悪いね。どこか気に入らないところがあるなら直すけど?」
「ああ、そうじゃないんだ」
「なら、なに?」
「……」
「もう、お父さんは!」
煮え切らない父さんの背中を叩いて母さんが代わりに答える。
「ケイン、間取りにはなにも問題はないのよ。ただね……」
「ただ、なに?」
「この家を手放すというか、取り壊すのが嫌なのよ。なんせ、初めて自分が買った家でしょ。もう、いいことも悪いことも全部見てきた家だからね。そんな父さんの気持ちも分かってやって」
そう言って母さんは父さんの肩を抱く。
「なんだ、そんなこと」
「「そんなことって!」」
「もう、壊したくないなら壊したくないって言ってくれればいいのに」
「すまん。ケイン、お前の言っていることがよく分からないんだが?」
「そうよ。どういうことなの?」
「だから、壊したくないなら俺が保管するってこと」
「「……あ!」」
「思い出した? 多分、入ると思うよ。まあ、入らなくても保管する方法はいくらでもあるからさ」
「「……」」
「どうしたの二人とも?」
「いや、あれだけ悩んでいたのに、お前に話したらすぐに終わってしまったことにな。少し落ち込みそうだ。なにを悩んでいたのかってな」
「本当よね。あれだけ悩んでいたお父さんの気持ちを分かってやりなさいよ」
母さんが文字通りに父さんの肩を持ち、俺に言う。
「理不尽だ!」
「ガンツさん、もう少し大人しく……ぐっ……運転……して……」
「なに言ってんだケイン。こういうのは全開までぶん回してこそだろ! とりゃっ!」
なんだかんだと言っても、久々の高速での運転だ。楽しくなるのも分かるけど、はしゃぎすぎだよガンツさん。
王都の港に着き、浜辺に水上バイクで乗り上げる。幸いにも夜の暗さと雨が降っているせいで、人の気配は感じられない。念の為に頭上にドローンを飛ばしタブレットで確認してみるが人の気配はない。しかし、船外機のボートで一時間ちょい掛かっていたのが、水上バイクだと……うん、想像通りだね。ガンツさんが気に入るのも分かるよ。
水上バイクをインベントリに収納するとガンツさんが言う。
「それで、着いたはいいが、どうするんだ?」
「そうだね、まずは目隠しといきたいけど、その前に……えい!」
地面に手を着き、海の方に地面を隆起させる。
広さ的には申し分ないくらいで、ドワーフタウンよりは狭いけど、ここに港に倉庫に商業区に住宅区と作る予定だ。
「ほう、相変わらずだな。しかし、結構遠くまで突き出したもんだな」
「あの辺までいかないと棚に当たらないんだよ」
「そうか。なら、これからは目隠し代わりの壁か」
「そう。いい? 見ててよ、えい!」
一瞬で港と王都の間に壁が出来、隆起させた土地も壁で囲われる。
「随分と高いな。見たところ三階相当か?」
「そう。そのくらいだよ。って、ことで今日はここまでだね」
「ふむ。しかし、こうなると用意した養生シートは不要になったな」
チラリとこちらを見てガンツさんが言う。
「あ! そうか、ごめんね。折角用意してもらったのに……」
そう言うとガンツさんが笑い出す。
「はっはっはっ。なにしょぼくれた顔をしている。集めたと言ってもそれほど苦労はしとらん。それにお前の家にも使うじゃろ?」
「そうだよ! くそっ損した!」
「なんじゃ、その態度は! ぷっはっはっは」
ガンツさんと顔を見合わせ笑いがこぼれる。
「じゃあ、今日はこれで終わりか?」
「うん。あとは適当に進めるけど、やっぱり最初は働いてくれる人の家だよね」
「まあ、そうだろうな。だが、その為には港がちゃんとしてないとな」
「で、その為には船が必要と」
「ああ、それを動かすのもな」
「「はぁ~」」
王都の港湾区の開発が進むのはいいけど、やることの多さに今更ながらガンツさんと嘆息する。
「まあ、ぼちぼちやっていくしかないじゃろ」
「それしかないよね」
「「はぁ~」」
ガンツさんを送った後に家に戻るとリーサさん達が待っていた。
「あ、ごめんなさない。まだ送ってなかったね。すぐに……」
「ううん、いいんだ。ケイン」
「え?」
「いやな、ケインを待っている間にお義母様と話が弾んでな。それで、このレインコートだ。お義母様から『リーサシリーズ』として売りたいと言われてな。すこし、相談したいと思っていたんだが……」
「え? 母さん、どういうこと? これは俺がリーサさんに作ったんだけど?」
そう言って、母さんを見るとニヤニヤしてこちらを見ている。
「もう、そんなことは分かっているわよ。だから、これを『リーサシリーズ』のオリジナルとして、売り出すのは、少しずつ形を変えた派生品よ。それなら、文句はないでしょ?」
確かに派生品としてなら、俺が作った物とは違うからいいかと納得出来る。ならばとリーサさんに確認する。
「リーサさんはそれでいいの?」
「正直、多少の気恥ずかしさはある。だが、ケインが作ってくれた物に私の名前が付けられるのは嬉しくもある」
「リーサさん……」
「ケイン……」
「あ~コホン!」
母さんの態とらしい咳払いで見つめ合っていたリーサさんと離れる。
「じゃ、ケインもリーサちゃんもOKなのね?」
「うん」
「お願いします」
「ふふふ、分かったわ。任せて!」
母さんはリーサさんのレインコートを持ったまま、自分の部屋へと戻っていく。
それを見送りリーサさんにごめんなさいと謝る。
「ふふふ、いいさ。なにも取り上げられたわけじゃない。穴が空くほど見飽きたら戻してくれるだろう」
「本当にごめんなさい」
「もう、いい。それより、送ってくれるのだろう。メアリー、デイヴ」
「「もう帰るの?」」
「ごめんね。遅くなっちゃったね」
「ううん。いいの、赤ちゃん見るのも楽しいし」
「うん。ギュッて握ってくるんだよ!」
双子の妹のことを楽しそうに話してくるメアリー達。そういえば、俺はまだ相手をしたことがなかったかもと思い出す。
そんな俺の様子に気付いたのかリーサさんが俺を気遣ってくれる。
「ケインは忙しいからな」
そういえば、まだ名前も聞いてないや。
リーサさん達を送り、父さんの前に座る。
「父さん、間取りは決まった?」
「ああ、間取りな……」
「なんだか歯切れが悪いね。どこか気に入らないところがあるなら直すけど?」
「ああ、そうじゃないんだ」
「なら、なに?」
「……」
「もう、お父さんは!」
煮え切らない父さんの背中を叩いて母さんが代わりに答える。
「ケイン、間取りにはなにも問題はないのよ。ただね……」
「ただ、なに?」
「この家を手放すというか、取り壊すのが嫌なのよ。なんせ、初めて自分が買った家でしょ。もう、いいことも悪いことも全部見てきた家だからね。そんな父さんの気持ちも分かってやって」
そう言って母さんは父さんの肩を抱く。
「なんだ、そんなこと」
「「そんなことって!」」
「もう、壊したくないなら壊したくないって言ってくれればいいのに」
「すまん。ケイン、お前の言っていることがよく分からないんだが?」
「そうよ。どういうことなの?」
「だから、壊したくないなら俺が保管するってこと」
「「……あ!」」
「思い出した? 多分、入ると思うよ。まあ、入らなくても保管する方法はいくらでもあるからさ」
「「……」」
「どうしたの二人とも?」
「いや、あれだけ悩んでいたのに、お前に話したらすぐに終わってしまったことにな。少し落ち込みそうだ。なにを悩んでいたのかってな」
「本当よね。あれだけ悩んでいたお父さんの気持ちを分かってやりなさいよ」
母さんが文字通りに父さんの肩を持ち、俺に言う。
「理不尽だ!」
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