311 / 468
連載
◆やっぱり暴走するんだ
しおりを挟む
岸壁に上がるとガンツさんが俺を睨みながら怒ったように言う。
「ワシに黙って随分と面白いことをしているじゃないか?」
「なんのこと?」
「惚けるのか? さっきまでマサオと楽しそうにしていたじゃないか! ワシはアレを見たことはないぞ?」
海面に浮いている水上バイクとゴムボートを指差してガンツさんが怒鳴る。
「そんなに怒らないでよ。乗りたいのなら、あとでいくらでも乗せるからさ。なんなら、今日の王都訪問をアレに乗って行ってもいいしさ」
「本当だな? 約束だぞ!」
「はいはい。で、俺達を呼んだのは? 単に羨ましかったからってのはナシだよ」
「それもあるが、もう時間も時間だぞ。遊び過ぎて時間も分からなかったか?」
ガンツさんにそう言われて気付く。既に日が暮れかかっていた。
慌てて、ゴムボートと水上バイクをインベントリに収納すると、じゃ八時にとガンツさんに確認した後に家に転移ゲートを繋いでマサオと一緒に潜る。
「『ただいま~』」
「おかえり~って、マサオ! どうしたの? ずぶ濡れじゃない! ケイン、先にお風呂に入りなさい!」
「は~い。ほら、行くよ」
『分かったよ』
風呂から出ると、夕食の準備が出来ていた。
「ケイン、今日は遅かったんだな」
「リーサさん」
『俺と遊んでいたからな。ホントにあと少しで掴めそうだってのにな』
「マサオと? それはまた珍しいな」
「リーサさん。マサオはいいからご飯にしましょう。ほら、ケインもなにをぼさっとしているの? 手伝いなさい!」
「は~い」
夕食をとりながら、父さんに王都のことを話す。
「そうか。その先は出来れば聞きたくないが、とりあえずは出店は出来るんだな?」
「うん、そう。今日このあとにガンツさんと少しだけ整備してくるから」
「今からか? まあ、お前のことだから無理しないだろうし大丈夫とは思うが。もう少しで雨が降りそうだぞ」
「ああ、それなら大丈夫! これがあるから」
そう言って、父さんにスライム樹脂で出来た雨合羽を見せる。
「父さん。まだご飯の途中でしょ。そう言うのはあとでゆっくり見ればいいじゃない。ケインも余分に用意しているんでしょ?」
「分かったよ。母さん」
父さんが少し名残惜しそうに手に取っていた雨合羽を俺に返す。
そして、夕食が終わりガンツさんとの約束の時間が迫って来たので、父さんに言って転移ゲートを開こうとすると母さんに止められる。
「ケイン。約束の物」
母さんにそう言われ、雨合羽とレインコートを母さんに渡す。
「へ~あんたでもこういうのを作るんだね~」
「そのレインコートは大事に扱ってね。リーサさん用に作ったヤツなんだからさ」
「私に?」
「そう。これがあればママチャリに乗るときも傘を差さないですむしね」
「ケイン……」
「リーサさん……」
「コホン! だから、そういうのは人目がないところでお願いね」
「「……」」
気を取り直して、転移ゲートをドワーフタウンの港に繋ぎいつもの様に潜るとマサオも着いて来ようとするのでお留守番だからと言い聞かせて自分だけ潜る。
ドワーフタウンはまだ雨は降りそうにないけど、これから海上に出るんだし着ていてもいいかと雨合羽を装着する。
ガンツさんに連絡し、頼むと言われたので転移ゲートをガンツさんの自宅に繋ぐとそこからガンツさんがのそりと出てくる。
「ケイン。まあ、妙な格好をしているな」
「そうかな? じゃ、ガンツさんはいらない?」
「いや、一応着ておこう」
ガンツさんにも雨合羽を渡す。
「で、どうするんだ?」
「ちょうどいい感じに雨が降りそうだから、それに合わせて王都に上陸して土地の生成と外壁を作ってしまうつもりだよ」
「まあ、夜に雨じゃよほどのことがない限り出歩くヤツも少ないか。だが、ワシ達も暗い中じゃ動き辛いぞ」
「ふふふ、俺がなにも準備しないと思うの?」
そう言って、ガンツさんにゴーグルを渡す。
「これがそうなのか? 単なるゴーグルじゃないか?」
「まあまあ、とりあえず着けてみなよ」
「えらい、自身たっぷりだな。まあ、着けろと言うなら着けるけどよ。ん?」
ガンツさんが着けたゴーグルを外したと思うと、また着けるという動作を何度も繰り返す。
「ケイン、どういうことだ? このゴーグルを着けると昼間の様に明るく見えるぞ?」
「ふふふ。分かってもらえた?」
「ああ、このゴーグルの凄さは分かった。分かったから、早く正解を教えてくれ!」
「え~もう正解聞いちゃうの? 早くない?」
「ぐっ……ワシも技術者として考えてはみたが分からん物は分からん。頼むからイジワルせずに教えてくれ!」
「もう、しょうがないな。答えはね。『光を増幅』させているんだよ」
「『光を増幅』? どういうことだ?」
「えっとね、密室でもない限りは完全な明かりが閉ざされた空間ってのは作れないと思うの。例えば、今だってちょっとした月明かりはあるでしょ?」
「ああ、そうだな」
「だから、その少ない光を増幅することで見えるようにしたのが、この『暗視ゴーグル』なんだ。ただ、光を増幅させるから、普通に明るいところで使ったり、光源を見ると失明するかもしれないからね。そこだけは注意してね」
「そういうことか。分かった。注意しよう。じゃ、行こうか」
ガンツさんに急かされる形で、海面に水上バイクとゴムボートを出す。
俺が水上バイクに乗ろうとするとガンツさんが俺の腕を掴んで止める。
「ケイン、ワシに乗せる約束だろ?」
「うん。だから、用意しているじゃない」
そう言って、ゴムボートを指差すがガンツさんが首を横に振る。
「ケイン。それは違うだろ」
少々イタズラが過ぎたようでガンツさんが俺の腕を少し強めに掴む。
「もう、分かったよ。でも、時間がないから二人乗りだよ」
「ああ、それでいい」
ゴムボートをインベントリに収納すると、ガンツさんと一緒に水上バイクに乗り、即席の運転講習を行った後に王都を目指す。
「ふふふ。なぜだろうな。海の上だと心が騒つく。まるで早く解放しろと言われているみたいだな。そうか、お前も早く走りたいんだな」
「ガンツさん。勝手に魂を込めないでよ。暴走したらどうすんのさ」
「そうは言うがな。なにも障害物がない海上でチンタラと走るのはコイツにとってもよくないと思うぞ?」
「う~気持ちは分からないでもないけどさ」
その時に頭上から雨粒が落ちてくる感触に気付く。
「いい感じに降ってきたみたいね。じゃ、行こうか。ガンツさんお願いね」
「ああ、任せておけ! ワシに運転出来ない物はない!」
言うが早いかスロットルをいきなり全開にしてウィリーしながら走行する水上バイクに落ちそうになりながらもしっかりと踏ん張り、改良点を記憶しながらもただただ祈る。
「無事に着けますように!」
「ワシに黙って随分と面白いことをしているじゃないか?」
「なんのこと?」
「惚けるのか? さっきまでマサオと楽しそうにしていたじゃないか! ワシはアレを見たことはないぞ?」
海面に浮いている水上バイクとゴムボートを指差してガンツさんが怒鳴る。
「そんなに怒らないでよ。乗りたいのなら、あとでいくらでも乗せるからさ。なんなら、今日の王都訪問をアレに乗って行ってもいいしさ」
「本当だな? 約束だぞ!」
「はいはい。で、俺達を呼んだのは? 単に羨ましかったからってのはナシだよ」
「それもあるが、もう時間も時間だぞ。遊び過ぎて時間も分からなかったか?」
ガンツさんにそう言われて気付く。既に日が暮れかかっていた。
慌てて、ゴムボートと水上バイクをインベントリに収納すると、じゃ八時にとガンツさんに確認した後に家に転移ゲートを繋いでマサオと一緒に潜る。
「『ただいま~』」
「おかえり~って、マサオ! どうしたの? ずぶ濡れじゃない! ケイン、先にお風呂に入りなさい!」
「は~い。ほら、行くよ」
『分かったよ』
風呂から出ると、夕食の準備が出来ていた。
「ケイン、今日は遅かったんだな」
「リーサさん」
『俺と遊んでいたからな。ホントにあと少しで掴めそうだってのにな』
「マサオと? それはまた珍しいな」
「リーサさん。マサオはいいからご飯にしましょう。ほら、ケインもなにをぼさっとしているの? 手伝いなさい!」
「は~い」
夕食をとりながら、父さんに王都のことを話す。
「そうか。その先は出来れば聞きたくないが、とりあえずは出店は出来るんだな?」
「うん、そう。今日このあとにガンツさんと少しだけ整備してくるから」
「今からか? まあ、お前のことだから無理しないだろうし大丈夫とは思うが。もう少しで雨が降りそうだぞ」
「ああ、それなら大丈夫! これがあるから」
そう言って、父さんにスライム樹脂で出来た雨合羽を見せる。
「父さん。まだご飯の途中でしょ。そう言うのはあとでゆっくり見ればいいじゃない。ケインも余分に用意しているんでしょ?」
「分かったよ。母さん」
父さんが少し名残惜しそうに手に取っていた雨合羽を俺に返す。
そして、夕食が終わりガンツさんとの約束の時間が迫って来たので、父さんに言って転移ゲートを開こうとすると母さんに止められる。
「ケイン。約束の物」
母さんにそう言われ、雨合羽とレインコートを母さんに渡す。
「へ~あんたでもこういうのを作るんだね~」
「そのレインコートは大事に扱ってね。リーサさん用に作ったヤツなんだからさ」
「私に?」
「そう。これがあればママチャリに乗るときも傘を差さないですむしね」
「ケイン……」
「リーサさん……」
「コホン! だから、そういうのは人目がないところでお願いね」
「「……」」
気を取り直して、転移ゲートをドワーフタウンの港に繋ぎいつもの様に潜るとマサオも着いて来ようとするのでお留守番だからと言い聞かせて自分だけ潜る。
ドワーフタウンはまだ雨は降りそうにないけど、これから海上に出るんだし着ていてもいいかと雨合羽を装着する。
ガンツさんに連絡し、頼むと言われたので転移ゲートをガンツさんの自宅に繋ぐとそこからガンツさんがのそりと出てくる。
「ケイン。まあ、妙な格好をしているな」
「そうかな? じゃ、ガンツさんはいらない?」
「いや、一応着ておこう」
ガンツさんにも雨合羽を渡す。
「で、どうするんだ?」
「ちょうどいい感じに雨が降りそうだから、それに合わせて王都に上陸して土地の生成と外壁を作ってしまうつもりだよ」
「まあ、夜に雨じゃよほどのことがない限り出歩くヤツも少ないか。だが、ワシ達も暗い中じゃ動き辛いぞ」
「ふふふ、俺がなにも準備しないと思うの?」
そう言って、ガンツさんにゴーグルを渡す。
「これがそうなのか? 単なるゴーグルじゃないか?」
「まあまあ、とりあえず着けてみなよ」
「えらい、自身たっぷりだな。まあ、着けろと言うなら着けるけどよ。ん?」
ガンツさんが着けたゴーグルを外したと思うと、また着けるという動作を何度も繰り返す。
「ケイン、どういうことだ? このゴーグルを着けると昼間の様に明るく見えるぞ?」
「ふふふ。分かってもらえた?」
「ああ、このゴーグルの凄さは分かった。分かったから、早く正解を教えてくれ!」
「え~もう正解聞いちゃうの? 早くない?」
「ぐっ……ワシも技術者として考えてはみたが分からん物は分からん。頼むからイジワルせずに教えてくれ!」
「もう、しょうがないな。答えはね。『光を増幅』させているんだよ」
「『光を増幅』? どういうことだ?」
「えっとね、密室でもない限りは完全な明かりが閉ざされた空間ってのは作れないと思うの。例えば、今だってちょっとした月明かりはあるでしょ?」
「ああ、そうだな」
「だから、その少ない光を増幅することで見えるようにしたのが、この『暗視ゴーグル』なんだ。ただ、光を増幅させるから、普通に明るいところで使ったり、光源を見ると失明するかもしれないからね。そこだけは注意してね」
「そういうことか。分かった。注意しよう。じゃ、行こうか」
ガンツさんに急かされる形で、海面に水上バイクとゴムボートを出す。
俺が水上バイクに乗ろうとするとガンツさんが俺の腕を掴んで止める。
「ケイン、ワシに乗せる約束だろ?」
「うん。だから、用意しているじゃない」
そう言って、ゴムボートを指差すがガンツさんが首を横に振る。
「ケイン。それは違うだろ」
少々イタズラが過ぎたようでガンツさんが俺の腕を少し強めに掴む。
「もう、分かったよ。でも、時間がないから二人乗りだよ」
「ああ、それでいい」
ゴムボートをインベントリに収納すると、ガンツさんと一緒に水上バイクに乗り、即席の運転講習を行った後に王都を目指す。
「ふふふ。なぜだろうな。海の上だと心が騒つく。まるで早く解放しろと言われているみたいだな。そうか、お前も早く走りたいんだな」
「ガンツさん。勝手に魂を込めないでよ。暴走したらどうすんのさ」
「そうは言うがな。なにも障害物がない海上でチンタラと走るのはコイツにとってもよくないと思うぞ?」
「う~気持ちは分からないでもないけどさ」
その時に頭上から雨粒が落ちてくる感触に気付く。
「いい感じに降ってきたみたいね。じゃ、行こうか。ガンツさんお願いね」
「ああ、任せておけ! ワシに運転出来ない物はない!」
言うが早いかスロットルをいきなり全開にしてウィリーしながら走行する水上バイクに落ちそうになりながらもしっかりと踏ん張り、改良点を記憶しながらもただただ祈る。
「無事に着けますように!」
1
お気に入りに追加
4,901
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
天災少年はやらかしたくありません!
もるもる(๑˙ϖ˙๑ )
ファンタジー
旧題:チート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!
【アルファポリス様にて発売中!!】
「天災少年はやらかしたくありません!」のタイトルで2022年10月19日出荷されました!
※書籍化に伴い一部を掲載停止させて頂きます
あれ?何でこうなった?
僕の目の前の標的どころか防御結界が消滅。またその先の校舎の上部が消滅。
さらにさらに遠く離れた山の山頂がゴッソリと抉れてしまっている。
あっけにとられる受験者。気絶する女の子。呆然とする教員。
ま……まわりの視線があまりにも痛すぎる……
1人に1つの魂(加護)を3つも持ってしまった少年が、個性の強い魂に振り回されて知らず知らずの内に大災害を発生させて、更なるチートで解決していく物語です!
書籍化記念書き下ろし
天災少年はやらかしたくありません!スピンオフ Stories
https://www.alphapolis.co.jp/novel/589572036/842685585
第2部『旅行中でもチート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/589572036/979266310
第3部『ダンジョンでもチート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/589572036/211266610
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。