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◆悲鳴が聞こえました
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レイラさんがお茶を淹れている間もドズさんはなにかブツブツと呟いている。
多分、自分達だけが移住した場合のこととかを考えているのだろう。
もし、この里で自分達だけが移住したとなれば里の皆から疎まれ、村八分になることを予想しているんじゃないかな。そろそろ助けてみるかな。
「ドズさん、もしかして自分達だけ移住した場合のこととか考えている?」
「ケイン君……なんで。ああ、確かに俺達だけ移住したとしたら、里の連中も良くは思わないだろう。それなのに俺達だけ移住してもいいんだろうかと考えると……」
「なんで、ドズさんだけと思うんです?」
「ん? ケイン君。君はなにを言ってるんだ?」
「いや、俺はドズさん達だけ移住させるとか言ってないですよ? ただ、移設するなら里には戻れなくなりますよって、忠告しただけで」
「え?」
「だから、ドズさん達と同じように家ごと移住したい人がいれば、受け付けますよ。職がなくても向こうに働ける場所はいくらでも用意できるし」
「ケイン君、よく分からないんだけど、移住のことは誰にも秘密にしなくてもいいのかい?」
「ええ、構いませんよ。どっちかというと、お仲間を増やして欲しいくらいです」
「でも、ケイン君は、この里ごとの移住を白紙に戻したんじゃないのかい?」
「ええ、そうですよ」
「でも、個人単位、家族単位なら受け入れるとそういうことかい?」
「ええ、そうです。その場合、家は各自で用意してもらうことが前提ですけど移設なら俺の方で面倒をみるということですね」
「そうか、分かった。この話を他の連中にもしてみるよ」
「あ! なら、ついでに学校に通わせたい人がいるなら、それも教えて欲しいかな」
「学校か。それはいいが……そんなに受け付けて大丈夫なのかい?」
「まあ、なんとかなるでしょ。じゃ、これを」
ドズさんにインベントリから出した白紙の束を渡す。
「これは?」
「もし、学校に通わせたいって人がいたら、その子の名前と年齢、性別と保護者である親の名前を書いて俺に渡して下さい。あと、移住する人は家族構成として、家族の名前、年齢、性別、機能する職種を書いてもらって下さい。あ、職種は第三希望まで書いて下さいね」
「お、おう。分かった」
「学校は九月始まりなので、その一週間前くらいまでには俺に届くようにして下さいね」
「はぁ、分かったよ」
「じゃ、お願いしますね」
「あら、お話は終わったの?」
「ええ、ドズさんにお願いすることが出来ましたから」
「そう、ならドズもご馳走になったら? このお菓子はケイン君が持って来てくれたのよ」
「お菓子? どこに?」
「どこにって……ダズ、リズ……」
「「ごめんなさい」」
テーブルの上に出したお菓子がいつの間にか消えていたので、ドズさんがお菓子ってなんのこと? となるのもしょうがないだろう。
まあ、ダズとリズを責める訳にもいかないので、激甘のお菓子を二人の前に出し、ドズさんには甘さ控えめの焼き菓子を出す。
「ケイン君、これすっごく甘い匂いがするけど、大丈夫?」
「ええ、もう当分甘いものは遠ざけたくなるくらいに甘いですけど、ダズ達にはちょうどいいかもしれませんね」
「そうなのね。じゃ、私も少しだけ……」
そう言って、レイラさんが激甘のお菓子にフォークを突き刺し一口大にすると口の中に放り込む。
「うわぁ」
「どうです? 一応、王都で名のあるお店の物ですけど」
「貰った物にアレだけど……」
「やっぱり、ダメですか?」
「うん、ケイン君がさっき言ってたことがよくわかるわ」
「「そうかな?」」
「ダズ、リズ、あなた達は平気なの?」
「「うん! 美味しいよ」」
「「「『……』」」」
「マサオ、ごめんな。あれ、お前のオヤツにと思ってたのに」
『いや、いいから。俺でもあそこまで甘いのは……流石にな』
「あら? よかったの?」
『いや、本当に助かるから』
お茶を飲み干した後は、ドズさんに里の人達にちゃんと移住のことを言っとくようにお願いして、ドワーフタウンの工房にゲートを繋いで帰ろうとしたら、家の外から『ぎゃ~~~~~』といきなり悲鳴が聞こえた。
「なにがあったんだ?」
「里長の家の方だわ」
「ダズ、リズは家の中から出ないように!」
俺も家の外に出ようとすると、ドズさんに止められる。
「ケイン君、君も家の中にいてくれ」
「いえ、俺も確認したいし。いざとなれば逃げることは出来ますから」
「そうか、君はそうだったな」
ドズさんも納得してくれたので、二人で家の外に出ると、同じように家の中から出て来た人達と悲鳴の聞こえた方向、里長の家の方へと歩いていく。
里の男の人が全員集まったようで、中にはダリルさんの姿もあった。
「ケイン君、来てたのかい」
「ええ、ドズさんに用がありましたので」
「そうか。君もさっきの悲鳴を聞いたんだね?」
「ええ、里長の家の方から聞こえたみたいですが」
「ああ、そうだ」
「少し前に里長には会ったんですけどね」
「だが、悲鳴は男じゃなく女性の声だったぞ?」
「あれ? 里長の家の中から女性の声って、言うことは……もしかして」
「ああ、ナーガ様だろうな」
「そうですか。じゃあ、俺はこの辺で……」
「まあ、待て。そんなに急ぐことはないだろう。それに悲鳴の原因についてもなにか知っているようだしな」
「まあ、思いつくことがあるかと言われれば、十分に思い当たることがありますが……」
「ほう。よければ私に話してみてくれないか」
「はあ、分かりました」
ダリルさんに詰め寄られ、嘘をつくのも悪いかと思い正直に話すことにした。
ステンレス鋼板の鏡を用意し、少しだけ湾曲させ凹面鏡に仕上げると周りに木枠で囲いダリルさんに見せる。
「これを見てナーガ様は悲鳴をあげたかもしれないと言うのか?」
「これで?」
ドズさんも横から鏡を見ているが、よく分からないようだ。
「なにも感じませんか?」
「特にはなりも感じないが」
「そうですか。じゃあ、種明かしをすると、この鏡は少し横に太く移します」
「ん? そう言われると少し横に太いような気はするな」
「ああ、そうですね。じゃ、これを見たナーガ様が悲鳴をあげたのって……」
「そうです。自分の予想以上に太った姿を見ての悲鳴なんでしょうね。ああなってから、しばらくは自分の姿を見てないようだったので」
「そうか。なら、納得だな。で、ケイン君。ものは相談なんだが、これをもらってもいいかい?」
「別に構いませんけど、どうするんですか?」
「いやね、カミさんに見せてみようかと思ってな」
「ダリルさん、悪戯するのはいいですけど俺の名前は出さないでくださいよ」
「分かってる、分かってる。じゃ、これで解散でいいな。ほら、皆も解散だ。後は里長に任せていいだろ」
「「「「「はい」」」」」
「行っちゃった。ドズさん、ダリルさんのことは頼みましたよ。俺にとばっちりが来ないようにして下さいね」
「やっぱり、なにかあるよね」
「ええ、絶対に」
「はぁ」
「じゃ、俺は戻りますね。行こうか、マサオ」
ゲートをドワーフタウンの工房へと開くとマサオと一緒に潜る。
多分、自分達だけが移住した場合のこととかを考えているのだろう。
もし、この里で自分達だけが移住したとなれば里の皆から疎まれ、村八分になることを予想しているんじゃないかな。そろそろ助けてみるかな。
「ドズさん、もしかして自分達だけ移住した場合のこととか考えている?」
「ケイン君……なんで。ああ、確かに俺達だけ移住したとしたら、里の連中も良くは思わないだろう。それなのに俺達だけ移住してもいいんだろうかと考えると……」
「なんで、ドズさんだけと思うんです?」
「ん? ケイン君。君はなにを言ってるんだ?」
「いや、俺はドズさん達だけ移住させるとか言ってないですよ? ただ、移設するなら里には戻れなくなりますよって、忠告しただけで」
「え?」
「だから、ドズさん達と同じように家ごと移住したい人がいれば、受け付けますよ。職がなくても向こうに働ける場所はいくらでも用意できるし」
「ケイン君、よく分からないんだけど、移住のことは誰にも秘密にしなくてもいいのかい?」
「ええ、構いませんよ。どっちかというと、お仲間を増やして欲しいくらいです」
「でも、ケイン君は、この里ごとの移住を白紙に戻したんじゃないのかい?」
「ええ、そうですよ」
「でも、個人単位、家族単位なら受け入れるとそういうことかい?」
「ええ、そうです。その場合、家は各自で用意してもらうことが前提ですけど移設なら俺の方で面倒をみるということですね」
「そうか、分かった。この話を他の連中にもしてみるよ」
「あ! なら、ついでに学校に通わせたい人がいるなら、それも教えて欲しいかな」
「学校か。それはいいが……そんなに受け付けて大丈夫なのかい?」
「まあ、なんとかなるでしょ。じゃ、これを」
ドズさんにインベントリから出した白紙の束を渡す。
「これは?」
「もし、学校に通わせたいって人がいたら、その子の名前と年齢、性別と保護者である親の名前を書いて俺に渡して下さい。あと、移住する人は家族構成として、家族の名前、年齢、性別、機能する職種を書いてもらって下さい。あ、職種は第三希望まで書いて下さいね」
「お、おう。分かった」
「学校は九月始まりなので、その一週間前くらいまでには俺に届くようにして下さいね」
「はぁ、分かったよ」
「じゃ、お願いしますね」
「あら、お話は終わったの?」
「ええ、ドズさんにお願いすることが出来ましたから」
「そう、ならドズもご馳走になったら? このお菓子はケイン君が持って来てくれたのよ」
「お菓子? どこに?」
「どこにって……ダズ、リズ……」
「「ごめんなさい」」
テーブルの上に出したお菓子がいつの間にか消えていたので、ドズさんがお菓子ってなんのこと? となるのもしょうがないだろう。
まあ、ダズとリズを責める訳にもいかないので、激甘のお菓子を二人の前に出し、ドズさんには甘さ控えめの焼き菓子を出す。
「ケイン君、これすっごく甘い匂いがするけど、大丈夫?」
「ええ、もう当分甘いものは遠ざけたくなるくらいに甘いですけど、ダズ達にはちょうどいいかもしれませんね」
「そうなのね。じゃ、私も少しだけ……」
そう言って、レイラさんが激甘のお菓子にフォークを突き刺し一口大にすると口の中に放り込む。
「うわぁ」
「どうです? 一応、王都で名のあるお店の物ですけど」
「貰った物にアレだけど……」
「やっぱり、ダメですか?」
「うん、ケイン君がさっき言ってたことがよくわかるわ」
「「そうかな?」」
「ダズ、リズ、あなた達は平気なの?」
「「うん! 美味しいよ」」
「「「『……』」」」
「マサオ、ごめんな。あれ、お前のオヤツにと思ってたのに」
『いや、いいから。俺でもあそこまで甘いのは……流石にな』
「あら? よかったの?」
『いや、本当に助かるから』
お茶を飲み干した後は、ドズさんに里の人達にちゃんと移住のことを言っとくようにお願いして、ドワーフタウンの工房にゲートを繋いで帰ろうとしたら、家の外から『ぎゃ~~~~~』といきなり悲鳴が聞こえた。
「なにがあったんだ?」
「里長の家の方だわ」
「ダズ、リズは家の中から出ないように!」
俺も家の外に出ようとすると、ドズさんに止められる。
「ケイン君、君も家の中にいてくれ」
「いえ、俺も確認したいし。いざとなれば逃げることは出来ますから」
「そうか、君はそうだったな」
ドズさんも納得してくれたので、二人で家の外に出ると、同じように家の中から出て来た人達と悲鳴の聞こえた方向、里長の家の方へと歩いていく。
里の男の人が全員集まったようで、中にはダリルさんの姿もあった。
「ケイン君、来てたのかい」
「ええ、ドズさんに用がありましたので」
「そうか。君もさっきの悲鳴を聞いたんだね?」
「ええ、里長の家の方から聞こえたみたいですが」
「ああ、そうだ」
「少し前に里長には会ったんですけどね」
「だが、悲鳴は男じゃなく女性の声だったぞ?」
「あれ? 里長の家の中から女性の声って、言うことは……もしかして」
「ああ、ナーガ様だろうな」
「そうですか。じゃあ、俺はこの辺で……」
「まあ、待て。そんなに急ぐことはないだろう。それに悲鳴の原因についてもなにか知っているようだしな」
「まあ、思いつくことがあるかと言われれば、十分に思い当たることがありますが……」
「ほう。よければ私に話してみてくれないか」
「はあ、分かりました」
ダリルさんに詰め寄られ、嘘をつくのも悪いかと思い正直に話すことにした。
ステンレス鋼板の鏡を用意し、少しだけ湾曲させ凹面鏡に仕上げると周りに木枠で囲いダリルさんに見せる。
「これを見てナーガ様は悲鳴をあげたかもしれないと言うのか?」
「これで?」
ドズさんも横から鏡を見ているが、よく分からないようだ。
「なにも感じませんか?」
「特にはなりも感じないが」
「そうですか。じゃあ、種明かしをすると、この鏡は少し横に太く移します」
「ん? そう言われると少し横に太いような気はするな」
「ああ、そうですね。じゃ、これを見たナーガ様が悲鳴をあげたのって……」
「そうです。自分の予想以上に太った姿を見ての悲鳴なんでしょうね。ああなってから、しばらくは自分の姿を見てないようだったので」
「そうか。なら、納得だな。で、ケイン君。ものは相談なんだが、これをもらってもいいかい?」
「別に構いませんけど、どうするんですか?」
「いやね、カミさんに見せてみようかと思ってな」
「ダリルさん、悪戯するのはいいですけど俺の名前は出さないでくださいよ」
「分かってる、分かってる。じゃ、これで解散でいいな。ほら、皆も解散だ。後は里長に任せていいだろ」
「「「「「はい」」」」」
「行っちゃった。ドズさん、ダリルさんのことは頼みましたよ。俺にとばっちりが来ないようにして下さいね」
「やっぱり、なにかあるよね」
「ええ、絶対に」
「はぁ」
「じゃ、俺は戻りますね。行こうか、マサオ」
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