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◆真相を話しました
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里長が里の人達になにも報告していないことは分かった。まあ、別にどうにか出来ない訳でもないし今は放っておこう。
「で、話は変わるんですけど、引きこもりの駄竜はどんな感じですか? まさか、まだ餌付けとかしてないでしょうね?」
「……」
「まさか?」
「いや、ワシは止めたぞ。止めたんじゃがな……」
「止めたけどなんです?」
「マーサがな……その、可愛そうと言ってな。まだ、食べ物を届けているんじゃよ」
「そうなんですか。でも、駄竜の家はこの里にはないですよね? マーサさんはどこに届けているんですか?」
「いや。それなんだがな。その……言いにくいんだが……ナーガ様は、その部屋にいる」
そう言って、里長が一つのドアを指差す。
「そう言うことですか。ちょっと臭うと思ったら、発生源はそこだったんですね」
「やはり、臭うか……」
「里長はマヒしているみたいですね。まあ、いいです」
俺はインベントリから高さ二メートル、幅八十センチメートルのステンレス鋼板を出すと、周りを木枠で囲むと里長に見せる。
「なんだ、これは?」
「まあ、いいですから、この鏡の前に立って下さい」
「これが鏡か?」
そう言って、里長が今作ったばかりのステンレス鋼板製の鏡の前に立つ。
立つが、なにやら不思議そうにしている。
鏡の前で里長自身の体をあちこち触って確かめているようだ。
「どうしました?」
「いやな、ワシってこんなに太っていたかな? と思ってな」
「ああ、じゃあこちならどうです?」
同じようなステンレス鋼版製の鏡を取り出し横に並べて、里長に確かめさせる。
「ん、こっちは普通に見えるな。と、いうことは最初に見せた鏡は……」
最初に作ったのは凹面鏡で、横に太く映るようにしている。
「そうです。横に太く見せる鏡です。これをナーガさんの部屋に置いてください」
「ケイン、そんなことをしたら、ナーガ様は……」
「ええ、鏡に映る自分の姿に驚くでしょうね」
「そうだろうな。でも、そんなことをしてなんの意味があるんだ?」
「駄竜も女性として考えれば、自分の容姿には興味があるでしょ。そんな時にこの鏡に映る……いや、もしあのままの横幅なら映らないかもしれないけど。まあ、そういう風に鏡を見たら少しはダイエットに本気になると思うんですよ」
「まあ、言わんとしていることは分かるがな。そんなにうまくいくかな」
「別に俺はうまくいかなくても構わないんですけどね。でも、もしこの里の人達が移住したら、後に残るのは里長とナーガさんだけになるんじゃないの?」
「待て! なんでそうなるんだ。ワシも移住するつもりだぞ?」
「里長は移住してなにをするの?」
「そりゃ、今と同じように長としてだな」
「向こうでは率先して遊んでいたと思うけど? それにもう、ドラゴニュータウンは最初とは別の街になるから。前も言ったけど、ただ上にいるだけの人はいらないよ」
「そんな……」
「だから、ライセンス取って働けばいいじゃない。ね?」
「もう、この立場は意味がないのか?」
里長が項垂れるが、町長選挙があったら立候補すればいいんじゃないかな。
「そんな訳だけど、ちゃんと里の人達にも説明しといてよ」
「分かった」
「じゃ、俺はドズさんのところに行くから」
「ああ」
里長の家を出ると、ドズさんの家へと向かう。
ドズさんの家の扉をノックする。
「は~い。あら、ケイン君。ドズに用?」
「いえ、どっちかというとダズ達に」
「あら? 遊びのお誘い?」
「あ、いえ。学校の話をしたいと思ってですね」
「「学校!」」
「こら、ダズにリズ。話を聞いていたの?」
盗み聞きしていたのを母親であるレイラさんに咎められる。
「だって、ケインの声がしたと思ったから……」
「それに久しぶりだもん……」
「そうね、それに学校は自分達のことだものね。気にもなるわよね。じゃ、ケイン君。中に入って説明してもらえるかな?」
「はい、お邪魔します」
レイラさんに案内され、家に入る。
「おう、ケイン君。どうした?」
「ドズさん。里長はここでも仕事してないんですか?」
「里長……ああ、そうだな。まだ、皆には言ってなかったな」
「ドズ、なんの話?」
ドズさんがレイラさんに問い詰められ、不味そうな顔になる。
こっちに助けて欲しいと顔で訴えてくるが、どうしたものかな。
「ドズさん、自分の口から正直に話してくださいね」
「ケイン君、それはないだろ……」
「自分のしたことは自分で責任を取らないとダメですよ。大人でしょ?」
「ケイン君、そうよね。で、ドズ、なにをしたの?」
「いや、俺がした訳じゃなく、視察メンバー全員でだけど……」
「けど? なに? なにをしたの?」
「いや……正確にはしたんじゃなく、しなかったんだな」
「なにそれ? 意味分かんない」
ドズさんは正直にとは言えないが、まずは原因となったことを話す。
確かに「なにもしなかった」のが原因と言われても分からないよね。
「ドズさん、俺から説明してもいいですか?」
「ケイン君……そうだな。俺達が失敗した原因を把握しているのはケイン君だもんな。すまんがお願いする」
「分かりました。では、レイラさん、まずは話を最後まで聞いてくださいね」
「分かったわ。聞かせてちょうだい」
「まず、この里全体の移住の話は無くなりました」
「「「え~」」」
「どういうこと!」
「レイラさん、最後まで聞いてからにしてくださいね。ほら、座って下さい」
「分かったわよ」
「原因は、里長達に移住先の土地をどうするかちゃんと確認して、話し合って農地とか住宅地とかの区分けをするように頼んだのですが、里長達はライセンスを取るのに夢中になって、誰もなにも作業しなかったんです。そこで、ライセンスを取るのも一旦、中断してからでもまずは視察を優先するように言ったんですけど……」
「それでもなにもしなかったという訳ね」
「はい。なので更に猶予を与えて様子を見たのですが、ナーガさんはあんな風になるし、里長は開き直るしで、なら移住の話は一旦白紙に戻しましょうと、なった訳です」
「はあ、なるほど。なんでそうなるのかな~ドズも里長に流されないで、ちゃんとすればよかったのに」
「面目ない……」
ドズさんはレイラさんに怒られることで、やっと反省することが出来たようだ。
「それで、ダズとリズの学校の件なんですけど」
「もしかして、それもなしなの?」
「「ええ~なんで~」」
ダズとリズが学校に入学することも出来ないと思い不満顔になる。
「あ、いえ。それはなにも心配はいりません。ちゃんと入学できます」
「そう、よかった」
「それで、話の続きなんですけどね。ダズとリズの通学は、あの転移ゲートを使う訳ですが、いっそのこと移住しませんか?」
「「「「え?」」」」
「ケイン君、移住の話はなくなったって……」
「ええ、さっきそう言ったわよね」
「里全体の移住は消えましたけど、個別なら受け入れますよ。その代わり家を丸ごと移設することになるんで、ここに戻ることは出来なくなりますが」
「家を丸ごとって、この家を持っていくってことか?」
「ええ、そうです」
「ドズ」
「「お父さん」」」
ドズさんが腕を組み考え込む。
「お父さんは考え込んでいるみたいだから、少し待とうか」
「そうね。悩ませてあげましょう」
「「うん、待つ」」
「じゃ。待っている間にティータイムとしましょうか」
インベントリからお菓子を取り出し、テーブルの上に並べる。
「「「うわぁ」」」
「「美味しそう! お母さん、食べていい?」」
「ケイン君、いいの?」
「ええ、レイラさんもどうぞ」
「悪いわね。ほら、あなたたちもケイン君にお礼を言って」
「「ケイン、ありがとう」」
「どういたしまして」
「じゃ、私はお茶の用意をするわね」
「お願いします」
レイラさんがお茶の用意をするために席を立つ。
「で、話は変わるんですけど、引きこもりの駄竜はどんな感じですか? まさか、まだ餌付けとかしてないでしょうね?」
「……」
「まさか?」
「いや、ワシは止めたぞ。止めたんじゃがな……」
「止めたけどなんです?」
「マーサがな……その、可愛そうと言ってな。まだ、食べ物を届けているんじゃよ」
「そうなんですか。でも、駄竜の家はこの里にはないですよね? マーサさんはどこに届けているんですか?」
「いや。それなんだがな。その……言いにくいんだが……ナーガ様は、その部屋にいる」
そう言って、里長が一つのドアを指差す。
「そう言うことですか。ちょっと臭うと思ったら、発生源はそこだったんですね」
「やはり、臭うか……」
「里長はマヒしているみたいですね。まあ、いいです」
俺はインベントリから高さ二メートル、幅八十センチメートルのステンレス鋼板を出すと、周りを木枠で囲むと里長に見せる。
「なんだ、これは?」
「まあ、いいですから、この鏡の前に立って下さい」
「これが鏡か?」
そう言って、里長が今作ったばかりのステンレス鋼板製の鏡の前に立つ。
立つが、なにやら不思議そうにしている。
鏡の前で里長自身の体をあちこち触って確かめているようだ。
「どうしました?」
「いやな、ワシってこんなに太っていたかな? と思ってな」
「ああ、じゃあこちならどうです?」
同じようなステンレス鋼版製の鏡を取り出し横に並べて、里長に確かめさせる。
「ん、こっちは普通に見えるな。と、いうことは最初に見せた鏡は……」
最初に作ったのは凹面鏡で、横に太く映るようにしている。
「そうです。横に太く見せる鏡です。これをナーガさんの部屋に置いてください」
「ケイン、そんなことをしたら、ナーガ様は……」
「ええ、鏡に映る自分の姿に驚くでしょうね」
「そうだろうな。でも、そんなことをしてなんの意味があるんだ?」
「駄竜も女性として考えれば、自分の容姿には興味があるでしょ。そんな時にこの鏡に映る……いや、もしあのままの横幅なら映らないかもしれないけど。まあ、そういう風に鏡を見たら少しはダイエットに本気になると思うんですよ」
「まあ、言わんとしていることは分かるがな。そんなにうまくいくかな」
「別に俺はうまくいかなくても構わないんですけどね。でも、もしこの里の人達が移住したら、後に残るのは里長とナーガさんだけになるんじゃないの?」
「待て! なんでそうなるんだ。ワシも移住するつもりだぞ?」
「里長は移住してなにをするの?」
「そりゃ、今と同じように長としてだな」
「向こうでは率先して遊んでいたと思うけど? それにもう、ドラゴニュータウンは最初とは別の街になるから。前も言ったけど、ただ上にいるだけの人はいらないよ」
「そんな……」
「だから、ライセンス取って働けばいいじゃない。ね?」
「もう、この立場は意味がないのか?」
里長が項垂れるが、町長選挙があったら立候補すればいいんじゃないかな。
「そんな訳だけど、ちゃんと里の人達にも説明しといてよ」
「分かった」
「じゃ、俺はドズさんのところに行くから」
「ああ」
里長の家を出ると、ドズさんの家へと向かう。
ドズさんの家の扉をノックする。
「は~い。あら、ケイン君。ドズに用?」
「いえ、どっちかというとダズ達に」
「あら? 遊びのお誘い?」
「あ、いえ。学校の話をしたいと思ってですね」
「「学校!」」
「こら、ダズにリズ。話を聞いていたの?」
盗み聞きしていたのを母親であるレイラさんに咎められる。
「だって、ケインの声がしたと思ったから……」
「それに久しぶりだもん……」
「そうね、それに学校は自分達のことだものね。気にもなるわよね。じゃ、ケイン君。中に入って説明してもらえるかな?」
「はい、お邪魔します」
レイラさんに案内され、家に入る。
「おう、ケイン君。どうした?」
「ドズさん。里長はここでも仕事してないんですか?」
「里長……ああ、そうだな。まだ、皆には言ってなかったな」
「ドズ、なんの話?」
ドズさんがレイラさんに問い詰められ、不味そうな顔になる。
こっちに助けて欲しいと顔で訴えてくるが、どうしたものかな。
「ドズさん、自分の口から正直に話してくださいね」
「ケイン君、それはないだろ……」
「自分のしたことは自分で責任を取らないとダメですよ。大人でしょ?」
「ケイン君、そうよね。で、ドズ、なにをしたの?」
「いや、俺がした訳じゃなく、視察メンバー全員でだけど……」
「けど? なに? なにをしたの?」
「いや……正確にはしたんじゃなく、しなかったんだな」
「なにそれ? 意味分かんない」
ドズさんは正直にとは言えないが、まずは原因となったことを話す。
確かに「なにもしなかった」のが原因と言われても分からないよね。
「ドズさん、俺から説明してもいいですか?」
「ケイン君……そうだな。俺達が失敗した原因を把握しているのはケイン君だもんな。すまんがお願いする」
「分かりました。では、レイラさん、まずは話を最後まで聞いてくださいね」
「分かったわ。聞かせてちょうだい」
「まず、この里全体の移住の話は無くなりました」
「「「え~」」」
「どういうこと!」
「レイラさん、最後まで聞いてからにしてくださいね。ほら、座って下さい」
「分かったわよ」
「原因は、里長達に移住先の土地をどうするかちゃんと確認して、話し合って農地とか住宅地とかの区分けをするように頼んだのですが、里長達はライセンスを取るのに夢中になって、誰もなにも作業しなかったんです。そこで、ライセンスを取るのも一旦、中断してからでもまずは視察を優先するように言ったんですけど……」
「それでもなにもしなかったという訳ね」
「はい。なので更に猶予を与えて様子を見たのですが、ナーガさんはあんな風になるし、里長は開き直るしで、なら移住の話は一旦白紙に戻しましょうと、なった訳です」
「はあ、なるほど。なんでそうなるのかな~ドズも里長に流されないで、ちゃんとすればよかったのに」
「面目ない……」
ドズさんはレイラさんに怒られることで、やっと反省することが出来たようだ。
「それで、ダズとリズの学校の件なんですけど」
「もしかして、それもなしなの?」
「「ええ~なんで~」」
ダズとリズが学校に入学することも出来ないと思い不満顔になる。
「あ、いえ。それはなにも心配はいりません。ちゃんと入学できます」
「そう、よかった」
「それで、話の続きなんですけどね。ダズとリズの通学は、あの転移ゲートを使う訳ですが、いっそのこと移住しませんか?」
「「「「え?」」」」
「ケイン君、移住の話はなくなったって……」
「ええ、さっきそう言ったわよね」
「里全体の移住は消えましたけど、個別なら受け入れますよ。その代わり家を丸ごと移設することになるんで、ここに戻ることは出来なくなりますが」
「家を丸ごとって、この家を持っていくってことか?」
「ええ、そうです」
「ドズ」
「「お父さん」」」
ドズさんが腕を組み考え込む。
「お父さんは考え込んでいるみたいだから、少し待とうか」
「そうね。悩ませてあげましょう」
「「うん、待つ」」
「じゃ。待っている間にティータイムとしましょうか」
インベントリからお菓子を取り出し、テーブルの上に並べる。
「「「うわぁ」」」
「「美味しそう! お母さん、食べていい?」」
「ケイン君、いいの?」
「ええ、レイラさんもどうぞ」
「悪いわね。ほら、あなたたちもケイン君にお礼を言って」
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