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◆あの黒いのが出ました
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ゲートを潜って独身寮の近くに出ると、父さんが折角だからとアーロンさんに挨拶したいと言いだした。まずは候補地を確認してからにしたらと言ったが、先に済ませたいと言うことなので、またゾロゾロと独身寮の食堂へと向かう。
「アーロンさん、いるかい?」
「誰だ? この忙しい時に……トミーさん! どうして、こんなところへ?」
父さんが厨房の奥に声を掛けると、朝食の後片付けと昼の仕込みで忙しそうなアーロンさんがぶっきらぼうに返答するが、父さんの姿を認めると、慌てて厨房から出てきて態度を改める。
「忙しい時にごめんね」
「あ、いえ。すみません……」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと揶揄いが過ぎたね。どう? うまくやれてる?」
「ええ。まあ食事の量は結構ありますが、家族の手伝いもありますし、それに家までもらって、おまけに子供達も学校に通えるようになったりで、言う事はありません。本当にトミーさんには感謝しても仕切れないです」
「そう? てっきり、ケインが言いたいこと言って迷惑かけているものと思っていたんだけどね。この調子なら問題はなさそうだね。よかったよ」
「いえ、ケイン君には……」
「やっぱり、なにかあるんだね?」
「いえ、そのなんて言うか……」
父さんからの質問に対し、まるで俺がなにかアーロンさんに無理難題を吹っ掛けているような雰囲気だ。なにかしたかな?
「ケイン、なにを言ったの? それともなにかしたの?」
「非道いよ! 父さん! まるで俺がアーロンさんになにか無理なことをやらかしている見たいじゃん! そんなことないよね? アーロンさん」
「あ、あの……その……」
アーロンさんが返答に困っているとキールが厨房の奥から出て来て、アーロンさんに発破をかける。
「親父、遠慮せずに言ってやれよ! あの汚部屋の住人は手に負えないから、住まわせたケインの責任だってよ!」
「キール! 大人のことに口を出すな!」
「ケインは子供じゃん!」
「ぐっ……」
キールの至極真っ当な意見にアーロンさんもなにも言えなくなる。
「もしかして、まだナーガさんの問題って片付いていないの?」
「……はい、申し訳ありませんが、まだなにも」
「なんだ、それならそうと早く言ってよ。もう、俺がなにか知らない内にアーロンさんにすっごい迷惑かけたと思ったじゃない」
「なんとなく言い出せずにすみません」
「いいよ。じゃ、父さん。俺はちょっと片付けてくるから。もう少しアーロンさんと話をしてて。あ、そうだ。アーロンさんと候補地を見てくればいいんじゃない? ご近所さんになるのもいいしさ」
父さんにそう提案すると、父さんと母さんの顔がパ~ッと明るくなる。
「いいわ、それ! ケイン、たまにはいいこと言うわね。さあ、アーロンさんも一緒に行きましょう!」
「あ、でも、私も準備が……」
「それなら、キールが出来るでしょ。ね、キール」
「バカにしてんのか? 親父の代わりくらい俺がやれるってんだ! いいぜ、親父行ってこいよ」
「キール? いいのか? 本当に出来るんだろうな?」
「いいから、行けって」
「ふぅ、じゃトミーさん、マギーさん、案内しますので。こちらへ」
「あ、待って! 母さんは歩くのがまだ辛いだろうから、これに乗って」
母さんの目の前にセニアカーを出すと、ガンツさんがなにか言いかけるが目で黙らせる。
「あら、これはなに?」
「説明はガンツさんに聞いてね」
そう言って、俺はマサオと一緒に駄竜の部屋へと上がる。
「あいつ、また丸投げしやがった」
「ねえ、ガンツさん。これはなんなの?」
セニアカーを前にした母さんがガンツさんに問いかける。
「ああ、これはですね。歩行が困難な人を補助する目的の乗り物で……」
ガンツさんが、しばらく母さんにセニアカーの説明をする。
周りで父さん達も興味津々で一緒に聞いている。
「ガンツさん、これは売ってないの?」
「ああ、今は受注生産だな。これも売るつもりか?」
「ああ、これなら動けないお年「旦那! 今はそれ以上は言わない方がいい!」……そ、そうだな。マギー、どう? 行けそうかい」
「ええ、思ったより操作は楽だから、行けるわよ」
「よし、じゃ改めて、ガンツさん、アーロンさん案内を頼むよ」
「おう」
「はい!」
父さん達も食堂を出て、候補地の確認へと向かう。
その頃、俺とマサオは駄竜の部屋の前で嘆息する。
「なあ、これって、この前より酷くなってない?」
『ぐっ……ダメだ、俺は耐えきれない! この前の顔をガードする魔法をかけてくれ!』
「あ! 忘れてた。じゃ、えい! これでどう?」
『ああ、だいぶマシになった。それにしてもすげぇな』
「もう、妙なところで感心しないでいいよ。その前に責任者に聞いてみるか」
携帯電話を取り出して、里長に連絡する。
『あ~もしもし、ワシだが』
「ケインです。今、駄竜の部屋の前にいます。言いたいことは分かりますよね?」
『ま、待て! ケイン、ワシらも頑張ったんじゃ。本当じゃ!』
「でも、なにも進んでないですよね。むしろ、前より悪くなっているんですが?」
『しょうがないんじゃよ……分かってくれないか』
「ダメです。それで、今はどちらにいるんですか?」
『ああ、ほれ、前に話してくれた外で働きたいのがいれば、その人数を調べて欲しいと言うとったじゃろ? 今はその件で里に戻っている』
「じゃあ、ちょうどいいですね。あ、電話はこのままで」
『ま、待て! ケインよ、なにをするつもりじゃ?』
「心配なら、広場の前に人を近付けないようにしていてくださいね。じゃ、えい!」
『おわっ! ……ん? ナーガ様! おい、ケイン! ゴミと一緒にナーガ様が出て来たぞ!』
「上手くいったようですね。その駄竜とゴミの処分をお願いしますね。俺は今から、その駄竜の汚し切った部屋を掃除しないといけないんで」
『あ、待て! ナーガ様が動かないんだが、なにをしたんだ?』
「それ、寝てるだけでしょ? よく近付いて確認してみて下さい」
『寝てるだけ? おい、誰か確認してみろ! ……ん、そうか。分かった。ケインの言う通り、寝ているだけのようじゃ』
「後で、その駄竜に言いたいこともあるんで、その場から動かないように言っといて下さいね」
『ああ、当分は動かんと思うが……』
携帯電話を切ると部屋の扉を開ける。
「うわ、ゴミも無くなったってのに臭いがこびりついているよ」
『なあ、あの辺に黒い虫が固まっているんじゃないのか?』
「あ、ダメだ。ここは廃棄処分だ」
部屋の壁と壁紙の間に薄く障壁を張り、部屋全体を囲むようにする。
『ケイン、なにするんだ?』
「汚物は消毒だ~! ヒャッハ~」
障壁の中に炎を発生させると風魔法で炎を攪拌する。
『うわ~すっげ~部屋の中なのに……』
三分くらい焼却した後に漸く炎を消す。
障壁を張ったから部屋自体には影響はなかったが、部屋の中の壁紙も含め、据付のベッドや洗面台まだ全てが炭化していたのをインベントリに収納すると、最後にクリーンを掛けて消毒する。
「ふぅ~これで、後はリフォームすれば住めるかな」
『ケイン、お前も思い切ったことをするもんだな~』
「マサオがあの黒いのを見つけなかったら、やばかったよね。後でアーロンさんに独身寮自体の害虫駆除をお願いしないと」
『それで、あっちはどうするんだ?』
「ああ、そうだね。ちゃんと引導を渡さないとね」
『一応、知り合いとして頼むけど、殺すなよ?』
「そんなことはしないよ。多分……」
『多分なんだ……』
「アーロンさん、いるかい?」
「誰だ? この忙しい時に……トミーさん! どうして、こんなところへ?」
父さんが厨房の奥に声を掛けると、朝食の後片付けと昼の仕込みで忙しそうなアーロンさんがぶっきらぼうに返答するが、父さんの姿を認めると、慌てて厨房から出てきて態度を改める。
「忙しい時にごめんね」
「あ、いえ。すみません……」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと揶揄いが過ぎたね。どう? うまくやれてる?」
「ええ。まあ食事の量は結構ありますが、家族の手伝いもありますし、それに家までもらって、おまけに子供達も学校に通えるようになったりで、言う事はありません。本当にトミーさんには感謝しても仕切れないです」
「そう? てっきり、ケインが言いたいこと言って迷惑かけているものと思っていたんだけどね。この調子なら問題はなさそうだね。よかったよ」
「いえ、ケイン君には……」
「やっぱり、なにかあるんだね?」
「いえ、そのなんて言うか……」
父さんからの質問に対し、まるで俺がなにかアーロンさんに無理難題を吹っ掛けているような雰囲気だ。なにかしたかな?
「ケイン、なにを言ったの? それともなにかしたの?」
「非道いよ! 父さん! まるで俺がアーロンさんになにか無理なことをやらかしている見たいじゃん! そんなことないよね? アーロンさん」
「あ、あの……その……」
アーロンさんが返答に困っているとキールが厨房の奥から出て来て、アーロンさんに発破をかける。
「親父、遠慮せずに言ってやれよ! あの汚部屋の住人は手に負えないから、住まわせたケインの責任だってよ!」
「キール! 大人のことに口を出すな!」
「ケインは子供じゃん!」
「ぐっ……」
キールの至極真っ当な意見にアーロンさんもなにも言えなくなる。
「もしかして、まだナーガさんの問題って片付いていないの?」
「……はい、申し訳ありませんが、まだなにも」
「なんだ、それならそうと早く言ってよ。もう、俺がなにか知らない内にアーロンさんにすっごい迷惑かけたと思ったじゃない」
「なんとなく言い出せずにすみません」
「いいよ。じゃ、父さん。俺はちょっと片付けてくるから。もう少しアーロンさんと話をしてて。あ、そうだ。アーロンさんと候補地を見てくればいいんじゃない? ご近所さんになるのもいいしさ」
父さんにそう提案すると、父さんと母さんの顔がパ~ッと明るくなる。
「いいわ、それ! ケイン、たまにはいいこと言うわね。さあ、アーロンさんも一緒に行きましょう!」
「あ、でも、私も準備が……」
「それなら、キールが出来るでしょ。ね、キール」
「バカにしてんのか? 親父の代わりくらい俺がやれるってんだ! いいぜ、親父行ってこいよ」
「キール? いいのか? 本当に出来るんだろうな?」
「いいから、行けって」
「ふぅ、じゃトミーさん、マギーさん、案内しますので。こちらへ」
「あ、待って! 母さんは歩くのがまだ辛いだろうから、これに乗って」
母さんの目の前にセニアカーを出すと、ガンツさんがなにか言いかけるが目で黙らせる。
「あら、これはなに?」
「説明はガンツさんに聞いてね」
そう言って、俺はマサオと一緒に駄竜の部屋へと上がる。
「あいつ、また丸投げしやがった」
「ねえ、ガンツさん。これはなんなの?」
セニアカーを前にした母さんがガンツさんに問いかける。
「ああ、これはですね。歩行が困難な人を補助する目的の乗り物で……」
ガンツさんが、しばらく母さんにセニアカーの説明をする。
周りで父さん達も興味津々で一緒に聞いている。
「ガンツさん、これは売ってないの?」
「ああ、今は受注生産だな。これも売るつもりか?」
「ああ、これなら動けないお年「旦那! 今はそれ以上は言わない方がいい!」……そ、そうだな。マギー、どう? 行けそうかい」
「ええ、思ったより操作は楽だから、行けるわよ」
「よし、じゃ改めて、ガンツさん、アーロンさん案内を頼むよ」
「おう」
「はい!」
父さん達も食堂を出て、候補地の確認へと向かう。
その頃、俺とマサオは駄竜の部屋の前で嘆息する。
「なあ、これって、この前より酷くなってない?」
『ぐっ……ダメだ、俺は耐えきれない! この前の顔をガードする魔法をかけてくれ!』
「あ! 忘れてた。じゃ、えい! これでどう?」
『ああ、だいぶマシになった。それにしてもすげぇな』
「もう、妙なところで感心しないでいいよ。その前に責任者に聞いてみるか」
携帯電話を取り出して、里長に連絡する。
『あ~もしもし、ワシだが』
「ケインです。今、駄竜の部屋の前にいます。言いたいことは分かりますよね?」
『ま、待て! ケイン、ワシらも頑張ったんじゃ。本当じゃ!』
「でも、なにも進んでないですよね。むしろ、前より悪くなっているんですが?」
『しょうがないんじゃよ……分かってくれないか』
「ダメです。それで、今はどちらにいるんですか?」
『ああ、ほれ、前に話してくれた外で働きたいのがいれば、その人数を調べて欲しいと言うとったじゃろ? 今はその件で里に戻っている』
「じゃあ、ちょうどいいですね。あ、電話はこのままで」
『ま、待て! ケインよ、なにをするつもりじゃ?』
「心配なら、広場の前に人を近付けないようにしていてくださいね。じゃ、えい!」
『おわっ! ……ん? ナーガ様! おい、ケイン! ゴミと一緒にナーガ様が出て来たぞ!』
「上手くいったようですね。その駄竜とゴミの処分をお願いしますね。俺は今から、その駄竜の汚し切った部屋を掃除しないといけないんで」
『あ、待て! ナーガ様が動かないんだが、なにをしたんだ?』
「それ、寝てるだけでしょ? よく近付いて確認してみて下さい」
『寝てるだけ? おい、誰か確認してみろ! ……ん、そうか。分かった。ケインの言う通り、寝ているだけのようじゃ』
「後で、その駄竜に言いたいこともあるんで、その場から動かないように言っといて下さいね」
『ああ、当分は動かんと思うが……』
携帯電話を切ると部屋の扉を開ける。
「うわ、ゴミも無くなったってのに臭いがこびりついているよ」
『なあ、あの辺に黒い虫が固まっているんじゃないのか?』
「あ、ダメだ。ここは廃棄処分だ」
部屋の壁と壁紙の間に薄く障壁を張り、部屋全体を囲むようにする。
『ケイン、なにするんだ?』
「汚物は消毒だ~! ヒャッハ~」
障壁の中に炎を発生させると風魔法で炎を攪拌する。
『うわ~すっげ~部屋の中なのに……』
三分くらい焼却した後に漸く炎を消す。
障壁を張ったから部屋自体には影響はなかったが、部屋の中の壁紙も含め、据付のベッドや洗面台まだ全てが炭化していたのをインベントリに収納すると、最後にクリーンを掛けて消毒する。
「ふぅ~これで、後はリフォームすれば住めるかな」
『ケイン、お前も思い切ったことをするもんだな~』
「マサオがあの黒いのを見つけなかったら、やばかったよね。後でアーロンさんに独身寮自体の害虫駆除をお願いしないと」
『それで、あっちはどうするんだ?』
「ああ、そうだね。ちゃんと引導を渡さないとね」
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