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◆複雑でした
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ヘレンさんが神妙な顔で父さんに告げる。
「マギーがな……」
「うん、それは分かった。だから、どうした?」
「そっから、先は本人から聞いてくれ。ワシには手に負えん」
「ヘレンさんが手に負えないって、どういうことなんですか!」
父さんがヘレンさんを問い詰めようとしたところを慌てて、俺達兄弟で引き留める。
「父さん、落ち着いて!」
「そうだよ。父さん、ヘレンさんも母さんに聞けって言ってるじゃない!」
「父さん、兄さん達の言う通りだよ。先に母さんのところへ行こう」
父さんをなんとか兄弟で宥め寝室へ向かおうとしているところで、ヘレンさんと目が合うとヘレンさんがニヤリと笑って見せた。
「(ヘレンさん、なにを考えているのかな?)」
「(そう怒るな。ちょっとしたいたずらじゃ。まあ、ここに来るのも今日が最後になるだろうからな。ワシからの置き土産じゃ)」
「(もう、後で十分なお礼をさせてもらうからね)」
「(ほほぉ~そりゃ楽しみじゃ)」
ヘレンさんとのヒソヒソ話を終わらせると父さん達の後を追う。
寝室へ入ると母さんがベッドに腰掛け悲しそうな顔をしていた。
「母さん! どうした! なにがあったんだ!」
「父さん……どうしよう……」
「母さん、なにがあっても俺は母さんを守る。俺に出来ることならなんでも言ってくれ!」
「本当に?」
「ああ、本当だ。だから、なんでも話してくれ。一体、なにがあったんだ?」
「入らないの」
「ん? すまない。なにが入らないんだ?」
「服が入らないの! 出産してお腹も引っ込んだはずなのに、妊娠前の服が全然入らないの!」
「ハァ~なんだそんなことか」
「そんなことってなによ! 私が太ったって言うの!」
「いや、そうじゃない。そうじゃないが、服ならちょっと前まで着てたのがあるだろ。それじゃダメなのか?」
「だって、もう出産したのは、ご近所の人も知っているじゃない。それなのに出産前の服を着ていたら、産後太りがバレるじゃない! そんなのはいやよ!」
「いや、産後太りもなにも、もともと「もともと、なに?」……いや、ごめん」
くだらないことで言い合う二人を見て、兄ズに部屋を出ようと話しかける。
寝室を出て、リビングに戻るとソファに座る。
「どうじゃった? マギーの様子は?」
「様子もなにも、あれはどうするのが正解なのさ」
「まあ、マギーの好きにさせるのが一番じゃろうな」
「また、難しいことを」
「なにが難しいんじゃ?」
「だって、要は痩せさせろってことでしょ。そんなの急には無理だよ」
「ふふん、ケインも意外と抜けておるの」
「なんでよ」
「マギーは着る服と言うか、着られる服がないとごねているんじゃ。なら、新しい服を用意してやればよかろう」
「ああ、そういうこと。でも、サイズが分からないよ」
「それもそうか。どれ、もう一仕事してやろうかいの」
そう言うとヘレンさんが寝室の中へ入ると母さんの叫び声に近いものが聞こえてきた。
「いやぁ~うそよ! そんなはずないわ! なにかの間違いよ! いやぁ父さんは見ないでぇ!」
しばらくした後、ヘレンさんが少し疲れた顔で寝室から父さんと一緒に出てきた。
リビングまで来ると二人ともソファに座り、ヘレンさんが父さんになにやら書いたメモ紙を渡す。
「ヘレンさん、これがマギーの……」
「ああ、全てじゃ。出来るだけ人目に晒さないようにしてやれ」
「分かった。ありがとう。それとさっきはすまなかった」
「ああ、いい、いい。ワシも揶揄いがすぎた。すまんかった。それよりも早く用意してやるといい」
「分かった。ケイン、すまないが店の応接室に繋いでもらえるか」
「いいけど、大丈夫?」
「ああ、俺も母さんも大丈夫だ」
「分かったよ。じゃ繋ぐね」
そう言って、ゲートを父さんの店の応接室へと繋ぐと父さんが潜っていく。
「用事が終わったら連絡するから」
「うん、分かった」
父さんが潜ったのを確認し、ゲートを閉じる。
「なあ、ケイン。結局はどうなったんだ?」
「サム兄さんは分からなかったの?」
「そう言うクリスは分かったのか」
「もちろん、母さんも乙女だったってことだね。ね、ケイン」
「そうだけど、なんか納得いかない」
「ケイン、納得いかなくても、なんでもはっきりさせればいいってもんじゃないんだから」
「ふふふ、クリスはよく分かっているじゃないか。ケインも見習いな」
「俺はいいのかよ」
「サムはもう、色々手遅れじゃし、言うても覚えるのも難しかろう」
「ぐっ。正論すぎて言い返せない」
『なんだ、お袋さんは太ったのを気にしていたのか?』
「「「マサオ! それだけは言っちゃダメだ!」」」
『わ、分かったよ。ちぇ仲間が出来たと思ったのに……』
そんな話をしている時に携帯電話が父さんからの着信を知らせる。
「もしもし、ケインです」
『ああ、ケインか。全部揃えたから、ゲートをまた応接室に繋いでくれ』
「分かった」
そう言って携帯電話を切ると、さっきと同じように父さんの店の応接室にゲートを繋ぐと両手にいっぱいの服を持った父さんが入ってくる。
「随分、買ったね」
「まあな。自分の店の物だけど、今はこれで勘弁してもらおう。後でキャシーさんのところにでも連れて行けばいいと思ってな」
「父さん……ダメだよ。やり直し」
「なんでだ。ケイン、これだって服だろ」
「そうだけど、そうじゃないんだよ」
「分からん。なんでだ?」
「そうだぞ、ケイン。お前はなにを言っているんだ」
「父さん、サム兄さん。ケインが言っていることが正しいよ」
「「???」」
父さんとサム兄さんが二人して訳が分からないって思案顔になる。
「父さんはヘレンさんに教えてもらったサイズで、自分の店で服を揃えたんだよね?」
「ああ、そうだ。それがどうした」
「なら、お店の人は、当然、そのサイズを知ることになるよね」
「そりゃそうだろ。色々探すのも手伝ってもらったし……あ! そういうことか!」
「なにがそういうことなんだ?」
父さんは、ここに至ってようやく正解に辿り着いたようだけど、サム兄さんはまだ分かってないようだ。
「父さん、キャシーさんに連絡するから、母さんと二人でお店に行って、母さんが直接選んだ物を買ってあげなよ」
「そうか、それがよさそうだな」
「多分、母さんも遠慮するだろうから、遅くなった出産祝いとかでも言えばいいと思うよ」
「クリス、お前どこでそんなことを?」
父さんがあまりにも慣れているクリス兄さんに驚いているが、俺はキャシーさんに連絡する。
『プルル……プルル……はい、キャシーです』
「あ、キャシーさん。ケインです。お久しぶりです」
『あら、ケイン君。お久しぶりね、どうしたの?』
「実は……」
キャシーさんに母さんのことを話して、今から両親でお店に直接お邪魔していいかを確認する。
『あら、そういうことなのね。いいわ。他ならぬケイン君の頼みですもの。それに私もお願いしたいことがあるし』
「俺にですか?」
『そうよ、ケイン君にしか出来ないことかもね』
「まあ、出来ることならいいですけど」
『そう、よかった。じゃ、今は、お店に人はいないから、いつでもいいわよ』
「分かりました。すぐにお邪魔しますね」
携帯電話を切ると寝室に向かう。
寝室の前に立ち、軽くノックする。
「父さん、母さん、ちょっといいかな?」
「ああ、ケイン。いいぞ」
父さんの返事をもらって寝室のドアを開ける。
「父さん、向こうの了承は得たから、今から行こうよ」
「そうか、ありがとうな。母さん、さあ行こうか」
「え? どこへ行くの? 私、服がないのよ?」
「だから、その服を買いに行くんだよ」
「え? 父さん、私はこの格好なのよ。本気で言ってるの?」
「ああ、それにお店には直接行くから、どんな格好でもいいんだよ」
「直接? ああ、ケインの」
「そう! そういうことだ」
「分かったわ。そういうことなら、さっさと行きましょう! ケイン、お願いね」
「じゃあ、ここから繋ぐね」
「ああ」
キャシーさんの店内へゲートを直接繋ぐと、そこにはキャシーさんとシャルルさんが揃って立っていたが、こちらを認めると綺麗なお辞儀で挨拶する。
「「トミー様、マギー様、ようこそ」」
「あらあら」
「さあ、マギー。君の出産祝いだ。なんでも好きなものを選んでくれ。下着から上まで、文字通りにつま先から天辺までな」
「父さん。いいの?」
「ああ、今までのお礼も込みだけどな」
「嬉しい!」
母さんが父さんに猛烈なハグをする。
一瞬、咳き込みむせる父さんだが、すぐに意識を取り戻し、ハグしかえす。
「「「コホン」」」
「父さん、母さん、そういうのは後にしてもらえるかな」
「あ、ああ、すまん」
「あら、ごめんなさいね」
「羨ましいですね。私もお二人のような関係になりたいものです」
「本当に砂糖が出そうなくらいだな」
「シャル!」
シャルさんがキャシーさんから軽く嗜められると「うへ」と首をすくませる。
「母さん、ゆっくり選んでね。じゃ、父さん終わったら教えて」
「ああ、ケインありがとう」
「ありがとうね」
そう言って、帰ろうとすると腕を掴まれた。
「お話があると言いましたよ?」
「そうでしたね」
「マギーがな……」
「うん、それは分かった。だから、どうした?」
「そっから、先は本人から聞いてくれ。ワシには手に負えん」
「ヘレンさんが手に負えないって、どういうことなんですか!」
父さんがヘレンさんを問い詰めようとしたところを慌てて、俺達兄弟で引き留める。
「父さん、落ち着いて!」
「そうだよ。父さん、ヘレンさんも母さんに聞けって言ってるじゃない!」
「父さん、兄さん達の言う通りだよ。先に母さんのところへ行こう」
父さんをなんとか兄弟で宥め寝室へ向かおうとしているところで、ヘレンさんと目が合うとヘレンさんがニヤリと笑って見せた。
「(ヘレンさん、なにを考えているのかな?)」
「(そう怒るな。ちょっとしたいたずらじゃ。まあ、ここに来るのも今日が最後になるだろうからな。ワシからの置き土産じゃ)」
「(もう、後で十分なお礼をさせてもらうからね)」
「(ほほぉ~そりゃ楽しみじゃ)」
ヘレンさんとのヒソヒソ話を終わらせると父さん達の後を追う。
寝室へ入ると母さんがベッドに腰掛け悲しそうな顔をしていた。
「母さん! どうした! なにがあったんだ!」
「父さん……どうしよう……」
「母さん、なにがあっても俺は母さんを守る。俺に出来ることならなんでも言ってくれ!」
「本当に?」
「ああ、本当だ。だから、なんでも話してくれ。一体、なにがあったんだ?」
「入らないの」
「ん? すまない。なにが入らないんだ?」
「服が入らないの! 出産してお腹も引っ込んだはずなのに、妊娠前の服が全然入らないの!」
「ハァ~なんだそんなことか」
「そんなことってなによ! 私が太ったって言うの!」
「いや、そうじゃない。そうじゃないが、服ならちょっと前まで着てたのがあるだろ。それじゃダメなのか?」
「だって、もう出産したのは、ご近所の人も知っているじゃない。それなのに出産前の服を着ていたら、産後太りがバレるじゃない! そんなのはいやよ!」
「いや、産後太りもなにも、もともと「もともと、なに?」……いや、ごめん」
くだらないことで言い合う二人を見て、兄ズに部屋を出ようと話しかける。
寝室を出て、リビングに戻るとソファに座る。
「どうじゃった? マギーの様子は?」
「様子もなにも、あれはどうするのが正解なのさ」
「まあ、マギーの好きにさせるのが一番じゃろうな」
「また、難しいことを」
「なにが難しいんじゃ?」
「だって、要は痩せさせろってことでしょ。そんなの急には無理だよ」
「ふふん、ケインも意外と抜けておるの」
「なんでよ」
「マギーは着る服と言うか、着られる服がないとごねているんじゃ。なら、新しい服を用意してやればよかろう」
「ああ、そういうこと。でも、サイズが分からないよ」
「それもそうか。どれ、もう一仕事してやろうかいの」
そう言うとヘレンさんが寝室の中へ入ると母さんの叫び声に近いものが聞こえてきた。
「いやぁ~うそよ! そんなはずないわ! なにかの間違いよ! いやぁ父さんは見ないでぇ!」
しばらくした後、ヘレンさんが少し疲れた顔で寝室から父さんと一緒に出てきた。
リビングまで来ると二人ともソファに座り、ヘレンさんが父さんになにやら書いたメモ紙を渡す。
「ヘレンさん、これがマギーの……」
「ああ、全てじゃ。出来るだけ人目に晒さないようにしてやれ」
「分かった。ありがとう。それとさっきはすまなかった」
「ああ、いい、いい。ワシも揶揄いがすぎた。すまんかった。それよりも早く用意してやるといい」
「分かった。ケイン、すまないが店の応接室に繋いでもらえるか」
「いいけど、大丈夫?」
「ああ、俺も母さんも大丈夫だ」
「分かったよ。じゃ繋ぐね」
そう言って、ゲートを父さんの店の応接室へと繋ぐと父さんが潜っていく。
「用事が終わったら連絡するから」
「うん、分かった」
父さんが潜ったのを確認し、ゲートを閉じる。
「なあ、ケイン。結局はどうなったんだ?」
「サム兄さんは分からなかったの?」
「そう言うクリスは分かったのか」
「もちろん、母さんも乙女だったってことだね。ね、ケイン」
「そうだけど、なんか納得いかない」
「ケイン、納得いかなくても、なんでもはっきりさせればいいってもんじゃないんだから」
「ふふふ、クリスはよく分かっているじゃないか。ケインも見習いな」
「俺はいいのかよ」
「サムはもう、色々手遅れじゃし、言うても覚えるのも難しかろう」
「ぐっ。正論すぎて言い返せない」
『なんだ、お袋さんは太ったのを気にしていたのか?』
「「「マサオ! それだけは言っちゃダメだ!」」」
『わ、分かったよ。ちぇ仲間が出来たと思ったのに……』
そんな話をしている時に携帯電話が父さんからの着信を知らせる。
「もしもし、ケインです」
『ああ、ケインか。全部揃えたから、ゲートをまた応接室に繋いでくれ』
「分かった」
そう言って携帯電話を切ると、さっきと同じように父さんの店の応接室にゲートを繋ぐと両手にいっぱいの服を持った父さんが入ってくる。
「随分、買ったね」
「まあな。自分の店の物だけど、今はこれで勘弁してもらおう。後でキャシーさんのところにでも連れて行けばいいと思ってな」
「父さん……ダメだよ。やり直し」
「なんでだ。ケイン、これだって服だろ」
「そうだけど、そうじゃないんだよ」
「分からん。なんでだ?」
「そうだぞ、ケイン。お前はなにを言っているんだ」
「父さん、サム兄さん。ケインが言っていることが正しいよ」
「「???」」
父さんとサム兄さんが二人して訳が分からないって思案顔になる。
「父さんはヘレンさんに教えてもらったサイズで、自分の店で服を揃えたんだよね?」
「ああ、そうだ。それがどうした」
「なら、お店の人は、当然、そのサイズを知ることになるよね」
「そりゃそうだろ。色々探すのも手伝ってもらったし……あ! そういうことか!」
「なにがそういうことなんだ?」
父さんは、ここに至ってようやく正解に辿り着いたようだけど、サム兄さんはまだ分かってないようだ。
「父さん、キャシーさんに連絡するから、母さんと二人でお店に行って、母さんが直接選んだ物を買ってあげなよ」
「そうか、それがよさそうだな」
「多分、母さんも遠慮するだろうから、遅くなった出産祝いとかでも言えばいいと思うよ」
「クリス、お前どこでそんなことを?」
父さんがあまりにも慣れているクリス兄さんに驚いているが、俺はキャシーさんに連絡する。
『プルル……プルル……はい、キャシーです』
「あ、キャシーさん。ケインです。お久しぶりです」
『あら、ケイン君。お久しぶりね、どうしたの?』
「実は……」
キャシーさんに母さんのことを話して、今から両親でお店に直接お邪魔していいかを確認する。
『あら、そういうことなのね。いいわ。他ならぬケイン君の頼みですもの。それに私もお願いしたいことがあるし』
「俺にですか?」
『そうよ、ケイン君にしか出来ないことかもね』
「まあ、出来ることならいいですけど」
『そう、よかった。じゃ、今は、お店に人はいないから、いつでもいいわよ』
「分かりました。すぐにお邪魔しますね」
携帯電話を切ると寝室に向かう。
寝室の前に立ち、軽くノックする。
「父さん、母さん、ちょっといいかな?」
「ああ、ケイン。いいぞ」
父さんの返事をもらって寝室のドアを開ける。
「父さん、向こうの了承は得たから、今から行こうよ」
「そうか、ありがとうな。母さん、さあ行こうか」
「え? どこへ行くの? 私、服がないのよ?」
「だから、その服を買いに行くんだよ」
「え? 父さん、私はこの格好なのよ。本気で言ってるの?」
「ああ、それにお店には直接行くから、どんな格好でもいいんだよ」
「直接? ああ、ケインの」
「そう! そういうことだ」
「分かったわ。そういうことなら、さっさと行きましょう! ケイン、お願いね」
「じゃあ、ここから繋ぐね」
「ああ」
キャシーさんの店内へゲートを直接繋ぐと、そこにはキャシーさんとシャルルさんが揃って立っていたが、こちらを認めると綺麗なお辞儀で挨拶する。
「「トミー様、マギー様、ようこそ」」
「あらあら」
「さあ、マギー。君の出産祝いだ。なんでも好きなものを選んでくれ。下着から上まで、文字通りにつま先から天辺までな」
「父さん。いいの?」
「ああ、今までのお礼も込みだけどな」
「嬉しい!」
母さんが父さんに猛烈なハグをする。
一瞬、咳き込みむせる父さんだが、すぐに意識を取り戻し、ハグしかえす。
「「「コホン」」」
「父さん、母さん、そういうのは後にしてもらえるかな」
「あ、ああ、すまん」
「あら、ごめんなさいね」
「羨ましいですね。私もお二人のような関係になりたいものです」
「本当に砂糖が出そうなくらいだな」
「シャル!」
シャルさんがキャシーさんから軽く嗜められると「うへ」と首をすくませる。
「母さん、ゆっくり選んでね。じゃ、父さん終わったら教えて」
「ああ、ケインありがとう」
「ありがとうね」
そう言って、帰ろうとすると腕を掴まれた。
「お話があると言いましたよ?」
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