234 / 468
連載
◆ダレのせいでした?
しおりを挟む
デューク様に前世の記憶の中のベイエリアを参考に話す。
「実は、今から話すのは、港ではなく埋立地としての運用案です」
「港じゃない? だが、王には港としての管理権限しかもらってないぞ」
「なので、そこはちゃんと線引きをしてもらって下さい。単に港と言いましたが、その範囲は決められていますか?」
「ぐっ……そう言われれば、一口に港と言ってもしっかりとは区分けされていなかったような気がするな。セバス、そこのところはどうなってる?」
「はい、ケイン様の仰るように港と言えば、大体このあたりと言う大まかな区分けでしかありません。なので、この際にしっかりと『ここからここまで』と区分けしてもらうのはいいご提案だと思います」
「なるほどな。ありがとうセバス。で、区分けするのはいいとして、狙いはなんだ?」
「狙いって、穏やかじゃないですね」
「お前のことだ。なにか別に考えていることがあるんだろ。いいから、後で聞くよりマシだから、ここで全部言ってしまえ!」
「そうですか。では、言いますね」
「おお、聞かせてもらおうか」
「では。まず港として区分けした地域を『臨海地区』として、デューク様の管轄下に。出来れば直轄地として欲しいですね。なぜかと言えば、今から色んな施設を作れば多分、港としての機能以外に商業施設なんかの商業地域や住宅地域、工業地域とか作りたいと考えていますが、そこに王様からの横槍が入るのはあまり、よろしくないので」
「お前、俺に王都の乗っ取りをさせる気か?」
「します? するなら、多少の手助けはしますよ」
「いや、いい。いいから、その考えは引っ込めろ!」
「でも、横槍は十分に考えられるでしょ? 儲かるのが分かっているのなら、黙って指を加えているだけの貴族はいないですよね?」
「まあな。それに王様が乗っかってくるって訳か」
「そうですね。開発をデューク様にやらせて、十分に美味しく太ったところを横から……ん? この場合は王様だから、上からになるのかな?」
「その辺はどうでもいい。が、確かに考えられない話じゃないな」
「でしょ? だから、まずはその辺の許可をお願いしますね。後は、港の区分けとしては、今の陸地だけを管轄とするのだけは止めて下さいね。今からは、海側に陸地を増やすので」
「と、言うことは……どういうことだ? セバス」
「旦那様、簡単な話ですよ。要は『港地区』として、例えば『今の倉庫街から海に向かって全ての陸地を港地区とする』として許可をいただけば、その後に海上にはいくらでも土地が増やせるのですから」
「ああ、そういうことか。なるほど、これは後から手を上げてくる貴族もいるだろうな。王都の横に一大商業地域が出来るんだからな。しかも海上輸送も出来るとなれば王もいつまでも黙ってみている訳はないか」
「そう思いますよね。なので、父さん達の店もどうせなら、その新しく作る臨海地区に出そうかなと思ってます」
「まあ、王都で高い家賃や土地代を払うよりはマシかもな。だが、その分、恨みは買いやすいぞ。その辺はどうするんだ?」
「もちろん、ちゃんとお返ししますよ。おまけ付きで」
「ああ、あったな。そういうのが。お前、その内、王都から罪人が消えるぞ」
「いいことづくめじゃないんですか?」
「まあ、そうは思うが、そうはうまくいかんよな」
「その辺は後のことですから、今はいいんじゃないですか? 本当に狡賢い人なら手を出すことなく旨味だけ吸い上げるでしょうから」
「まあ、完全にはいなくならんわな。よし、お前の考えは分かった。とりあえず王に会って約束だけは取り付けてこよう。それまでは港はいじらないでおけよ」
「分かりました。でも、なるべく早めにお願いしますよ」
「ああ、任せておけ。多分、大丈夫……なはずだ」
「本当に大丈夫ですか?」
「ああ、こっちの事情もあるからな」
「ま、いいですけどね。じゃ、俺達はこの辺で帰りますね。会議室に待たせている父さん達も引き上げますね」
「そうか、店の話もなくなったというか、俺の成果待ちか~」
「そうですよ。では、頑張って下さいね。いざとなれば転覆させてもいいし」
「お前! それだけは絶対にするなよ! 絶対にだぞ!」
「フリですか?」
「フリなんかじゃねえよ! 分かれよ!」
「そんなに王様になるのがイヤですか?」
「当たり前だろ!」
「当たり前と言われても、俺には分からないですよ」
「なら、お前が王になれよ! なれるんだろ?」
「まあ、手段を選ばなければ、なれるでしょうけどなりませんよ」
「なんでだ? 人にはなれと言いながら?」
「だって、面倒じゃないですか」
「面倒だと? 一国の王なのに?」
「ず~っと椅子に座ってなにかやらされて、会いたくない人に会ったり飯食ったり、暗殺に怯えたりってのは性に合わないと思うんですよ」
「お前は……まあ、俺が王になりたくないのも同じような理由だ。俺は、今の領都くらいがちょうどいいんだ。だから、俺を上げようとするなよ。そっとしといてくれよ~」
「まあ、それはいいとして、横に置いといて」
「置くなよ! ちゃんと聞けよ!」
「でも領の発展は今更やめられないでしょ? なら、後は上がるだけなんだし、なるようにしかならないでしょうね」
「その大半というかほとんどはお前のせいだと分かって言っているのか?」
「もう、その話は何度もしましたよね? イヤならイヤと言ってもらえれば、どうにでもすると。お忘れですか?」
「ぐぬぬ……」
「旦那様、この話はいつまでも、どこまで行っても平行線です。もう諦めた方がよろしいです」
「くっ、まあいい、いずれお前に全部を負わせることも諦めてはいないからな!」
「あれ? もう婚約は無くなったはずですが?」
「お前、あいつらが本当に諦めると思っているのか?」
「そう言われると不安になりますが……」
「別に相手がお前である必要はないしな。お前の兄弟でも親族でも狙い目は、その辺に転がっているからな」
「うわぁ~俺を前にして、言う言葉ですか! それは大人としてどうなんですかね」
「なんとでも言え! 日々、つむじの大きさを気にしながら過ごす俺の気持ちも思い知るがいい!」
「なら、今度はつむじの大きさを測る魔道具でも贈りましょうか?」
「おう、それはいいな。便利そうだわ! ……って、言うかぁ!」
デューク様が机をバンと叩き、激昂する。
「そんなに血圧上げると、キレますよ」
「誰のせいだと思っているんだ!」
「また、その話ですか。さっき聞きましたよ」
「旦那様、落ち着いて下さい。例え、つむじが広がっても隠す手段は山ほどありますから」
「その心配は要らん! 目の前の原因を潰すから!」
「もう、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。分かりましたよ。いつか、いい養毛剤を贈りますから」
「ん? 今、なんと言った?」
「え? 『そんなに怒らなくても』と言いましたけど」
「そこじゃない、後ろの方だ」
「ああ、『いい養毛剤を贈る』ってのですか?」
「そう! それだ。いつ出来る! いつだ! いつなんだ! さあ言え! 俺と約束しろ!」
「ちょ、ちょっと落ち着いてデューク様」
「なにを言う。これが落ち着いていられるか! だいたい誰のせいで……」
「だから、少しは責任を感じているから、養毛剤の話をしたのに」
「だから、それを早くよこせと言ってるんだ!」
「だから、それは今からの話で。それも港の問題が片付かないと手を付けることも出来ませんよ?」
「あ~話はそこに戻るのか。分かった、セバス頼むな」
「はい、では王様との面会予約を入れましょう。ナルハヤでしょうか?」
「ああ、そうだ。俺のつむじの為にもそれで、頼む」
「分かりました。では」
そう言って、セバス様が退室する。
「じゃ、俺も行きますね」
「ああ、いいぞ。王との話が終わったら連絡するからな。お前も約束を忘れるなよ」
「ああ、つむじを測る魔道具ですね」
「違うわ!」
「実は、今から話すのは、港ではなく埋立地としての運用案です」
「港じゃない? だが、王には港としての管理権限しかもらってないぞ」
「なので、そこはちゃんと線引きをしてもらって下さい。単に港と言いましたが、その範囲は決められていますか?」
「ぐっ……そう言われれば、一口に港と言ってもしっかりとは区分けされていなかったような気がするな。セバス、そこのところはどうなってる?」
「はい、ケイン様の仰るように港と言えば、大体このあたりと言う大まかな区分けでしかありません。なので、この際にしっかりと『ここからここまで』と区分けしてもらうのはいいご提案だと思います」
「なるほどな。ありがとうセバス。で、区分けするのはいいとして、狙いはなんだ?」
「狙いって、穏やかじゃないですね」
「お前のことだ。なにか別に考えていることがあるんだろ。いいから、後で聞くよりマシだから、ここで全部言ってしまえ!」
「そうですか。では、言いますね」
「おお、聞かせてもらおうか」
「では。まず港として区分けした地域を『臨海地区』として、デューク様の管轄下に。出来れば直轄地として欲しいですね。なぜかと言えば、今から色んな施設を作れば多分、港としての機能以外に商業施設なんかの商業地域や住宅地域、工業地域とか作りたいと考えていますが、そこに王様からの横槍が入るのはあまり、よろしくないので」
「お前、俺に王都の乗っ取りをさせる気か?」
「します? するなら、多少の手助けはしますよ」
「いや、いい。いいから、その考えは引っ込めろ!」
「でも、横槍は十分に考えられるでしょ? 儲かるのが分かっているのなら、黙って指を加えているだけの貴族はいないですよね?」
「まあな。それに王様が乗っかってくるって訳か」
「そうですね。開発をデューク様にやらせて、十分に美味しく太ったところを横から……ん? この場合は王様だから、上からになるのかな?」
「その辺はどうでもいい。が、確かに考えられない話じゃないな」
「でしょ? だから、まずはその辺の許可をお願いしますね。後は、港の区分けとしては、今の陸地だけを管轄とするのだけは止めて下さいね。今からは、海側に陸地を増やすので」
「と、言うことは……どういうことだ? セバス」
「旦那様、簡単な話ですよ。要は『港地区』として、例えば『今の倉庫街から海に向かって全ての陸地を港地区とする』として許可をいただけば、その後に海上にはいくらでも土地が増やせるのですから」
「ああ、そういうことか。なるほど、これは後から手を上げてくる貴族もいるだろうな。王都の横に一大商業地域が出来るんだからな。しかも海上輸送も出来るとなれば王もいつまでも黙ってみている訳はないか」
「そう思いますよね。なので、父さん達の店もどうせなら、その新しく作る臨海地区に出そうかなと思ってます」
「まあ、王都で高い家賃や土地代を払うよりはマシかもな。だが、その分、恨みは買いやすいぞ。その辺はどうするんだ?」
「もちろん、ちゃんとお返ししますよ。おまけ付きで」
「ああ、あったな。そういうのが。お前、その内、王都から罪人が消えるぞ」
「いいことづくめじゃないんですか?」
「まあ、そうは思うが、そうはうまくいかんよな」
「その辺は後のことですから、今はいいんじゃないですか? 本当に狡賢い人なら手を出すことなく旨味だけ吸い上げるでしょうから」
「まあ、完全にはいなくならんわな。よし、お前の考えは分かった。とりあえず王に会って約束だけは取り付けてこよう。それまでは港はいじらないでおけよ」
「分かりました。でも、なるべく早めにお願いしますよ」
「ああ、任せておけ。多分、大丈夫……なはずだ」
「本当に大丈夫ですか?」
「ああ、こっちの事情もあるからな」
「ま、いいですけどね。じゃ、俺達はこの辺で帰りますね。会議室に待たせている父さん達も引き上げますね」
「そうか、店の話もなくなったというか、俺の成果待ちか~」
「そうですよ。では、頑張って下さいね。いざとなれば転覆させてもいいし」
「お前! それだけは絶対にするなよ! 絶対にだぞ!」
「フリですか?」
「フリなんかじゃねえよ! 分かれよ!」
「そんなに王様になるのがイヤですか?」
「当たり前だろ!」
「当たり前と言われても、俺には分からないですよ」
「なら、お前が王になれよ! なれるんだろ?」
「まあ、手段を選ばなければ、なれるでしょうけどなりませんよ」
「なんでだ? 人にはなれと言いながら?」
「だって、面倒じゃないですか」
「面倒だと? 一国の王なのに?」
「ず~っと椅子に座ってなにかやらされて、会いたくない人に会ったり飯食ったり、暗殺に怯えたりってのは性に合わないと思うんですよ」
「お前は……まあ、俺が王になりたくないのも同じような理由だ。俺は、今の領都くらいがちょうどいいんだ。だから、俺を上げようとするなよ。そっとしといてくれよ~」
「まあ、それはいいとして、横に置いといて」
「置くなよ! ちゃんと聞けよ!」
「でも領の発展は今更やめられないでしょ? なら、後は上がるだけなんだし、なるようにしかならないでしょうね」
「その大半というかほとんどはお前のせいだと分かって言っているのか?」
「もう、その話は何度もしましたよね? イヤならイヤと言ってもらえれば、どうにでもすると。お忘れですか?」
「ぐぬぬ……」
「旦那様、この話はいつまでも、どこまで行っても平行線です。もう諦めた方がよろしいです」
「くっ、まあいい、いずれお前に全部を負わせることも諦めてはいないからな!」
「あれ? もう婚約は無くなったはずですが?」
「お前、あいつらが本当に諦めると思っているのか?」
「そう言われると不安になりますが……」
「別に相手がお前である必要はないしな。お前の兄弟でも親族でも狙い目は、その辺に転がっているからな」
「うわぁ~俺を前にして、言う言葉ですか! それは大人としてどうなんですかね」
「なんとでも言え! 日々、つむじの大きさを気にしながら過ごす俺の気持ちも思い知るがいい!」
「なら、今度はつむじの大きさを測る魔道具でも贈りましょうか?」
「おう、それはいいな。便利そうだわ! ……って、言うかぁ!」
デューク様が机をバンと叩き、激昂する。
「そんなに血圧上げると、キレますよ」
「誰のせいだと思っているんだ!」
「また、その話ですか。さっき聞きましたよ」
「旦那様、落ち着いて下さい。例え、つむじが広がっても隠す手段は山ほどありますから」
「その心配は要らん! 目の前の原因を潰すから!」
「もう、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。分かりましたよ。いつか、いい養毛剤を贈りますから」
「ん? 今、なんと言った?」
「え? 『そんなに怒らなくても』と言いましたけど」
「そこじゃない、後ろの方だ」
「ああ、『いい養毛剤を贈る』ってのですか?」
「そう! それだ。いつ出来る! いつだ! いつなんだ! さあ言え! 俺と約束しろ!」
「ちょ、ちょっと落ち着いてデューク様」
「なにを言う。これが落ち着いていられるか! だいたい誰のせいで……」
「だから、少しは責任を感じているから、養毛剤の話をしたのに」
「だから、それを早くよこせと言ってるんだ!」
「だから、それは今からの話で。それも港の問題が片付かないと手を付けることも出来ませんよ?」
「あ~話はそこに戻るのか。分かった、セバス頼むな」
「はい、では王様との面会予約を入れましょう。ナルハヤでしょうか?」
「ああ、そうだ。俺のつむじの為にもそれで、頼む」
「分かりました。では」
そう言って、セバス様が退室する。
「じゃ、俺も行きますね」
「ああ、いいぞ。王との話が終わったら連絡するからな。お前も約束を忘れるなよ」
「ああ、つむじを測る魔道具ですね」
「違うわ!」
0
お気に入りに追加
4,886
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。
やすぴこ
ファンタジー
「ジョセフィーヌ!! 貴様を断罪する!!」
王立学園で行われたプロムナード開催式の場で、公爵令嬢ジョセフィーヌは婚約者から婚約破棄と共に数々の罪を断罪される。
愛していた者からの慈悲無き宣告、親しかった者からの嫌悪、信じていた者からの侮蔑。
弁解の機会も与えられず、その場で悪名高い国外れの修道院送りが決定した。
このお話はそんな事情で王都を追放された悪役令嬢の素性を知らぬまま、修道院まで護送する下級兵士の恋物語である。
この度なろう、アルファ、カクヨムで同時完結しました。
(なろう版だけ諸事情で18話と19話が一本となっておりますが、内容は同じです)
2/7 最終章 外伝『旅する母のラプソディ』を投稿する為、完結解除しました。
2/9 『旅する母のラプソディ』完結しました。アルファポリスオンリーの外伝を近日中にアップします。
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。