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◆校庭に侵入されました
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試作品の長机とパイプ椅子を片付けて、四人で学校へと向かい校舎へ入ると一階から順番に確認していく。
まずは受付だ。
ここは職員室に隣接しており、中には書棚と事務机を四つほど置ける空間を用意している。
「ここには事務員が配置される訳だな」
「そうなるのかな。じゃ、次は職員室だね」
隣の職員室の引き戸をスライドさせ、中に入る。
「ここは意外と広いな」
「まだ教職員の数が分からないからね、広めにしてみた」
「で、隣が初代ガンボ校長のお部屋だな」
「そうだね、一応隣に応接室と会議室も用意したよ」
「それはありがたいな」
「それで、受付、階段を挟んで教室が並ぶ訳じゃな。で、通りの突き当たりは体育館とやらに繋がると」
「そうだよ。あとは給食室だね」
「上の階は教室だけか?」
「え~と、三階には音楽室、二階には理科実験室と視聴覚室があるね」
「待て。音楽室は何となく分かる。が、『理科実験室』『視聴覚室』ってのは何だ?」
「理科実験室ってのは、その名の通りで色んな事を実験して学ぶ所で視聴覚室は、主に映像で学ぶところかな」
「なんかよく分からんが、必要なのか?」
「理科実験室は魔法の解釈に役に立つし、視聴覚室は皆んなで情報を共有するのに便利だから」
ガンボさんの質問に応えたが、しっくり来てない様だった。
ガンツさんが廊下の様子を見てあることに気付いたようだ。
「なあ、教室の向かいに手洗い場が設けられているな。これはこんなに必要か?」
「手洗いうがいは基本だから」
「そして、トイレは各階の両端に用意されていると」
「トイレが使用中でいっぱいだと悲惨なことになるからね。特に女子向けは多めにしといたよ」
環境が分かったことで、教室を確認したいと言うことになり、教室の中へと案内する。
「ここで学ぶんだな。何人くらい入れる?」
「子供だと三十人前後かな。ガンボさんとしてはどうかな?」
「まあ、そのくらいなら大丈夫か」
ガンボさんが窓際に進み窓を開ける。
「意外といい感じだな。ん?」
窓の外を見ていたガンボさんが急にしゃがみ込み窓側にもたれかかり、俺たちにも屈むように指示する。
「(ガンボさん、どうしたの?)」
「(今すぐ、ゲートを繋いで逃げるんだ!)」
「(え? 何? どうしたの?)」
「(ふぅ、いいか大声を出すなよ)」
「(何じゃ、脅かすようなことを言いおって)」
「(窓の外を見れば分かるさ)」
「(ほう、どれ?)」
ガンツさんが窓の外を見ようと少しだけ窓から顔を覗かせた瞬間に首を引っ込める。
「(な、ワシの言ってたことが分かったろ)」
『うんうん』と首を縦に振るガンツさん。
「(ねえ分からないよ。何があったの?)」
「(お前も見てみるがいい。その理由がわかるから)」
「あ~その理由がわかっちゃったかも……」
「(ばか、声が大きい! 外のに聞かれるだろうが!)」
『外のと言うのは俺のことかな』
「(そうだ、だから見つからないように身を屈めて声を潜めるんだ!)」
「だから、それはもう意味がないんだって」
『そうだな、もうそんなことは意味がないぞ』
「(何だよ、さっきから……)」
ガンツさんが同じ様に屈んでいる俺達を見るが、俺達は窓から鼻先だけ教室に侵入しているある生き物を凝視していた。
「(お前ら、何してんだ! 危ないって!)」
『どうやら、このじいさんは俺に気付いてないみたいだな』
「じゃから、ワシをじいさんと……へ?」
言いながら、声の主に振り向いたガンツさんは窓から鼻先だけ突っ込んでいる白い生き物に気付く。
「な、なんでさっきはあんな遠くにいたのに……」
『何で? はん!これくらいの距離なら俺にかかれば、一瞬だがな』
呆けているガンツさん、ガンボさんは無視して話しかける。
「ねえ、何でここに来たの? そりゃ校庭に犬が迷い込んで来るのは定番のあるあるだけどさ」
『ふん、俺を犬と一緒にするな!』
「でも、そう言われても知らないし」
『ふぅ、お前は妙なガキだな。普通なら、俺を見るだけでそこに寝転がっている奴の様になるんだがな。この二人のじいさんは長年生きているだけ、大したもんだ』
「へ~そこの寝ている人も年齢だけなら負けてないんだけどね」
『それなら、単純に胆力の差だろうな』
「それで、どうして来たの? 人に襲われるんじゃないの?」
『俺が? 襲われる? はん、笑えない冗談だな』
「まあいいけど、それよりここに来た理由を教えてよ」
『まあ、急かすな。ここに来た理由はな、古い友人の気配を感じたからだ』
「そうなの? でも、この辺で犬を見たことはないよ。気のせいじゃない?」
『だから、犬じゃないと言ってるだろうが!』
「だから、何なのって聞いてるでしょうが!」
『お、おお、悪い。いいか、驚くなよ。よ~く聞け! 俺はな『フェンリル』だ』
「へ~これがあのフェンリルなんだ。へ~」
窓から飛び出している鼻先を触りながら話を続ける。
『何だよ。調子狂うな~』
「それでその友人ってのは同じフェンリルなの?」
『いや、違う。そいつは竜だ。大陸の端にいるはずなんだが、この辺で気配を感じてな』
「ああ、多分、分かっちゃった。なら、あの駄竜だろうね」
『ん? あいつのことを知っているのか?』
「多分ね、それってナーガさんのことでしょ」
『あ、ああ、確かそんな名だったな』
「会いたい?」
『まあ、会えるなら会ってみたいな』
「ん~」
『何だ、難しいのか?』
「えっとね、会いに行くのは簡単なんだけどね。その大きさはどうにかならない? その大きさだと他の人がびっくりするからさ。出来れば人化して欲しいんだけど」
『それは無理だ』
「じゃあ、小さくは?」
『それなら、何とかだな。ちなみにどれくらいだ?』
「今が五メートルくらいだよね。座った状態で俺と同じくらいの高さがいいな」
『その大きさなら、いけそうだな。ちょっとやってみるな』
『ぽふん』と音が鳴ると同時に煙幕みたいに白い煙に覆われると、その白い煙が教室の中に移動する。
煙が晴れると、そこにはレトリーバーくらいの大きさのモフモフした白い犬がいた。
思わず飛びつきモフリ倒す。
『おい、おい! どこを触っている……うっ、や……そこは……だ……』
久々に思いっ切り堪能したので、少しだけ離れて立つ。
「うん、これなら犬に見えるね」
『はぁはぁ……だから、俺は犬じゃないって言ってるだろう!』
「でもナーガさんに会うまでは『犬扱い』も我慢してね。ついでに他の人の前で話すのもだめだから」
『チッ分かったよ。ほら、さっさと案内してくれ』
「分かったよ。でも、その前に……ガンツさん、ガンボさん、カーティスさん起きて!」
「はっ私は今まで何を……ケイン君、その犬はどこから? さっきまでいたはずのあの白い生き物は?」
カーティスさんから質問責めに会うが、気にせずガンツさん、ガンボさんを起こす。
「ケイン、すぐに逃げないと! あいつは危険だ!」
「ガンボさん、落ち着いて。もう大丈夫だから」
「何が大丈夫なもんか! いいから、ケインすぐに逃げるぞ!」
『何から逃げるんだ?』
「だから、あの白い生き物か……さっき喋ったのは……ケインか?」
俺は首を横に振る。
「なら、誰が……まさかね」
俺の横にいた大型犬を一瞥したガンボさんが、そう呟く。
『だから、何から逃げるんだと聞いている』
「へ?」
ガンボさんがここでやっと俺の横の大型犬が話したことに気付く。
「ケイン、これは?」
「ちょっと待ってね。何回も説明するのは面倒だからガンツさんを起こしてからね。ガンツさん、お~い」
ガンツさんが覚醒し、俺の肩を掴むといきなり大声を出す。
「ケイン、今すぐにゲートを開いて逃げるんだ! 早くしないと、ここにいる皆んなが食われちまう。ほら、早く繋いでくれ!」
「落ち着いて、ガンツさん!」
「これが落ち着いていられるか! 悪魔が来たんだぞ。あいつが来たら、もうこの街は終わりだ~」
『何で俺が襲うんだ。俺にも好みはあるぞ』
「へ?」
俺を、見るガンツさんに首を横に振り、自分でないことを告げる。
するとガンツさんは大型犬を指差し俺を見るので、首を縦に振る。
「え~」
『あ~もう、うるさい! 話が進められんだろうが!』
「はい、ガンツさん、ガンボさん、カーティスさんもいい? もう意識はハッキリしたかな?」
大人三人を見ると三人とも頭を激しく上下させる。
「じゃあ紹介するね。この犬は『犬じゃねえ!』……え~このフェンリルの……名前なんだっけ?」
『おう、言ってなかったな。俺の名は……』
まずは受付だ。
ここは職員室に隣接しており、中には書棚と事務机を四つほど置ける空間を用意している。
「ここには事務員が配置される訳だな」
「そうなるのかな。じゃ、次は職員室だね」
隣の職員室の引き戸をスライドさせ、中に入る。
「ここは意外と広いな」
「まだ教職員の数が分からないからね、広めにしてみた」
「で、隣が初代ガンボ校長のお部屋だな」
「そうだね、一応隣に応接室と会議室も用意したよ」
「それはありがたいな」
「それで、受付、階段を挟んで教室が並ぶ訳じゃな。で、通りの突き当たりは体育館とやらに繋がると」
「そうだよ。あとは給食室だね」
「上の階は教室だけか?」
「え~と、三階には音楽室、二階には理科実験室と視聴覚室があるね」
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「なんかよく分からんが、必要なのか?」
「理科実験室は魔法の解釈に役に立つし、視聴覚室は皆んなで情報を共有するのに便利だから」
ガンボさんの質問に応えたが、しっくり来てない様だった。
ガンツさんが廊下の様子を見てあることに気付いたようだ。
「なあ、教室の向かいに手洗い場が設けられているな。これはこんなに必要か?」
「手洗いうがいは基本だから」
「そして、トイレは各階の両端に用意されていると」
「トイレが使用中でいっぱいだと悲惨なことになるからね。特に女子向けは多めにしといたよ」
環境が分かったことで、教室を確認したいと言うことになり、教室の中へと案内する。
「ここで学ぶんだな。何人くらい入れる?」
「子供だと三十人前後かな。ガンボさんとしてはどうかな?」
「まあ、そのくらいなら大丈夫か」
ガンボさんが窓際に進み窓を開ける。
「意外といい感じだな。ん?」
窓の外を見ていたガンボさんが急にしゃがみ込み窓側にもたれかかり、俺たちにも屈むように指示する。
「(ガンボさん、どうしたの?)」
「(今すぐ、ゲートを繋いで逃げるんだ!)」
「(え? 何? どうしたの?)」
「(ふぅ、いいか大声を出すなよ)」
「(何じゃ、脅かすようなことを言いおって)」
「(窓の外を見れば分かるさ)」
「(ほう、どれ?)」
ガンツさんが窓の外を見ようと少しだけ窓から顔を覗かせた瞬間に首を引っ込める。
「(な、ワシの言ってたことが分かったろ)」
『うんうん』と首を縦に振るガンツさん。
「(ねえ分からないよ。何があったの?)」
「(お前も見てみるがいい。その理由がわかるから)」
「あ~その理由がわかっちゃったかも……」
「(ばか、声が大きい! 外のに聞かれるだろうが!)」
『外のと言うのは俺のことかな』
「(そうだ、だから見つからないように身を屈めて声を潜めるんだ!)」
「だから、それはもう意味がないんだって」
『そうだな、もうそんなことは意味がないぞ』
「(何だよ、さっきから……)」
ガンツさんが同じ様に屈んでいる俺達を見るが、俺達は窓から鼻先だけ教室に侵入しているある生き物を凝視していた。
「(お前ら、何してんだ! 危ないって!)」
『どうやら、このじいさんは俺に気付いてないみたいだな』
「じゃから、ワシをじいさんと……へ?」
言いながら、声の主に振り向いたガンツさんは窓から鼻先だけ突っ込んでいる白い生き物に気付く。
「な、なんでさっきはあんな遠くにいたのに……」
『何で? はん!これくらいの距離なら俺にかかれば、一瞬だがな』
呆けているガンツさん、ガンボさんは無視して話しかける。
「ねえ、何でここに来たの? そりゃ校庭に犬が迷い込んで来るのは定番のあるあるだけどさ」
『ふん、俺を犬と一緒にするな!』
「でも、そう言われても知らないし」
『ふぅ、お前は妙なガキだな。普通なら、俺を見るだけでそこに寝転がっている奴の様になるんだがな。この二人のじいさんは長年生きているだけ、大したもんだ』
「へ~そこの寝ている人も年齢だけなら負けてないんだけどね」
『それなら、単純に胆力の差だろうな』
「それで、どうして来たの? 人に襲われるんじゃないの?」
『俺が? 襲われる? はん、笑えない冗談だな』
「まあいいけど、それよりここに来た理由を教えてよ」
『まあ、急かすな。ここに来た理由はな、古い友人の気配を感じたからだ』
「そうなの? でも、この辺で犬を見たことはないよ。気のせいじゃない?」
『だから、犬じゃないと言ってるだろうが!』
「だから、何なのって聞いてるでしょうが!」
『お、おお、悪い。いいか、驚くなよ。よ~く聞け! 俺はな『フェンリル』だ』
「へ~これがあのフェンリルなんだ。へ~」
窓から飛び出している鼻先を触りながら話を続ける。
『何だよ。調子狂うな~』
「それでその友人ってのは同じフェンリルなの?」
『いや、違う。そいつは竜だ。大陸の端にいるはずなんだが、この辺で気配を感じてな』
「ああ、多分、分かっちゃった。なら、あの駄竜だろうね」
『ん? あいつのことを知っているのか?』
「多分ね、それってナーガさんのことでしょ」
『あ、ああ、確かそんな名だったな』
「会いたい?」
『まあ、会えるなら会ってみたいな』
「ん~」
『何だ、難しいのか?』
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思わず飛びつきモフリ倒す。
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久々に思いっ切り堪能したので、少しだけ離れて立つ。
「うん、これなら犬に見えるね」
『はぁはぁ……だから、俺は犬じゃないって言ってるだろう!』
「でもナーガさんに会うまでは『犬扱い』も我慢してね。ついでに他の人の前で話すのもだめだから」
『チッ分かったよ。ほら、さっさと案内してくれ』
「分かったよ。でも、その前に……ガンツさん、ガンボさん、カーティスさん起きて!」
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「ケイン、すぐに逃げないと! あいつは危険だ!」
「ガンボさん、落ち着いて。もう大丈夫だから」
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『何から逃げるんだ?』
「だから、あの白い生き物か……さっき喋ったのは……ケインか?」
俺は首を横に振る。
「なら、誰が……まさかね」
俺の横にいた大型犬を一瞥したガンボさんが、そう呟く。
『だから、何から逃げるんだと聞いている』
「へ?」
ガンボさんがここでやっと俺の横の大型犬が話したことに気付く。
「ケイン、これは?」
「ちょっと待ってね。何回も説明するのは面倒だからガンツさんを起こしてからね。ガンツさん、お~い」
ガンツさんが覚醒し、俺の肩を掴むといきなり大声を出す。
「ケイン、今すぐにゲートを開いて逃げるんだ! 早くしないと、ここにいる皆んなが食われちまう。ほら、早く繋いでくれ!」
「落ち着いて、ガンツさん!」
「これが落ち着いていられるか! 悪魔が来たんだぞ。あいつが来たら、もうこの街は終わりだ~」
『何で俺が襲うんだ。俺にも好みはあるぞ』
「へ?」
俺を、見るガンツさんに首を横に振り、自分でないことを告げる。
するとガンツさんは大型犬を指差し俺を見るので、首を縦に振る。
「え~」
『あ~もう、うるさい! 話が進められんだろうが!』
「はい、ガンツさん、ガンボさん、カーティスさんもいい? もう意識はハッキリしたかな?」
大人三人を見ると三人とも頭を激しく上下させる。
「じゃあ紹介するね。この犬は『犬じゃねえ!』……え~このフェンリルの……名前なんだっけ?」
『おう、言ってなかったな。俺の名は……』
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