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◆雲にハマりました
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少しの騒動の後に家に帰り、ソファに向かうといつもの様にタブレットを見てニヤける父さん、同じようにタブレットを見続けているクリス兄さん、そんな二人を横目につまらなそうなサム兄さんってのが、最近のリビングでの光景だ。
「ただいま、サム兄さん。」
「お帰り、ケイン。」
サム兄さんは話し相手がいなかったのが苦痛なのか、少し嬉しそうな表情でこちらを見て挨拶を返してくれた。
「なあ、ケイン。お前が悪いとは思わないが、これ何とか出来ねえか?」
「これって、この状態のこと?」
「ああ、そうだよ、父さんもクリスも帰ってから『お帰り』『ただいま』の挨拶もなく、これだぞ。もう俺の方がおかしくなりそうだよ。」
「ああ、なるほどね。じゃあサム兄さんもやってみる?」
「俺には性に合わない。だから、いらない。」
「そうなの?じゃあさ、ほらこういうのはどう?」と写真を見せて、メモ紙に転写する。
写真の中に今まで作った車やバイクも収めていたので、そういうのを選んで転写して見せる。
「おお、これいいな。なあ、今度さ俺もデザインしてもいい?バイクは…今はやめとこう。そうだな、車とかライセンス取れたら自分がデザインした車に乗るのもいいよな~」
何てことをサム兄さんと話していたら、父さんとクリス兄さんも寄って来ていた。
「「ケイン、これ欲しい!」」と写真を指差して言う。
「いいよ、あげるよ。はい!」
「「違う!」」
「え~じゃあ何?」
「ケインは、タブレットでこれをしたんだろ?」と父さん。
「そうだね。」
「僕達のも出来るの?」とクリス兄さん。
「出来るよ。」
「「本当に!」」
「で、出来るよ…する?」
「「する!」」
「じゃあ、父さんの方からいいかな。」
「ああ、頼む。」と父さんがタブレットを渡して来たのを見たクリス兄さんがタブレットを渡して来て、「僕のも頼むね。」と席を立つので「どうしたの?」と聞いてみると「少し大きめの紙を探してくる。」と部屋に戻っていった。
「クリスもせっかちだな。だけど、そうだよな。紙の大きさで決まるのなら、俺も探して来るか。」と父さんもどこかに行ってしまった。
「ふぅまあいんだけどさ…」と呟きながら二つのタブレットを分解し魔法陣に書き加え改良していく。
「しかし何回も見てるが、相変わらず何しているか分からないな~」
「もう、慣れだよサム兄さん。よしこれで出来上がり!」とタブレットを閉じて他に漏れがないか確認していると、クリス兄さんと父さんが紙の束を持って戻って来た。
「うわぁまたいっぱい持ってきたね。」
「そう?多分、これでも足らないと思うんだけど…」
「あ~そろそろ夕食にしたいんだが、かまわないか?」
「あ、リーサさん。手伝うよ。」
「「ケイン!これどうすんだ?」」と互いの紙の束を指して言うが。
「先に食べよう。ほら、準備を手伝う。母さんも呼んで来て!」
「「あ、ああ。」」
夕食を食べ終わり、改めて大量の紙を前にして父さん、クリス兄さんをはじめ、母さん、リーサさん、ヘレンさんまで興味津々と言う感じで父さんの手元のタブレットを凝視している。
「じゃ、父さん説明するから。クリス兄さんも一緒に聞いててね。」
「「ああ、いいよ。」」
「じゃ、父さん写真をどれか選んで表面に出して。」
「写真を選ぶのか…う~ん、これもいいし、これも捨てがたい…これは、確か…」
「もういいや、クリス兄さん。父さんは放っておいて先にクリス兄さんからにしようか。」
「いいの?」
「いいよ、じゃ写真を選んで。」
「うん、分かった。どれにしようかな~これかな。いやでもこれも捨てがたい。こっちの方がいいかな。でも構図としては…」と迷い出したので手元のタブレットを覗くと、ほぼ真っ白な画面だけど、よく見ると雲の写真ばかりだった。
「あ~ここでも同じか…」とか考えて見ても埒が開かないので「クリス兄さん、じゃあこれね。」とタブレットを半ば奪い取るようにして、一枚の雲の写真を選択する。
「ほら、父さんも、もうそっちの写真はいいから。こっちの手順を見といてよ。二度は説明しないよ。」
「あ、ああ分かった。もう少しで決まりそうだったのにな…」と呟きながらもこっちに来たので、そこから先はクリス兄さんに教えながら、クリス兄さん自身に操作してもらった。
転写された写真を見て、クリス兄さんが「タブレットの画面とはまた違うね。」と。
「よし、やり方は分かった。じゃあ父さんもやってみるか。」とテーブルに広げた大きい紙。
大きさとしてはA3くらいはあるのかな。
父さんがその紙にタブレットで選んだ写真を転写すると、そこには枕元に双子を寝かせた母さんの写真だった。
「ほら、これどう?母さん。」と転写した紙を広げる父さん。
「ハァ~この人ってば…」
「何?母さん、ダメだった?」
「何でその写真を選ぶかな。」とぼやく母さんの真意が分からずオロオロしだす父さん。
「ねえ、リーサさん。母さんは何が不満なの?俺もいい写真だと思うけど。」
「ふぅケインも店主殿と同じで分からないか。サムとクリスはどうだ?」
「俺もいいと思う。」
「僕は構図が甘いと思う。」
「ったく、ここの兄弟は…いい?まず義母様は女性だと言うのは、わざわざ言わなくてもわかるよな。」
「「「「それは…はい。」」」」
「その女性が化粧どころか髪の毛も乱れた状態の写真を撮られ、それを他の人の面前に出される。この恥ずかしさが分からないのはいただけないぞ。」
「でも、母さんって普段も「ケイン、今は言うな!」…父さん?」
「ふふふ、ケイン。あなたが普段、私をどう思っているか分かったわ。」
「「「「…」」」」
「確かに普段の私はそんなにお洒落らしいお洒落はしてないわね。それに多分これからも出来そうにないわね。その理由は分かるかしら?私だって綺麗にしたいのよ。でもね…あなた達がそれを許してくれなかったのよ。それは分かるかしら。分からないわよね。旦那様である父さんからしてこれだもの。」
「待て、マギー。それは誤解だ。俺は本当にこの写真のマギーが綺麗だと思った。だから、この写真を選んだんだ。確かに子育てと家事に追われてお前からお洒落したいと言う気持ちを奪ってしまったのは申し訳ないと思う。でも、それでもお前を綺麗だと思う気持ちに嘘はない!」
「父さん…もう、あなたって人は…ふふふ、ありがとうね。でも、この写真は人に見せないようにして欲しいの。」
「ああ、分かった。すまんな。」
「いいのよ、久々にあなたの気持ちも聞けたしね。うふふ。」
互いに見つめ合う父さんと母さん。
「なあ、いつまで続けるんじゃ。もうデザートいらないくらいに口の中が甘いんじゃが。」
「そう、ヘレンはいらないそうなので、みんなで分けましょうか。」
「待て、リーサよ。言葉のあやじゃろ、ったくワシよりお年寄りのくせして。」
「ヘレン…」
「な、何んじゃリーサ。もうデザートもなしじゃろ。好きにせい!」
「分かった。じゃ明日から一週間はオヤツなし、デザートもなし。夕食は野菜てんこ盛り。」
「な、何でじゃ!それは横暴すぎるじゃろ!ケイン、助けてはくれんのか。」
「ごめん、諦めて。野菜たっぷりって健康に良さそうじゃない。頑張って長生きしてね。」
「いやじゃ~」
「ただいま、サム兄さん。」
「お帰り、ケイン。」
サム兄さんは話し相手がいなかったのが苦痛なのか、少し嬉しそうな表情でこちらを見て挨拶を返してくれた。
「なあ、ケイン。お前が悪いとは思わないが、これ何とか出来ねえか?」
「これって、この状態のこと?」
「ああ、そうだよ、父さんもクリスも帰ってから『お帰り』『ただいま』の挨拶もなく、これだぞ。もう俺の方がおかしくなりそうだよ。」
「ああ、なるほどね。じゃあサム兄さんもやってみる?」
「俺には性に合わない。だから、いらない。」
「そうなの?じゃあさ、ほらこういうのはどう?」と写真を見せて、メモ紙に転写する。
写真の中に今まで作った車やバイクも収めていたので、そういうのを選んで転写して見せる。
「おお、これいいな。なあ、今度さ俺もデザインしてもいい?バイクは…今はやめとこう。そうだな、車とかライセンス取れたら自分がデザインした車に乗るのもいいよな~」
何てことをサム兄さんと話していたら、父さんとクリス兄さんも寄って来ていた。
「「ケイン、これ欲しい!」」と写真を指差して言う。
「いいよ、あげるよ。はい!」
「「違う!」」
「え~じゃあ何?」
「ケインは、タブレットでこれをしたんだろ?」と父さん。
「そうだね。」
「僕達のも出来るの?」とクリス兄さん。
「出来るよ。」
「「本当に!」」
「で、出来るよ…する?」
「「する!」」
「じゃあ、父さんの方からいいかな。」
「ああ、頼む。」と父さんがタブレットを渡して来たのを見たクリス兄さんがタブレットを渡して来て、「僕のも頼むね。」と席を立つので「どうしたの?」と聞いてみると「少し大きめの紙を探してくる。」と部屋に戻っていった。
「クリスもせっかちだな。だけど、そうだよな。紙の大きさで決まるのなら、俺も探して来るか。」と父さんもどこかに行ってしまった。
「ふぅまあいんだけどさ…」と呟きながら二つのタブレットを分解し魔法陣に書き加え改良していく。
「しかし何回も見てるが、相変わらず何しているか分からないな~」
「もう、慣れだよサム兄さん。よしこれで出来上がり!」とタブレットを閉じて他に漏れがないか確認していると、クリス兄さんと父さんが紙の束を持って戻って来た。
「うわぁまたいっぱい持ってきたね。」
「そう?多分、これでも足らないと思うんだけど…」
「あ~そろそろ夕食にしたいんだが、かまわないか?」
「あ、リーサさん。手伝うよ。」
「「ケイン!これどうすんだ?」」と互いの紙の束を指して言うが。
「先に食べよう。ほら、準備を手伝う。母さんも呼んで来て!」
「「あ、ああ。」」
夕食を食べ終わり、改めて大量の紙を前にして父さん、クリス兄さんをはじめ、母さん、リーサさん、ヘレンさんまで興味津々と言う感じで父さんの手元のタブレットを凝視している。
「じゃ、父さん説明するから。クリス兄さんも一緒に聞いててね。」
「「ああ、いいよ。」」
「じゃ、父さん写真をどれか選んで表面に出して。」
「写真を選ぶのか…う~ん、これもいいし、これも捨てがたい…これは、確か…」
「もういいや、クリス兄さん。父さんは放っておいて先にクリス兄さんからにしようか。」
「いいの?」
「いいよ、じゃ写真を選んで。」
「うん、分かった。どれにしようかな~これかな。いやでもこれも捨てがたい。こっちの方がいいかな。でも構図としては…」と迷い出したので手元のタブレットを覗くと、ほぼ真っ白な画面だけど、よく見ると雲の写真ばかりだった。
「あ~ここでも同じか…」とか考えて見ても埒が開かないので「クリス兄さん、じゃあこれね。」とタブレットを半ば奪い取るようにして、一枚の雲の写真を選択する。
「ほら、父さんも、もうそっちの写真はいいから。こっちの手順を見といてよ。二度は説明しないよ。」
「あ、ああ分かった。もう少しで決まりそうだったのにな…」と呟きながらもこっちに来たので、そこから先はクリス兄さんに教えながら、クリス兄さん自身に操作してもらった。
転写された写真を見て、クリス兄さんが「タブレットの画面とはまた違うね。」と。
「よし、やり方は分かった。じゃあ父さんもやってみるか。」とテーブルに広げた大きい紙。
大きさとしてはA3くらいはあるのかな。
父さんがその紙にタブレットで選んだ写真を転写すると、そこには枕元に双子を寝かせた母さんの写真だった。
「ほら、これどう?母さん。」と転写した紙を広げる父さん。
「ハァ~この人ってば…」
「何?母さん、ダメだった?」
「何でその写真を選ぶかな。」とぼやく母さんの真意が分からずオロオロしだす父さん。
「ねえ、リーサさん。母さんは何が不満なの?俺もいい写真だと思うけど。」
「ふぅケインも店主殿と同じで分からないか。サムとクリスはどうだ?」
「俺もいいと思う。」
「僕は構図が甘いと思う。」
「ったく、ここの兄弟は…いい?まず義母様は女性だと言うのは、わざわざ言わなくてもわかるよな。」
「「「「それは…はい。」」」」
「その女性が化粧どころか髪の毛も乱れた状態の写真を撮られ、それを他の人の面前に出される。この恥ずかしさが分からないのはいただけないぞ。」
「でも、母さんって普段も「ケイン、今は言うな!」…父さん?」
「ふふふ、ケイン。あなたが普段、私をどう思っているか分かったわ。」
「「「「…」」」」
「確かに普段の私はそんなにお洒落らしいお洒落はしてないわね。それに多分これからも出来そうにないわね。その理由は分かるかしら?私だって綺麗にしたいのよ。でもね…あなた達がそれを許してくれなかったのよ。それは分かるかしら。分からないわよね。旦那様である父さんからしてこれだもの。」
「待て、マギー。それは誤解だ。俺は本当にこの写真のマギーが綺麗だと思った。だから、この写真を選んだんだ。確かに子育てと家事に追われてお前からお洒落したいと言う気持ちを奪ってしまったのは申し訳ないと思う。でも、それでもお前を綺麗だと思う気持ちに嘘はない!」
「父さん…もう、あなたって人は…ふふふ、ありがとうね。でも、この写真は人に見せないようにして欲しいの。」
「ああ、分かった。すまんな。」
「いいのよ、久々にあなたの気持ちも聞けたしね。うふふ。」
互いに見つめ合う父さんと母さん。
「なあ、いつまで続けるんじゃ。もうデザートいらないくらいに口の中が甘いんじゃが。」
「そう、ヘレンはいらないそうなので、みんなで分けましょうか。」
「待て、リーサよ。言葉のあやじゃろ、ったくワシよりお年寄りのくせして。」
「ヘレン…」
「な、何んじゃリーサ。もうデザートもなしじゃろ。好きにせい!」
「分かった。じゃ明日から一週間はオヤツなし、デザートもなし。夕食は野菜てんこ盛り。」
「な、何でじゃ!それは横暴すぎるじゃろ!ケイン、助けてはくれんのか。」
「ごめん、諦めて。野菜たっぷりって健康に良さそうじゃない。頑張って長生きしてね。」
「いやじゃ~」
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