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◆就職しました
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「何で勿体ないんだ?」
「だってね、お米にも出来不出来があるよね。それを全部集めて一緒にしちゃったら、美味しいお米も、そうでないお米も一緒に混ぜられるんでしょ。なら、美味しいお米だけでお酒を作った方が絶対美味しいじゃん。」
「じゃが、ここの水田は同じ品種じゃから、そういうことはないと思うが。」
「本当に?だって、作る人が全部一緒って訳じゃないでしょ。なら、お米にも当然差は出るよね。」
「ふむ、言われてみれば確かにな。じゃが、それをしてしまうと村の中が気まずくはならんか?」
「それを俺に言われても知らないよ。ただ、お米作りに真面目に取り組んでいる人とそうでない人が同列に扱っていいとは思わないけどね。それにこれは差別じゃなくて区別だから。そうでない人は、それなりに扱ってあげないと。真面目に取り組んでいる人まで落ちていくよ。」
「う~ん、耳が痛いな。」
「ならさ、真面目な人をドラゴニュータウンに連れて行けばいいんじゃない?そうでもない人には通行権はあげない事にしてさ。そうすれば、美味しいお米を作れる人はちゃんと評価されるし、そうでもない人はそれなりに何も変わる事なく落ち着いていられるから丸く収まるんじゃないかな。」
「何だか、上手く丸め込まれているような気がしないでもないが。参考にはさせてもらう。ありがとうな。」
そこへ集めた村人から集計が終わったと声が掛かる。
「おう、ありがとうな。じゃあこれを。」と一人に銀貨を一枚ずつ配る。
「「「「「ありがとうございます。」」」」」
お礼を言って倉庫から出て行くのを待つ。
「じゃあ、ここのお酒は全部もらっていいんだよね。」
「ああ、いいぞ。だがどうやって?」
「それはこうやって…」
樽に向かい手をかざして『収納』と呟くと目の前の樽が消える。
「なっお前!それって…」
「なるべく口外しないでもらえるとありがたいんだけど…」
「あ、ああ。わかったよ。さっきのアドバイスの件もあるしな。」
「じゃあ、樽を作っている人の所に案内して貰える?」
「分かった、案内しよう。着いて来てくれ。」
倉庫を出てすぐ隣が職人さんの家だった様で、ダルクさんが扉を叩く。
「お~い、ダインいるか?」
しばらくして扉が開き、のそりと男が出てくる。
見た目はそれほど歳くってはいないが、若いというほどでもない。三十そこそこかな。
「何だい、ダルクさん?」
「この人達がな、樽を作ってくれる人を探しているってんで、連れて来た。まずはお前の作った樽を見せてくれ。」
「ああ、そういうことなら入んな。」
「さっきのお酒の樽もこの人が作っているの?」
「ああ、この村では唯一の職人だからな。」
「なら、決まりだねガンツさん。」
「ああ、確かにいい腕だな。」
「だよね。ねえダインさん。今、樽ってどのくらいある?」
「何だ、物は見なくていいのか?」
「それはさっき蔵で見たからね。」
「ああ、あれは確かに俺が作ったものだからな。だが、何を詰めるかによっちゃ材料も替えなきゃならん。何を詰めるつもりなんだ?」
「これだってよ。」とダルクさんがさっきの蒸留酒を出す。
何で持ち歩いているのかは知らないけど。
「ちょっと、もらっても?」
「ああ、ちょっとだけだぞ。いいな、ほんのちょっとだけだからな。」
「うるさいな~」と側にあったグラスにトクトクトクと注ぎ入れる。
「あ~ちょっとって言っただろうが!」
「うるさいな~また、買えばいいだろう!」
「これは貰いもんだ!そこのお坊ちゃんにな。」
「お前が?これを?へ~」と言いながらコクリとダインさんが一口飲む。
「これは強いな。だが、まずくはないが味がないっていうか…」
「だから、熟成させてから飲むのを考えているんだ。」
「ほ~熟成ね~って、何でお前が答えるんだ?」
「そりゃ、こいつが言い出しっぺだからだよ。」とガンツさんが言う。
「言い出しっぺって、そんな歳じゃないだろうに。」
「俺もさっきやられたよ。うまい酒を作りたければ、米から選び直せとな。」
「そりゃ、面白いな。確かに意見としては正しいな。で、熟成ってのは何年を考えているんだ?」
「早くて三年、長くて数十年単位で。」
「そりゃすごい。だが、それだと木の匂いが染み付くぞ。」
「それ!それが一つの狙いなんだよ。月日を重ねて木の匂いをゆっくりと染み込ませることが出来れば美味しくなると思ってるんだ。」
「そうか、となると、ここの酒とは考えが違うな。ここの酒はなるべく樽から匂いが移らないようにしているからな。だが、面白そうだな。なあ、どれくらいの数が必要なんだ?」
「作って貰えれば、あるだけ買わせてもらう用意はあるけど、いい?」
「ほう、そりゃ豪気だな。じゃあ、研究のためにも、さっきのを二、三本置いていって貰えないか?」
「いいけど、ちゃんと作って貰えるの?」
「何だ?疑り深いな。何かあったのか?」
「実はね…」とシンディさんでの失敗談を話す。
「あ~そんなことがあったのか。まあ、単なる木工職人だからってすぐには作れんだろうからな、話し合っている内に宴会に突入って感じだな。」
「なら、作れないって最初っから言えばいいのに…」
「そう言うなよ。それが簡単に言えないのも職人なんだよ。『出来ません』って言うのはなかなか難しいぞ。」
「ガンツさんもそうなの?」
「ああ、お前と最初に会った頃は『出来ないの?』って言われる度に悔しかったのも今じゃ懐かしいがな。」
「俺、そんなこと言った?」
「お前は覚えてないかもしれんがな。言われた方は覚えているもんじゃて。」
「…ごめんなさい。」
「謝ることはない。それがあったから、今はこうしていられる。出来ないと言う前にケインがヒントをくれるしの。だから、気にするな。」
「うん、わかった。」
「もう少しだけ、気にしてもいいんじゃぞ。」
「え~どっちなの?」
「いやな、そんなあっさりと切り替えられるのも…ちょっと淋しいと言うか…」
「もう、いいから!この話はこれで終わりね。じゃダインさんにはこれね。」
蒸留酒三本をテーブルに出し、いつ頃に出来るかを確認する。
「そうさな、まずは様子見で一週間くれ。」
「ガンツさん、それでいい?」
「ああ、ワシは構わん。」
「じゃそれ「なあ、ダインさん。俺に樽作りを教えてくれないか。」…アルガンさん?」
「アルガン、お前は何を言ってるんだ?」
「親父、俺ここで樽作りを修行して行くから。」
「アルちゃん。本気?」
「お袋、『ちゃん』付けはやめてくれよ。俺は本気だよ。なあダインさん。俺をここで修行させてくれないか。頼む。」とアルガンさんが頭を下げる。
「まあ、様子見でいいなら構わんが。」
「それでいいです。ありがとうございます。」
「だが、住む所はどうするんだ?」
ダインさんに聞かれ、「それは…」と自分が引越しの途中だったことを思い出すアルガンさん。
「そこの転送ゲートでドワーフタウンから通うので、住む場所は問題ありませんよ。」
「ああ、何か小屋が出来たと思っていたけど、そんな物が…」
「俺はちゃんと説明したがな。聞いてなかったのか?」
「いや、竜人と開拓するって話は覚えているけどな。他はちょっと覚えてないな。」
「ったく、しょうがないな。お前は…」
思いがけずにアルガンさんの就職が決まったので、アルガンさんに転送ゲートを使えるようにする為にブレスレットを渡す。
「アルガンさん、これを着けて。」
「ケイン君、何これ?」
「まあ、説明はするから、まずは腕に嵌めてから、魔力をそれに流して。」
「まあいいけど…こう?」
アルガンさんがブレスレットに魔力を登録したので、ガンツさんに「転送ゲートの登録をして来るね。」と一言伝えてからアルガンさんと転送ゲートの小屋まで行く。
「じゃ、これを潜って。」
「これを?」と俺が開けたゲートを眺めるだけで、一向に潜ろうとしないので「早くする!」とお尻を蹴飛ばして、無理矢理潜らせる。
それを見ていたガンツさんが「あいつは忖度することを知らんのか。」と言えば「あれがケイン君じゃない。誰にも阿ることなく自由よね。」とアンジェさん。
「じゃが、ワシらの息子のケツを蹴ったぞ。」
「アルちゃんがさっさとしないからでしょ。」
「だけど…」
「自分は、その息子の頭を遠慮なく殴っといて。」
「ワ、ワシは親じゃからいいんじゃ。」
「はいはい、いいから大人しくしてるの。」
転送ゲートの小屋の前に出るとアルガンさんのブレスレットを小屋の扉に登録し中に入り、転送ゲートにも登録し、ドワーフタウンに渡ってからも同じことを繰り返すとゲートを繋いで、ダインさんの所に戻る。
「だってね、お米にも出来不出来があるよね。それを全部集めて一緒にしちゃったら、美味しいお米も、そうでないお米も一緒に混ぜられるんでしょ。なら、美味しいお米だけでお酒を作った方が絶対美味しいじゃん。」
「じゃが、ここの水田は同じ品種じゃから、そういうことはないと思うが。」
「本当に?だって、作る人が全部一緒って訳じゃないでしょ。なら、お米にも当然差は出るよね。」
「ふむ、言われてみれば確かにな。じゃが、それをしてしまうと村の中が気まずくはならんか?」
「それを俺に言われても知らないよ。ただ、お米作りに真面目に取り組んでいる人とそうでない人が同列に扱っていいとは思わないけどね。それにこれは差別じゃなくて区別だから。そうでない人は、それなりに扱ってあげないと。真面目に取り組んでいる人まで落ちていくよ。」
「う~ん、耳が痛いな。」
「ならさ、真面目な人をドラゴニュータウンに連れて行けばいいんじゃない?そうでもない人には通行権はあげない事にしてさ。そうすれば、美味しいお米を作れる人はちゃんと評価されるし、そうでもない人はそれなりに何も変わる事なく落ち着いていられるから丸く収まるんじゃないかな。」
「何だか、上手く丸め込まれているような気がしないでもないが。参考にはさせてもらう。ありがとうな。」
そこへ集めた村人から集計が終わったと声が掛かる。
「おう、ありがとうな。じゃあこれを。」と一人に銀貨を一枚ずつ配る。
「「「「「ありがとうございます。」」」」」
お礼を言って倉庫から出て行くのを待つ。
「じゃあ、ここのお酒は全部もらっていいんだよね。」
「ああ、いいぞ。だがどうやって?」
「それはこうやって…」
樽に向かい手をかざして『収納』と呟くと目の前の樽が消える。
「なっお前!それって…」
「なるべく口外しないでもらえるとありがたいんだけど…」
「あ、ああ。わかったよ。さっきのアドバイスの件もあるしな。」
「じゃあ、樽を作っている人の所に案内して貰える?」
「分かった、案内しよう。着いて来てくれ。」
倉庫を出てすぐ隣が職人さんの家だった様で、ダルクさんが扉を叩く。
「お~い、ダインいるか?」
しばらくして扉が開き、のそりと男が出てくる。
見た目はそれほど歳くってはいないが、若いというほどでもない。三十そこそこかな。
「何だい、ダルクさん?」
「この人達がな、樽を作ってくれる人を探しているってんで、連れて来た。まずはお前の作った樽を見せてくれ。」
「ああ、そういうことなら入んな。」
「さっきのお酒の樽もこの人が作っているの?」
「ああ、この村では唯一の職人だからな。」
「なら、決まりだねガンツさん。」
「ああ、確かにいい腕だな。」
「だよね。ねえダインさん。今、樽ってどのくらいある?」
「何だ、物は見なくていいのか?」
「それはさっき蔵で見たからね。」
「ああ、あれは確かに俺が作ったものだからな。だが、何を詰めるかによっちゃ材料も替えなきゃならん。何を詰めるつもりなんだ?」
「これだってよ。」とダルクさんがさっきの蒸留酒を出す。
何で持ち歩いているのかは知らないけど。
「ちょっと、もらっても?」
「ああ、ちょっとだけだぞ。いいな、ほんのちょっとだけだからな。」
「うるさいな~」と側にあったグラスにトクトクトクと注ぎ入れる。
「あ~ちょっとって言っただろうが!」
「うるさいな~また、買えばいいだろう!」
「これは貰いもんだ!そこのお坊ちゃんにな。」
「お前が?これを?へ~」と言いながらコクリとダインさんが一口飲む。
「これは強いな。だが、まずくはないが味がないっていうか…」
「だから、熟成させてから飲むのを考えているんだ。」
「ほ~熟成ね~って、何でお前が答えるんだ?」
「そりゃ、こいつが言い出しっぺだからだよ。」とガンツさんが言う。
「言い出しっぺって、そんな歳じゃないだろうに。」
「俺もさっきやられたよ。うまい酒を作りたければ、米から選び直せとな。」
「そりゃ、面白いな。確かに意見としては正しいな。で、熟成ってのは何年を考えているんだ?」
「早くて三年、長くて数十年単位で。」
「そりゃすごい。だが、それだと木の匂いが染み付くぞ。」
「それ!それが一つの狙いなんだよ。月日を重ねて木の匂いをゆっくりと染み込ませることが出来れば美味しくなると思ってるんだ。」
「そうか、となると、ここの酒とは考えが違うな。ここの酒はなるべく樽から匂いが移らないようにしているからな。だが、面白そうだな。なあ、どれくらいの数が必要なんだ?」
「作って貰えれば、あるだけ買わせてもらう用意はあるけど、いい?」
「ほう、そりゃ豪気だな。じゃあ、研究のためにも、さっきのを二、三本置いていって貰えないか?」
「いいけど、ちゃんと作って貰えるの?」
「何だ?疑り深いな。何かあったのか?」
「実はね…」とシンディさんでの失敗談を話す。
「あ~そんなことがあったのか。まあ、単なる木工職人だからってすぐには作れんだろうからな、話し合っている内に宴会に突入って感じだな。」
「なら、作れないって最初っから言えばいいのに…」
「そう言うなよ。それが簡単に言えないのも職人なんだよ。『出来ません』って言うのはなかなか難しいぞ。」
「ガンツさんもそうなの?」
「ああ、お前と最初に会った頃は『出来ないの?』って言われる度に悔しかったのも今じゃ懐かしいがな。」
「俺、そんなこと言った?」
「お前は覚えてないかもしれんがな。言われた方は覚えているもんじゃて。」
「…ごめんなさい。」
「謝ることはない。それがあったから、今はこうしていられる。出来ないと言う前にケインがヒントをくれるしの。だから、気にするな。」
「うん、わかった。」
「もう少しだけ、気にしてもいいんじゃぞ。」
「え~どっちなの?」
「いやな、そんなあっさりと切り替えられるのも…ちょっと淋しいと言うか…」
「もう、いいから!この話はこれで終わりね。じゃダインさんにはこれね。」
蒸留酒三本をテーブルに出し、いつ頃に出来るかを確認する。
「そうさな、まずは様子見で一週間くれ。」
「ガンツさん、それでいい?」
「ああ、ワシは構わん。」
「じゃそれ「なあ、ダインさん。俺に樽作りを教えてくれないか。」…アルガンさん?」
「アルガン、お前は何を言ってるんだ?」
「親父、俺ここで樽作りを修行して行くから。」
「アルちゃん。本気?」
「お袋、『ちゃん』付けはやめてくれよ。俺は本気だよ。なあダインさん。俺をここで修行させてくれないか。頼む。」とアルガンさんが頭を下げる。
「まあ、様子見でいいなら構わんが。」
「それでいいです。ありがとうございます。」
「だが、住む所はどうするんだ?」
ダインさんに聞かれ、「それは…」と自分が引越しの途中だったことを思い出すアルガンさん。
「そこの転送ゲートでドワーフタウンから通うので、住む場所は問題ありませんよ。」
「ああ、何か小屋が出来たと思っていたけど、そんな物が…」
「俺はちゃんと説明したがな。聞いてなかったのか?」
「いや、竜人と開拓するって話は覚えているけどな。他はちょっと覚えてないな。」
「ったく、しょうがないな。お前は…」
思いがけずにアルガンさんの就職が決まったので、アルガンさんに転送ゲートを使えるようにする為にブレスレットを渡す。
「アルガンさん、これを着けて。」
「ケイン君、何これ?」
「まあ、説明はするから、まずは腕に嵌めてから、魔力をそれに流して。」
「まあいいけど…こう?」
アルガンさんがブレスレットに魔力を登録したので、ガンツさんに「転送ゲートの登録をして来るね。」と一言伝えてからアルガンさんと転送ゲートの小屋まで行く。
「じゃ、これを潜って。」
「これを?」と俺が開けたゲートを眺めるだけで、一向に潜ろうとしないので「早くする!」とお尻を蹴飛ばして、無理矢理潜らせる。
それを見ていたガンツさんが「あいつは忖度することを知らんのか。」と言えば「あれがケイン君じゃない。誰にも阿ることなく自由よね。」とアンジェさん。
「じゃが、ワシらの息子のケツを蹴ったぞ。」
「アルちゃんがさっさとしないからでしょ。」
「だけど…」
「自分は、その息子の頭を遠慮なく殴っといて。」
「ワ、ワシは親じゃからいいんじゃ。」
「はいはい、いいから大人しくしてるの。」
転送ゲートの小屋の前に出るとアルガンさんのブレスレットを小屋の扉に登録し中に入り、転送ゲートにも登録し、ドワーフタウンに渡ってからも同じことを繰り返すとゲートを繋いで、ダインさんの所に戻る。
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