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◆お互いに納得しました
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夕食を待つ間にリーサさんが双子の様子を見たいと言うので、母さんの元へと二人で出向く。
ノックを済ませ「母さん、入るけどいい?」と声を掛けると「いいよ。入っておいで。」と返事があったので寝室へと入る。
「あ!サム兄さん。」
「ケイン、お前。何でここに?」
「何でって、双子を見に来たんだけど。」
「サム、さっき言ってたのは嘘だったの。ちゃんと言いなさい。ほら、早く!」
「か、母さん。後でちゃんと言うから。」
「悪いけど、『後で』とか『次に』とかそういうのは信用しないことにしているの。さあ、早く私の眼の前で済ませちゃいなさい。」
「…」
「母さん、話が飲み込めないんだけど?」
「サムに聞いたんだけど、お昼にサムに注意したんだって?」
「そ、それは注意と言うか、お願いと言うか…」
「まあ、そうよね。ケインからしてみればどちらかというとお願いよね。サムも頭では分かっているみたいだけど、心の中で葛藤しているみたいなのよ。だから、私に相談しに来たみたいだけどね。」
「母さん!」
「いいじゃない。サムはお兄ちゃんとして、あなたより上にいなきゃいけないと思い込んでいるみたいなの。だから、人一倍頑張り過ぎちゃって今日みたいなことになるのよね。」
「でも、それと無茶は違うと思うから、お願いしたのに。サム兄さんは…」
「ケイン、あなたは色んな物を作れるし、クリスはお店の色んなところで助けてくれているわ。サムがそんな二人を見て焦らないはずがないじゃない。そんな二人に勝てるところなら無茶してでも二人より、高い位置にいたいと思っているのよ。」
「何でそんなことをする必要があるのさ。サム兄さんだって、いっぱい働いているし俺にないものもいっぱい持っているじゃないか。そんなの欲張りだよ。」
「だそうよサム。あなたが認められていないと思っているだけで、弟達はちゃんとあなたのことを見ているのよ。これでも無理してケガするかもしれない無茶なことをするのかしら?せっかく生まれてきてくれた、この双子ちゃんも早々にお兄ちゃんが亡くなるなんてイヤだと思うのよね。」
「何で死ぬかもしれないなんて言うんだよ。死なないかもしれないじゃないか。」
「だから、それをケインは言っていたんでしょ?そんなに速くないなら転んでもそれほど大怪我はしないかもしれない。けれど、もの凄い速さで転んだら擦り傷じゃすまないでしょ?何でサムだけがケガをしないって言えるのかしら。不思議よね~」
「ぐっ、だからってバイクまで取り上げることはないじゃないか。」
「でも、あなたはどっかで自分はケガすることがないって軽視しているから、どんなに約束しても『このくらいなら』って軽い気持ちで飛ばすでしょうね。その時に人にぶつかったり転んだりしたら、どう言い訳するつもりなの。」
「そ、それは…」
「ね、どんなにあなたが頑張っても、バイクで速く走れるとしても『絶対』なんてことはないんだから、そのことを知っていて欲しいの。あなたがケガしたり亡くなったりして心配したり泣くのは誰だと思っているの。それを考えたことはある?」
「…」
「ないわよね。だって、今までそんな機会なんてないし、バイクなんて物もなかったからね。でもそのバイクという物は、そういう事を起こし得る乗り物だと言う事をちゃんと知って欲しいの。」
「母さん、ごめん。少し頭を冷やすよ。ケインもごめんな。あと、心配してくれてありがとう。」
「ううん、俺も言い過ぎた。バイクは明日戻すから。」
「いや、いい。しばらくはそのまま、預かっていてくれ。俺が落ち着くまで頼むな。」
「いいけど…」
「何だ?意外か。俺だって少しは考えているんだぞ。あまり兄ちゃんナメんな?ふっ。」
「分かったよ。じゃ、しばらくは預かるね。」
「ああ、頼んだ。」
「ふふふ、仲直り出来たみたいね。」
「うん、母さんありがとう。」
「ふふふ、でも初めての兄弟喧嘩じゃないかしら。あ~眼の前で見れなかったのが悔やまれるわ。ねえ、もう一度そこでやってくれない?ね?」
「「母さん!」」
「分かったわよ。じゃ次はクリスと誰がするの?」
「「母さん!」」
「何よ!少しくらいいいじゃない。チェッ。」
「(母さんが俺たちのことを心配しているようにクリス兄さんが母さん達の夜中のケンカを心配しているから。)」
「えっ何、ケインどういうこと?」
「さあ?後で父さんにも聞いて。ふふふ。」
「え、何、夜中って、まさか…」
「ケイン、母さんに何を言ったんだ?」
「ああ、あれ?昨日クリス兄さんが心配していたことだよ。」
「そんなこと、今の母さんに言って具合が悪くなったりとかしないのか?」
「それはないよ。逆に夫婦仲が良くなるかもね。それより双子姫の様子はどうなの?」
「ああ、見ての通りの可愛さだ。ふふふ、本当に可愛いよな~」
「あんなに弟がイイとか言ってた癖に。」
「ああ、ケインそれ絶対にこの子達の前で言うなよ。俺が嫌われるじゃないか。」
「さあ、それはどうだろうね。」
「な、ケイン卑怯だぞ!」
『『おぎゃ~おぎゃ~』』
「ほら、二人がバカな言い合いなんかするから。」
リーサさんが双子を抱き上げ、オムツを確認し「腹が空いている様だな。」と母さんに渡す。
「ありがとう、リーサさん。やっぱり娘よね~娘ならバカなマネもしないだろうしね~」
「母さん、もう反省したから。」
「ほら、サムもケインも双子の食事の時間だから、外に出てくれ。」
「「え?何で?あ!」」言ってて気付いたので慌てて外に出る。
寝室の外に出て居間に戻ると父さん達とガンツさんがいた。
「サム、ちょっとおいで。ケインもここに来なさい。いいか…」
「「ちょっと待って!」」
「何だ二人とも。俺はまだ何も言ってないぞ。」
「今日のことでしょ?」
「あ、ああ、そうだ。ガンツさんから聞いてな。ちょっと親子で話そうかと思ってな。」
「それなら、さっき母さんに相談して、注意されたけど俺も納得してケインと仲直り出来たから。だから、その話はおしまいね。」
「そうか。終わったのか。って、ええ!俺の立場は?ガンツさんに言われてから、どうやって諭そうかと悩んで悩んで、やっと答えを出したってのに~」
「ははは、旦那。やっぱり奥さんの方が何枚も上手みたいだな。」
「ケイン君もいいの?」
「ええ、アンジェさん。俺もサム兄さんも蟠りは残してないですよ。」
「ガンツさん達にまで心配かけて、ごめんなさい。」
「ああ、いいよ。ワシは半分野次馬じゃから。それより今日振る舞われる夕食の方が気になってな。」
「もうそっちは準備出来ているんだけど、今はリーサさんが母さんを手伝っているから、それが終わってからだね。それと父さん。はい、これ。」
「何だ?これブレスレットか。」
「ケイン、父さんのが出来たんだな。」
「そう!明日にでも試してみて。使い方はサム兄さんが知っているから。後は、これ。はい!」
「これは?」
「カメラと、そのカメラで撮った写真を見るタブレットだよ。」
「ガンツさん、使い方を教えてやってくれるかな。こう見えてもガンツさんはアンジェさんを撮ることにかけてはプロ級だから。」
「おう、アンジェを撮らせたらワシ以上に撮れるヤツなぞそうおらんわ!ってケイン、言わせるなよ。」
「ふふふ、貴方ったら。」
「後でアンジェさんにも見せてあげなよ。」
「ああ、後でな。」
「ええ、楽しみにしてます。」
父さんがガンツさんにカメラを習いはじめて、どうにかこうにかこなせるようになった頃、寝室からリーサさんが出て来た。
「今は落ち着いて寝たぞ。」
「ありがとう、リーサさん。父さん、今の内に写真撮って来たら。」
「あ、ああそうだな、ちょっと撮って来る。」
寝室に父さんが入って行くと同時に連写音が凄い。
『パシャシャシャ…』って何枚撮っているんだろうか。
ノックを済ませ「母さん、入るけどいい?」と声を掛けると「いいよ。入っておいで。」と返事があったので寝室へと入る。
「あ!サム兄さん。」
「ケイン、お前。何でここに?」
「何でって、双子を見に来たんだけど。」
「サム、さっき言ってたのは嘘だったの。ちゃんと言いなさい。ほら、早く!」
「か、母さん。後でちゃんと言うから。」
「悪いけど、『後で』とか『次に』とかそういうのは信用しないことにしているの。さあ、早く私の眼の前で済ませちゃいなさい。」
「…」
「母さん、話が飲み込めないんだけど?」
「サムに聞いたんだけど、お昼にサムに注意したんだって?」
「そ、それは注意と言うか、お願いと言うか…」
「まあ、そうよね。ケインからしてみればどちらかというとお願いよね。サムも頭では分かっているみたいだけど、心の中で葛藤しているみたいなのよ。だから、私に相談しに来たみたいだけどね。」
「母さん!」
「いいじゃない。サムはお兄ちゃんとして、あなたより上にいなきゃいけないと思い込んでいるみたいなの。だから、人一倍頑張り過ぎちゃって今日みたいなことになるのよね。」
「でも、それと無茶は違うと思うから、お願いしたのに。サム兄さんは…」
「ケイン、あなたは色んな物を作れるし、クリスはお店の色んなところで助けてくれているわ。サムがそんな二人を見て焦らないはずがないじゃない。そんな二人に勝てるところなら無茶してでも二人より、高い位置にいたいと思っているのよ。」
「何でそんなことをする必要があるのさ。サム兄さんだって、いっぱい働いているし俺にないものもいっぱい持っているじゃないか。そんなの欲張りだよ。」
「だそうよサム。あなたが認められていないと思っているだけで、弟達はちゃんとあなたのことを見ているのよ。これでも無理してケガするかもしれない無茶なことをするのかしら?せっかく生まれてきてくれた、この双子ちゃんも早々にお兄ちゃんが亡くなるなんてイヤだと思うのよね。」
「何で死ぬかもしれないなんて言うんだよ。死なないかもしれないじゃないか。」
「だから、それをケインは言っていたんでしょ?そんなに速くないなら転んでもそれほど大怪我はしないかもしれない。けれど、もの凄い速さで転んだら擦り傷じゃすまないでしょ?何でサムだけがケガをしないって言えるのかしら。不思議よね~」
「ぐっ、だからってバイクまで取り上げることはないじゃないか。」
「でも、あなたはどっかで自分はケガすることがないって軽視しているから、どんなに約束しても『このくらいなら』って軽い気持ちで飛ばすでしょうね。その時に人にぶつかったり転んだりしたら、どう言い訳するつもりなの。」
「そ、それは…」
「ね、どんなにあなたが頑張っても、バイクで速く走れるとしても『絶対』なんてことはないんだから、そのことを知っていて欲しいの。あなたがケガしたり亡くなったりして心配したり泣くのは誰だと思っているの。それを考えたことはある?」
「…」
「ないわよね。だって、今までそんな機会なんてないし、バイクなんて物もなかったからね。でもそのバイクという物は、そういう事を起こし得る乗り物だと言う事をちゃんと知って欲しいの。」
「母さん、ごめん。少し頭を冷やすよ。ケインもごめんな。あと、心配してくれてありがとう。」
「ううん、俺も言い過ぎた。バイクは明日戻すから。」
「いや、いい。しばらくはそのまま、預かっていてくれ。俺が落ち着くまで頼むな。」
「いいけど…」
「何だ?意外か。俺だって少しは考えているんだぞ。あまり兄ちゃんナメんな?ふっ。」
「分かったよ。じゃ、しばらくは預かるね。」
「ああ、頼んだ。」
「ふふふ、仲直り出来たみたいね。」
「うん、母さんありがとう。」
「ふふふ、でも初めての兄弟喧嘩じゃないかしら。あ~眼の前で見れなかったのが悔やまれるわ。ねえ、もう一度そこでやってくれない?ね?」
「「母さん!」」
「分かったわよ。じゃ次はクリスと誰がするの?」
「「母さん!」」
「何よ!少しくらいいいじゃない。チェッ。」
「(母さんが俺たちのことを心配しているようにクリス兄さんが母さん達の夜中のケンカを心配しているから。)」
「えっ何、ケインどういうこと?」
「さあ?後で父さんにも聞いて。ふふふ。」
「え、何、夜中って、まさか…」
「ケイン、母さんに何を言ったんだ?」
「ああ、あれ?昨日クリス兄さんが心配していたことだよ。」
「そんなこと、今の母さんに言って具合が悪くなったりとかしないのか?」
「それはないよ。逆に夫婦仲が良くなるかもね。それより双子姫の様子はどうなの?」
「ああ、見ての通りの可愛さだ。ふふふ、本当に可愛いよな~」
「あんなに弟がイイとか言ってた癖に。」
「ああ、ケインそれ絶対にこの子達の前で言うなよ。俺が嫌われるじゃないか。」
「さあ、それはどうだろうね。」
「な、ケイン卑怯だぞ!」
『『おぎゃ~おぎゃ~』』
「ほら、二人がバカな言い合いなんかするから。」
リーサさんが双子を抱き上げ、オムツを確認し「腹が空いている様だな。」と母さんに渡す。
「ありがとう、リーサさん。やっぱり娘よね~娘ならバカなマネもしないだろうしね~」
「母さん、もう反省したから。」
「ほら、サムもケインも双子の食事の時間だから、外に出てくれ。」
「「え?何で?あ!」」言ってて気付いたので慌てて外に出る。
寝室の外に出て居間に戻ると父さん達とガンツさんがいた。
「サム、ちょっとおいで。ケインもここに来なさい。いいか…」
「「ちょっと待って!」」
「何だ二人とも。俺はまだ何も言ってないぞ。」
「今日のことでしょ?」
「あ、ああ、そうだ。ガンツさんから聞いてな。ちょっと親子で話そうかと思ってな。」
「それなら、さっき母さんに相談して、注意されたけど俺も納得してケインと仲直り出来たから。だから、その話はおしまいね。」
「そうか。終わったのか。って、ええ!俺の立場は?ガンツさんに言われてから、どうやって諭そうかと悩んで悩んで、やっと答えを出したってのに~」
「ははは、旦那。やっぱり奥さんの方が何枚も上手みたいだな。」
「ケイン君もいいの?」
「ええ、アンジェさん。俺もサム兄さんも蟠りは残してないですよ。」
「ガンツさん達にまで心配かけて、ごめんなさい。」
「ああ、いいよ。ワシは半分野次馬じゃから。それより今日振る舞われる夕食の方が気になってな。」
「もうそっちは準備出来ているんだけど、今はリーサさんが母さんを手伝っているから、それが終わってからだね。それと父さん。はい、これ。」
「何だ?これブレスレットか。」
「ケイン、父さんのが出来たんだな。」
「そう!明日にでも試してみて。使い方はサム兄さんが知っているから。後は、これ。はい!」
「これは?」
「カメラと、そのカメラで撮った写真を見るタブレットだよ。」
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「後でアンジェさんにも見せてあげなよ。」
「ああ、後でな。」
「ええ、楽しみにしてます。」
父さんがガンツさんにカメラを習いはじめて、どうにかこうにかこなせるようになった頃、寝室からリーサさんが出て来た。
「今は落ち着いて寝たぞ。」
「ありがとう、リーサさん。父さん、今の内に写真撮って来たら。」
「あ、ああそうだな、ちょっと撮って来る。」
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