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◆やっと港まで行けました
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クレイグさんとの待ち合わせ場所の独身寮の食堂へと向かう。
食堂に入ると渋々とした感じで働くキールと目が合う。
「久しぶり、どうやってる?」
「………」
「ええ、無視ですか?」
「何しに来たんだ。」
「何って、ほら!あそこのお兄さんと待ち合わせでね。」
「そうか、ならさっさと済ませて出て行ってくれ。掃除の邪魔だ。」
「冷たいな。友達にそんな態度はないんじゃない?」
「残念だが、お前は俺のお友達じゃない。」
「じゃ、雇い主様だね。それなら態度を改めてもらわないと。ほら、どう言うの?」
「ぐっ…」
「まだ、割り切れてないみたいだね。そんな調子なら俺にとっては、雇っている従業員のお子様でありお友達にしといてあげる。もし、それが雇い主に対する態度ならアーロンさんも含めて改めないといけないし。」
「な、何でだよ!親父は関係ないだろうが。」
「本当にそう思うの?」
「…すまん、言い過ぎた。」
「そんなに友達扱いが嫌なの?」
「………」
「まあ、いいよ。それならそれで。俺にも他に雇っている人から見た立場ってものがあることを覚えておいてね。」
「ああ、分かった。覚えておく。」
「じゃまたね。」
キールと別れクレイグさんの座る場所へと歩く。
「ケイン、あれはちょっと言い過ぎじゃないのか。」
「でも、あれくらい言わないと自分がどんな相手に噛み付いているのか分からないと思うよ。現にアーロンさんの話をしたから、思い出したみたいだし。」
「なるほど、それまでは反射で噛み付いてきただけか。」
「そうだね、それを直さないとアーロンさんも安心出来ないよね。」
クレイグさんのテーブルに近付き挨拶する。
「おはおうございます。クレイグさん。」
「おはよう、ケイン君。ここはいい所だね。食事はうまいし風呂は広い。おまけに洗濯もお願い出来る。本当にいい所だ。」
「それはよかったですね。ですが、自分の部屋の掃除だけはちゃんとして下さいね。」
「あ、ああ分かってる。ちゃんとする。」
「(あれ?まさか汚部屋の住人なのか)本当に?いいですか、汚部屋にしたら追い出しますよ。」
「わ、分かった。ちゃんとするから、追い出すことだけは勘弁してくれ。」
「まだ一泊ですよね。まさかもう散らかしているんですか?」
「そ、そんなことはない!それこそまさかだ。まだ一泊目だぞ。な、何を言ってるんだケイン君は。なあリーサよ。」
「ケイン、あの慌て具合は何かあると覚えておいた方がいいぞ。」
「分かったよ、ありがとうリーサさん。じゃクレイグさん、今日は聞かなかった、見なかったことにしますが、一週間後に確認しますよ。いいですね?」
「…分かった。」
「じゃあ場所を変えて、クレイグさんの勤務場所に行きましょうか。」
「ああ、分かった頼む。」
独身寮の外に出て、ママチャリを出す。
「じゃ、勤務場所は少し離れているので、これに乗って下さい。」
「これ?どうやって?」
「(そうだ、不器用だった。乗れるかな?)じゃ、簡単に乗り方を教えますね。」
「…俺でも乗れるのか?」
「多分、乗れると思いますよ。ねえリーサさん。」
「ああ、私もたまに乗っているからな。」
「そうか、なら俺にも乗れそうだな。」
「クレイグ、それはどういう意味かな?」
「まあ、怒るな。言葉のあやだ。」
「さあ、まずは乗ってみて下さい。」
「おお、どれどれ。」
自転車のハンドルを持ち車体を跨ぎ座る。
「ほら、乗れたぞ。どうだ、うん?」
「(はぁやっぱりこの人にも残念なところが見える)いや、止まっている状態だから、乗れて当たり前でしょう。ならその状態から走って下さい。」
「走る?どうやって?」
「リーサさん、お手本を。」
「ああ、いいぞ。クレイグ、よく見とけよ。ほら、こうだ。」
「なるほど、ペダルに足を掛けて進むんだな。よし、行くぞ。」
『パタン』
「あれ、おかしいぞ、進まないじゃないか。よし、もう一度だ。」
『パタン』
ママチャリを起こしたクレイグさんが不思議そうにしているが、不思議なのはこっちだ。
「ねえ、クレイグさんペダルをちゃんと踏み込んでいますか?」
「踏み込む?どう言うことだ?」
「そこからか~」
「すまん、ケイン。これは私も予想外のポンコツぶりだ。」
「いいよ、いいよまずは様子見だから。」
多分、この人は頭で理解してから動くタイプなんだろうな。
サム兄さんと真逆だと思えば、分からなくもない。
とりあえずママチャリのスタンドを立てて、その状態でクレイグさんにペダルを漕いでもらう。
「どうです?ペダルを漕ぐと、その力で後輪が回るのが分かったでしょ。」
「ああ、そうだな。今は空回りの状態だから、それほど力を込めなくてもこれだけ回るんだな。」
「そうです、そう言うことです。仕組みは分かりましたね。じゃあ実践と行きましょう!」
「ああ、いつでもいいぞ。」
用心のためにママチャリから一度降りてもらってから、スタンドを外しもう一度乗ってもらう。
「分かりましたね。ちゃんとペダルに乗せた足に力を込めるんですよ。」
「ああ、分かったから、見てろよ。」
『ス~』
「ほら、動いたぞ。」
「「おお!」」
『ドン』『パタン』
独身寮の壁にぶつかり倒れる。
「なぜブレーキ掛けるなり、曲がるなりしないかな。」
「ケイン、これは時間が掛かるな。」
「仕方ない。子供向けの乗り方教室に変更だ。」
ママチャリのペダルを外した状態にする。
「クレイグさん、これで乗り方を覚えて下さいね。曲がる時はハンドルを曲げるなり、体を傾ければ曲がって行くし、止まる時はハンドルのブレーキを握って下さい。ですが、いきなり力いっぱいに握ると変な方向に曲がったりするので注意して下さいね。」
「ああ、もう大丈夫だ。」
ふらつきながらも何となく乗れるようになったので、ペダルを付けた状態で何とか乗れる様になった時にはお昼近くになっていたので、少し早いが独身寮の食堂でお昼を頂くことにした。
アーロンさんに申し訳ないとインベントリの手持ちから魚を取り出し、これで何か作ってくれないかとお願いする。
しばらくして出来上がった昼食を食べつつ、クレイグさんからは不器用さを謝られたが、何とか乗れるようにはなったので気にする必要はないと言っておく。
昼食を食べ終わり、今度こそ港へ向かうと決めママチャリに跨り進み出す。
俺が先行し、次をクレイグさん、その後ろをリーサさんに見てもらいながら、何とか目的地の港に着くことが出来た。
港に着くとティーダさんとアルフさんがいた。
「ティーダさん、どうしたの?こんな所で。」
「ケイン、やっと来た。」
「『やっと来た』って?」
「あれから、皆んなと話し合ったんだが、俺とアルフ以外の他の連中は稼げない漁に見切りをつけて建設現場の方で働き出したんだ。」
「それはそうだろうね。で、お二人は?」
「俺やアルフは、この海以外で働く気が起きなくてな。ガンボさんに断ってここの施設を使わせてもらっているんだ。」
「そうなんだ。まあ経緯は分かった。それで、まだ俺の話を聞く気はあるの?」
「「ああ、聞かせてくれ。」」
「なら、ちょうどいいんで、今から一緒に四階の会議室に行こうか。」
「「分かった。」」
食堂に入ると渋々とした感じで働くキールと目が合う。
「久しぶり、どうやってる?」
「………」
「ええ、無視ですか?」
「何しに来たんだ。」
「何って、ほら!あそこのお兄さんと待ち合わせでね。」
「そうか、ならさっさと済ませて出て行ってくれ。掃除の邪魔だ。」
「冷たいな。友達にそんな態度はないんじゃない?」
「残念だが、お前は俺のお友達じゃない。」
「じゃ、雇い主様だね。それなら態度を改めてもらわないと。ほら、どう言うの?」
「ぐっ…」
「まだ、割り切れてないみたいだね。そんな調子なら俺にとっては、雇っている従業員のお子様でありお友達にしといてあげる。もし、それが雇い主に対する態度ならアーロンさんも含めて改めないといけないし。」
「な、何でだよ!親父は関係ないだろうが。」
「本当にそう思うの?」
「…すまん、言い過ぎた。」
「そんなに友達扱いが嫌なの?」
「………」
「まあ、いいよ。それならそれで。俺にも他に雇っている人から見た立場ってものがあることを覚えておいてね。」
「ああ、分かった。覚えておく。」
「じゃまたね。」
キールと別れクレイグさんの座る場所へと歩く。
「ケイン、あれはちょっと言い過ぎじゃないのか。」
「でも、あれくらい言わないと自分がどんな相手に噛み付いているのか分からないと思うよ。現にアーロンさんの話をしたから、思い出したみたいだし。」
「なるほど、それまでは反射で噛み付いてきただけか。」
「そうだね、それを直さないとアーロンさんも安心出来ないよね。」
クレイグさんのテーブルに近付き挨拶する。
「おはおうございます。クレイグさん。」
「おはよう、ケイン君。ここはいい所だね。食事はうまいし風呂は広い。おまけに洗濯もお願い出来る。本当にいい所だ。」
「それはよかったですね。ですが、自分の部屋の掃除だけはちゃんとして下さいね。」
「あ、ああ分かってる。ちゃんとする。」
「(あれ?まさか汚部屋の住人なのか)本当に?いいですか、汚部屋にしたら追い出しますよ。」
「わ、分かった。ちゃんとするから、追い出すことだけは勘弁してくれ。」
「まだ一泊ですよね。まさかもう散らかしているんですか?」
「そ、そんなことはない!それこそまさかだ。まだ一泊目だぞ。な、何を言ってるんだケイン君は。なあリーサよ。」
「ケイン、あの慌て具合は何かあると覚えておいた方がいいぞ。」
「分かったよ、ありがとうリーサさん。じゃクレイグさん、今日は聞かなかった、見なかったことにしますが、一週間後に確認しますよ。いいですね?」
「…分かった。」
「じゃあ場所を変えて、クレイグさんの勤務場所に行きましょうか。」
「ああ、分かった頼む。」
独身寮の外に出て、ママチャリを出す。
「じゃ、勤務場所は少し離れているので、これに乗って下さい。」
「これ?どうやって?」
「(そうだ、不器用だった。乗れるかな?)じゃ、簡単に乗り方を教えますね。」
「…俺でも乗れるのか?」
「多分、乗れると思いますよ。ねえリーサさん。」
「ああ、私もたまに乗っているからな。」
「そうか、なら俺にも乗れそうだな。」
「クレイグ、それはどういう意味かな?」
「まあ、怒るな。言葉のあやだ。」
「さあ、まずは乗ってみて下さい。」
「おお、どれどれ。」
自転車のハンドルを持ち車体を跨ぎ座る。
「ほら、乗れたぞ。どうだ、うん?」
「(はぁやっぱりこの人にも残念なところが見える)いや、止まっている状態だから、乗れて当たり前でしょう。ならその状態から走って下さい。」
「走る?どうやって?」
「リーサさん、お手本を。」
「ああ、いいぞ。クレイグ、よく見とけよ。ほら、こうだ。」
「なるほど、ペダルに足を掛けて進むんだな。よし、行くぞ。」
『パタン』
「あれ、おかしいぞ、進まないじゃないか。よし、もう一度だ。」
『パタン』
ママチャリを起こしたクレイグさんが不思議そうにしているが、不思議なのはこっちだ。
「ねえ、クレイグさんペダルをちゃんと踏み込んでいますか?」
「踏み込む?どう言うことだ?」
「そこからか~」
「すまん、ケイン。これは私も予想外のポンコツぶりだ。」
「いいよ、いいよまずは様子見だから。」
多分、この人は頭で理解してから動くタイプなんだろうな。
サム兄さんと真逆だと思えば、分からなくもない。
とりあえずママチャリのスタンドを立てて、その状態でクレイグさんにペダルを漕いでもらう。
「どうです?ペダルを漕ぐと、その力で後輪が回るのが分かったでしょ。」
「ああ、そうだな。今は空回りの状態だから、それほど力を込めなくてもこれだけ回るんだな。」
「そうです、そう言うことです。仕組みは分かりましたね。じゃあ実践と行きましょう!」
「ああ、いつでもいいぞ。」
用心のためにママチャリから一度降りてもらってから、スタンドを外しもう一度乗ってもらう。
「分かりましたね。ちゃんとペダルに乗せた足に力を込めるんですよ。」
「ああ、分かったから、見てろよ。」
『ス~』
「ほら、動いたぞ。」
「「おお!」」
『ドン』『パタン』
独身寮の壁にぶつかり倒れる。
「なぜブレーキ掛けるなり、曲がるなりしないかな。」
「ケイン、これは時間が掛かるな。」
「仕方ない。子供向けの乗り方教室に変更だ。」
ママチャリのペダルを外した状態にする。
「クレイグさん、これで乗り方を覚えて下さいね。曲がる時はハンドルを曲げるなり、体を傾ければ曲がって行くし、止まる時はハンドルのブレーキを握って下さい。ですが、いきなり力いっぱいに握ると変な方向に曲がったりするので注意して下さいね。」
「ああ、もう大丈夫だ。」
ふらつきながらも何となく乗れるようになったので、ペダルを付けた状態で何とか乗れる様になった時にはお昼近くになっていたので、少し早いが独身寮の食堂でお昼を頂くことにした。
アーロンさんに申し訳ないとインベントリの手持ちから魚を取り出し、これで何か作ってくれないかとお願いする。
しばらくして出来上がった昼食を食べつつ、クレイグさんからは不器用さを謝られたが、何とか乗れるようにはなったので気にする必要はないと言っておく。
昼食を食べ終わり、今度こそ港へ向かうと決めママチャリに跨り進み出す。
俺が先行し、次をクレイグさん、その後ろをリーサさんに見てもらいながら、何とか目的地の港に着くことが出来た。
港に着くとティーダさんとアルフさんがいた。
「ティーダさん、どうしたの?こんな所で。」
「ケイン、やっと来た。」
「『やっと来た』って?」
「あれから、皆んなと話し合ったんだが、俺とアルフ以外の他の連中は稼げない漁に見切りをつけて建設現場の方で働き出したんだ。」
「それはそうだろうね。で、お二人は?」
「俺やアルフは、この海以外で働く気が起きなくてな。ガンボさんに断ってここの施設を使わせてもらっているんだ。」
「そうなんだ。まあ経緯は分かった。それで、まだ俺の話を聞く気はあるの?」
「「ああ、聞かせてくれ。」」
「なら、ちょうどいいんで、今から一緒に四階の会議室に行こうか。」
「「分かった。」」
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