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◆良くも悪くも現状維持が望みでした
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暴走しがちなリーサさんを何とか抑えこみ、家に帰る。
いつもの様に「ただいま~」と家に入ると手洗いうがいを済ませてソファに座ると、どこか上機嫌な父さんとまだダウナーな兄ズがいた。
「父さん、随分ご機嫌だね。何かいいことあった?」
「おう、ケイン。父さんもついに教習所に通い出したんだ。」
「へえ、それは凄いね。もう少し後だと思っていたよ。」
「ああ、俺もな、そう思っていたんだけど、母さんがもうすぐだろ?少しでも助けになるかなと思って、ライセンスを取ることにしたんだ。」
「やるね、父さん!で、そこの落ち込んだ二人はいつまで、このままなのかな。」
「そうだよな、もういっそのこと吹っ切ってしまえば楽になれるのにな。」
「「それは嫌だ!」」
「お、おお、そうか。」
「でも、もうずっと話もしないままってのもね~」
「「ケイン、お前が言うな!」」
「もう、俺に当たるのは違うでしょ!」
「「それは…そうだけど。」」
「まあそういう選択肢もあるって思っておけば、少しは気も楽になるだろ。俺も昔は「はいはい、お父さん、その話は後で聞くから、ね?はい、片付けて、手伝ってね。」…はい。」
食事中に母さんにミシンのことで確認しておく。
「今度、ミシンを持って来るけど、家の方でいいんだよね?」
「そうね、本当はお店と家と両方あれば嬉しいんだけどね。もうすぐお店の方はお休みになるから、家の方にお願いね。」
「分かった。じゃ、どこに置けばいいか後で教えてね。」
「ええ、分かったわ。よろしくね。」
そんな話をしていたら、ファスナーの件を思い出し母さんに振ってみる。
「それは便利そうに思えるけど、実物はあるの?」
「あるよ。はい、これ。」
母さんが試作品を手に取り、スライダーを摘み上げたり下げたり何度も確かめる。
「ケイン、いいわ!これ、いつから量産出来るの?」
「え、ええと明日からガンツさんと色々用意するから、明後日には動かせるかな?だから明明後日には、お店に卸せる…のかな?」
「明明後日なのね、聞いたわね父さん。」
「あ、ああ聞いたぞ。だけど、それほどの物なのか?それは。」
「ふふん、見てなさい!私が作る物を!」
「(うわぁ母さんのインスピレーションが爆発したんだなぁ。これってもしかして…)ねえ、俺の物作りに対する執着はまさか、これ?」
呆気に取られている父さんに確認してみる。
「いくら何でも仮にも自分の母親なんだから『これ』呼ばわりは止めなさい。それと質問の答えは、まあ見ての通りだな。上二人には全く出なかったんだけどなぁ。」
「はあ、そうだったんだ。へ~」
意外なルーツを知ることが出来たなぁと関心しながら、夕食を終えた。
風呂に入り部屋に戻ると作りたい物一覧に『ツナギ』と追加する。
「やっぱり工作系にはツナギが必要だよな。前世では着る機会は一度もなかったし、少しヤンチャに見られそうで恥ずかしかったんだよな~ふふふ、楽しみ~あ、そうだ。」
ふと思い付いた物を一覧に追加する。
それは『マジックテープ』だ。
「どうにかして、作れないかな。こればかりはファンタジー先生でも難しいだろうな。こういう時にウィキが見れたら、いいのに。まあいいか、寝る。」
布団に入り「あっ」と思い出す。
「しまった!明日はクレイグさんと待ち合わせだった。くそっガンツさんに任せるしかないのか。待ってくれないかな~あ~もう!」
明日のことを思うと、もやっとなり中々寝付けずにいたが、そこはお子様の体と言うこともあり、気が付けば熟睡していたみたいだ。
翌朝、「ケインお願いね。」と母さんとした色々な約束を忘れないようにしっかりと思い出す。
「さあてとまずは飯食ってガンツさんを牽制しつつ、クレイグさんとの用事を済ませるか。」
朝食を済ませると兄ズが少しスッキリした様に見えたので、「吹っ切ることにしたの?」と聞いてみると「「違う。」」と言われてしまった。
ただ違うと言われても分からないので、どこがどう違うのかを突っ込んで聞いてみた。
「俺は、しばらく忘れることにした。」
「うん、僕もそうすることにした。」
「え~と、何が違うの?」
「「現状維持!」」
「それってどういうこと?」
「まあ、とりあえず今はこちらからは何もしないってことかな。」
「だね。」
「まあ兄さん達がそれでいいなら、いいんじゃない?」
「「軽っ!」」
工房の自室へと向かうとガンツさんがスタンバイしていた。
「おはよう、ガンツさん。」
「遅い!さあ作るぞ。」
工作室に入ろうとするので、「実はね…」とクレイグさんとの約束を伝え忘れていたことを話すと「何じゃつまらん。」と返されてしまった。
「なら、ガンツさんも一緒に来る?」
「いや、それよりはこっちの方が楽しいから、ワシはここで作っておるわ。」
「そう、じゃあさ最後の組み立ての機構なんだけど、長さを決めて作れるようにして欲しいんだ。」
「『長さ』か、まあそれは必要じゃな。分かった。お前が戻って来るまでにはどれだけの製品が出来上がっているか楽しみにしているがいい。ふふふ。」
「何か、悪者っぽいよガンツさん。」
「うるさいわい!」
「それでね、作業服をファスナー付きで新調したいから、お揃いで作らない?」
「お揃い?お前とか?」
「まあ、俺とお揃いには違いないけど、ガンツさんの工房と分かる様な皆んなでお揃いの作業服だね。」
「そうか、ならいいか。そう言うことなら任せるわ。ほれ、お前が『お揃い』言うから怖い顔で睨んでおるぞ。」
「リーサさんも作る?」
「私もいいのか?」
「だって、もう工房の一員じゃない。何言ってんの。」
「そ、そうか一員だからな。そうか、ならお揃いは当たり前だな。」
「はい、じゃサイズを測るからガンツさんは動かないでね。え~と、まずは身長、首、腕、足、胸、腰、でお尻とこんなもんかな。じゃ、俺を測ってもらえる?」
「ああ、い「ガンツ、そこは私が!」…ああ、ほれ。」
「ありがとう。むふぅケイン、さあ測るぞ!ほら!もっとこっちに寄ってくれないと!」
「…分かったよ。分かったけど、目が怖いよ?大丈夫なんだよね?何だか捕食者の目になっているんだけど…」
「む?そうか、少し待ってもらえるか。すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~ふぅよし!さあいいぞ。」
「よくない!アンジェさん、お願い出来るかな。」
「あらまあ、いいわよ。リーサさん、お顔見て来たら?」
「顔?あ!こ、これは…ち、違うんだ!ケイン、聞いてくれ!」
手鏡で自分の顔を見て赤い筋が流れていたのに気付き言い訳するが、そのままでいいわけがない。
「いいから、顔拭いてきなよ。そのままじゃ外歩けないでしょ。」
「そ、そうだな。」
リーサさんが顔を拭きに部屋を出る。
「ふふふ、可愛いじゃないですか。」
「でも、あのまま採寸されたんじゃこっちが血だらけになりますよ。いくら何でもそれはあんまりでしょ。」
「うふふ、そうね。はい、終わりましたよ。」
「ありがとうアンジェさん。」
「じゃ私はリーサさんの様子を見て来るわね。」
「お願いします。」
アンジェさんが部屋を出るとガンツさんが話し掛けてくる。
「何だか悪化しとらんか?」
「そう思う?」
「ああ、あれが正常な男子なら、どこかで誰か押し倒しても不思議じゃないくらいにな。」
「そんなの、どうすればいいのさ。」
「別の発散方法があればな。」
「発散方法ね~」
「まあ一般的には、少しずつ進めるのがいい方法かもな。じゃが、今の状態じゃその『少しずつ』ってのが一番難しそうだの。」
「だよね~俺も現状維持でいいのにな~」
アンジェさんがリーサさんと部屋に戻って来た。
「はい、お待たせ。綺麗になったわよ。」
「ケイン、済まなかった。」
「いいよ、じゃ時間もいいしクレイグさんの所に行こうか。」
「ああ、分かった。」
「じゃ、ガンツさんお願いね。」
「おう、任せとけ。」
いつもの様に「ただいま~」と家に入ると手洗いうがいを済ませてソファに座ると、どこか上機嫌な父さんとまだダウナーな兄ズがいた。
「父さん、随分ご機嫌だね。何かいいことあった?」
「おう、ケイン。父さんもついに教習所に通い出したんだ。」
「へえ、それは凄いね。もう少し後だと思っていたよ。」
「ああ、俺もな、そう思っていたんだけど、母さんがもうすぐだろ?少しでも助けになるかなと思って、ライセンスを取ることにしたんだ。」
「やるね、父さん!で、そこの落ち込んだ二人はいつまで、このままなのかな。」
「そうだよな、もういっそのこと吹っ切ってしまえば楽になれるのにな。」
「「それは嫌だ!」」
「お、おお、そうか。」
「でも、もうずっと話もしないままってのもね~」
「「ケイン、お前が言うな!」」
「もう、俺に当たるのは違うでしょ!」
「「それは…そうだけど。」」
「まあそういう選択肢もあるって思っておけば、少しは気も楽になるだろ。俺も昔は「はいはい、お父さん、その話は後で聞くから、ね?はい、片付けて、手伝ってね。」…はい。」
食事中に母さんにミシンのことで確認しておく。
「今度、ミシンを持って来るけど、家の方でいいんだよね?」
「そうね、本当はお店と家と両方あれば嬉しいんだけどね。もうすぐお店の方はお休みになるから、家の方にお願いね。」
「分かった。じゃ、どこに置けばいいか後で教えてね。」
「ええ、分かったわ。よろしくね。」
そんな話をしていたら、ファスナーの件を思い出し母さんに振ってみる。
「それは便利そうに思えるけど、実物はあるの?」
「あるよ。はい、これ。」
母さんが試作品を手に取り、スライダーを摘み上げたり下げたり何度も確かめる。
「ケイン、いいわ!これ、いつから量産出来るの?」
「え、ええと明日からガンツさんと色々用意するから、明後日には動かせるかな?だから明明後日には、お店に卸せる…のかな?」
「明明後日なのね、聞いたわね父さん。」
「あ、ああ聞いたぞ。だけど、それほどの物なのか?それは。」
「ふふん、見てなさい!私が作る物を!」
「(うわぁ母さんのインスピレーションが爆発したんだなぁ。これってもしかして…)ねえ、俺の物作りに対する執着はまさか、これ?」
呆気に取られている父さんに確認してみる。
「いくら何でも仮にも自分の母親なんだから『これ』呼ばわりは止めなさい。それと質問の答えは、まあ見ての通りだな。上二人には全く出なかったんだけどなぁ。」
「はあ、そうだったんだ。へ~」
意外なルーツを知ることが出来たなぁと関心しながら、夕食を終えた。
風呂に入り部屋に戻ると作りたい物一覧に『ツナギ』と追加する。
「やっぱり工作系にはツナギが必要だよな。前世では着る機会は一度もなかったし、少しヤンチャに見られそうで恥ずかしかったんだよな~ふふふ、楽しみ~あ、そうだ。」
ふと思い付いた物を一覧に追加する。
それは『マジックテープ』だ。
「どうにかして、作れないかな。こればかりはファンタジー先生でも難しいだろうな。こういう時にウィキが見れたら、いいのに。まあいいか、寝る。」
布団に入り「あっ」と思い出す。
「しまった!明日はクレイグさんと待ち合わせだった。くそっガンツさんに任せるしかないのか。待ってくれないかな~あ~もう!」
明日のことを思うと、もやっとなり中々寝付けずにいたが、そこはお子様の体と言うこともあり、気が付けば熟睡していたみたいだ。
翌朝、「ケインお願いね。」と母さんとした色々な約束を忘れないようにしっかりと思い出す。
「さあてとまずは飯食ってガンツさんを牽制しつつ、クレイグさんとの用事を済ませるか。」
朝食を済ませると兄ズが少しスッキリした様に見えたので、「吹っ切ることにしたの?」と聞いてみると「「違う。」」と言われてしまった。
ただ違うと言われても分からないので、どこがどう違うのかを突っ込んで聞いてみた。
「俺は、しばらく忘れることにした。」
「うん、僕もそうすることにした。」
「え~と、何が違うの?」
「「現状維持!」」
「それってどういうこと?」
「まあ、とりあえず今はこちらからは何もしないってことかな。」
「だね。」
「まあ兄さん達がそれでいいなら、いいんじゃない?」
「「軽っ!」」
工房の自室へと向かうとガンツさんがスタンバイしていた。
「おはよう、ガンツさん。」
「遅い!さあ作るぞ。」
工作室に入ろうとするので、「実はね…」とクレイグさんとの約束を伝え忘れていたことを話すと「何じゃつまらん。」と返されてしまった。
「なら、ガンツさんも一緒に来る?」
「いや、それよりはこっちの方が楽しいから、ワシはここで作っておるわ。」
「そう、じゃあさ最後の組み立ての機構なんだけど、長さを決めて作れるようにして欲しいんだ。」
「『長さ』か、まあそれは必要じゃな。分かった。お前が戻って来るまでにはどれだけの製品が出来上がっているか楽しみにしているがいい。ふふふ。」
「何か、悪者っぽいよガンツさん。」
「うるさいわい!」
「それでね、作業服をファスナー付きで新調したいから、お揃いで作らない?」
「お揃い?お前とか?」
「まあ、俺とお揃いには違いないけど、ガンツさんの工房と分かる様な皆んなでお揃いの作業服だね。」
「そうか、ならいいか。そう言うことなら任せるわ。ほれ、お前が『お揃い』言うから怖い顔で睨んでおるぞ。」
「リーサさんも作る?」
「私もいいのか?」
「だって、もう工房の一員じゃない。何言ってんの。」
「そ、そうか一員だからな。そうか、ならお揃いは当たり前だな。」
「はい、じゃサイズを測るからガンツさんは動かないでね。え~と、まずは身長、首、腕、足、胸、腰、でお尻とこんなもんかな。じゃ、俺を測ってもらえる?」
「ああ、い「ガンツ、そこは私が!」…ああ、ほれ。」
「ありがとう。むふぅケイン、さあ測るぞ!ほら!もっとこっちに寄ってくれないと!」
「…分かったよ。分かったけど、目が怖いよ?大丈夫なんだよね?何だか捕食者の目になっているんだけど…」
「む?そうか、少し待ってもらえるか。すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~ふぅよし!さあいいぞ。」
「よくない!アンジェさん、お願い出来るかな。」
「あらまあ、いいわよ。リーサさん、お顔見て来たら?」
「顔?あ!こ、これは…ち、違うんだ!ケイン、聞いてくれ!」
手鏡で自分の顔を見て赤い筋が流れていたのに気付き言い訳するが、そのままでいいわけがない。
「いいから、顔拭いてきなよ。そのままじゃ外歩けないでしょ。」
「そ、そうだな。」
リーサさんが顔を拭きに部屋を出る。
「ふふふ、可愛いじゃないですか。」
「でも、あのまま採寸されたんじゃこっちが血だらけになりますよ。いくら何でもそれはあんまりでしょ。」
「うふふ、そうね。はい、終わりましたよ。」
「ありがとうアンジェさん。」
「じゃ私はリーサさんの様子を見て来るわね。」
「お願いします。」
アンジェさんが部屋を出るとガンツさんが話し掛けてくる。
「何だか悪化しとらんか?」
「そう思う?」
「ああ、あれが正常な男子なら、どこかで誰か押し倒しても不思議じゃないくらいにな。」
「そんなの、どうすればいいのさ。」
「別の発散方法があればな。」
「発散方法ね~」
「まあ一般的には、少しずつ進めるのがいい方法かもな。じゃが、今の状態じゃその『少しずつ』ってのが一番難しそうだの。」
「だよね~俺も現状維持でいいのにな~」
アンジェさんがリーサさんと部屋に戻って来た。
「はい、お待たせ。綺麗になったわよ。」
「ケイン、済まなかった。」
「いいよ、じゃ時間もいいしクレイグさんの所に行こうか。」
「ああ、分かった。」
「じゃ、ガンツさんお願いね。」
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