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◆迷いました
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「ただいま~」と家に帰り手洗いうがいを済ませ、ソファに座るとまだしょんぼりとしている兄ズが座っていた。
「え~まだ落ち込んでんの?」
「まだって言うな。」
「そうだよ、だって水着も見れないままだし。」
「水着なんて、まだ暑いから当分は見られるでしょ。そんなんで落ち込んでるの。」
「「そんなん言うなよぉ。」」
「もうやだ面倒臭い。」
「「お前のせいなのに。」」
「あ~まだそう言うこというの?」
「「ぐっ…」」
「はいはい、いいからご飯にするよ。手伝ってね。」
「「「は~い。」」」
夕食が終わり、晩酌中の父さんに畜産や養鶏について聞いてみる。
「畜産なあ、近くの村ではやっているな。それがどうかしたか?」
「実はね、今度…」とドワーフタウンでの水産事業について話す。
「なるほど、それで魚の養殖ね。いいな、うまく事業化出来たらウチでも魚が売れるな。」
「父さん面倒みる気ない?」
「俺は今の店で十分だよ。優秀な息子達のお陰で店の売上は右肩上がりだしな。」
「誰か頼める人を探さないとな。そうだ、そう言えばさ、塩とか砂糖とかどういう扱い?」
「砂糖は特に取り決めはないけど、ある商家でほぼ独占だな。塩はウチじゃ扱ってないから詳しくはわからないな。」
「そうか、ありがとうね。」
「それで何で、そんなことを気にするんだ?」
「だって、折角海があるんだから、塩のことは気になるでしょ。」
「それもそうか。いいか、するにしてもほどほどにだぞ。変なところから目をつけられない様にな。」
「うん、分かったよ。」
翌朝、いつもの様にミーティングするために自室へと向かうといるはずのガンツさんが、いなかった。
リーサさんとガンツさんがいないことを不思議だねと話していると着信音が鳴る。
出るとガンツさんだった。
『ケインか、遅い!ワシはもう試射場の飛行機のところじゃ。早く来い。待ってるでな。』
ガチャ切りされ、リーサさんにガンツさんが既に飛行機の側で待っていることを言うと「ふふふ、私以上にはしゃいでいるな。」と不思議そうにしている。
試射場へとゲートで潜ると「遅い!」といきなり怒鳴られる。
「ガンツさん、いつもならミーティングが先でしょ?何でいきなりここにきているのさ。」
「ふふふ、この人ったらね、昨夜から妙にはしゃいじゃってね。うふふ。」
「ああ、でもそんなにはしゃぐほど久々でもないでしょうに。」
「ケインなら分かってくれるじゃろうと思ったけどな。久々だろうが何だろうが、空を飛ぶのはいいもんじゃ。もうそれだけで十分なんじゃよ。」
「はいはい、もういいから。それで準備はもう出来てるの?」
「ああ、バッチリだ。」
「じゃ、乗ってください。」
「おう、行こうか。」
いつもの発車シーケンスをすっ飛ばし、上空300mに到達する。
「それでエルフの里の方向はどっち?」
「とりあえず、ドワーフの里まで飛べばいいんじゃろ。リーサも里の奥にあると言うてたしな。」
「そうだね、じゃ行こうか。」
推進機のパワーを上げ、速度を上げていく。
しばらく飛んでいるとドワーフの里が見えて来た。
「上からじゃが、久しぶりじゃの。」
少しの間、上空で待機し様子を見るが特に変わった所はないようだ。
「雑草が伸びてきたな。たまには来て手入れせんといかんな。」
「そうだね、定期的に来れるように予定を組もうか。」
「ちょっとガンボに連絡入れて頼んでみるか?」
「そんなすぐには来れないよ。ガンボさんも忙しいんだし。」
「何じゃいつもならすぐに行動するお前にしては珍しいの。そんなに早く行きたいのか?リーサの両親に会うのが楽しみか。ははは。」
「もうガンツさん、それはいいから。ほらリーサさん、ここからどこに向かうのか案内してよ。リーサさん…」
「ふふふ、両親に挨拶、ふふふ…」
「もう、ガンツさんのせいで変なスイッチ入っちゃったじゃん!」
「すまん、アンジェ頼めるか?」
「はいはい、分かりましたよ。リーサさん、その両親にご挨拶する為にはどこに向かえばいいのかしら?」
「ハッそうだ!案内しなければ。今の時間で…太陽の位置があそこだから…うん、あっちだ!」
「分かった、じゃ出すよ。」
リーサさんが差した方向へと機首を向けると速度を徐々に上げていく。
「リーサさん、近くなったら何か目印を教えてね。」
「ああ、分かった。」
「しかし、森が濃いな。ワシも里から奥の方には行ったことがなかったからの。こんなに濃いとは思わなんだ。」
「もう、この辺りからはエルフの管轄領域だな。森が濃くなるのも当然だ。」
「そうなんだな、よくエルフの連中も迷わずに暮らせるもんだ。」
「子供の頃はよく迷ったもんだ。幼少時に森の中の歩き方を周りの大人達から叩き込まれるが、慣れるまでは捜索対象になることも結構あったな。」
「なるほどね~」
そんな会話をしていると、そろそろ目的地のエルフの里が見えてくるだろうということなので速度を落としゆっくりと進む。
「リーサさん、何か目印とかあるの?」
「う~ん、いつもは森の中で『この辺かな』って感じで捉えているから、高いところから分かるような目印と言われても思いつかない。すまない。」
「じゃあさ、人が暮らしているなら多少は開けている所があるんだよね?ならそこを探せばいいんじゃない。」
「それもそうじゃな。ならそこにあるモニターに下の様子が映されているから見といてくれ。」
「ああ、分かった。」
しかし、しばらく経ってもなかなか見つからない。
「ねえ、本当にこの辺なの?見つからないけど。」
「おかしい、そんなはずはないんだが。すまんが街道に出てもらえるか。そこから探した方が早いと思う。」
「分かった。じゃ街道に出るね。」
「街道はどこだ?あっちの方にそれらしいのが見えるな。」
「じゃ、行ってみよう。」
「すまないな。私の案内が頼りなくて。」
「まあ、これも旅の醍醐味の一つだから、気にしないで。」
「そうじゃの、これもまた楽しいもんだ。」
「そうですよ。リーサさん、気を楽に行きましょ。」
「ありがとう。」
「なら、ちょうどいい時間だし、お昼にしましょうか。」
「え?用意してくれたのアンジェさん。」
「ええ、はいどうぞ。」
機体を上空で止め、お茶とサンドウイッチでの昼食タイムとなった。
「え~まだ落ち込んでんの?」
「まだって言うな。」
「そうだよ、だって水着も見れないままだし。」
「水着なんて、まだ暑いから当分は見られるでしょ。そんなんで落ち込んでるの。」
「「そんなん言うなよぉ。」」
「もうやだ面倒臭い。」
「「お前のせいなのに。」」
「あ~まだそう言うこというの?」
「「ぐっ…」」
「はいはい、いいからご飯にするよ。手伝ってね。」
「「「は~い。」」」
夕食が終わり、晩酌中の父さんに畜産や養鶏について聞いてみる。
「畜産なあ、近くの村ではやっているな。それがどうかしたか?」
「実はね、今度…」とドワーフタウンでの水産事業について話す。
「なるほど、それで魚の養殖ね。いいな、うまく事業化出来たらウチでも魚が売れるな。」
「父さん面倒みる気ない?」
「俺は今の店で十分だよ。優秀な息子達のお陰で店の売上は右肩上がりだしな。」
「誰か頼める人を探さないとな。そうだ、そう言えばさ、塩とか砂糖とかどういう扱い?」
「砂糖は特に取り決めはないけど、ある商家でほぼ独占だな。塩はウチじゃ扱ってないから詳しくはわからないな。」
「そうか、ありがとうね。」
「それで何で、そんなことを気にするんだ?」
「だって、折角海があるんだから、塩のことは気になるでしょ。」
「それもそうか。いいか、するにしてもほどほどにだぞ。変なところから目をつけられない様にな。」
「うん、分かったよ。」
翌朝、いつもの様にミーティングするために自室へと向かうといるはずのガンツさんが、いなかった。
リーサさんとガンツさんがいないことを不思議だねと話していると着信音が鳴る。
出るとガンツさんだった。
『ケインか、遅い!ワシはもう試射場の飛行機のところじゃ。早く来い。待ってるでな。』
ガチャ切りされ、リーサさんにガンツさんが既に飛行機の側で待っていることを言うと「ふふふ、私以上にはしゃいでいるな。」と不思議そうにしている。
試射場へとゲートで潜ると「遅い!」といきなり怒鳴られる。
「ガンツさん、いつもならミーティングが先でしょ?何でいきなりここにきているのさ。」
「ふふふ、この人ったらね、昨夜から妙にはしゃいじゃってね。うふふ。」
「ああ、でもそんなにはしゃぐほど久々でもないでしょうに。」
「ケインなら分かってくれるじゃろうと思ったけどな。久々だろうが何だろうが、空を飛ぶのはいいもんじゃ。もうそれだけで十分なんじゃよ。」
「はいはい、もういいから。それで準備はもう出来てるの?」
「ああ、バッチリだ。」
「じゃ、乗ってください。」
「おう、行こうか。」
いつもの発車シーケンスをすっ飛ばし、上空300mに到達する。
「それでエルフの里の方向はどっち?」
「とりあえず、ドワーフの里まで飛べばいいんじゃろ。リーサも里の奥にあると言うてたしな。」
「そうだね、じゃ行こうか。」
推進機のパワーを上げ、速度を上げていく。
しばらく飛んでいるとドワーフの里が見えて来た。
「上からじゃが、久しぶりじゃの。」
少しの間、上空で待機し様子を見るが特に変わった所はないようだ。
「雑草が伸びてきたな。たまには来て手入れせんといかんな。」
「そうだね、定期的に来れるように予定を組もうか。」
「ちょっとガンボに連絡入れて頼んでみるか?」
「そんなすぐには来れないよ。ガンボさんも忙しいんだし。」
「何じゃいつもならすぐに行動するお前にしては珍しいの。そんなに早く行きたいのか?リーサの両親に会うのが楽しみか。ははは。」
「もうガンツさん、それはいいから。ほらリーサさん、ここからどこに向かうのか案内してよ。リーサさん…」
「ふふふ、両親に挨拶、ふふふ…」
「もう、ガンツさんのせいで変なスイッチ入っちゃったじゃん!」
「すまん、アンジェ頼めるか?」
「はいはい、分かりましたよ。リーサさん、その両親にご挨拶する為にはどこに向かえばいいのかしら?」
「ハッそうだ!案内しなければ。今の時間で…太陽の位置があそこだから…うん、あっちだ!」
「分かった、じゃ出すよ。」
リーサさんが差した方向へと機首を向けると速度を徐々に上げていく。
「リーサさん、近くなったら何か目印を教えてね。」
「ああ、分かった。」
「しかし、森が濃いな。ワシも里から奥の方には行ったことがなかったからの。こんなに濃いとは思わなんだ。」
「もう、この辺りからはエルフの管轄領域だな。森が濃くなるのも当然だ。」
「そうなんだな、よくエルフの連中も迷わずに暮らせるもんだ。」
「子供の頃はよく迷ったもんだ。幼少時に森の中の歩き方を周りの大人達から叩き込まれるが、慣れるまでは捜索対象になることも結構あったな。」
「なるほどね~」
そんな会話をしていると、そろそろ目的地のエルフの里が見えてくるだろうということなので速度を落としゆっくりと進む。
「リーサさん、何か目印とかあるの?」
「う~ん、いつもは森の中で『この辺かな』って感じで捉えているから、高いところから分かるような目印と言われても思いつかない。すまない。」
「じゃあさ、人が暮らしているなら多少は開けている所があるんだよね?ならそこを探せばいいんじゃない。」
「それもそうじゃな。ならそこにあるモニターに下の様子が映されているから見といてくれ。」
「ああ、分かった。」
しかし、しばらく経ってもなかなか見つからない。
「ねえ、本当にこの辺なの?見つからないけど。」
「おかしい、そんなはずはないんだが。すまんが街道に出てもらえるか。そこから探した方が早いと思う。」
「分かった。じゃ街道に出るね。」
「街道はどこだ?あっちの方にそれらしいのが見えるな。」
「じゃ、行ってみよう。」
「すまないな。私の案内が頼りなくて。」
「まあ、これも旅の醍醐味の一つだから、気にしないで。」
「そうじゃの、これもまた楽しいもんだ。」
「そうですよ。リーサさん、気を楽に行きましょ。」
「ありがとう。」
「なら、ちょうどいい時間だし、お昼にしましょうか。」
「え?用意してくれたのアンジェさん。」
「ええ、はいどうぞ。」
機体を上空で止め、お茶とサンドウイッチでの昼食タイムとなった。
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