47 / 53
第47話 まずは会話から
しおりを挟む
「ここかな?」
「ここかなって、どう見たってそうでしょ」
「そうよね、牧場っぽい広場に厩舎もあるし」
「それに『貸し馬屋』ってゲートもあるぞ」
「あ、ホントだ!」
恒がホスに言われた通りに貸し馬屋を目指して門の近くまで来た所で、恒が自信なさげにここかなと言った所で、由香、久美、明良の順にポンコツ扱いされる恒だったが、特に構いもせずに厩舎の方へと足を進める。
恒達が厩舎の方へ歩いていると恒達に気付いた男が近付いて来る。
「いらっしゃい! 馬をご入り用ですか?」
「あ、はい。ホスさんにここを紹介されて来ました。ケニーさんへとこれを預かっています」
「私に……あ、申し遅れました。私が、ここの貸し馬屋の主人でケニーと言います」
「どうも、恒です」
「由香です」
「久美です」
「明良です」
「ミリーだよ」
「小夜じゃ」
順番にケニーに対し名前を述べていく恒達に「ハァ」と返事しつつホスから渡された紹介状に目を通していたケニーだったが、いきなり「はぁ? 何言ってんだ! あのジジイ!」といきなり叫び出す。
恒達もいきなり叫びだしたケニーに驚きホスが何を書いたのだろうかと気になる。
「ケ、ケニーさん?」
「ああ、すみません。お客さんの前なのに申し訳ありません」
「いえ、それはいいんですが、よければホスさんが何を書いていたのか教えてもらってもいいですか?」
「……まあ、いいでしょう。実物を見てもらった方が早いでしょうから、来てもらえますか?」
「はい……」
恒達はホスが何を書いたのかは気になるが、ケニーは見てもらった方が早いと言い、恒達を厩舎の方へと案内する。
厩舎の中に入るがケニーは、そのまま奧へと歩き続ける。
「デカい厩舎だけど……どこまで行くんだろ」
「そうよね。ホスじいちゃんは何を紹介しろって書いたのかな?」
「ホスじいちゃんって……まあ、じいちゃんだけど」
「馬って乗れるのかな。俺、乗ったことないんだけど……」
「アキラ、ばしゃをひくんだからのらないよ」
「ふふふ、小娘に諭されるとはのぉ」
恒達がどこまで行くのかと気にしていたら、ケニーは厩舎の一番奥の馬房の前で止まると、これだと恒達の方を見てから馬房の中にいる三頭の馬? を差す。
「えっと、俺達が欲しいのは馬……なんですけど。これは?」
「ええ、そうですよね。私もそうしたいのですが……ホスのじいさんが言うには、『力の強い馬が必要だから、コイツらを薦めろ』と書かれていたんですよ。ハァ~」
ケニーが馬房の前でホスからの紹介状の内容を恒達に話してから嘆息する。
「でも、これって……馬……じゃないですよね?」
「そうですね。でも、一応は馬に分類されますよ。まあ、魔物ですし。種族は『竜馬』ですが」
「魔物?」
「ええ、この三頭は魔物です」
「でも……」
「はい。気にされていることは分かります。魔物ならなんでこんな所で大人しくしているのかということですよね」
「はい」
「ハァ~そうなんですよ。実は……」
ケニーが言う通り恒達が見ている馬房の中にいるのは『竜馬』と呼ばれる魔物の一種で冒険者が出会ったら死を覚悟するまでもないが、大怪我は免れないほどの馬形の魔物である。
では、何故ここにいるのかと言う話をケニーが続けて話してくれたが、原因はホスだった。
「ある日、ホスのじいさんが三頭の子馬を森で保護したからと、暫くここで世話して欲しいと頼まれたのが運の尽きでした」
ケニーが言うには見た目は普通の子馬だった為に世話になっているホスの頼みだからと安請け合いしたはいいが、日が経つにつれ、その姿は『馬だが、馬ではない』何かに変わって行くのを感じた。
先ず牧草をそれほど食べなくなったのを不思議に思い、ならばとオーク肉を生で与えたら貪るように食べ始めた。
これを切っ掛けに馬ではなく魔物だろうとホスに引き取るように言ったが、魔物ならば『調教』すればいいだろうと返され、ならばと『調教』しようとするが、誰が試しても弾かれてしまう。
もうこれ以上は無理だとホスに言うが、ホスはもう少し待ってくれと言うばかりでなんの対応策も示してくれなかった。
それに三頭の竜馬も魔物だからと警戒していたが、特に暴れたり人に危害を加えたりということもなかったので、ホスに対し強く言うことも出来なかった。それに時折様子を見に来るホスに対しての接し方は普通の馬にしか見えなかったというのもあった。
だが、そのホセが恒達に対し三頭の竜馬を紹介しろと言ってきたのだから、ケニーが驚くのも無理はないというものだろう。
「……と、言う訳なんです。無理は言いません。ホスのじいさんには私から言っておきますから」
「ん~」
「恒、ケニーさんの言う通り、魔物だよ。やめとこうよ」
「私は試してみるのもアリだと思うよ」
「だよな。格好いいもんな」
「キレイだよ」
「妾は気に入ったぞ」
由香以外は賛成のようだなと恒は改めて、馬房の中からこちらをジッと見続けている竜馬を見ながら考えている。
竜馬の見た目は確かに格好いい。
回りの馬より一回り大きい体躯に額と鬣、それに胸元にそれぞれの足の臑の辺りに翠色の鱗が生えているのが、なんとなく格好いいと恒の心を擽る。
『何か用か。人の子よ』
「ん?」
『お前だ! 先程からジロジロと……気分が悪いぞ』
「あ、ゴメン。つい……格好いいなと思ってさ。気を悪くしたのならゴメン」
『ん?』
「ん?」
『俺の言葉が分かるのか?』
「え? 普通に聞こえるけど?」
『そうか! 聞こえるか!』
「え? 何?」
恒が目の前の竜馬と短い会話を交わしていると恒の肩をチョンチョンと叩くので恒は何かと振り返れば、そこには恒を不思議そうに見ているケニーと由香達がいた。
「どうしたの?」
「恒、どうしたのじゃなくて、今、何をしていたの?」
「何って、この子と話していたけど?」
「「「いやいやいや」」」
「え? どうしたの?」
恒が目の前にいる竜馬と話していたと言うと皆が一斉に首を横に振る。
「あの~お客さん。普通、馬は話しませんよ。それにいくら魔物とは言え、竜馬が話すなんて聞いたことはありません」
「え? でも……」
「恒、私達には『ヒヒヒン』くらいしか聞こえてないの。誰もその竜馬の話は聞こえてないのよ。ホント大丈夫?」
「え? どういうこと?」
恒は本当にどういうことなのかと竜馬の方を見れば、竜馬が一瞬ニヤリとしたように見えた。
『俺の言葉はお前にしか聞こえん』
「え? なんで?」
『なんでと言われても、俺がお前に直接「念話」を使って話しかけているからだ』
「でも、それなら誰でも分かりそうなもんだけど?」
『……俺が何語を話しているか分かるか?』
「何語って、普通に人の言葉でしょ?」
『違う。俺は俺達の種族にしか分からない言語を使っている』
「ならなんで……あ!」
恒は目の前の竜馬となんで会話が出来たのかをここで漸く理解出来た。
『念話』スキルを持っていれば、竜馬からの言葉を受け取ることは出来るが、それだけでは会話として成り立たない。では、どういうことかと言えば、恒が持っている『異世界言語理解』のお陰だということだ。
「ここかなって、どう見たってそうでしょ」
「そうよね、牧場っぽい広場に厩舎もあるし」
「それに『貸し馬屋』ってゲートもあるぞ」
「あ、ホントだ!」
恒がホスに言われた通りに貸し馬屋を目指して門の近くまで来た所で、恒が自信なさげにここかなと言った所で、由香、久美、明良の順にポンコツ扱いされる恒だったが、特に構いもせずに厩舎の方へと足を進める。
恒達が厩舎の方へ歩いていると恒達に気付いた男が近付いて来る。
「いらっしゃい! 馬をご入り用ですか?」
「あ、はい。ホスさんにここを紹介されて来ました。ケニーさんへとこれを預かっています」
「私に……あ、申し遅れました。私が、ここの貸し馬屋の主人でケニーと言います」
「どうも、恒です」
「由香です」
「久美です」
「明良です」
「ミリーだよ」
「小夜じゃ」
順番にケニーに対し名前を述べていく恒達に「ハァ」と返事しつつホスから渡された紹介状に目を通していたケニーだったが、いきなり「はぁ? 何言ってんだ! あのジジイ!」といきなり叫び出す。
恒達もいきなり叫びだしたケニーに驚きホスが何を書いたのだろうかと気になる。
「ケ、ケニーさん?」
「ああ、すみません。お客さんの前なのに申し訳ありません」
「いえ、それはいいんですが、よければホスさんが何を書いていたのか教えてもらってもいいですか?」
「……まあ、いいでしょう。実物を見てもらった方が早いでしょうから、来てもらえますか?」
「はい……」
恒達はホスが何を書いたのかは気になるが、ケニーは見てもらった方が早いと言い、恒達を厩舎の方へと案内する。
厩舎の中に入るがケニーは、そのまま奧へと歩き続ける。
「デカい厩舎だけど……どこまで行くんだろ」
「そうよね。ホスじいちゃんは何を紹介しろって書いたのかな?」
「ホスじいちゃんって……まあ、じいちゃんだけど」
「馬って乗れるのかな。俺、乗ったことないんだけど……」
「アキラ、ばしゃをひくんだからのらないよ」
「ふふふ、小娘に諭されるとはのぉ」
恒達がどこまで行くのかと気にしていたら、ケニーは厩舎の一番奥の馬房の前で止まると、これだと恒達の方を見てから馬房の中にいる三頭の馬? を差す。
「えっと、俺達が欲しいのは馬……なんですけど。これは?」
「ええ、そうですよね。私もそうしたいのですが……ホスのじいさんが言うには、『力の強い馬が必要だから、コイツらを薦めろ』と書かれていたんですよ。ハァ~」
ケニーが馬房の前でホスからの紹介状の内容を恒達に話してから嘆息する。
「でも、これって……馬……じゃないですよね?」
「そうですね。でも、一応は馬に分類されますよ。まあ、魔物ですし。種族は『竜馬』ですが」
「魔物?」
「ええ、この三頭は魔物です」
「でも……」
「はい。気にされていることは分かります。魔物ならなんでこんな所で大人しくしているのかということですよね」
「はい」
「ハァ~そうなんですよ。実は……」
ケニーが言う通り恒達が見ている馬房の中にいるのは『竜馬』と呼ばれる魔物の一種で冒険者が出会ったら死を覚悟するまでもないが、大怪我は免れないほどの馬形の魔物である。
では、何故ここにいるのかと言う話をケニーが続けて話してくれたが、原因はホスだった。
「ある日、ホスのじいさんが三頭の子馬を森で保護したからと、暫くここで世話して欲しいと頼まれたのが運の尽きでした」
ケニーが言うには見た目は普通の子馬だった為に世話になっているホスの頼みだからと安請け合いしたはいいが、日が経つにつれ、その姿は『馬だが、馬ではない』何かに変わって行くのを感じた。
先ず牧草をそれほど食べなくなったのを不思議に思い、ならばとオーク肉を生で与えたら貪るように食べ始めた。
これを切っ掛けに馬ではなく魔物だろうとホスに引き取るように言ったが、魔物ならば『調教』すればいいだろうと返され、ならばと『調教』しようとするが、誰が試しても弾かれてしまう。
もうこれ以上は無理だとホスに言うが、ホスはもう少し待ってくれと言うばかりでなんの対応策も示してくれなかった。
それに三頭の竜馬も魔物だからと警戒していたが、特に暴れたり人に危害を加えたりということもなかったので、ホスに対し強く言うことも出来なかった。それに時折様子を見に来るホスに対しての接し方は普通の馬にしか見えなかったというのもあった。
だが、そのホセが恒達に対し三頭の竜馬を紹介しろと言ってきたのだから、ケニーが驚くのも無理はないというものだろう。
「……と、言う訳なんです。無理は言いません。ホスのじいさんには私から言っておきますから」
「ん~」
「恒、ケニーさんの言う通り、魔物だよ。やめとこうよ」
「私は試してみるのもアリだと思うよ」
「だよな。格好いいもんな」
「キレイだよ」
「妾は気に入ったぞ」
由香以外は賛成のようだなと恒は改めて、馬房の中からこちらをジッと見続けている竜馬を見ながら考えている。
竜馬の見た目は確かに格好いい。
回りの馬より一回り大きい体躯に額と鬣、それに胸元にそれぞれの足の臑の辺りに翠色の鱗が生えているのが、なんとなく格好いいと恒の心を擽る。
『何か用か。人の子よ』
「ん?」
『お前だ! 先程からジロジロと……気分が悪いぞ』
「あ、ゴメン。つい……格好いいなと思ってさ。気を悪くしたのならゴメン」
『ん?』
「ん?」
『俺の言葉が分かるのか?』
「え? 普通に聞こえるけど?」
『そうか! 聞こえるか!』
「え? 何?」
恒が目の前の竜馬と短い会話を交わしていると恒の肩をチョンチョンと叩くので恒は何かと振り返れば、そこには恒を不思議そうに見ているケニーと由香達がいた。
「どうしたの?」
「恒、どうしたのじゃなくて、今、何をしていたの?」
「何って、この子と話していたけど?」
「「「いやいやいや」」」
「え? どうしたの?」
恒が目の前にいる竜馬と話していたと言うと皆が一斉に首を横に振る。
「あの~お客さん。普通、馬は話しませんよ。それにいくら魔物とは言え、竜馬が話すなんて聞いたことはありません」
「え? でも……」
「恒、私達には『ヒヒヒン』くらいしか聞こえてないの。誰もその竜馬の話は聞こえてないのよ。ホント大丈夫?」
「え? どういうこと?」
恒は本当にどういうことなのかと竜馬の方を見れば、竜馬が一瞬ニヤリとしたように見えた。
『俺の言葉はお前にしか聞こえん』
「え? なんで?」
『なんでと言われても、俺がお前に直接「念話」を使って話しかけているからだ』
「でも、それなら誰でも分かりそうなもんだけど?」
『……俺が何語を話しているか分かるか?』
「何語って、普通に人の言葉でしょ?」
『違う。俺は俺達の種族にしか分からない言語を使っている』
「ならなんで……あ!」
恒は目の前の竜馬となんで会話が出来たのかをここで漸く理解出来た。
『念話』スキルを持っていれば、竜馬からの言葉を受け取ることは出来るが、それだけでは会話として成り立たない。では、どういうことかと言えば、恒が持っている『異世界言語理解』のお陰だということだ。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。


勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる