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第五章 変わりゆく世界、変わらない世界
第1話 出そうなんです
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「ただいまっと」
ソルトが屋敷の自室に転移すると、そう言ってふぅ~と嘆息すると、すぐに扉を開けて皆がいるであろう食堂へと向かう。
「ソルト! いきなりひどいじゃない!」
「もう、これからアレはなくなるのね」
「やっと自分の立ち位置を確保したのに」
「また、やり直しか」
レイにエリス、ノアにサクラが転送されたことに対し不満を漏らす。
「ソルト君はまたお嫁さん候補連れてきたのね。いい加減にフラフラするのは止めないと」
「ちょっと、ティア。俺は一度だって『お嫁さん候補』として紹介した覚えはないけど」
「でも、ほらアレ」
「え?」
ティアに言われてティアが指を差す方向を見るとガネーシャが嬉しそうに『ソルトの妻です』と屋敷の皆に挨拶していた。
「え~ガネーシャ何やってんのさ……」
「あ~ガネーシャ!」
ソルトがその様子に呆れ、レイが挨拶を止めさせようとガネーシャの前に立ち、言い合いを始める。
「いいの? ソルトは止めなくても」
「いいよ。言って止めるわけでもないし。ね、サクラ」
「そこで私に振るのか」
「まあまあ、ソルト君。ソレで、こっちのお二人もソルト君のお嫁さん候補なのかな」
ティアが話を切って聞いてきたのはシルヴァとブランカの二人だ。
「あ~それはね。ノア、紹介して」
「分かった。ティア、紹介しよう。この二人は多分だけど私の両親でシルヴァにブランカと言う。よろしく頼む」
「多分って……」
「ティア、言いたいことは分かるけど、ほらノアは龍だから。今まで何百年と悠久の時を生きているから、その辺が曖昧なんだよ」
「そうそう、私達って龍族だし。ね」
「そうだな。だから一緒にいないとすぐに忘れてしまいがちな存在なんだよ」
「はい?」
ノア達家族の話を聞いて、ティアだけでなく近くにいた屋敷の住人も一瞬フリーズした後に一斉に絶叫する。
「「「「「え~! 聞いてないヨ~」」」」」
「あれ? 言ってなかったのエリス」
「私はソルトが言ったものと思ってた」
「俺なの? でも、いつもはレイかエリスがいつも言ってたよね」
「ん~そう言われるとアレだけどさ。それよりコレはどうするの? まだガネーシャが魔族ってことも言ってないんだけど」
「「「「「え~!」」」」」
エリスの発言にフリーズから再起動しかけていた人達がまた、絶叫しフリーズする。
「ねえ、魔族ってそんなに珍しい種族じゃないって聞いてたんだけど?」
「それは昔の話よ。ここ数十年はこの辺りじゃ会ったことないわね」
「エリスがそう言うのなら、この騒ぎも納得だけど、ガネーシャを連れて来てよかったのかな」
エリスの話に納得したソルトがガネーシャを連れて来たことに対し疑問を持つ。
「ソルト、俺はここにいちゃダメなのか!」
「ガネーシャを追い出すのはダメよ!」
ソルトの呟きにガネーシャとレイが反応する。
「ソルト君、もうこれ以上のことはないわよね? 私もだけどお腹の子もビックリして出て来そうだわ」
「……」
「え? 何? なんで黙るの? ねえ、レイどういうことなの?」
「……」
「信じられない! レイまで黙るなんて。こうなったら、この屋敷の良心のエリス!」
「……ごめんなさい」
「え~エリスまで!」
「ごめん、ティア。今はまだハッキリしていないことだらけだから話せないんだ」
「そんな……嘘でしょ。私、これから赤ちゃんが生まれて楽しいことがいっぱい待っていると思ってたのに……」
「ティア、ごめんね。でもね、これだけは言えるわ。ソルトの側にいる限りは死ぬようなことはないから。だから、安心して産んでね」
「エリス、いいのね? その言葉信じるわよ」
「……」
「なんで、目を逸らすの? ねえ、嘘なの?」
「エリス、妊婦さんにその冗談はダメでしょ」
「レイに言われた。でもそうだよね。ごめんねティア」
「そんなことはいいのよ。それでさっきの話は本当なの? 嘘なの? 単なる冗談なの?」
「ティア、大丈夫。ティアモお腹の子も俺が守るから!」
「「「……」」」
ソルトがいい感じにまとめたと思っていたが周りからは冷ややかな視線を感じる。
「えっと、なんで?」
「ソルト、ティアのお腹の子は俺の子であってお前の子じゃないと何度言えば分かるのか……」
その冷ややかな視線を送っていた一人であるワーグが一歩前に出るとティアの前に立ち、ソルトから隠すようにすると、ソルトにハッキリと告げる。
「ワーグ、それは重々承知だよ」
「なら、他の連中を戸惑わせるような紛らわしい物言いは止めてくれないか」
「え~俺、そんなこと言ってる?」
ソルトはそんなことを言うが周りで聞いていた屋敷の住人は『コクコク』と無限に首を縦に振り続ける。
「そんなに……分かった。ごめんなさい。でもね、一言言わせてもらってもいい?」
「なんだ?」
ソルトが言いたいことがあると断りワーグが聞く姿勢になる。
「俺は何もティアに邪な気持ちがあって、『自分の子』と思われるような発言をしていた訳じゃないんだ。ただ、この屋敷で初めて産まれてくる子に対して、ここで暮らしている『家族』として初めての子供ということで、嬉しかったんだ。でも勘違いさせてしまう言い方になってしまってごめんなさい」
「ソルト……」
「分かった。ソルトの言いたいことは分かった。俺もティアモお腹の子の親として嬉しい限りだ。ありがとう」
ワーグに握手を求められソルトがその手を握り返し、いい雰囲気でこの騒ぎが収束されようとしていた。
が……
「はい! 私がソルトの子供を産みます! 何人でも産んであげる!」
「それなら私もはい!」
「レイ、エリス、私が第一夫人候補だということを忘れていないか?」
「それで私が第二候補です」
「じゃあ、俺は第三候補になるのか?」
「「先を越された……」」
ソルトがレイの言うことに呆れている内に次々に手が上がるのを見て、ハァ~とため息を吐くとティアが突き放すように言う。
「ソルト君も大変ね。でも、ちゃんと選んであげないとダメよ」
「面倒なら全部ってのもあるけどな」
「ワーグ! ちょっと、それどういう意味かしら?」
「ティア……俺じゃない。俺じゃなくてソルトのことだから」
「でも、ソルト君にそういうってことはワーグにも少しはその願望があるってことなんじゃないの? うっ……」
ティアがいきなりお腹を押さえて、その場に蹲る。
「「ティア?」」
「うっ……」
「「うっ?」」
「うま……」
「「馬?」」
ティアの様子を黙って見ていたソルトとワーグが後ろから頭を『ゴン』と小突かれる。
「何黙って見てんの! どう見ても陣痛でしょ! ワーグ、あなたまでソルトと一緒になにやってんのよ!」
エリスの言葉にサリュとミディも慌て始める。
「ほら、ワーグ! ティアを部屋に運んで!」
「はい!」
「ソルト、あなたは産婆さんを呼んできて!」
「産婆? 産婆さんってどこにいるの?」
「知らないわよ! でも女将さんなら知っているでしょ!」
「分かった!」
ソルトが玄関を開けるとそこにはギルマスとゴルドが立っていた。
「邪魔!」
ソルトはそう言い残し、ギルマスとゴルドの間を抜けていく。
「なんだアレは?」
「さあな。でも、今はここにいるのはマズい気がするな」
「そうだな、出直すか」
「ああ、そうしよう」
ゴルドから聞いた話を確認しようと来たギルマスだったが、ゴルドと一緒に屋敷を後にする。
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「もう、これからアレはなくなるのね」
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「また、やり直しか」
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「ソルト君はまたお嫁さん候補連れてきたのね。いい加減にフラフラするのは止めないと」
「ちょっと、ティア。俺は一度だって『お嫁さん候補』として紹介した覚えはないけど」
「でも、ほらアレ」
「え?」
ティアに言われてティアが指を差す方向を見るとガネーシャが嬉しそうに『ソルトの妻です』と屋敷の皆に挨拶していた。
「え~ガネーシャ何やってんのさ……」
「あ~ガネーシャ!」
ソルトがその様子に呆れ、レイが挨拶を止めさせようとガネーシャの前に立ち、言い合いを始める。
「いいの? ソルトは止めなくても」
「いいよ。言って止めるわけでもないし。ね、サクラ」
「そこで私に振るのか」
「まあまあ、ソルト君。ソレで、こっちのお二人もソルト君のお嫁さん候補なのかな」
ティアが話を切って聞いてきたのはシルヴァとブランカの二人だ。
「あ~それはね。ノア、紹介して」
「分かった。ティア、紹介しよう。この二人は多分だけど私の両親でシルヴァにブランカと言う。よろしく頼む」
「多分って……」
「ティア、言いたいことは分かるけど、ほらノアは龍だから。今まで何百年と悠久の時を生きているから、その辺が曖昧なんだよ」
「そうそう、私達って龍族だし。ね」
「そうだな。だから一緒にいないとすぐに忘れてしまいがちな存在なんだよ」
「はい?」
ノア達家族の話を聞いて、ティアだけでなく近くにいた屋敷の住人も一瞬フリーズした後に一斉に絶叫する。
「「「「「え~! 聞いてないヨ~」」」」」
「あれ? 言ってなかったのエリス」
「私はソルトが言ったものと思ってた」
「俺なの? でも、いつもはレイかエリスがいつも言ってたよね」
「ん~そう言われるとアレだけどさ。それよりコレはどうするの? まだガネーシャが魔族ってことも言ってないんだけど」
「「「「「え~!」」」」」
エリスの発言にフリーズから再起動しかけていた人達がまた、絶叫しフリーズする。
「ねえ、魔族ってそんなに珍しい種族じゃないって聞いてたんだけど?」
「それは昔の話よ。ここ数十年はこの辺りじゃ会ったことないわね」
「エリスがそう言うのなら、この騒ぎも納得だけど、ガネーシャを連れて来てよかったのかな」
エリスの話に納得したソルトがガネーシャを連れて来たことに対し疑問を持つ。
「ソルト、俺はここにいちゃダメなのか!」
「ガネーシャを追い出すのはダメよ!」
ソルトの呟きにガネーシャとレイが反応する。
「ソルト君、もうこれ以上のことはないわよね? 私もだけどお腹の子もビックリして出て来そうだわ」
「……」
「え? 何? なんで黙るの? ねえ、レイどういうことなの?」
「……」
「信じられない! レイまで黙るなんて。こうなったら、この屋敷の良心のエリス!」
「……ごめんなさい」
「え~エリスまで!」
「ごめん、ティア。今はまだハッキリしていないことだらけだから話せないんだ」
「そんな……嘘でしょ。私、これから赤ちゃんが生まれて楽しいことがいっぱい待っていると思ってたのに……」
「ティア、ごめんね。でもね、これだけは言えるわ。ソルトの側にいる限りは死ぬようなことはないから。だから、安心して産んでね」
「エリス、いいのね? その言葉信じるわよ」
「……」
「なんで、目を逸らすの? ねえ、嘘なの?」
「エリス、妊婦さんにその冗談はダメでしょ」
「レイに言われた。でもそうだよね。ごめんねティア」
「そんなことはいいのよ。それでさっきの話は本当なの? 嘘なの? 単なる冗談なの?」
「ティア、大丈夫。ティアモお腹の子も俺が守るから!」
「「「……」」」
ソルトがいい感じにまとめたと思っていたが周りからは冷ややかな視線を感じる。
「えっと、なんで?」
「ソルト、ティアのお腹の子は俺の子であってお前の子じゃないと何度言えば分かるのか……」
その冷ややかな視線を送っていた一人であるワーグが一歩前に出るとティアの前に立ち、ソルトから隠すようにすると、ソルトにハッキリと告げる。
「ワーグ、それは重々承知だよ」
「なら、他の連中を戸惑わせるような紛らわしい物言いは止めてくれないか」
「え~俺、そんなこと言ってる?」
ソルトはそんなことを言うが周りで聞いていた屋敷の住人は『コクコク』と無限に首を縦に振り続ける。
「そんなに……分かった。ごめんなさい。でもね、一言言わせてもらってもいい?」
「なんだ?」
ソルトが言いたいことがあると断りワーグが聞く姿勢になる。
「俺は何もティアに邪な気持ちがあって、『自分の子』と思われるような発言をしていた訳じゃないんだ。ただ、この屋敷で初めて産まれてくる子に対して、ここで暮らしている『家族』として初めての子供ということで、嬉しかったんだ。でも勘違いさせてしまう言い方になってしまってごめんなさい」
「ソルト……」
「分かった。ソルトの言いたいことは分かった。俺もティアモお腹の子の親として嬉しい限りだ。ありがとう」
ワーグに握手を求められソルトがその手を握り返し、いい雰囲気でこの騒ぎが収束されようとしていた。
が……
「はい! 私がソルトの子供を産みます! 何人でも産んであげる!」
「それなら私もはい!」
「レイ、エリス、私が第一夫人候補だということを忘れていないか?」
「それで私が第二候補です」
「じゃあ、俺は第三候補になるのか?」
「「先を越された……」」
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「ソルト君も大変ね。でも、ちゃんと選んであげないとダメよ」
「面倒なら全部ってのもあるけどな」
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「でも、ソルト君にそういうってことはワーグにも少しはその願望があるってことなんじゃないの? うっ……」
ティアがいきなりお腹を押さえて、その場に蹲る。
「「ティア?」」
「うっ……」
「「うっ?」」
「うま……」
「「馬?」」
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「何黙って見てんの! どう見ても陣痛でしょ! ワーグ、あなたまでソルトと一緒になにやってんのよ!」
エリスの言葉にサリュとミディも慌て始める。
「ほら、ワーグ! ティアを部屋に運んで!」
「はい!」
「ソルト、あなたは産婆さんを呼んできて!」
「産婆? 産婆さんってどこにいるの?」
「知らないわよ! でも女将さんなら知っているでしょ!」
「分かった!」
ソルトが玄関を開けるとそこにはギルマスとゴルドが立っていた。
「邪魔!」
ソルトはそう言い残し、ギルマスとゴルドの間を抜けていく。
「なんだアレは?」
「さあな。でも、今はここにいるのはマズい気がするな」
「そうだな、出直すか」
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